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SPECIAL LIVE
Band of ShigeoRollover ライヴ・リポート(2002年)

2002.9.21 神戸・チキンジョージ〜2002年追悼ライヴ

プロローグ

今年の追悼ライヴツアーも神戸・チキンジョージからのスタートです。
3連休の初日。一緒に行く予定にしていた友人が行けなくなり、余った前売り券をどうしようかと思いつつ、家を出ました。
去年の追悼ライヴの日は前売り券を家に忘れてくるというボケたことをしてしまったけど、今年は逆に前売り券が余っているというおバカなことになりました。
余った前売り券はライヴハウス前で誰かに買ってもらえばいいやと、開場の18:00より少々前にチキンジョージに着きました。
入り口付近には人影が見当たらず、ちょっと不安になりながら缶コーヒーなどを飲みつつ、ボケーっとしておりました。
開場間近になる頃にはお客さんも集まってきて、チケットの整理番号順に呼び出しを受け始めました。余った前売り券も無事売れて、中へ入ることができました。ジミつながりで知り合った仲間とあいさつなどをしつつ、席を確保し、とりあえずビールです。

Band of ShigeoRollover登場

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今年も神戸にやってきました!
本日のHendrix中野氏は、去年より少し長めの髪で、ちょうど68年ごろのジミを思い出させる雰囲気でした。
ギターはブラック・ボディにメイプルネック仕様という、いつものストラトです。
今年もパーカッションに本多taco-bow氏が入っていて、ちょうど"Dick Cavett Show"のときと同じ編成ですね。

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パーカッションの本多taco-bow氏(左側)
去年もそうだったのですが、1曲目でまたもや意表をつかれました。いきなり"Tax Free"のイントロが聞こえてきたりするから、もう…。それもスタジオ・ヴァージョンになっていて、エンディングもきっちりやってくれたのには頭が下がりました。
2曲目もレアな"Little Miss Lover"でした。そして次は "Manic Depression" です。
今年はスタートから何か違うものを感じましたね。
曲が終わって軽くあいさつの後、おなじみの "Fire" です。パーカッションが効果的で、ビシッとしたリズムが新鮮でした。
次はジミのライヴでは数少ない "Are You Experienced?" です。途中のギター・ソロやサビのところは何度聞いてもゾクゾクしますね。
印象的なイントロから始まるブルーズナンバーの "Red House" 、そして "Lover Man" と…だんだん引き込まれてゆきます。

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ジャパン・フェンダー7万5千円!

ホワイト・ストラト

ここでギターをホワイトのストラトにチェンジして、かるくウォーミング・アップ。乾いたいい音が出てました。
ここで本人の口から、このギターは7万5千円のフェンダー・ジャパン製というお言葉が…。
そのストラトから "Dolly Dagger" のイントロが聞こえてきました。パーカッションがとても良い感じです。これは初めて聞いた演奏でした。
続いて後期の名曲、"Hey Baby (New Rising Sun)"。Univibeのフワフワした音は最高です。
そして "Stepping Stone"。これも初めて聞きました。アップテンポなドラムのバディ・マイルス・ヴァージョンで演奏されていました。
今年は初めて聞く曲が多く、嬉しい限りです。

次は『AXIS : BOLD AS LOVE』から、ノエル・レディング作曲の "She's So Fine" です。
もちろんNOEL 本多氏がリード・ヴォーカルをとります。続いてベース・ソロ。ジャズベースのグリグリしたサウンドが快感でした。

初めて聞いた曲が次々と…

パーカッションが効果的な入り方だったのは "Izabella" です。客席にて、ウッドストックやディック・キャヴェット・ショウの世界に浸ってました。
曲が終わると、どこかで聞いたことがある、ヘヴィなリフが聞こえてきました。おぉ、これはもしかして…。
知るひとぞ知る "Midnight" です。さっきの "Stepping Stone" と共に『WAR HEROES』からの選曲でした。ディープですね。

