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2001〜2002  Before page!
2003
THE CHRISTMAS SONG / STACEY KENT (CANDID)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) ステイシーケントのクリスマスマキシです。
良いに決まってますね。
選曲も"HUSHBYE MOUNTAIN","THE CHRISTMAS SONG",
"VIOLETS FOR YOUR FURS"と、しっとり系。
クリスマスソングと云うよりもクリスマスを彩る曲を選んだ感じ。
旦那のジムトムリンソンのテナーもいたわるように優しく絡みます。
是非フルアルバムもお願いしたいところですが、
3曲くらいをサラッと聴く方が良いかも。
           
THE SECRET OF CHRISTMAS
                     / CONNIE EVINGSON (MINNEHAHA MUSIC)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) ガッツレーベルで取り上げられて露出度も上がっている
コニーエヴィンソンの実力が良く出たクリスマスアルバム。
比較的マイナーなクリスマスソング中心に組み立てられてて、
それぞれの曲の料理の仕方が実に見事。
自ら歌詞を補作したモーダルな"CAROL OF THE BELL"や
チャイコフスキーの"胡桃割り人形"(!)などでは、
アレンジの楽しさで飽きさせない工夫もしてる一方で、
"THE CHRISITMAS SONG"や"SOME CHILDREN SEE HIM"など、
しっとり唄うところではちゃんと唄ってる。
ジャズアルバムとしての見ても、クォリティがとても高いです。
かなりお薦めの一枚です。
           
IT'S SNOWING ON MY PIANO / BUGGE WESSELTOFT (ACT)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 北欧系のピアニストです。
全編ソロでの演奏(鳴り物がほんの少し)で、
漂う雰囲気も正に北欧的。
ACTと云うより正にECMって感じ(笑)。
音数の少ない、空気の震えさえ意識してしまう様なピアノです。
"GREENSLEEVES"や"SILENT NIGHT"の様な
馴染みの曲も演ってるんですけど、
なんだか"GREENSLEEVES"の流れる情景を見つめてるような
不思議な感覚があったりするんですね。
1,2曲、ヴォーカルのシゼルアンドレセンが参加してたりしたら、
更に面白かったかも?…ってない物ねだり。
           
CHRISTMAS TIME / JEAN FRYE SIDWELL (PACIFIC COAST MUSIC)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) このJEAN FRYE SIDWELLって綺麗なヴォーカルさん、
なかなかきっちりとした唄を唄いはります。
きっちり基本に忠実すぎて、ちょっと硬い感じもしますけど。
並んでる曲も「これぞクリスマスソングっ!」って、基本に忠実(笑)。
ちなみにこのパシフィックコーストってレーベルは、
旦那のCHRIS SIDWELLで作ってるプライヴェートレーベル。
軽めのジャズ、フュージョン系が中心です。
           
THOUGHTS OF HOME
    / SCOTT HILTZIK & HELENA BUSCEMA & GREG POREE
                                                 (NIGHT SKY MUSIC)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) ジャズではないのですが、HELENA BUSCEMAってヴォーカルの
声がとても美しいので取り上げてみました。
ピアノとギターをバックにルバート気味に唄い始める瞬間は、
穢れなき聖なる雰囲気さえ漂います。
ただし彼女の唄ってるのは11曲中6曲。うーん、少し残念。
 
           
SILENT NIGHT / CHRISTMAS CAROL CATS (SELF-PRODUCE)

shadow3.JPG (940 バイト) 更にジャズじゃない、どころか、人間ですらなかったりします。
要は猫の鳴き声をサンプリングしてメロディにしてるだけの話。
しかも最初の一曲だけなので、聴き処は殆どなし。
伴奏のアレンジはスーパーや百貨店のBMG級。
「変なクリスマスアルバム」って小ネタでした。
           
WHEN IT SNOW / THE BLENDER (SOUND OF THE SEASON)

