書名:北斗の人(上)
著者:司馬遼太郎
発行所:講談社
発行年月日:2006/2/15
ページ:379頁
定価:619円+税
書名:北斗の人(下)
著者:司馬遼太郎
発行所:講談社
発行年月日:2006/2/15
ページ:313頁
定価:619円+税
“それ剣は瞬息 心気力の一致” 千葉周作
幕末三大道場のひとつ玄武館を開き、“北辰一刀流”を編み出した剣豪・千葉周作が江戸お玉が池に道場を開くまでの若き日の物語です。幕末三大道場とは“神道無念流”斎藤弥九郎の練兵館、“鏡新明智流 ”桃井春蔵の士学館、そして“北辰一刀流”千葉周作の玄武館。「力の斎藤、位の桃井、技の千葉」と称され、この三道場でほぼ江戸の剣客を三分し、幕末にいたり、剣術以外の思想の面でも志士たちに大きな影響力を及ぼす道場へと。幕末となると必ず出てくるのが北辰一刀流(妙見山の北斗七星に誓った剣の道)坂本竜馬、藤堂平助、山南敬介、清河八郎も“北辰一刀流”の使い手でした。そのほか幕末の著名人を輩出しています。斎藤道場では桂小五郎、桃井道場では武市半平太が出た。
千葉周作の名前は知っていたが、殆ど知らなかった。特に剣術家だから体は小さい人だと思っていた。(勝手に)でも実際は相撲取り位の巨漢だった。そして剣術が強かったのは当たり前だが、当時の剣術の世界に合理主義を持ち込んで理論詰めで、竹刀を用いた剣術指南、精神主義から合理主義への変換、初心者にもわかりやすい指導法でどんどん強い弟子が出来てきた。指導方法が優れていた人だった。門人5000人と言われた。司馬史観臭はしますが読み応えの或る本です。
幕末剣士千葉周作
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