ガイズ&ドールズという話題作からはじまった2002年。今年もまた落ち着かない・・・^_^;
話題と、噂と・・・そんなものも耳に入ってくるからよけいに(笑)。情報が溢れているのもいいのかわるいのか。
そりゃま、噂話のすきな女性ばかりが集まって観劇しているので、噂のたぐいは昔からあったのでしょうが、
もうちっとのんびりしていたような・・・知らなかっただけかな。
お嬢さん芸(死語か?)と言う人がいれども、がつがつしていないところも、タカラジェンヌのいいところだ思うのですけどねぇ。
裏のごたごたが、舞台に出ないことを望みます
毎年のように、気にいった舞台をあげようと思ったが、後半全然みていなかったことに気がついた・・・。くらべられないぃ(笑)。
Kanameさん追っかけて東京に行ったりきたりしてて、宝塚どころじゃなかったんですねぇ・・(笑)
お披露目とサヨナラのオンパレードになってしまってましたが、作品的にはどれもよかったね最後がこれでと
思えるものであったのが救い。
感想書かないの?というありがたいメールもいただきましたんで(極々たまーにいらっしゃる)書いてない分をちょっこっと
●「琥珀色の雨にぬれて/COCKTAIL」花組
チャーリー(匠ひびき)のトップお披露目&退団公演となりました。
琥珀は再演物。導入部は、初演の高汐さん、なつめさん(大浦)の声が聞こえてくるような
気がしたんですよねぇ・・。おふたりの時代の舞台を生でみたこともなく、もちろん初演もみていません。
それでも、ふたりならこーんな感じだろうなとたやすく頭に思いうかべることができてしまって。。。
もちろん、おふたりの個性にあてがきされたものだからということもあるのでしょうが、びっくりしましたね。
最初は、そんな感じでみていたのですが、話が進むにつれ、特にチャーリーのどこか朴訥な生真面目さが
役にはまっていてみていてすごく抱きしめたくなった(笑)。
惚れたっていうのとはちょっと違いますが、なんかよかったよなぁ〜という感じ。
相手役のみどりちゃん。はじめてこの方の演技をみたような気がした^_^;。ふたりの間を揺れ動く女性としては、
いくぶん方向性がはっきりしちゃっているような気がしましたが、フランソワーズとの会話を聞いて、
ふと、自分から身を引くシーンの表情はとってもよかった。
正直言いまして、もう半年以上前のことで、これ以上細かい部分は覚えていないんですよねぇ。
でも、2回見て、2回ともとっかかりは、なんでこれがいいんだ?って思って、でも、幕が閉まるときには、
もう一度みたい!と強く思った作品でした。
ショーは、これでもかってぐらいチャーリーが踊っていて、それがまたかっこよくて、舞台のテンポもよくて・・・
最近の中では一番のお気に入りになっていましたね。大階段であんなバランス・・・もう、
これはチャーリーならではの振り付けだったのでしょう。
途中、ヤンさん(安寿)が振り付けをしたというシーンは、あさこちゃんがヤンさんにみえて・・(笑)。
タイムスリップしたような気がしました。
みどりちゃんの歌う「会いたいときにはあなたはいない」って歌がなーんか切なかったのも覚えています。
退団を目の前にして、チャーリーは、病気で休演なんてこともあったけど、
また、新しい場所でがんばっているようなんで、どこかでまた見ることもあるかな?なーんて思っています。
●「追憶のバルセロナ/ON THE 5th」雪組
こちらは、ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)、まひるちゃん(紺野まひる)、ナルちゃん(成瀬こうき)のサヨナラ公演。
先日、コムちゃんのお披露目をみて、ぶんちゃんの退団後初の舞台を見てきた後に、これ書いてるのは変な気分なんですけどねぇ・・・(いや、自分が悪いんですつ。)。
ひさしぶりの正塚先生のオリジナル。スペインを舞台に愛するものを守るという思いと、熱い友情がよかったよぉ・・・。
出演者の持ち味にもフィットしていて。。。いつも以上にかっこよく見えて・・・辞めなでってなそんな気持が強くなった。
ぶんちゃんは、祖国のために戦って、怪我をして記憶を失い、まひるちゃん達がいるジプシー仲間にお世話になるんですけど・・・。
何かを背負って戦っている姿もよかったけど、思い悩んでいる姿がどうも魅力的にみえてしまう。。
銀橋での歌も、こんな表現ができるひとだったんだ・・・と思ったし、まひるちゃんともデュエットも声質がよく合っているのか、
ふたりの声が合わさると綺麗に広がってきて、もっと2人でうたってほしかった。
そのまひるちゃんは、文句なしに可愛かった。彼女の現代的な持ち味が、
ストレートに言葉を発しているようで、強がってしまういじっぱりなところが
マッチしてましたね。
ナルちゃんは、ぶんちゃんとは反対に男気が、軍服と共に映えていた。何をしても崩れない端正なお顔が、もう見れないのは寂しいよ。
一見「裏切り」という行為になりながらも、抵抗するよりも順応することで、国を滅ぼさずに大切なひとを守っていけたら・・
という思いがきちんとある人で、いい役でした。
コムちゃんは、まひるちゃんに亡き彼女の面影を映すジプシー仲間。幕開きのダンスは絶品!。その後の歌がもう少し
広がればいいのになぁ〜と。なんか声がこじんまりとしちゃうんですよねぇ・・
