Last update/2006年11月08日

■Favorite CD... (我が家のCD棚。)

A
Art Tatum / Solos(1940)
出た!泣く子も黙る「アート・テイタム」。どうやって弾いているんだろう?と?ばっかりな演奏です。
どう考えても1人でやっていないんじゃない?と思わせるそのテクニックはクラシックの重鎮たちも見に行ったほど。
テクニックもさることながら絶妙なアイデア、グルーブどれをとっても40年代にこれだけのことをやっていたのは凄過ぎます。実はテイタムの影響はエバンス、パウエル、ピーターソン、モンク以上にピアニスト全体に行き渡っています。あまり目立っていませんがスピリッツを含めめちゃめちゃジャズ界にその大きな影を投じています。
Andy Gibb / Andy Gibb(1992)
ベスト盤です。この人かのビージーズのギブ兄弟(義母兄弟じゃないよ)の末の4人目の弟です。すでに亡くなっています。70年代後半にデビューしています。
大きなヒットはありませんが私個人はデビュー曲がめちゃめちゃ好きでした。
詩の内容はまあ、よくある恋のお話ですがサウンドがなかなかよくって気に入ってよく聞いていました。こういう妙な曲(?)に惹かれるケースが多いですね。私の性格を反映していますね。
B
Bobby Mcferrin & Chick Corea / Play(1992)
これはひょっとして廃盤かも知れませんが、これは面白い。ボビーとチックのデュオ。本当に2人だけでやっています。特に「スペイン」が最高ですね。感動さえ呼んでしまいます。10 分を超える演奏にもかかわらずあっという間に過ぎていきます。ボビーのヴォイスの変幻自在なトーン、チックのどこまでもついていってやるぜ!見たいな意気込みをしっかり感じます。エンターテイメント的にはやはりボビーの方が勝っていますが、それをしっかりサポートしているチックもすばらしい。こういうデュオやってみたいものですね。ジャズの真骨頂を味わえる一枚です。
BABYFACE / Christmas With BABYFACE(1998)
いまどきクリスマスかい!でもこれは面白いです。
欧米人にとってクリスマスは日本のそれ以上に生活自体に深いかかわりを持っています。だからこそクリスマスが近くなるとそれにちなんだCDがたくさん出ますね。そんな中でもいまやアメリカポピュラーミュージック界の童顔BABYFACEの出したクリスマス物は一味違います。特に1曲目の「Rudolph The Red Nosed Reindeer」。意表をついたファンクのアレンジには参りましたね。早速ねたとしていただいてしまいました。今年もあと半年もするとまたやってきます。私の嫌いな雪と共に・・・
C
CHICK COREA Return to forever / Light as a feather(1973)
これはちょっと一筋縄ではいきませんがさくっといってみましょう。
私が一番影響を受けた中の一人と公言しているチックの代表作のひとつです。もちろん「かもめ」もありますが個人的にはこちらです。もちろんスペインです。今スペインのカバーを全部集めようといろいろ物色中です。
B'zの松本孝弘もやっています。何か人を惹きつけるものを持っていますね。個人的にはこれはブルースだと思っています。だから心の奥底まで人に感動を与えるのでは。盛岡の大通りでチックに遭遇して握手してもらった私としては、この曲は一生ものでしょう。そのときのソロのライブでアンコールにやったのがこのスペインでした。
本人もバージョンの違うアレンジがあるのですが、本人が弾くとやはり作った人ならではの味があるのがうらやましかったです。自分の曲のように弾くのもだいじなことですよね。
CASIOPEA / MAKE UP CITY(1980)
いまやフュージョン嫌いと公言していますが当時はフュージョン小僧でした。
なぜ嫌いになったかを知りたい人は メール をください。詳しく解説します。