★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 実力派アカペラグループ、ブレンダーのクリスマスアルバム。
ハーモニーの美しさは男声4重ゆえ。
ジャズ1割、R&B7割、ラップ2割のブレンドって感じかな?(笑)
昨年紹介した「NOG」よりも全体的に作り込まれた印象で、
ナチュラルさ半減、楽しさ倍増って感じでしょうか。
           
CHRISTMAS / ROCKAPELLA (J-BIRD)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 80年代から活動を続ける老舗アカペラグループ。
日本での活動も多いのでご存知の方も多いと思います。
アカペラのお手本の様な纏まった演奏が並びます。
           
A SLEIGH,A SONG & A BABY BOY
                     / RICK GALAGHER (SERENDIPITY RECORDS)

★★
shadow3.JPG (940 バイト) RICK GALAGHERってピアニストのクリスマスアルバム。
オーソドックスなスタイルで耳あたりの良い演奏。
 
           
CHRISTMAS / JIM NABORS (COLUMBIA)

shadow3.JPG (940 バイト) ジムネイバースって人の1967年と1972年の2枚の
クリスマスアルバムからの抜粋。
甘い甘いストリングスをバックに古いクラシカルな唱法で
朗々と歌い上げております。
このジムネイバース、歌手であると共に、俳優としても
そこそこ活躍していた方の様です。
白いタートルネックに白いパンツ、白い靴下に白い靴、
そして、ねずみ系の笑顔が眩しい(笑)。
           
CHRISTMAS WITH JULIE ANDREWS (COLUMBIA)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) ジュリーアンドリュースのクリスマスアルバム。
古いことは古いのですが、それを補って余りある内容です。
ジュリーアンドリュースの唄も素晴らしいですし、
オーケストレーションの色彩感が際立っております。
"MY FAVORITE THINGS"をクリスマスアルバムで
取り上げる人も結構いますけど、
本家本元のジュリーアンドリュースのには入ってませんでした。
そのかわり…、と云ってはなんですけど、
この上なく美しい"GREEN SLEEVES"が聴けます。
           
A SWINGIN' CHRISTMAS
                            / THE LEAGUE OF DECENCY (INTERSOUND)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) "SWINGIN'"とか書いてあって、おっちゃんが並んでるので、
「デキシーランド?」と思ってしまいましたけど、
ギター、エレベ、エレピ入りの違うタイプの古いスタイルでした(笑)。
ヴォーカルのトミーディーンって人が、エディジェファーソンみたいで
楽しいオーラを撒き散らしながら唄ってて、なかなかイイ。
昔のR&Bの好きな方は是非。
 
           
HAVE YOURSELF A SNAZZY LITTLE CHRISTMAS
                                               TERESA PATE (SELFPRODUCE)

★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 自主制作もエエところで、CD−Rのインクジェットプリンター仕上げ。
ギター一本をバックにさらりとX'masスタンダードを唄うと云う
落ち着いた感じがとても良いです。
名盤「ELLA AND PASS」にも通じる幸せ度です。
…って、ちょっと云いすぎかな?
           
DON'T LET CHRISTMAS PASS YOU BY
                                       / D.JAY BRADLEY (MILE UP MUSIC)

★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) D.JAY BRADLEYって男性ヴォーカルのステージを観てるかの様な
実にアメリカ的な小粋さの匂うアルバムです。
女声コーラス付きで甘く唄い上げたかと思うと、
半分語り口調でコミカルに唄ったり、
はたまたオーケストラアレンジ(でもシンセ)から
ピアノ伴奏やアカペラコーラスまで、
ショービジネスの手練手管を詰め込んだ盛りだくさんな内容。
でも、この人、あんまりエラソーに唄わないので、感じは良いです。
2曲ほどオリジナルを唄ってまして、これがなかなか良い曲です。
 
