青峰賞(G2)
こうずけ特別(G3)
開設記念(G1)
赤城山特別(特優)
二歳優駿(G1)NEW!
高崎大賞典(G1)NEW!
青峰賞
2002年もよろしくお願いします。新潟競馬廃止に象徴される地方競馬受難の年なだけに、高崎競馬も、うかうかしていられない。そう考えると、この日の入場者数は、天気同様お寒い限り。このままじゃあ、と思いつつも、明るい展望が見えない現状であるが、高崎競馬が存続する限りは、その動向は注目していきたい。
その意味では、この日のメイン、青峰賞は、おあつらえのレースだ。昨年来、今年の2歳戦線(現3歳戦線)には注目していないと書いてきたが、それというのも、高崎競馬の現状を顧みるに、有望な馬が集まるとは考え辛かったからである。しかし、これからの高崎競馬を支えるべきは、この3歳世代である。かつては、この青峰賞(旧青峰特別)こそが、要注目レースだった。今年も、全くこの世代を無視するわけにもいかないので、見に行ってきた。
このようなモチベーションでいたので、今年の3才馬事情には疎くなっている。その中でも、雷電特別勝ち馬ヤマトエンペラーが出走してきた。これが最注目。2才優駿の前にJRA葉牡丹賞に出走していたので、世代ナンバー1としての認識があった。2才優駿こそ、トロットテイオーに屈したが、前走足利では、栃木トップのトウショウゼウスを退けている。素直に評価したい。
続く馬は?トロットテイオーは、1週間前にJRAに出走しているのでいない。この日のアカギを見たら、メモリーブロンコが強そうだ。今までも、NARのサイトで新馬戦の結果をチェックしてはいたものの、メモリーブロンコのみならず、他の馬に関しては印象に残らなかった。確かに、改めてみてみると、初戦の勝ち方は強そうだ。このレースを実際に見ていれば、かなりこの馬を推していただろう。やっぱり、実際に新馬戦を見るというのは大切なことだ。今までも、イズミカツリュウ、コイノボリのデビュー戦におけるインパクトは後々ずっと注目する原動力となってきた(コーザンプロリーダはイマイチくすぶっているが)。メモリーブロンコの場合は、紙面でそれを感じることは出来たが、やはり実際レースを見ていないので、前走逃げてギリギリ勝っている点が引っかかり、半信半疑の感が少し残った。
他に印を集めたのが、キョウイチグッド。この馬、認定戦を楽勝している。2才優駿では追い込んで3着。とはいえ、勝ったレースは2戦目、2才優駿は、離れた3着。これまた絶対的な信頼はない。ただ、メモリーブロンコに対して半信半疑だったこともあって、これが来てもおかしくないと思ったのも事実。それでも、3歳戦を諦めていた自分の気持ちをスカッと晴らして欲しい思いが強く、実績上位のヤマトエンペラー、底を見せていないメモリーブロンコ1点勝負と決め込んだ。
レースは、キョウイチグッドがスタートを決めて、ハナ。ヤマトエンペラー、メモリーブロンコも続く。なお、この3頭以外は買わなかったこともあって、展開は不明。話を戻して、キョウイチグッドが逃げるのは、ある程度読めた。騎手も、高崎では顔の、丸山侯。スローに落として楽逃げに持ち込もうとしたが、これにはまってしまったのが、ヤマトエンペラー。うーむ、アカギを見ても、折り合いに不安があるのが見て取れたが、実際そうなってしまうと、馬券を買っているだけに痛い。え、どうなったかと言えば、何故か1周目直線入口で大外にいたヤマトエンペラーが我慢しきれず、ハナに立ってしまったのだ。あのー、何で外にいるのでしょうか。高崎インコースは砂が深い。これは確かに定説。でも、馬券を買った立場で言えば、折り合いに不安があるのなら、インで前に馬を置いて我慢。これも結果論ですが。インで包まれて、抜けるに抜けられないケースもある。まあ、これで勝てば問題はない。
しかし、それほど簡単にはいかなかった。というか、2周目3角手前でヤマトエンペラー、終わっていたんですけど。こんなあっさりかい?なんだか、ハナを譲ったキョウイチグッドが随分楽に交わしてしまった。この時点で馬券は終わった。なんか、「ふざけんな」って嘆くタイミングもないくらい、あっさり終わってしまった。横山克が逃げて痛い目にあったといえば、カズタカショウグンのアラブ大賞典。横山克には、スーパータイミングの印象が強いので、彼の逃げは危険だ。ほんと、鬼門。