それはさておきカシオペア。デビューしてすぐのころに楽器の展示会のゲストで教育会館の2階会議室(カシオペアの歴史の中でも避けることのできないライブとしていまだに語り継がれています)でライブをやりました。その最前列で釘付けになったのは私です。当然そのショックは大きくその後の人生を決定づけたといっても良いでしょう。そんな中で一番聞いたのがこれです。当時は最初の2曲が目覚めの曲でしたね。それを聞いてから学校に行くという生活がかなり続きました。中でも野呂一生のペーパードラム。それを実際にたたいている神保彰。この辺が一番影響を受けているでしょうか。でも、ジャン・リュック・ポンティって曲も中にはありますが。でもフュージョン小僧の入り口としてT−スクエアといまだに人気を2分しているのはさすがです。 あと30年もやれば勲章もいただけるのではないでしょうか。フュージョンを定着させた貢献にとかいって。
CHAKA CHAN / What Cha Gonna Do For Me(1981)
とにかくかっこよい!これをかっこよいといわずして何をかっこよいとするのか!なんてね。でもいいよね。チャカのヴォーカルも良いけどバックもすごい!ディジー・ガレスピーまで入っているしね。(レコード音源でパーカーも入ってるよ)今では考えられない組み合わせだよね。もちろん時間差だろうけど。でもデビッド・フォスターにシンベ、ハンコックのシンセソロ、ディジーのソロ、こんな組み合わせ今じゃできないよね。(一人亡くなっているけど)曲もビートルズ・ディジーなどバラエティに富んでいます。一家に一枚!
D
DEEP PURPLE / LIVE IN JAPAN(1972)
お待たせしました、しんちゃん!ついに登場!パープルとの出会いは実は割りと遅くそれも中学校の弁当の時間の昼の放送で耳にしてから。聞き覚えはあったもののなぜか素直に「かっこいい・・・」と聞き入ってしまいました。
その曲はもちろん「SMOKE ON THE WATER」。それからは当然のごとく一直線にいきましたね。どちらかというとパープル派でしたか。それで実は最初に買ったパープルというのがなんと「メイド・イン・ヨーロッパ」。「パワー・ハウス」なんてのも持っていたな。「イン・ロック」にいたってはリー・リトナーと一緒に買った覚えがある。なんじゃそりゃ!Highway Starは中学の時に完全コピー、いまだにひけるぞ〜。SMOKE〜もギターソロまでコピーしていたね。もちろんギターで。いまだにこの辺を聞くとマジで血が騒ぐんです。う〜ん。でも年をとると体力が・・・
DAVID SANBORN / A CHANGE OF HEART(1987)
どれみbれっ!(Cmなのでみはフラット)シカゴ・ソング。これにつきます。実はこの曲あるルートでモントルーのライブ(まだCDで発売前)の音源を手に入れていました。タイトルがわからなかったのですが、おそらくこれだろうと思っていたらビンゴ!マーカスもこれでブレイクした感があります。猿の何みたいにとにかく聞いていましたね。(結構そういう曲があるんですが)いまや両方ともシーンの第一人者になっていますが(当時もですけど)当時はもちろんのぼり調子の真っ最中って感じが伝わっていました。個人的にリッキー・ピーターソンのミスタッチ(の様に聞こえる)が一箇所気になるんですが、ライブでも同じ場所で同じようにやっているのでそういうフレーズなのかなとどうでもいいことが気になっています。でも、かっちょええ。
DEODATO / LOVE ISLAND(1978)
ちょっと通なものを。CTIで、一シーンを築いたデオダート。2001年宇宙の旅のテーマでおなじみの「ツアラトストラはかく語りき」をいかすビート(いまどきこんなこという人いない・・・)で大ヒットさせました。そのデオダートがワーナーに移籍して第一弾に放ったのがこれ。ロックからレイゴメス(いまなにやってんだろう)などゲストに迎えての気合の入った一枚です。でも中身は非常にリラックスさせてくれるブラジリアン・テイストあふれる気持ちのいいCDです。結構カバーされている曲もあってなかなか良いです。