           
ECLECTIC CHRISTMAS / ALEXIS DONNELLY  (SELF PRODUCE)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) ピアノトリオ+−αの小規模ユニットをバックに唄っています。
聖歌が中心で、ありふれたクリスマスソングが少なめなのが新鮮。
白人らしい唄い方で、語尾を跳ねるように短く切るのがキュートです。
ただ時々出てくるフルートが少しフラットしてて気になりますが…。
 
           
MERRY COOL CHRISTMAS / ALEX LEONARD (AL BAL)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) ピアノ中心のユニットで、数曲でALEX LEONARDの弾き語りも。
もともとピアノとヴォーカルの二足の草鞋の人らしく、
歌の方は飛びぬけて巧い訳ではないですが、
優しい唄い口でなかなか良い感じです。
ピアノも飛びぬけて巧い訳じゃないんですけど(笑)、
さらりとした語り口でサロン的な感じ。
でも音選びはタイトルにもある様に結構"COOL"ですよ。
曲によってはリュート(!)が入ってまして、
こう云う古楽器が入ると、雰囲気が一気に変わりますねぇ。
 
           
A SWINGIN' CHRISTMAS IN THE ATTIC
                   / MICHELLE MALONE (STRANGE BIRD SONGS)

shadow3.JPG (940 バイト) ジャケットのデザインが良いでしょ。
MICHELLE MALONEって女声ヴォーカルの1992年のライヴ録音。
ライヴならではの勢いと粗さの出たアルバム。
とにかく演奏陣がボロボロ。
ベースは音を外すわ、ピアノは走りまくるわ、
演奏に破綻をきたして、ズジャバドンのエンディングで誤魔化す(笑)。
いやー、如何にも自主制作って感じ。
音楽を聴いて苦笑いしたい方にお奨めです(爆)。
 
           
WINTERE,FIRE AND SNOW / BENITA HILL (SELF PRODUCE)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) BENITA HILLって女性ヴォーカリストの魅力溢れるアルバム。
声の肌理が細かくて、しかも丁寧に唄うので説得力がありますね。
ピアノトリオをバックにミディアム以下の曲が多く、
じっくりとヴォーカルを味わうには最適な作品ではないでしょうか。
またバックを務めるピアノのKEVIN MADILLもなかなか良いです。
           
2004
MERRY CHRISTMAS / GINGER COMMODORE (SELF PRODUCE)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) 声を張り上げるだけじゃなく、しっかりと&しっとりと唄い上げる
黒人ヴォーカルです。声質も重くなくてイイカンジです。
五と六の複合拍子で唄う"MY FAVORITE THINGS"が聴きドコロ

殆どの曲はビートのしっかりとしたコンテンポラリー色のアレンジで
ジャズ感は薄いかもしれませんが、
自主制作ながら、きちんと作り込まれた内容になってます。
 
           
THIS CHRISTMAS / DWIGHT LENOX (SELF PRODUCE)

★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) カナダを中心に活躍している(と思う)男性ヴォーカル、
DWIGHT LENOXのフュージョンタッチのクリスマスアルバム。
個人的にこの人の声が好きなのは、
節回しに嫌味がなく、若々しく明るい響きを持ってるから。
このアルバムでは顔は写っていませんが、
はっきりいってかなりのブ男でして、正に天は二物を…って感じ。
ま、そんな事はどうでもいい話で、このアルバムは、
もう少しストレートアヘッドなジャズに傾いてて欲しかったと
少しの残念さもある事はありますが、
それでも充分に彼の持ち味の出た作品に仕上がっています。
”BENDING TOWARDS THE LIGHT”や
"MERRY CHRISTMAS DARLING"と云った、
余り聴いた事のない曲も取り上げられております。
これまた"MY FAVORITE THINGS"を唄ってるんですが、
こちらは普通に三拍子で展開。
フェイクの自在さや音の確かさが素晴らしく、実力発揮のトラックです。
           
CHRISTMAS JAM / CHRIS HO (MERRIMACK RECORDS)