ヤマトエンペラーを交わしたキョウイチグッドだが、後ろはぴったりとメモリーブロンコが。キョウイチグッドに並ぶと、これを交わして先頭。オーゴンエースが追い込んでは来たものの、キョウイチグッドも粘って2着をキープ。
結果、メモリーブロンコが自身の戦績を3戦3勝とした。なるほど、これは期待を抱かせる結果である。同厩舎のメモリーフォーラムがいるだけに、期待するなというほうが無理。ただ、それであるならば、もう一つインパクトが欲しい。青峰賞を勝つには勝ったが、残念ながら直線でのスピードには欠けた。毎度思うのだが、ここでのインパクトこそを求めたい。リキアイフルパワー、デルマキングオーの高崎大賞典では、これがあった。3歳のこの時期にそこまで望むのは酷だが、川嶋師も語っていたように、メモリーフォーラムが成し得なかった、北関東3冠を獲れるような成長が期待される。
さて、青峰賞(青峰特別)といえばJRAだが、メモリーフォーラムがスプリングSで惨敗しているだけに、これは疑問符が着く。今までなら出て欲しいところだが、時代は変わった。ここは、高崎を盛り上げるべく、あえて地元にとどまって、着実に地位を築いていくのも手か。これからの先は読めないが、いつか統一重賞を勝つ馬が出ることを祈っている。今年は、例年のように片意地張らず、高崎競馬を見ていきたい。PAGETOP
こうずけ特別
今年は、高崎への足が遠のきそうな予感がしていたのだが、それも束の間、中1週間での観戦だ。やはり、伝統のこうずけ特別。開設記念に向け、例年要注目レースとなっているが、今年もデルマキングオーの出走を以て、レースに迫力を与えた。これは、見るでしょう。
大賞典楽勝で、その存在感を示したデルマキングオーだが、その観戦記にも書いたように、かつての迫力に比べて今ひとつ物足りない感は否めなかった。それというのも、大賞典の前走、からまつ特別の辛勝が、かなりのイメージダウンになっていたことが大きい。しかも、大賞典は、高崎においては唯一2600Mという、特殊な距離で行われるため、長距離に最もアドバンテージのあるデルマキングオーは、勝って当たり前、その勝ち方を、私は問題にしていた。確かに、タイム的には2.56.7、優秀な時計だ。それでも、モノの違いを見せた平成12年の大賞典のようなインパクトはなかった。当時は、今回同様、こうずけ特別に出走、エビスヤマト、トーホウエクストラを向こうに回しての、圧勝を演じた。それを、今年も追い求めたわけである。
しかし、今年のメンバーは、残念ながら前年のように、ライバルと呼べる馬は見あたらなかった。では、どんなメンバー?
ここは、ミハタオウジャ。この馬は、3歳(旧4歳)時のJRA交流フェブラリー特別での好走以来、かなり期待してきた馬だ。開設記念で、ブライアンズロマンの2着に来たのが光るものの、その期待に応えているとは言い難い。まあ、レースを見れば、強敵を負かしにいって敗れているので、その素質は陣営も買っていることだろう。おかげで、連対を取りこぼすので、馬券的には痛いが、姿勢は大いに買える。その結果、私は、デルマキングオーには遠く及ばず、サンエムキングには何とか、といった力だろうという判断を下した。それというのも、デルマキングオー以外には、勝って欲しいという、やはり期待は捨てきれない馬なのだ。ここは、この馬以外、デルマキングオーに続くと言える馬がいなかったので、馬券は当然1点。
とはいえ、もう1頭高崎では顔である馬が出てきた。サンクスメモリーだ。いやはや、この馬の名前もすっかり高崎になじんでいるが、もとはといえば、JRA所属当時、高崎ではホオエイスペクターが期待の星だったときのJRA交流レースの勝ち馬。高崎転厩以来、それに違わぬ成績を残しているものの、いつも接戦。それだけに、大物感という点では、それを感じさせない馬だ。しかも、この日は、スプリンターズ賞以来、5ヶ月半ぶりのレース。それでなくとも、2000Mの距離実績に劣る(0,1,1,0)。まあ、高崎では顔なので、馬券はそこそこ売れてはいたが、ここは見送る手。