DAVE GRUSIN / Mountain Dance(1980)
この人のおかげで人生狂わされた人たくさんいます。特にエレクト〜ンをやっている人に多いかも。
ジェントル・ソウツも良いけれどグルーシンの楽曲のよさを味わうのならこっちの方がいいかも。
当時はやっていたダイレクトカッティングと呼ばれる方法で製作されたものです。このダイレクトカッティングというのはレコードのプレスの元になるマスター盤というものに直接演奏をカッティングするというもので、どこがすごいかというと演奏をミックスした信号を直接盤に刻んでいきます。演奏を誰かがミスするとその盤がだめになります。
最後に行けば行くほどそのプレッシャーは増していくというわけです。なので、ダイレクトカッティングでレコードを作ったということはエンジニアもさることながら演奏者にもかなりの高い演奏力が要求されます。 そんな白髪の増えそうな録音を彼の軍団はぽんぽん出していましたな。マーカス・ミラーもシーンで注目され始めたころで、恐れを知らずにフレットレスで果 敢に挑んでいます。恐ろしい・・・・
DON GRUSIN / DON GRUSIN(1981)
デイブときたらドン。この兄弟も恐ろしいですな。このドンのソロ1作目。良い曲がそろっています。いまやトレードマークのオーバーハイムのハーモニカチック音色もこのころからでしょうか。エレピに当時のCE-1 をつなぎビブラートを手動で動かして表情をつけていました。そういえば渡辺貞夫さんのばっくできたときに思いっきり腰を動かしてローズを弾いていたのにはびっくりしました。やっぱりリズムは腰ですよね。腰!
E
ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA / Out of the Blue(1977)
ELOって書いてなんていうか知ってる。ELO、エロ・・・(失礼しました)
当時2枚組みでなんかペーパークラフトがついていました。ジャケットのUFOができました。ロックとオーケストラの合体した独自の世界を作り出していましたね。曲数も結構ありますが、なかなか通 して聴くとすんなり聞けます。いかにもイギリスですがどこかアメリカのヒットチャートを狙ったポップな部分を感じます。鬼才ジェフ・リンのセンスが光っています。
EARTH WIND & FIRE / ALL 'N ALL(1977)
これを買うために8キロの道を歩いてバス代を浮かせて買いに行った記憶があります。
なぜか買う前に引っかかっていたレコードです。当然ですが、私の性格からいって「FANTASY」はいまだになじめません。むしろ「BRAZILIAN RHYME」とか「JUPITER」の方を愛聴しておりました。それにしてもいつ聞いても切れのいいリズムですなあ。なんかレコーディングのときに秘密があるそうで、それを聞いてなるほどと思いました。それは秘密です。
ERROLL GARNER / CONCERT BY THE SEA(1955)
ビハインド・ザ・ビート。私が時代をさかのぼって聞くようになったきっかけの一つです。絶妙なスイング感。大胆なハーモニー感覚。いまだに発見があります。「TEACH ME TONIGHT」なんて今夜お・し・え・て・・・というより今夜教えてやるぜ!つべこべ言うな!黙って俺について来い!見たいな雰囲気が好きです。
ELLA AND LOUIS / ELLA FITZGERALD , LOUIS ARMSTRONG(1956)
私がジャズにはまる大きな一枚です。偶然FMで聞いたこれがすべてを変えてしまいました。サッチモの圧倒的な存在感。これがすべてです。何か本当にショックでした。これがジャズだ!と思ったのでした。バックもピーターソンやバディー・リッチなどベストメンバーです。
F
ZAPPA in New York / Frank Zappa(1977)
これはとにかく最後の曲のマイケル・ブレッカーのソロでしょう。きれまくっています。それをあおるテリー・ボジオ!このツアーがきっかけでブレッカーブラザーズの「ヘビーメタル・ビーバップ」へと流れるわけです。どこでどうなるか判らんもんですね。なまでも見ましたが(ブレッカーね)本当に凄いです。サックスを吹くのが好きで好きでしょうがないって感じです。