★☆
shadow3.JPG (940 バイト) CHRIS HOと云うピアニストが色んなゲストを迎えて
気楽にジャムってみたって感じのアルバムです。
はっきり云ってこのピアニスト、あんまり上手くないです。
タッチにメリハリがないし、走り気味だし、アドリブは下手だし、
って、ケチョンケチョンに書いてしまいましたが、
"THIS CHRISTMAS DAY"って曲で唄っているTATA VEGAって
女性ヴォーカルが面白いなぁと思って取り上げた次第です。
ちょっとリッキーリージョーンズみたいなファニーヴォイス。
調べてみたらかなりのキャリアの人だと判明。
瓢箪から駒の発見でありました。
CHRIS HOについては、別に特筆すべき事はありません(爆)。
           
LOVE AT CHRISTMAS / NANCY WALKER (SELF PRODUCE)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) ピアノトリオバック(曲によっては+ギター)をバックに
オーソドックスに唄っています。
取り立てて個性がある訳ではありませんが、
落ち着いた大人の女性ヴォーカルって感じで結構好きです。
曲目もクリスマスソングの有名どころが中心になっておりますが、
個人的に好きな"I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS"を
取り上げているのが嬉しいですね。
あと"LET IT SNOW!LET IT SNOW!LET IT SNOW!"で
Aメロのメロディラインをちょっと変えてブルージーにしてるのが
面白かったですね。
そのままオーソドックスに纏めるのかと思ったら、
"THE CHRISTMAS SONG"で、ファンクビートになり、
"WE ARE IN THE UNIVERSE"でレゲエビートになりました。
           
DREAMY CHRISTMAS TIME
          / ANTIOINETTE TREDANARY (SELF PRODUCE)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) 少し線が細く喉にかかった声で唄います。
でも綺麗な声質なのでクリスマスソングには良く合いますね。
楽しい歌よりも静かなムードの曲の方がしっくりきます。
"OH HOLY NIGHT"や"DREAMY CHRISTMAS TIME"や
"AVE MARIA"あたりがバッチリって感じです。
ちょっとバックの演奏が力不足なのが残念。
"ALONE ON CHRISTMAS DAY"って曲もあるんですねぇ。
           
WHITE CHRISTMAS / EUROPEAN JAZZ TRIO (M&I)

shadow3.JPG (940 バイト) ヨーロッパ系のピアノと云えば、
一般にはこんなイメージなんでしょう。
録音も良いですし、ピアノも上手いのですが、
オシャレなだけで余りにも骨のないピアノトリオなので
BGM以外の聴き方はできない様に思えます。
都会の喧騒を忘れて静かな時間を愛する人と過ごす…なんて、
歯の浮くステュエーションの時に是非(笑)。
           
SNOWFLAKE SEASON / KARIN PLATO (STIKJAZZ MUSIC)

★★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) 初っ端のラテンタッチの"JINGLE BELLS"がいきなり楽しい。
でも、意外とその後はかなりマイナードコロの曲を揃えていて、
個性的で魅力あるアルバムに仕上げてあります。
しかも、オリジナルソングが3曲入ってまして、
ジャズテイストは薄いですが、どれもいい曲です。
中でもボサノヴァタッチの"HER GIFT"は爽やかで気持ちいい。
インストでは良く取り上げられる"CAROL OF THE BELLS"の
ヴォーカル版を聴く事ができるのも面白いですよ。
           
LET IT SNOW! / TAMER TEWFIK (SWAMP QUEEN MUSIC)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) TAMER TEWFLK(PF,VO)をリーダーにした白人5人のユニット。
楽しくワイワイ演ってる感じで聴いてて気持ちいいサウンドです。
冒頭の"LET IT SNOW!"なんかはファンクビートなんですけど、
白人ゆえか粘っこくならずあっけらかんとしているのが面白い。
"I'VE GOT MY LOVE TO KEEP ME WARM"は
クリスマスソングではないですが、よく取り上げられる曲。
ここでのアレンジは変化に富んでいてなかなか聴き応えあり。
ゲストのKIRSTEN LARA BECKERとのデュエットによる
"BABY,IT'S COLD OUTSIDE"はコントの様な掛け合いが可笑しい