次に人気があったのが、エドノマッケンオー。栃木所属ながら、高崎オープンの常連。実績が伴っていないので全く眼中になかったのだが、ミハタオウジャは取りこぼしの危険が、サンクスメモリーは休み明け。それならば、というのも、わからなくはない。その他では、上山A2(どれくらいのレベルかは、不明)だったアイスハーケン。4年前の青峰特別勝ち馬、リアルストーム。この顔ぶれでは、ミハタオウジャは、2着は外せない。
レースは、ベットモアマネーが逃げた。デルマキングオーが、押さえきれない手応えで番手。あまり見られない展開だが、ここまでメンバーが落ちるとやむを得ない。サンエムキングあたりが出ていれば、面白かった。ミハタオウジャは、中段でじっくり構える。まあ、これなら2着は安泰か。逆に言えば、デルマキングオーに勝つのは諦めたか。馬券的には安心。
万が一、唯一の不安があるとしたら、デルマキングオーが抑えきれず、暴走してしまうことだった。前回のヤマトエンペラーのこともあるし。まあ、言ったらいったで、楽勝するのが、デルマキングオーなのだが。実際は、ベットモアマネーの逃げは、かなりのスロー。普通に行けば、デルマキングオーは、中段で楽に追走して、一捲りでブッ千切ってしまうのだが、この日は、番手追走から、2周目3角で交わしに掛かった。最終コーナーが見にくいことがあって、一瞬で千切ってしまうという風には見えなかった。しかし、4角を廻って直線にはいるところからが違った。正に、無人の野を駆けるごとく、デルマキングオーは以下をブッ千切った。千切る一方だ。これは、やはり強い。モノの違いを見せつけた。着差には、「大」の文字。大差ですか。デルマキングオー、未だ衰えず。2着にも、ミハタオウジャが入ったおかげで、久々に気分が良かった。
これなら、いい時計が出ただろう。少なくとも、11秒台は、と思った矢先、一瞬、目を疑った。2.12.9?これには、かなり気分が萎えてしまった。これで大差がついたとなれば、他の馬は?ほんと、残念としかいいようがない。これじゃあ、単に他が弱すぎただけか。そう思うと、とたんに暗澹たる気持ち。
この時計の要因は、逃げた馬がベットモアマネーでスローだったこと。デルマキングオーの前には、この馬しか目標が無く、加速が遅れたこと。先頭に立ったら、1頭だけで力を余したこと。仕方のない結果ではある。それじゃあ、やはり、他が弱かっただけのこと。うーむ、高崎競馬の発展という点では見るべき点がない。まあ、気分を変えて、素直に馬券があたったことと、ブッちぎりのレースが見れたことで良しとしよう。こうなれば、開設記念は見逃せない。必ず見届けなくては。そう誓いつつ、今回は終わります。PAGETOP
開設記念
本年度、開設記念が北関東G1となって、名実共に、春の大一番として、レースを迎えた。今まで、幾年と高崎競馬を見てきたが、私も年を重ねるにつれ、かつてのように、希望を持って観戦することが無くなり、ひとつのレジャーとしての楽しみで見るようになってしまった。思えば年をとったものだということで、観戦の回数は確実に減っている。それでも、この日のような良いメンバーが揃えば、足を運ぶ。いや、見ないと損でしょう、開設記念は。そういうレースが増えれば、高崎に行く機会も増えるはずだ。この日は、そこそこ一が入っており、中でも若い人が目に付いたので、高崎競馬を是非盛り上げて欲しいものだ。
さて、この日のメンバーだが、いうまでもなくデルマキングオー。平成13年高崎記念で、ホリークラウンに苦しんで以来、らしくないレースが続いたが、前回こうずけ特別で、実に2秒4ブッ千切って、溜飲を下げた。あのレース振りは、全盛期のそれを彷彿とさせたが、ただ一つ、時計に注文を付けた。まあ、そうはいっても12秒台なら、というのもあるのだが、是非この馬にはレコードを更新して欲しいのと、やはりその凄みに裏付けが欲しかったのもあって、あえて厳しく書いた。この馬は、それができる馬だという確信があるのだから。
ここに来て、リキアイフルパワーの復調が著しい。元々は、当時のデルマキングオーを凌ぐ実力の持ち主で、レース振りも同じように、モノの違いを見せつける強さを持っている馬だ。しかし、度重なる怪我で調子を落とし、明らかに調整不足で大賞典に出走するなど、厳しい状態が続いたが、去年の大賞典ではそこそこ走り、ついには前走、足利記念でサンエムキングを破り、存在感を示した。かつての強さが蘇ったかのように、「アカギ」紙では、2人◎。さすがにこれはないだろう。あのデルマキングオーのこうずけ特別を見れば、◎◎◎だと思ったのだが。結果論ではあるが、付け入る隙があったのだろうか。
