書名:保津峡殺人事件
著者:津村秀介
発行所:ケイブン社
発行年月日:2001/7/15
ページ:283頁
定価:552円+ 税
川下りで知られる京都・保津峡で男が崖下に突き落とされ殺された。突き落とした人物は保津峡駅から電車で去っていく。被害者は横浜の会社員・久野真治。妻の礼子は茨城の友人の見舞いに行った良人が京都で殺されたの?良人の行動に不審を抱きながら京都に向かう。犯人は謎のまま。良人の隠された過去を知らされることとなる。電車、飛行機の時刻表を駆使した時刻表トリック推理小説。ちょっと謎解きに重点を置いている感じで、作者の緊張感が見えてくる作品。もう少し抜けたところも出て来ると面白いのですが、行き詰まる感じの物語です。でも2000年に亡くなられているのですね。