"LINUS AND LUCY〜CHRISTMASTIME IS HERE"のメドレーも
このバンドの傾向が良く出てる気がしますね。
           
2005           
CHRISTMAS SONGS / DIANA KRALL (VERVE)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) ダイアナクラールの2005年発売のクリスマスアルバム。
前にインパルスから「MERRY LITTLE CHRISTMAS」って
ミニアルバムが出ておりますが、これと2曲が重複してます。
んでもって、その2曲が一番良かったりするのでした。
他のトラックもビッグバンドをバックに小粋にスウィングする
ダイアナクラールが聴けるので、楽しい事は楽しいんですが、
個人的には彼女のバラッドが好きなのでちょっと残念…。
クリスマスソングではないけれど、
"WHAT ARE YOU DOING NEW YEARS EVE"が良いです。
ヴァースから丁寧に唄っています。
全体的にオールドファッションドな作品です。
           
THE SEASON / JANE MONHEIT (EPIC SONY)

★★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) スムースなサウンドに美しいヴォーカル
フュージョン系からビッグバンド系まで色々取り混ぜて
実に楽しいアルバムに仕上がっています。
定番曲もしっかり押さえながら、珍しい曲も取り上げてます。
"MERRY CHRISTMAS DARLING","THE MAN WITH THE BAG",
"I HEARD THE BELL ON CHRISTMAS DAY",
"MY GROWN UP CHRISTMAS LIST"etc.…。
この人、曲によって声質や歌い方を使い分けてます。
"HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS"と
"SLEIGHRIDE"とじゃ、まるで別人です。
静かな曲ではクラシカルな唱法で情感込めて唄い、
アップテンポの曲ではストレートな声で大胆なフェイクを交える。
器用ですが、嫌味がないので気持ちよく聴けますね。
           
CHRISTMAS SONGS / JENNY EVANS (ENJA)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) いきなり悲しい"THE COVENTRY CAROL"って曲から始まり、
いったいどうなるのかと心配してたら、
全体的にしんみりとしたクリスマスアルバムでした。
日本盤の帯のコピーには、
「今年はシックにユーロ・クリスマス!」
などと、心のこもってない文字が躍っておりますが(笑)、
落ち着いて一人静かに聴くにはイイカンジですよ。
バックはピアノトリオでウォルターラングの参加が嬉しい。
ジェニーエヴァンスって、見た目に反して、
ちょっと年寄りくさい声質なので(失礼!)、
好みが分かれるところだとは思います。
           
CHRISTMAS SONS / EDDIE HIGGINS (VENUS)

shadow3.JPG (940 バイト) 今まで何千人、何万人が弾いてきた様な平凡な演奏で、
全く心に引っかかりません。まさにBGM用ジャズ。
CDの帯には、もう笑うしかない様な売り文句が。
「クリスマスの夜はロマンティックな『ホワイト・クリスマス』、
ちょっぴりセンチメンタルな『ベツレヘムの小さな町』
楽しい『そりすべり』など心温まるクリスマス・ソングの名曲を
エディ・ヒギンズのリラックスしたジャズ・ピアノ・トリオで
素敵に過ごそう!!」。
もー、勘弁してくださいっ。ヴィーナスさんには負けました。
聴きドコロ、特になし。
           
PRAYER GOR PEACE / MARCUS ROBERTS (RCA)

★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 1991年の録音されたマーカスロバーツのクリスマスアルバム。
やっと入手しました。買い損ねるとホント苦労しますね。
黒人らしいフィーリングを出しながらも、
単にノリで弾き捲くるのではなくて、
一音一音に説得力を持たせようとするかの様に
思慮深い知的なピアノを弾きます。
テンションノートを重ねていって、美しくも冷たい音になるのを避け、
わざと泥臭い人間味を音に纏わりつかせているのが
彼のピアノ魅力だと私は思っています。
クリスマスアルバムでも実に彼らしいピアニズムが横溢してます。
朴訥としたタッチで奏でる"WHITE CHRISTMAS"や
噛み締めるような"O COME ALL YE FAITHFUL"が印象的。
ホンキートンクピアノで弾く"SILVER BELLS"もいい!
           
