1月23日と2月6日の二回に渡って、mobio NXの再インストールで苦労した話をしましたが、今回は職場の某氏のLibrettoの再インストールをやったので、その顛末を書きます。まあまあ、しつこいなんて言わずに。ミニノートの花形対抗2機種のWindws 95が同時にクラッシュするなんて、めったにないことだから参考になりますぜ、だんな..(^^;。 某氏が持ってきたのは、「初期インストールソフトウェアの復元について」というA4三枚の説明書(右上にLIBRETTO20P02と書いてあるもの)と、バックアップCD-ROM、PCカード接続のフロッピードライブと、2枚の修復用フロッピーディスクでした。よーし、今度はちゃんとマニュアル通りの手順でやるぞっ、と、まずは説明書から読み始める。準備というところに、必要なものが書いてあります。フロッピーディスクドライブ、SCSIカード、それと、おっ「CD-ROM装置」だって。こっちは「別売の」がないね(^^)。それと、CD-ROMとフロッピー2枚ね。手順はSCSIのインタフェースに、東芝のPCカードを使う場合と、他社のを使う場合で分けられています。でも、使うドライバーが違うくらいで、どちらもやることはほとんど同じです。私の場合は、東芝のCD-ROMではなく、NECのPC-9821N -CD01Xを使うので手順2にすすみます。ここでも、mobio NXと同じで、まずは「バックアップCD起動ディスク」という修復ディスクで起動します。ただ、大きく違うのは、mobio NXのフロッピードライブはリプリケータに接続されますが、LibrettoはPCカードスロットに入れるということ。ですから、CD-ROMとフロッピーは同時に使えないのです。 画面には、メニューが表示されます。マニュアルにしたがって、まずは「(1)パーティションの設定」をして、それから「(2)標準フォーマット」をします。フォーマットが終わると、自動的にフロッピーからOSをハードディスクにコピーしている様子。それが終わると、マニュアルにしたがって、バッチを中断します。こんどは、ちゃんとマニュアル通りにしたぞっ。ここで、もう一枚のユーティリティディスクというフロッピーの中身を、DOSプロンプトからCOPYコマンドを使って、ハードディスクにコピーします。(なぜ、バッチを止めてマニュアルでコピーさせるのかは謎だね。)ここで、フロッピーを出して、ハードディスクのOSで再起動します。そして、EDITコマンドで、config.sysとautoexec.batを編集し、自分の用意したカードのドライバーなどをコピーするのです。ここを、mobio NXはバッチファイルでしていましたね。config.sysの修正では、何故か日本語表示のドライバを外し、東芝のカードマネージャーを生かし、自分のPCカードのドライバーの設定を入力します。編集が終わったら、CD-ROMドライブをつないだカードを差して再起動です。画面には、「CD-ROMを入れてください」と表示されます。で、CD-ROMをセットしてリターンキーを押したら..、画面にはCD-ROMが認識できないというメッセージが出ました(^^;。 どうも、起動時にエラーが出ているようなのですが、日本語機能をはずしているし、バッチの起動時に画面を消去してしまうので、良く分からないのです。そこで、バッチを強制終了してconfig.sysとautoexec.batを編集しようと、EDITと入力したら、画面にはQBASIC2.EXEが無いというメッセージ。あちゃー、編集ができない。これでは、Librettoしか持っていない人は、FORMATからやり直しになりますね。でも、私は面倒くさいので、もう一度「バックアップCD起動ディスク」でLibrettoを起動した後、バッチファイルを止めて、ハードディスクのconfig.sysとautoexec.batをフロッピーにコピーし、別のパソコンで編集することにしました。(起動ディスクにはエディタはない。)日本語を表示できるようにしたら、NECのCD-ROMドライブに添付されてきたKMECDというCD-ROMデバイスドライバーが、CD-ROMを認識できないとエラーを出しています。config.sysでは、カードマネージャーの部分以外は、mobio NXの起動ディスクと同じにしているので、東芝のカードマネージャーとの相性が悪いのかもしれない。こいつはお手上げだなと、もう一度説明書の設定例を読んでみたら、唯一、ラトック社製のREX5536を使った場合が書かれています。そこで、私が別のノートパソコンで使っていた、REX5535を使ってみることにしました。config.sysの文字列は、設定例で5536になっているところを5535にしただけです。再起動すると、今度はちゃんとドライブを認識しました。そこで、そのまま、再インストールのバッチを起動したら、おやおや、またCD-ROMが見つからないと言っているではないか。 実は、説明書ではautoexec.batに、「C:\MSCDEX /D:PCMCIACD /L:X」と入れるように書いてあるのですが、これが間違っているのです。最後のXというのは、CD-ROMドライブのドライブ名となるのですが、バッチファイルはEドライブにCD-ROMがあると思っている。だから、上の行のXをEとしたら、あっさり解決してしまいました。なんで、私はCD-ROMがEドライブだと気がついたかというと、編集する前のautoexec.batは、ちゃんと「/L:E」となっていたからです。私は、説明書の通りにしようと、わざわざEをXに直したのですね。こんな、私をお馬鹿だと攻めないで(笑)。それはともかく、その後は問題なく再インストールができました。 今回の教訓(笑)。
mobio NXとLibrettoのどっちの再インストールが、ユーザーにとって親切でしょうねぇ。私には分かりません。あえて言えば、純正のCD-ROMドライブを持っていたとしても、全くの初心者にはLibrettoの再インストールはできないかもしれない。初めてパソコンを買ったおじさんが、エディターを使ってconfig.sysやautoexec.batを修正して、ちゃんと最後までたどり着くだろうか。これに対して、純正のCD-ROMドライブを持ってさえいれば、全くの初心者でもmobio NXを修復できるかもしれません。バッチファイルが全部やってくれるから。でもね、そもそも、再インストールが必要になるって事が問題なんだから、簡単にクラッシュしてしまうWindows 95が、ユーザーにとって一番迷惑だってことじゃないかな。
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1998.02.20 |
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