そして、この馬のレースを見るのは初めてとなった、テンリットル。交流重賞で一躍名前を売ったが、何故か地元北関東での取りこぼしが目立つ。テンに行けず、追い込み一手となるのが弱みとなってしまったようで、今ひとつインパクトに欠ける。ただ、売り出し中の若駒とあれば、期待込みでの買い。
他は、最近存在感があるダイワトニービン。休み明けだけに軽視したが、結果次第では今後要注意か。あとは、先行するサンエムキング。一番苦しい立場にある馬だが、2走続けてリキアイフルパワーと接戦をしているように、調子落ちはない。それでも、一時は、ミハタオウジャと同レベルだと思ったのだが。そのミハタオウジャ。こうずけ特別2着も、2秒4千切られては価値はないようで、全くの人気落ち。ここまで来て買うのを止めるわけにも行かないので、一応買い。オッズもつくし。サンクスメモリーも同様。リキアイフルパワーが来なければ、何が来てもおかしくないので、抑え。
そして、北関東G1ということで、栃木イヴニングスキーが参戦。この馬も、30勝2着23回。凄い成績である。北関東だけで1億円稼いでいる(他にJRAユニコーンステークス5着で400万が円ある)。はっきり言って特筆すべき事だ。栃木の顔としての活躍には頭の下がる思いがする。いや、本当に敬意を表するべき馬なのだが、ここではいかにも苦しい。負けるときはかなり脆い馬なので、買わず。今回高崎初参戦というのも、遅い気がする。妹ベラミロードも、高崎で走って欲しかったものだ。
さて、レース。予想通り、サンエムキングが逃げる。しかし、2100Mとあって、スタートからの直線が長い。ダイワトニービンも行くような感じだったのもあってか、かなりハイペース。どこからともなく、スーパースプリントかい、という声が聞こえる。レース後、丸山侯も「1500のペースで行きました」と言ったくらいである。ダイワトニービンが番手。そのあとに、デルマキングオーが万全の位置。これでレースは決まったか。デルマキングオーを見る形で、リキアイフルパワー。通常ならば、ちょっと前目の位置取り。これも、デルマキングオーを負かす意欲の表れか。ミハタオウジャ、テンリットルが後方。2周目向こう正面の直線に入って、デルマキングオーが前との差を詰める。これは、一捲りでしょう。また、無人の野を駆けていくのか。しかし、ダイワトニービンを交わすのに手間取っているのか、なんだかサンエムキングが突き放しに掛かっているんですけど。これは、単に前に追いつかなかったのか、それとも、後ろのリキアイフルパワーを気にしすぎたのか。直線に入って、ようやく追い込み体制に入ったが、サンエムキングも止まらない。懸命に差を詰めるものの、首差及ばず2着。これは番狂わせ。何と、サンエムキングが逃げ切ってしまった。リキアイフルパワーは、追いすがったものの、ダイワトニービンを交わすのが一杯。テンリットルも追い込んできたが、ダイワトニービンにも屈した。
この結果では、時計が気になる。それが何と、2分18秒0。レコードだ。去年デルマキングオーが出したレコードをコンマ7秒更新した。この結果を顧みるに、まず、金曜日に雨が降って(土曜も降ったかも)良馬場でも幾分時計が出やすいこともあっただろう。しかし、最大の要因は、サンエムキングが「1500のペースで逃げた」事に尽きる。今までは、何とか折り合って、というレースだったが、それではデルマキングオーの餌食なのは明らかなので、行くだけ行く、という気だったのだろう。他に競り合う馬もなく、気分良く行けたようだ。サンエムキング自体、その力があったということだ。しかし、それでも、デルマキングオーが負ける原因にはならない。それを遙かに凌ぐ力が、デルマキングオーにはあるはずだ。やはり、向こう正面で一気に行くべきだった。確かに後ろのリキアイフルパワーが脅威なのはわかる。普段ならサンエムキングが潰れるだろうという気もあったか。その葛藤があったのかな。全力でサンエムキングを潰しにいって捲れなかったというのなら、デルマキングオー自身の調子落ちである。去年の強さにはないということ。とてもそう思いたくないのだが、パドックでも若干気にはなった。どこが、というのではないのだが、今日の様子は足取りが重いような気がした。やはりあの強さは蘇らないのか。