ショーは、ピエロの。3人がNYの世界につれてってくれた♪楽しい幕開き。
そして、タップダンスのシーン。これだけタップを見せるというシーンが長いのも珍しいかな。
明るいノリで進んでいくのだけど、ここでも、まひるちゃんのキュートさが爆発。
お気に入りは、スターのぶんちゃんにまひるちゃんが飲物(だったよな?)をぶっ掛けて、
汚してしまったことから知り合う二人。最初は怒っているスターさんで、かけあいの歌がおもしろくて、
耳に残ってしまった。そして、「これは恋」とかって。。。後ろにはハートの電光板そして、星もちかちかしちゃってて・・・
この辺りは草野先生らしいよなァ〜。
「ビバ・シバ」や「火の鳥」なんか(やけに古くてすいません)を思い出す。
すごく楽しい気分だったのだけど、あのテロ事件を思い起こすようなシーンは疑問でしたね。
正直、ああいうのはみたくなかったです。あとで、読んだ何かに実は、まひるちゃんは生きていて、
HappyEndという設定らしいですが、見ているときは、悲しい結末のように思えましたし・・・それだけでなく、
やはり、今の段階でレビューの中に取り上げる必要はないと思った。
大階段を降りて、ラストは、タップシーン。うーんこれも蛇足かも。おっきな羽を背負って慌てて幕の中にはいる姿もなんだかだったし、
ぶんちゃん体力的にきつそうなのがこっちにも伝わってきちゃってましたからね。
なんだか、後半は??な部分が多かったショーでしたけど、湿っぽくサヨナラぽくない
ショーで、それもなんだかふたりらしいかな?と今では思ってます。
●「ガラスの風景/バビロン」星組
こうやって書いていると、トップさんのサヨナラ公演ばかりを見てますねぇ(ーー;)。まったく。
タータン(香寿)、あきちゃん(渚)のサヨナラ公演。この二人の他にそんちゃん(秋園)やねったん(夢輝)など、
若手もごっそり退団です(T_T)。
お芝居は柴田先生。めずらしくサスペンスらしいですが、サスペンスと呼んでいいものか(笑)、
あんまり緊迫感はなかったですからねぇ。。。一応スジは避暑地での殺人事件です。
ちらしのがとても爽やかな出来だったのですが、舞台美術の色合いがものすごく綺麗で、目にとても優しい舞台になってました。
緊迫感よりも、癒されたような気分になったのはタータンの包容力のせいかしら。
タータンの持ち味が充分に出ていて嬉しかった。前回の役どころがちょっとマッチしていない気分だったので、よけいに。
ヨットのシーンは何故にヨット?でしたが、それを除けばねぇ好きです。
(ボートでよかったんでは?せっかくのセットが隠れちゃうのよね)。大人なコンビだから・・・という設定で、
過去を乗り越えながら幸せになろうとしている姿が自然にゆったりと表現できていたのかもしれない。
そう、ほんと無理なく自然なタータン。優しいんですよねぇ・・この人の持ち味。裏っかわを歩いてきたけれど、
決してそこに染まってしまわない誠実さがとても純粋にみえるの。
あきちゃんは女優になることを諦めて、結婚してはいるけれど、現状に満足していない女性。彼とであったことで、
人生の方向転換を決めてしまうのだけど・・・夫に対して悪いという意識が全くなさそうなのがちょっと不思議だった。
もう少し悩ませてあげてもいいんじゃないかと(笑)。まあ、殺人事件の方もありますから時間なかったのかな。
とうこちゃん(安蘭)は、刑事さん。田舎の刑事というにはシャープでちょっとクセあり。この人、敏腕なんだけど、
どっかで摩擦起こして飛ばされてきちゃったのかしら・・そのまわりをうろうろしてるねったんが他の人とのパイプ役かしら・・
と思ったりもして(笑)。
タータン、とうこちゃん、ねったんの3重奏は秀逸ですっ。
ガイチ(初風)さんと、そんちゃん夫婦、ガイチさんはメガネが似合って(^^ゞ。こういう夫婦いそうだなぁ〜と。
そんちゃんは今までにないいい役で・・全力投球という感じを受けました。素敵な女役で、
ほんと辞めるのもったいない。
ふたりは・・一緒にならないような気がするんですよねぇ・・・。そう思えるけれど、悲しくないところがいいなって思います。
ショーは、荻田先生。前回の「パッサージュ」と同様、怪しげで流れるようなショー。
独特の歎美さがあり、ショーとしてみていてとても楽しいんですよねぇ。振り付けにも頼るものがあるのだろうけど、
人の出入りがとても複雑で面白い。場面転換も・・・ファジー。
ショーとしては好きですが、タータンのというとまた違ってくるかもしれませんね。個人の持ち味はあまり関係のないもののような気がします。
それだけに、踊れる人、歌える人と、このショーに必要な人がそこに使われている・・けど宝塚だから、
一応、順列も気にしてみました・・・ではないのでしょうか。でも好きですねぇこういうの(笑)。
ダンスが、全体にクラッシック基本の物が多く、それをすごく気持ちよく踊っていて、小さい時から踊ってきた人が多くなっているのだろうなぁ〜
なんてしみじみ思いながら見てしまいました。
後半は、サヨナラ意識してあったのかな、前半とは雰囲気が少しちがってタータンがボンっと前にでてる感じを受けました。
ちょーっとうるうるきちゃったりして(^^ゞ。
ショーもまた、セットの色合いが綺麗でうっとりでした。
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