FRANK GAMBALE / LIVE (1991)
彗星のごとく現れたスピード・ピッキングの持ち主、フランク・ギャンバレ。チックのエレクトリック・バンドに入る前のロスでのライブです。キーボードはケイ赤城。渡辺香津美の「MOBO」で気になっていたのですが、ここでもきれたソロを展開しています。まだマイルスグループに入る前です。ケイさん、その前はアル・ディメオラだったし、なんか早弾ギタリストと一緒になることが多いですね。いかにもって感じのオリジナルでかっこいいです。たまにこんなのもやってみたくなります。
G
GEORGE BENSON / BREEZIN(1976)
これまたヒットしました。ヒットしただけあっていつ聞いても飽きずに聞けます。特筆すべきはハービー・メイソンのドラム。とにかく気持ちよいグルーブ。すべてが完璧です。“H”のところに出てきた「カメレオン」とまったく正反対の演奏ですがよく聞くとキックのタイミングが凄い気持ちの良いところに入っていてそれがばねになって全体のグルーブを最強のものにしています。どちらの演奏もです。これがガッドだったらどうなっていたのでしょう。
GONZALO RUBALCABA / DIZ(1994)
これはちょっと色々と思い出がありまして、まず名前を一回で覚えられない。ペペ・ゴンザレスなんていっていたのもいた。
というのはともかくとして、衝撃的なデビュー、超絶技巧、天才的なリズム。どれをとっても今後のジャズシーンを背負っていくであろうと思われた。当時、まだ個人的に早弾きやフレーズアウトしか考えていなかった私にとって、ミッシェル・カミロにならび、しばらくヒーローでした。(今でも)でもよく聞くとバラードの美しさ、これはただの早弾きやろうではないことを痛感しておりました。そんなさなかにデビューのきっかけを作ったディジー・ガレスピーが亡くなり、彼へのトリビュートということで製作されたCDである。ドラムのフリオ・バレトもキューバではいつもやっているレギュラードラマーということもあって、ロン・カーターを相手に、やりたい放題暴れまくっています。自分の中でのピアノトリオの一つの理想像を見つけた一枚です。そういうわけでかなり聞きまくっていました。
横浜のコンペでやった曲もこれに入っている「チュニジアの夜」。ソニーロリンズのチュニジアも参考にしましたが、これもかなり参考にしました。そういうわけで思い出深い1枚です。
もう一つ、キュ?バのレギュラーバンド(もちろんフリオ・バレトも)で東京ブルー・ノートでやるというので、初日の1stを予約しました。会場へ行くと、ゴンザロ本人は来ているのだが、残りのメンバーが出国できないでいる、全員そろうのは木曜日の予定、それまではソロで勘弁してくれ、とのこと。さすがキューバ!と内心感心しつつも、せっかくきたのになー、と複雑な心境でソロを見た記憶があります。たまにあるみたいです。気をつけましょう。最初の曜日は。
H
heren merrill / helen merrill(1955)
西川ではありません。ちょ〜有名盤だす。
我々の世代はほとんどが耳に下であろう時計のコマ〜シャル。でもあのコマーシャルでこの曲を知った人もたくさんいるでしょう。でも、この曲ばかりではありません。絶望的な三下り半バラード「Don't Explain」、ちょー高速なのに乱れることの無いアンサンブルの「S'wonderful」、何よりクインシー・ジョーンズのアレンジに、クリフォード・ブラウン。これが悪いわけがありません。入門編としても、さらに奥深く聞き込んでも発見がある数少ない1枚です。それにしても凄い顔やな〜。
平松愛理 / redeem(1991)
もう10年にもなるのね。発端はラジオで聞いた「虹が嫌い」。いくらなんでも嫌いはないだろうと思って聞いていたら、アレンジがどうも私の一方的な師匠「清水信之」っぽいな、ということで調査した結果、ずばりあたり!