ホリークラウンに苦戦したときもそうだったが、逃げ馬が離して逃げると、鬼門になっている。デルマキングオーの凄みは、向こう正面からの一捲りだ。もう一度そういうレースを見てみたいのだが、開設記念を逃すと、次は群馬記念?今年も群馬記念はいかにも厳しいレースになりそうなので、ここでの取りこぼしは痛い。これで終わる馬ではないはずだ。
それにしてもサンエムキング。常にこのペースで行けば、まだかなりやれるということ。まあ、開設記念のレコード勝利には素直に脱帽だが、これを群馬記念で見せて欲しい。行くだけ行くしかない。この馬を生かすのは、この日の勝利でわかったはず。JRAの馬に全力で行って欲しい。逃げるべき。そうすれば、この日のように残り目もあるかも知れないじゃないか。去年はJRAの馬に、この日自身が行ったレースをやられてしまったのだ。サンエムキングにそれを期待して、開設記念の観戦記を終えたい。PAGETOP
赤城山特別
群馬記念に絶望して以来(独り言参照)、久しぶりの観戦に行ってきました。やはり、せっかくの夏休みに高崎に行かないのはどうももったいなさ過ぎる気がしたわけです。まだまだ高崎競馬を見捨てたわけではないので、よろしく。
とはいえ、モチベーションの低さは如何ともし難く、今日この日、新星発見の期待はまるっきり無かった。そう言い切ってしまう現状は嘆かわしいが、ここは特優とは言え、そこそこのメンバーが揃ったので、これを楽しむことにしよう。
この日の目玉は、なんと言ってもみちのく大賞典ではなく、エビスヤマト。新潟競馬廃止に伴い、予想されたとはいえ、高崎に新天地を求めて移籍してきた。古くは、ヒロベストのライバル(目の上のたんこぶ)として高崎競馬を席巻し、開設記念優勝馬として、その名を刻んだ。私にとってはこっちのイメージが強いが、一般的には交流重賞でそこそこ好走していることもあり、そっちのイメージが強いだろう。平成12年マーキュリーカップの結果が未だに悔やまれる。万馬券取り損ねた・・・。とまあ、この馬に対する思い入れは大きいので、この馬本命で行ってもよかったのだが、不安が2つ。長休明けであり、陣営が仕上がりに自信を持っていないこと。あとは、何故か新人騎手が乗っている。まず長休明けについてだが、高崎競馬に於いては休み明け=仕上げないイメージが大きい。よって、不安には間違いないが、この馬の力を以てすれば何とかなりそう。はっきり言って、力は2枚くらい上。次の新人騎手だが、最近高崎に行っていないので矢野という騎手がよくわからないのだが、NARのHPでしらべると、1番人気の勝率0ではあるものの、2番人気での勝率が高い。下手ではないのだろう。ここは、何故か減量が効いているので、馬の負担を少しでも軽減しようと言うことと思いたい。そうでないと、エビスヤマトに対してやばいんじゃないかな。矢野が才能ある騎手ならばいいのだが。それは、今後に掛かってくるので、エビスヤマトに乗るにふさわしい騎手になってもらいたいものだ。
アカギ紙上での本命は、ミッドウェル。見たことはあるだろうが、オープンでは初めて。快速馬としてならし、なるほど、胴が幾分詰まったスピード馬の体型に好感が持てる。あとは、サンクスメモリーかな。この馬も息が長いなあ。ホオエイスペクターや、イズミホーガンとJRA所属馬として戦ったあのころはアツかった。オープンで地味に活躍しているが、1500Mで好位で捌ければ一番買いやすいか。ただ、全く突き抜ける要素が無いのも事実。ここは、もう一頭のテンリットルに頑張ってもらおう。
高崎競馬のチャレンジャー、川嶋師の期待の星として果敢にJRAに挑む、頼もしき若武者。こう言うと、かっこいいなあ。フォースキックが台頭してきた今でこそ、トップの座ではないが、ペースに付いていけないにも関わらず、そこそこ追い込める足は、グランドツアラーか。それ以上の活躍を陣営は望んでいるだろう。この日のレースも、野心が取って見れた。
