32GTRのころ5
ロールバーは、前から付けたいと思ってました。でも、付けると車検に通らないん
じゃあないかと思ったり、使い勝手が悪くなるんじゃあないかと思ったりで、少し
躊躇していました。それに、私の車の管理者の、向井氏が、キライだったのです。
ストリート車にロールバーを付けるのは、彼の流儀に合わないといってましたので、
しょうがないかなあと思ってましたが、2台目の33になって、「ヤッパシ付けて
くらさい」と言ってみました。あ、しょーがないか。というところで、セイフテイの
やつが付けられていました。私自身はカッコ重視で、付いてたらカッコイイジャン!
ってカンジでいたのですが、これが機能的にもいいのです。高速コーナーの進入で
ふらついていたのですが、それが、無くなったのです。もっとばねを固くしようか
とか、スタビを太くしようかとか、いろいろと考えていたのですが、そのままで良く
なりました。(後日、違う意味でやっぱしばねは固くしたのですが、へへへ。)
いまはリア4点とサイドバーですが、昇降性にはほとんど障害はありませんし、
ボデイ剛性にも役に立ってますし、スゴク気に入ってます。
っていうとなんだかなあーって感じですが、ステアリングホイールですか、私は
ナルデイです。ナルデイクラシックが一番使いやすいのです。太さといい形といい、
どれもスポーツマインドを満たすものがイッパイです。
一番初期の時期の、フルチューン車ですかねえ。あの89mmのピストンのヤツです。
ニスモタービンでブーストの1.5くらいで約600馬力でした。彼との最初の出会いは、
HKS関西に◯◯さんが来てて、向井さんが笑いながら「◯◯さん、ラジエターに
オイルが混じってますよ。ノッキングなんかはしなかったですか?」っていう会話
ですかねえ。そしてまた「◯◯さん、いくらなんでも、サーキットを走るのに、
エアコンつけっぱなしはあきませんわ」ていうのもありました。片や◯◯さんは
「オイルが混じってる? どういうこっちゃ。ノッキング? なんやそれ」そして
「ええっ、ブースト1.7ですか・・・」でシメです。
そうです、◯◯さんは殆ど素人だったのです。当時、華やかなりしバブル資産が、
ちょうどはやり始めた、チューニングの刺激に触発されて、行っちゃったんです
よねえ、これが。そうなんです。◯◯さんは、所謂、不動産屋さんだったのです。
見かけもいい人で気安く話して頂きましたが、大胆なのです。休みの日にHKS関西に
行くと、◯◯さんがいらっしゃることがおおいのですが、ふっと後部座席に目を
やると、トマトが一箱シートに乗ってて、まあその
アンバランスなこと。本人にお聞きしますと、「わしスキなんや、トマトが」・・・
松坂に行った話をしてくれました。「あんなぁ、だいぶん前やけど、都合で松坂に
行かなあかんかったんやけど、それがや、クラッチがなむずかしぃてなぁ、ぜんぜん
スタート出来ひんね。クラッチがな、ほんまに困ったでえーっ。後ろからブーブー
いわれるしなぁ。」そらそうでしょうねぇ。けっこうそれなりに苦労をされていた
ようです。ああ◯◯さん、今いずこ
オートマ車なんですよ、オートマ! ゼロヨン12秒を切るくせに、この野上号の
ソアラは・・・。当時は定番の7MにTo4s。速い。ある日、私の仕事場に近い
国道24号線を北に向かって走ってると、あれれぇーっ、どっかで見た車がいる
なあーと思ったら、バックミラーから、こちらに向かって挨拶してる野上さんの
ゴツイ笑顔が見えました。おおっとぉー、なんで? そのあとでお会いしたときに、
聞いてみたら、京滋バイパスはセッテイングするのにいいので、わざわざ遠征して
来たとのこと。そこまでやるぅー・・・、おっさん! なんと今はその車はというと、
免許取りたてのご子息(18歳)がお乗りになってるとのこと。ダイジョウブ
かなあ、ダイジョウブかなあ。
なかなかの7Mソアラでしたけど、今はどうしてるのかな?