私の耳もたいしたもんだと思いつつ、さすが師匠!と妙に関心していました。この辺から2人の関係が始まったようです。(実際にはこの前のCDからですが)よく聞くとEPOや大貫妙子で使っていたねたもちょっと使い回ししています。おひおひ。copyright by GOMA HOME PAGE。
HERBIE HANCOCK / HEAD HUNTERS (1973)
ハンコックはかなりの数があります。我々の世代では当然でしょう。とどめはやはりこれです。何もいわずに聞け!これしかいい様がありません。私の好きなのは、「カメレオン」のエレピのソロ。特に出だしのかっこよいこと!これだけでかんじちゃう・・・・失礼しました。
I
いしだあゆみ&ティンパンアレイファミリー(1977)
ここでこれが出るとは。これを知っている人はめったにいないでしょう。私もこの中の一曲しか知らなかったので。それこそ20年を経てCD化されたときはおおっと思いました。正直言って聴ける曲は(個人的にですよ)六本木ララバイだけです。当時は尾崎亜美「マイピュアレディ」など歌謡曲にボサノバが入り始めた頃で、ラジオの番組で特集したときのを(日立ミュージック・イン・ハイフォニック!)エアチェック(懐かしい!)したテープでよく聞いていました。その番組で放送したほかの曲も探しているのですが、なかなか今ではマイナーなミュージシャンなのでなかなか見つかりません。惣領とも子とか、よしだまさみとちゃぼうずとか知っている人がいたらメールにて。
飯島真理 / blanche(1984)
アニメの声優というか主題歌の方で有名化と思いますが、侮るなかれ!一枚目のアルバムは坂本龍一、二枚目は(本アルバム)吉田美奈子、そして三枚目は私のアレンジの一方的な師匠、清水信之というそうそうたるメンバーによるプロデュース作品を放ってきたのである。それ以降はちょっと・・・しかしこの3タイトルそれぞれがプロデューサーの色に染まっているあたりがおもしろい。特にこのCDはあの吉田美奈子ワールドと飯島真理のコケティッシュな声がなんとも言えずマッチしているのです。バックも吉田陣営が総出演、渡辺香津美も参加しているこのCD、是非一度は聞いて欲しい。詩はしょうがないけどね。シングルでしか出なかった「セシールの雨傘」これは清水信之のアレンジの最高傑作と信じて疑わない私です。4枚目のアルバムの中の同曲とは雲泥の差と思います(実は4枚目はあの、マックス・ミドルトン。どうしたマックス!クリスレアでひよったか)失礼しました。
J
JOE SAMPLE−DAVID T.WALKER / SWING STREET CAFE(1981)
個人的にジョー・サンプルという人はあまりぴんと来ないんです。一応レインボーシーカーとかは押さえていますが。猫も杓子も「メロディーズ・オブ・ラブ」とか言っているのが例によって嫌で、あまりなじんでいなかったのですが、これは別 です。これはかっこいい。去年のジャズキャラバンの「MORIOKA JAZZ BROTHERS SPECIAL BAND」はもちろんこれに触発されて出来上がったものです。もう10年以上も暖めていたものです。本当にスタジオの開いたときにちょちょっと録音したみたいですが、メンバーのリラックス加減もよく、かといってだれた演奏でもなく、ついつい何度も聞いてしまいます。ジョー・サンプルのルーツの一部を垣間見たCDです。私も基本的に転がすのが好きです。
JOE SAMPLE AND SOUL COMMITTEE / DID YOU FEEL THAT?(1994)
またまたジョー・サンプル。お産のお手伝いをするのは助産婦。それはさておき、これも選曲(といってもカバーはサイドワインダーだけ)というよりはジョー・サンプルのオリジナルがソウルに根ざした曲でこれまた秀曲揃い。でも一番はなんといってもサイドワインダーのスティーブ・ガッド。難しいことは一切せず、ひたすらグルーブをキープ。そのグルーブの気持ちのいいこと。オリジナルを超えたといってもいいと思っています。手数王的な味方をされていますが、グルーブも鬼のようにかっこよいガッドでした。