有力どころはこんなところだが、トーホウルンルンも出ていた。この馬も、随分息は長いが、残念ながら終わってしまったようだ。この馬もかなりイケた馬だったが、今や昔。時の流れは酷なものだ。
レースは、ミッドウェルが快調に逃げ、トーホウゴールドが追う展開。サンクスメモリーが好位。予想通りだなあ。しかし、予想を覆す馬が一頭。そう、テンリットルだ。直線で必死になって押っつけてなんと、好位追走。これが、川嶋流か。そう、群馬記念でデルマキングオーが見せた戦法そのまま。ここで好位につけられないようで、交流重賞などと言ってはいられない。さすがチャレンジャー。交流重賞でのネックは、ペースに付いていけない足にあるのは明白。高崎でまったり後方から行って捲っても、何にもならないことを、よく知っている。これは、常々ここで言い続けていることで、エムジーシューマや、サンエムキングの逃げを許していた事への反省である。こういう姿勢は、デルマキングオー以来、交流重賞にかける意気込みが半端ではない川嶋師のチャレンジである。この姿勢は、大いに応援したい。結果、向こう正面で動いたテンリットルがミッドウェルを捲りに掛かった。これでブッ千切れば、デルマキングオー以来の衝撃になったのだが、現実は非情であり、テンリットルの脚は無くなった。4着という、このメンバーでは屈辱的な結果だが、その姿勢が馬を強くし、いつの日にか結実することを願っている。この日は、夏負けっぽかったらしいので、本調子では違った結果になっていたと信じたい。もちろん、馬の力不足である可能性も大きいのだが。馬券を買った身にすれば背信行為だが、そんなことを行っていれば、高崎競馬の未来は、益田競馬と大差ない賞金の現状からして、悲劇的な結末が待つだろう。高崎競馬を救うのは、スターホースの誕生以外にはない。競馬というレジャーが下火になっている今、県民に対して強烈なアピールをする馬の出現こそ、未来が開けよう。
勝ったのはミッドウェルで、僅差でサンクスメモリー。3着には、エビスヤマトが追い込んできた。これは流石である。今回の結果は、今後に向けて悲観させる内容では決してない。ミッドウェルも、イズミホーガンほどのインパクトはないが、短距離ではそこそこ顔になるだろう。サンクスメモリーは、相変わらず地味な脇役として活躍できる。人気を落としたときに狙い目かな。エビスヤマトは、ここを無難に乗り切って、今後の可能性は大いに開けた。あとはなんと言ってもテンリットル。川嶋流で鍛えるのか。1番の注目だね。
ちなみに、この日も1回も馬券が当たらず。なんだか疲れます。1番のチャンスはみちのく大賞典だったのだが、10番シネマパラダイスが来て終わり。マキバスナイパーとトニージェント1点勝負だったのに。7万馬券にしてやられてしまった。まあ、高崎にはまた行きます。その時こそ、馬券を当てたいものだ。PAGETOP
二歳優駿
高崎競馬との距離がかなり遠くなった平成14年だったが、年末開催は、やはり欠かせない。特に、今年に関しては、この二歳優駿と、翌日の高崎大賞典共に「見たいレース」といったメンバーが出走してきた。
例年になく観戦が少なかったこともあり、この年の2才馬に関しては、あまり知るところではない。それでも、ビクトリーシーザーの弟(エマージングライト)がいたり、2秒以上ブッ千切って勝った馬がいることは、チェック済み。そして、この日のド本命がその馬、ナゾルスターだ。
JRAで、芝のレースでそこそこ走っていることから、そのスピードは高崎において最上位。初戦敗れたものの、距離が伸びてから2秒以上千切って勝った力は、大物感を感じさせる。そのレースを共に見逃していることが悔やまれるが、この日、そのうっぷんを晴らしてくれれば言うことはない。
その対抗馬となったのが、タイガーロータリー。この馬が、ナゾルスターを破った馬だ。この馬も、JRAでそこそこのレースを見せている。特に前走は、逃げて5着と見せ場を作ったレースだったようだ。ただ、アカギ紙のコラム「めざせGT」でも語られているが、ナゾルスターのスケールの大きさに賭ける方が、より希望がもてようと言うものだ。