STARS AND PROMISES
                       / PETER MAYER (LITTLE-FLOCK MUSIC)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) このPETER MAYERってギターリストはジャズの人ではないです。
普段の活動はよく知りませんが、とてもイマジネーション豊かな
音楽を演る人だなぁと思いました。
大半は歌詞付きのオリジナルソングですが、
冒頭の"CHRISTMAS OVERTURE"と
"WHAT CHILD IS THIS"はインストで、
ネイティヴアメリカンフルートがメロディを吹いています。
その二曲がとてもいいんです。
ヴォーカルが入るとロック的になります。
ロックのジャンルとか、全然わからないんですが、
ナチュラルで爽やかなサウンドで、暑苦しくないです。
"THIS CHRISTMAS"は同名異曲の彼のオリジナル。
           
CHRISTMAS COROLS AND SACRED SONGS
   / THE BOY CHOIR OF HARLEM
    WITH DIANNE REEVES AND JAMES WILLIAMS (BLUE NOTE)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 笑ってしまうようなアルバムです。
あ、悪い意味じゃなく、思わず微笑んでしまう、って意味ですよ。
ハーレムの子供たちの合唱団によるクリスマスソング。
そこに一流ミュージシャンが加わって
何だか学芸会のサプライズ企画の様な作品なのです。
はっきり云って、子供たちのコーラスはあんまり上手くないです。
かなり小さな子供も入ってるみたいで音程がバラバラ。
でも、それが味になってて、一生懸命頑張ってる感じがする。
どうしてこんなアルバムが作られたのか不明ですが、
ジャケットの笑顔を見てたら、全て許せてしまう!
           
SPIRITED CHRISTMAS / JIMMY CALIRE (SELF-PRODUCE)

shadow3.JPG (940 バイト) ピアノトリオアルバムです。
きっとピアノ歴は長いけど、ジャズはまともにやってない人。
うーん、はっきり云って下手です。
色々なスタイルの真似事を演ってるレベルで、
アドリブはまともに弾けてません。
これならテーマだけ繰り返してる方が聴きやすかったのにー。
録音は自主制作の割には良いです。
           
THE VERY BEST TIME OF YEAR / LAURA FYGI (VERVE)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) オランダのヴォーカリスト、ローラフィジィの2004年の作品。
ハスキーヴォイスと甘すぎないストリングスオーケストラ、
そして、ジャズ寄りのボサノヴァアレンジ。
非常に落ち着いたセンスの良いアルバムに仕上がっています。
ブレッシーな声質なので、バラッド向きですね。
定番曲も取り混ぜながら、なかなか粋な選曲も見られます。
"CHRISTMAS MORNING"や"A SONG FOR CHRISTMAS"は
美しいメロディラインの曲で彼女の声にピッタリ。
"WINTER WONDERLAND"をヴァースから唄ってます。
           
ANGELS WE HAVEN'T HEARD / LAURA CAVIANI (CAVANI MUSIC)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) クォリティの高いジャズ好き向けのクリスマスアルバム。
ジャケットに女性の顔が写ってると
ヴォーカリストのアルバムと思い込んでしまいますが、
この人はピアニストです。
で、別にLUCIA NEWELLって女性ヴォーカリストが参加してます。
インストユニットはフロントに2管を配し、
聴き応えのあるアレンジが施されています。
大笑いしたのは"SILENT NIGHT"のアレンジ。
バックがまんま"MADEN VOYAGE"です!
それっぽい、じゃなくて、まんま、です。
オリジナルが半分くらいを占めていて、
それらがまた魅力的なナンバーなのです。
中でもストラッドのリズムが楽しい"RUSSIAN STRUT"、最高!
           