K
KEITH JARRETT / STIL LIVE(1986)
最近復活したキースが又パリのライブ盤を出しました。なんか複雑な病気だったそうで、何はともあれ復活はうれしいですね。しかし、どうしてこうみんなキースなんだろう。例によって流行りものに(これって流行りものって言うのかしら)背を向ける私。一応聞いてみる。すばらしい。相変わらずすばらしい。でもこれってエバンスがもうやっていることかも?なんて事をおもってしまう。でも、それを言うと何でみんなエバンスなんだろう。うーん、でもやっぱりいいなあ。でも、俺は俺だしな。と色々考えさせられるCDです。方法論とかジャズのこれからの方向性なんて難しいことを考え始めるとある意味で一時期凄く聞いたCDです。それにしても一曲目のオーヴァーチュアは涙がでるほど美しい・・・何回か目が潤んだことが・・・
KISS / DOUBLE PLATINUM(1978)
どうしてこう極端なんでしょう。キースの次にキッス!その昔、後でふれるであろうディープ・パープルとリー・リトナーのLPを一緒に買ってきたことのある私。中学の頃にやっていた「ヤング・ミュージック・ショウ」のキッスをカセットでいまだに持っている。ミックスが違うのでCALLING Dr.LOVEが出だしがちょっと違うのが玉 に瑕。でもとにかくシンプルでかっこいいよね。このシンプルっちゅうのが難しい。それにいかにもアメリカって感じもいい。きわものっぽいけど馬鹿じゃない。このスタンスもいい。エンターティナーに徹しているよね。
KEN MURAMATSU / 夏のぽけっとに(1986)
上のキースと発売年が同じだ。本当は村松健。見るからにおぼっちゃん。でもピアノはめちゃめちゃうまい。曲は当時のニューエイジ(今でいう癒し系です)ですが、この人の曲に個人的に凄い大陸の広さというかスケールの大きさを感じました。デビュー同時から結構聞いていて、彼の曲も何回か演奏しました。言ってみるとシンプルなんだけど演奏してみると彼の凄さがわかります。実は、こういう癒し系は昔から好きである。今何をやっているのだろう。癒しがブームでも出てこないところが彼のマイペースなところなのだろう。一度インタビューの合間に遇わせてもらったことがあったけど、飄々としている割には、演奏に対してのヴィジョンが凄くしっかりしている人です。
近藤房之助 / HEART OF STONE(1990)
この頃ちょっと、メディアに出る頻度が多くなっていた頃ですね。その昔は「ブレイクダウン」のメンバーでその名を轟かせていました。一度高円寺の「ジロキチ」で前座をさせていただいたときにプレスリーの「トラブル」をやり始めたら楽屋から「うぉー!」と雄たけびを上げて飛び出してきたのを覚えています。もう20年近くも前の話です。でこのCDですが、選曲とアレンジのセンスが最高。「NO NO BOY」なんて18禁の内容に変えちゃって。歌のうまさは言うまでもなく、ギターも最高。
L
LARRY CARLTON(夜の彷徨) / LARRY CARLTON(1978)
これ一枚で人生を狂わされた人、私の世代にはたくさんいるはずです。これは半端じゃなく聞きました。歌うギター、かっちょええリズム、いかしたヴォーカル、どれをとってもわれわれを ノックアウトしてくれました。いまだに思い出しては聞きます。
CAPTAIN FINGERS / LEE RITENOUR(1977)
これ一枚で人生を狂わされた人、私の世代にはたくさんいるはずです。これは半端じゃなく聞きました。歌うギター、かっちょええリズム、いかしたヴォーカル、どれをとってもわれわれをノックアウトしてくれました。いまだに思い出しては聞きます。 って上と同じだって?いいじゃないか、どっちもいいんだから!
