書名:とげ
著者:山本 甲士
発行所:小学館
発行年月日:2005/3/20
ページ:478頁
定価:1700円+税
市民相談室に勤める倉永晴之。日々市民から寄せられる苦情の処理に汲々としている。役所特有のたらい回し、責任の所在をはっきりさせない。そんな問題も市民相談室にゴミためのように持ち込まれる。そんな市役所の一職員の出来事をつらつらと描いていく。上司の弱み、市長の弱みをつかみながら倉永晴之は市役所を退職する。そして市会議員へ立候補する。どこでもありそうな出来事をうまく描いている。
日々のきづいたことを気ままに書き綴ってみよう
書名:とげ
著者:山本 甲士
発行所:小学館
発行年月日:2005/3/20
ページ:478頁
定価:1700円+税
市民相談室に勤める倉永晴之。日々市民から寄せられる苦情の処理に汲々としている。役所特有のたらい回し、責任の所在をはっきりさせない。そんな問題も市民相談室にゴミためのように持ち込まれる。そんな市役所の一職員の出来事をつらつらと描いていく。上司の弱み、市長の弱みをつかみながら倉永晴之は市役所を退職する。そして市会議員へ立候補する。どこでもありそうな出来事をうまく描いている。
書名:狼の血
著者:鳴海 章
発行所:光文社
発行年月日:2008/4/30
ページ:720頁
定価:914円+税
入社して六年のサラリーマン、山本甲介。出世の見込みもなく、雑用を押しつけられる鬱々とした日々。そんな甲介のところに突然、中学時代の同級生保坂が訪ねてくる。保坂は今はやくざと語る。拳銃と現金の入ったバックを甲介の部屋に残したまま出て行ってしまった。その後保坂は死体で発見される。たまりきった憤懣と怨念が、拳銃を手にしたとき一気に吹き出す。抑圧された人間の一気に高まる狂気を執拗に描いた作品です。
この作品では普通の人間でも簡単に山本甲介のような殺人鬼になってしまうように書いてあるがこれはやっぱり特別だと思う。長い長い割にはあまりおもしろくなかった。
書名:分断されるアメリカ
著者:サミュエル・ハンチントン
訳者:鈴木 主税
発行所:集英社
発行年月日:2004/5/31
ページ:586頁
定価:2800円+税
「アメリカは目的を持って意図的に建設された国であり、存続するためにはつねに明確な方向性と正当性を必要とする」日本のようにことさら努力しなくても統一されている国とは違ったアイデンティティを必要とする。それが分断されアメリカの危機を警告している。
「米国に移民してくるヒスパニックにより、2つの民族、2つの文化2つの言語に米国は分断されてきている。メキシコ人やその他のラテン系の人たちは、米国主流の文化に同化しない。変わりに自分たちの文化や言語を保持している。アメリカン・ドリームを実現した米国流プロテシタントの価値観を拒否している。しかし、米国は、この危険を無視している。」とハンチントンは述べる。
米国は、過去3世紀半にわたって受け入れられてきたアングロ-プロテスタントの文化、伝統、価値観に立ち返るべきだと述べている。