MAN,WOMAN AND CHILD / TORE JOHANSEN (GEMINI RECORDS)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) えー?トーレヨハンソン?って思いましたが、
ボニピンとか原田知世とかをプロデュースした人は
TORE JOHANSSONって綴りで、違う人ですので
お間違いなく。
このトーレヨハンセンはトランペッターです。
かなりオーソドックスなプレイヤー。
静かに流れてあまり印象の残らないタイプなんですが、
クリスマスにはちょうど良かったりして。あまり褒めてない(笑)。
半分くらいのトラックでカーリンクロッグが唄ってるのが貴重!
           
SONGS OF THE SEASON / PETER WHITE (COLUMBIA)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) PETER WHITEのスムースなアコースティックギターが
クリスマスにはよく似合ってます。
あまりにも似合いすぎてて、初めて聴いたのに、
どこかで聴いた様な気がする程です(笑)。
個人的にはこの手のジャズは苦手で全く聴かないので
良し悪しがわかりません…。
 
           
CHRISTMAS SONGS
 / ELLEN & BERND MARQUART (MARQUART MUSIC)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) エレンがヴォーカルとピアノ、バーンドがトランペット。
かなりオーソドックスなスタイルのクアルテットですが、
エレンのヴォーカルが素直で可愛らしいので魅力アップ。
演奏が古風でヴォーカルが可愛いのは、
リサエクダールとかステイシーケントに通じるスタイルか。
だとすれば、このユニット、割と受けるかも。
意外と取り上げられる頻度が低い"JINGLE BELL ROCK"を
唄ってくれてるのは、個人的に嬉しいですねー。
 
           
CHRISTMAS SONGS VOL.2
 / ELLEN & BERND MARQUART (MARQUART MUSIC)

★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) 上のアルバムの続編です。
最初から2枚分を想定していた様で、
ちゃんと2枚目にも有名曲が散りばめられていますね。
録音日のデータが記載されていないので、
同じ頃の録音なのかどうか不明です。
バーンドのトランペットは良く唄うんですけど、
時々リズム的によれる時があるのがちょっと気になるところ。
オリジナル曲の"MERRY CHRISTMAS,DEAR"が結構いい。
           
CHRISTMAS WITH VENEE
            / NICHOL VENEE ESKRIDGE (SELF-PRODUCE)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 惜しいっ。
ヴォーカルのVENEEの声は美しさの中にソウルも感じられて
凄く良いんですけど、バックの演奏があまりにチープ。
できればちゃんとしたメンバーと録音で聴いてみたいですね。
           
CHRISTMAS MEMORIES
          / MARY KADDERLY (MARYMARGARET MUSIC)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) MARY KADDERLYってヴォーカリストが
ジャズ風なバンドをバックに唄ってるアルバムです。
「小粋にスイング」って感じで頑張ってるんですけど、
ノリが粘り気味で重たい感じがするので、
どちらかと云うとスローナンバーの方がしっくりきます。
オリジナルの"CHRISTMAS MEMORIES"はフォーク調の曲。
このトラックが一番ジャズっぽくないんですが、一番いい。
           
THE SECRET OF CHRISTMAS
              / REBECCA PARRIS (SELF-PRODUCE)

★★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) ジャケットの写真とはかなり声のイメージが違います。
(実際にはかなりのおばちゃんです。)
ぱっと聴くと黒人かと思う様な低くて太目の声質です。
わかりやすく喩えるならダイアナクラール系かな?
結構魅力あります。
スローでもよし、アップテンポでもよし、スキャットよし、
かなりのベテランで、実力のある人。
唄に込める情感が豊かで説得力がありますねぇ。
ジョニーマンデルの"CHRISTMAS LOVE SONG"って
珍しい曲を取り上げてるんですけど、とても美しいバラッドです。
クリスマススタンダードを並べただけのアルバムではなく、
それぞれの曲を魅力的に聴かせてくれます。
16曲も入ってるのに、更にボーナストラックが1曲!
お買い得です。
           