STREET DREAMS / Lyle Mays(1988)
言わずと知れた、パット・メセニーのピアニスト。この人美しい一面だけがクローズアップされすぎます。確かに美しい。美しすぎる。でも私は知っている。ジョニ・ミッチェルの後ろで思いっきりロケンロールしているライルを・・・。ビル・エバンスのファンキーさを知らないのと同じで凄く損をしていると思います。そういう美しいところだけ聞いている人。よくレコード評なんかでフェロモン系の女性が「こういう美しい風景画のようなピアノの音ってすき・・・」なんてぬ かしやがっているそこのちゃんねー!すいません。熱くなりました。スティーブ・ジョーダンが入っている曲のソロのえぐいこと!タイトル曲の壮大なアフリカの大地を彷彿させるアレンジ。美しいだけでは本当の美は表現できないのです。(うーん、われながら名言である。)
BEFORE THE RAIN / LEE OSCAR(1978)
1999年花巻の偉大なファンキー・ハーピスト、阿部哲さんが不慮の事故でお亡くなりになりました。それほど数多くご一緒したわけではないのですが、何かとお互いに気にかけていました。一番最初にご一緒させていただいたときにやった曲の中にリー・オスカーの「サンシャイン・ケリー」という素敵な曲がありました。その選曲の妙に凄く関心していました。去年盛劇ライブでアンコールの時に哲さんへのトリビュートということで同じくリー・オスカーの私のお気に入りの曲「BEFORE THE RAIN」を演奏させてもらいました。ハーモニカをふけないので、同じようなピアニカでやろうなんて陳腐な発想は持ちたくなかったので、あえて自分の楽器、ピアノで哲さんのために演奏しました。そんなこともあって思い出深いアルバムになりました。
M
1958 MILES / MILES DAVIS(1958)
マイルスも多数ありますがこれを紹介しましょう。ビル・エバンスが参加している短い期間に録音された数少ないレコード。唯一の白人として参加していて、結構つらかったようです。でもマイルスを始めとしてジャズ・マスター達と一緒に演奏できる事のすごさと言うのをずいぶん大切にしていたようですね。使えるやつに肌の色は関係ないさ!といっていたマイルスのとおりすばらしい演奏をしています。人によってはあまり気に入られていませんが。ちなみに輸入盤ではジャズ・アット・プラザの音源が数曲入っています。
MICHEL CAMILO / WHY NOT?(1985)
これを始めて聞いたときの衝撃は凄いものでした。忘れもしない伴天連での出来事。最後の曲でアンソニー・ジャクソンがひょっとして4ビートにいくか?と聞いていたらどっかーんと4ビートに突入。思わずやったー!と心の中で叫んでしまいました。日本製作のこのレコード。ミッシェル・カミロと同時にクリス・ハンター、デイブ・ウェッケルも紹介。NYのファースト・コールミュージシャンの凄さを見せ付けられました。もちろんその後にチックのエレクトリック・バンドで大々的に全世界にその名を轟かせて行きます。カミロ自体はマントラにタイトル曲を歌ってもらったりで段々名前を知られていきます。切れの良い馬鹿テクでとにかく弾きまくりっ!という感じです。当時はめちゃくちゃ影響されました。いまだに名残が残っています。
MICHAEL FRANKS / SLEEPING GYPSY(1977)
アントニオの歌が入っているやつです。でもこの曲を最初に聞いたのはNHK「レッツゴー・ヤング」で初来日の時にピアノトリオとマイケル自身のガットギターの弾き語りでやったものです。いまだにそのときの録音テープが家にあります。その後爆発的に売れ、AORのパイオニアとしてブームをひっぱっていった一人です。私の悪い癖(良い癖?)に流行りものが嫌いというのがあります。最初に聞いてその後大ヒットしてからはこの曲がちょっと嫌になりました。でもこのレコードは秀曲揃いです。特に一曲め!これにとどめをさすでしょう。A,B面 両方の一曲目です。
MODERN CHOKI CHOKIES /
The Legend Of BONGENGAN BANGARA BINGEN(1993)

なぜモダチョキが!実は私好きです。特にこれに入っている「博多の女」(おんなとかいてひとと読む)と「アルサロ・ピンサロ」。この2曲は生涯忘れることはできません。アルサロは絶対サンタナがモチーフ。それをもってくるところでやられたって感じです。一番最後に入っている「くまちゃん」予告編。これも素敵です。わからない人は聞いてみましょう。このセンスについて来れる人、好きです。