他の馬では、あのコウエイカスケードの初仔、コウエイブランカだろう。もろに高崎ゆかりの血統だが、前述2頭と比べたら、イマイチそそられるものがない。エマージングライトがでていたらまた違っていただろうが、今回は、ナゾルスターの勝ちっぷりが最大の焦点。新たなるスター誕生への期待は高まる。
レースは、予想通りナゾルスターが逃げ、その後ろにアスワンノユメがつく。タイガーロータリーは好位でがっちり構え、コウエイブランカはこの後ろ。レースはよどみのないペースで流れ、3角でナゾルスターが引き離しに掛かればしめたものだったが、タイガーロータリーが手応え良く上がっていくのに対して、ナゾルスターは直線で早くも一杯。コウエイカスケードにも抜かされて、敢えなく撃沈。タイガーロータリーの鮮やかな勝ちっぷりばかりが際立ったレースとなった。
この結果をどう見るべきか。ナゾルスターをマークしたアスワンノユメが離れた6着なのと、見た目にも厳しい流れから、流れが不向きだったと見るのがまず一つ。あと、1枠からの逃げがやはり不利だったというのがもう一つ。これらの見解は、好意的に見た場合のものである。厳しく言えば、これらを克服してこそ、大物と言えるのだ。残念ながら、ナゾルスターに関しては、このレースを見る限り、「普通に強い」という結論になってしまう。確かに、2秒千切ったレースの2着馬のその後と、デビュー戦でタイガーロータリーに完敗していることから、過度の期待は危険だったかもしれない。
しかし、しかしである。レースのレベル云々以前に、2戦続けて2秒千切るというのは、その馬の力が2枚抜けている証であるというのが、私の見解だ。この日の結果は結果として受け止め、「差しに廻ったらどうか」「1枠でなければどうか」と、まだ希望を捨てきってはいない。
勝ったタイガーロータリー、2着のコウエイブランカは、ともにそつのないレース振り。安定勢力として、今後とも上位を占めていくだろう。共にナゾルスター同様、JRAで見苦しいレースをしていないので、それなりの期待はしてもよさそう。まあ、同時開催の「かもしか賞」でのセイエイシェーンの勝ちっぷりがとてつもないものだったので、この馬と高崎勢の対決も楽しみの一つと言えよう。PAGETOP
高崎大賞典
さて、前日の二歳優駿では、馬券を外してしまったので、平成14年最後のレース、大晦日恒例「高崎大賞典」こそは、ビシッと決めたいものだ。
今年は観戦機会がかなり少なかったので、高崎の動向は「地全協」のHPでの確認がメインだったが、少ない観戦でも、「開設記念」におけるショックは大きいものだった。それこそは、デルマキングオーの天下が終わった瞬間であり、その後の古馬勢力図も、それ程大きな動きはなかった。
そういう中で、テンリットルは相変わらずその目を全国に向け、積極的に交流戦に顔を出している。JBCクラッシックに出ている、その姿勢や良し。どう考えても、JBCクラシックで勝ち負け出来るとは思えない。それでも、出走しなければ、永久にチャンスは巡ってこない。高崎においては、東国賞でド楽勝しており、この馬の敵はもはやここにはいない。文句無く本命。一縷の不安はゲートだが、それも今なら大丈夫のようで、この馬が飛ぶことはほぼ考えられない。
この日の大賞典は、まさにグランプリの名に相応しく、エビスヤマト、メモリーブロンコの回避の他は、ベストメンバーと言える布陣であった。
まず目がいくのが、やはりデルマキングオー。その天下を僚馬テンリットルに譲ったとはいえ、あの強さを知る者としては、どうしても外せない馬。この馬が、全国制覇に一番近かったのは間違いなく、それだけに、サンエムキングに負けた開設記念が信じられないのだが、宇都宮1400M「天馬杯」でサンエムキングを下したように、まだまだ老け込んだ訳ではないようだ。なにより、大賞典3連覇が掛かる今回、鞍上が佐川に変わったものの、さほどマイナス要因になる騎手じゃないので、買い。
次は、ミハタオウジャか。この馬も、息の長い活躍を見せている。この馬にはかなりの期待を掛けていたのだが、その時々で、「目の上のたんこぶ」的な馬がいて、常にナンバー3。しかし、この年はデルマキングオーを破ったり、東国賞でサンエムキングに大きく先着したりと、一皮むけた印象が強い。それを示すように、この馬とテンリットルの組み合わせが1番人気である。ミハタオウジャは好きな馬だが、ここは人気になり過ぎだろう。今回は、メンバーがかなり揃っているし、ここは嫌ってみる。