YULE FOOL / MARIE ALEXANDRE (SELF-PRODUCE)

★★★★★
shadow3.JPG (940 バイト) ジャケットの写真も粗いし、リーダーの名前も書かれてないし、
なんか危ない自主制作アルバムだなぁと恐る恐る聴いたら、
かなり高いクォリティの作品だったのでびっくりしました。
録音も結構良かったりします。むむむ。
ま、これだから自主制作漁りも止められません(笑)。
リーダーはMARIE ALEXANDREって女性ヴォーカルで、
テナーが1本入ったクアルテットをバックにカッコよく唄ってる。
やや声が上ずり気味に出てくるので、若干荒く聴こえて、
それがまたアーシーなテイストを与えてる感じです。
アップテンポな"WHAT CHILD IS THIS?"とか
"GOD REST YE MERRY GENTLEMEN" が聴きドコロ。
一方、アカペラでスローに唄う"SILENT NIGHT"などでは、
丁寧な歌唱もこなせるところを見せてます。
メンバーも書いておきましょう。
PETER SAXE(PF),LARRY KOHUT(B),
TIM DAVIS(DS),JIM MASSOTH(SAX)
           
WINTER SONGS / ANUNA (SELF^PRODUCE)

★★★★☆
shadow3.JPG (940 バイト) ANUNAと云うこの上なく美しい声の持ち主の女性をリーダーに
混声合唱がハーモニーをつけたクラシカルなアルバムです。
全くジャズではないんですけど、
"WINTER,FIRE AND SNOW"があまりにも素晴らしいので
取り上げてしまいました。
リュートの様な物悲しい響きのアコースティックギターに
ANUNAのヴォーカルが重なる瞬間、ゾクゾクします。
           
CHRISTMAS TIME IS HERE!
               / DAN GOTTSHALL (NAGEL HEYER RECORDS)

★★
shadow3.JPG (940 バイト) DAN GOTTSHALLってトロンボーン奏者が
MIRIAM KAULって女性サックス奏者をゲストに迎えて作ったCD。
でも唄うのはDANの方です。
MIRIAMの方は男性顔負けのアーシーなサックスを吹いてます。
あんまり巧くないけど…。
全体として粗い演奏だし、選曲もブルース系の古い曲が多い。
 
           
CHRISTMAS COMFORT & JOY / (LAUREL TREE RECORDS)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) LAUREL TREE RECORDSって会社が出してるシリーズ、
"MUSIC FOR THERAPY"のうちの一枚です。
セラピーの為の音楽とは何ともヌルイ企画ですが、
このアルバム、アレンジとピアノがケニーワーナーです。
それだけで聴く価値ありですね。
内容的にはアレンジ中心のアンサンブルであります。
能ある鷹は爪を隠し通してます(笑)。
ま、爪を剥き出しにされちゃ、セラピーにならないですが。
           
SWELL PARTY WISHING YOU A SWELL CHRISTMAS
                         / SWELL PARTY (SELF-PRODUCE)

★★
shadow3.JPG (940 バイト) 白人5人組のコーラスグループです。
ジャズっぽいアレンジで楽しげに頑張ってるんですが、
…うーん、って感じ。
符割的には跳ねてるんだけど、スイングしていません。
アクセントが表拍にあるピアノ伴奏にも責任が…。
何だか古いタイプのジャズコーラスです。
           
THE JOYFUL SEASON / JO STAFFORD (CAPITOL)

★★★
shadow3.JPG (940 バイト) 1964年にキャピトルから出たアルバムに未発表を追加して
2005年に発売されたジョースタッフォードのアルバムです。
1964年と云えば、自分の生まれた年なので、ちょっと感慨深い。
今の耳で聴くと、どうしようもなく古いです。
音楽は進歩&変化するんだなぁと感じますね。
何だか全体的にのんびりしてます。
           
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