高崎古馬で強い先行馬も、顔を揃えた。フォースキックと、ホリークラウン。フォースキックの強さは印象にないのだが、1500Mでの強さは特筆すべきもの。スピードは上位のそれで、交流重賞に挑戦したのも当然の流れだろう。しかし悲しいかな、何故か適距離ではない「白山大賞典」に出て撃沈。栃木「マロニエカップ」では、ハナも切れずじまい。このレース、確かトウショウゼウスがハナを切ったはず。是が非でもいくその姿勢は、見る者を感動させる。まったり好位で、あわよくば着狙いとは大違いだ。この日出走したホリークラウンは、逃げなくては何もできないのに、群馬記念でのレース振りは見る者を失望させた。まあ、それはそれとして、この日はフォースキックと相まみえるので、これはこれで注目できる。テンリットルが飛ぶ可能性としては、何らかの馬が逃げ切ってしまうケースだと思っていたので、どちらかは買おうと思っていた。で、当日の気配から、ホリークラウンを選んだ次第。この馬は好きではないが、逃げたときは何故か粘ってしまうのと、人気が全然なく、配当的な魅力で買い。
あとは、驚異的な上がり馬ブルーヒストリー。はっきり言って、この馬とテンリットルの馬券が一番買いやすそうだったが、騎手で買うのを止めた。はっきり、マイナス要因である。馬の力的には、ホリークラウンの逃げを差しきったようにオープンクラスだが、千切って勝っていないところは、サンクスメモリーを彷彿とさせる。ここは、鞍上もあるし、見送る一手。大賞典2勝馬リキアイフルパワー、JRA2勝馬タマルファイター、常連サンエムキング、イエロードリーム、唯一の3才馬ベストサウンド、ともに、メンバー的に面白いところだが、リキアイフルパワーは休み明け、タマルファイターは高崎では2枚落ち、サンエムキングは前門の逃げ馬、後門の差し馬で来る余地無し、他は力不足。いずれにしても、多士済々、面白いレースが期待できた。
さて、レースはホリークラウンの逃げで始まった。どちらが行くかが注目されたが、この日のホリークラウンの気合いはひと味違っていた。フォースキックも行き足を見せたが、ホリークラウンの気合いには及ばず、ものすごいペースでホリークラウンが逃げた。この日、ホリークラウンを買っていただけに行ききったことは大いに期待がもてる。それで逃げ切れれば大したものだが。道中はさほど注目していなかった。いつテンリットルが動くか。っと、そのテンリットル、スタンド前後方待機ですか。おいおい、前はそれ程甘くないメンバーだと思うが、大丈夫かな。この時が唯一不安になったところ。ホリークラウンが向こう正面で早々に失速、一気に差が詰まり、勝負所の3−4角。ここで強さを見せたのが、テンリットル。完全に捲って、直線は堂々先頭。あとは差が開く一方だ。まあ、これが正当なところだろう。ただ、2着争いはアツかった。いつものように、ミハタオウジャが地味に抜け出すところを、デルマキングオーが襲いかかる。ここに、かつての最強馬の意地を見た気がした。デルマキングオーは、ミハタオウジャではなく、遙か前のテンリットルを見ていたのだろうか。
こうして、平成14年、私にとって最後の競馬が終わった。馬券は、ホリークラウンを買った分が余分だったが、本線で的中。テンリットル−デルマキングオーで5倍。やはり、みんなデルマキングオーを買っている。デルマキングオーの人気も捨てたものじゃないようだ。レース的にも、ホリークラウンが引っ張ったおかげで、とても気分の良いレースだった。最後の最後で、自分自身納得のレースが見ることが出来、嬉しかった。
最後に、高崎大賞典が、いつの間にか2100Mとなった。競馬界の流れ的には仕方のないことだろうが、あの2600Mのレースも捨てがたい魅力があった。スタンド前を3回走るレースは、他にはない魅力があった。大晦日といえば、2600Mだった。まあ、この日のレースはそれとは違った魅力を見せてくれたので良かったけど。客の入りも、前日の二歳優駿とは大違い。大晦日恒例の大賞典は形こそ違えども、不滅である。PAGETOP
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