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後ろはNOEL 本多氏です
(写りが悪くてすみません)
その次に演奏された "If 6 Was 9" も初めて聞く曲でした。カッコよすぎ。ライヴではどんな構成で演奏されるのか、ワクワクしながら聞いていました。エンディングで聞かれる、フルートの音も再現されたりして、大感激です。
そして、そのまま大フィードバック・アーミング大会〜ドラム&パーカッション・ソロ、とライヴも佳境に入ってきました。

ドラムから入るイントロにしびれた "Ezy Ryder" 。パーカッションがこれまたハマっていました。
ここらあたりから、我慢していたお客さんが前へ押し寄せ、ステージ前はオール・スタンディング状態になりました。
そして曲は "Foxy Lady" "Voodoo Child (Slight Return)" "Purple Haze" と続き、さらに会場のテンションは高まります。
そして、 "Villanova Junction" とくれば、これはもうウッドストックですね。アメリカ国歌が聞かれなかったのがちょいと残念だったかな。本編は "Beginnings" にて終了しました。

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最後のほうは
オールスタンディングとなりました

アンコール

アンコールはバンド・オヴ・ジプシーズ時代の "Who Knows" でスタート。ギターソロの部分では、泣く子も黙る、あのオクタヴィアの音が再現されていました。

最後の方は、明日の名古屋で着る予定だったという衣装で登場したりしで、お客さんは大喜びです。
ラストはワイト島ライヴでおなじみ、 "All Along The Watchtower" でした。

先日発売されたROLLOVERのCD「HENDRIX」が入口付近で売られていたので、記念に買って帰りました。スタジオライヴ録音になっていて、「最も近いギタリスト」のプレイをじっくり味わうことが出来ます。購入はバンドのオフィシャル・サイトから購入できます。こちらからどうぞ。

今年の追悼ライヴは新曲をたくさん聞くことが出来て、大満足です。この調子で全曲制覇するまで続けて欲しいですね。

以下、神戸でのセットリストです。(NOEL ほんださん、どうもありがとうございました)
  • Tax Free
  • Little Miss Lover
  • Manic Depression
  • Fire
  • Are You Experienced?
  • Red House
  • Lover Man
  • Dolly Dagger
  • Hey Baby (The Land Of The New Rising Sun)
  • Stepping Stone
  • She's So Fine - Bass Solo
  • Izabella
  • Midnight
  • If 6 Was 9 - Drum & Percussion Solo
  • Ezy Ryder
  • Foxy Lady
  • Voodoo Child (Slight Return)
  • Purple Haze
  • Guitar Improvisation〜Villanova Junction
  • Biginnings
    ----
  • Who Knows
  • Drivin' South
  • Machine Gun
  • Freedom
  • All Along the Watchtower
(2002.10.6記)


2002.4.14 西宮・苦楽園 "YELLOW JACKETS"

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前日は名古屋でライヴがありました。
本家オフィシャルサイトのライヴ・リポートは
こちらです。
去年の春と同じく、今回も西宮・苦楽園の"YELLOW JACKETS"というライヴハウスに行ってきました。
「APRIL CLEVER」と題された今年で2回目のイヴェント、ROLLOVERを含めて、4バンドが出演しました。
  • Third Stone
  • Moment of Truth
  • Red Snappers
  • Band of ShigeoRollover
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ウッドストック・スタイルで登場
靴もウッドストック仕様です
最初に登場したのは、このサイトを通じて知り合ったTatsuさんのバンド、"Third Stone"です。
一年前は、客席から僕と一緒にROLLOVERのステージを見てたんですが、今年はTatsuさん、ついに自分のバンド "Third Stone" でROLLOVERと同じステージに立つことになりました。3ピースで骨太のロックを聞かせてくれました。

次に登場したバンドは"Moment Of Truth"です。去年と同じくヴィンテージ・ストラトのおいしい音を堪能させていただきました。やっぱりストラトは良いですね。

3番目に "Red Snappers" が登場。世の中に3ピースのバンドはたくさんありますが、ベーシストがキーボード(ショルダータイプ)を担いでベース・パートこなし、おまけにリードヴォーカルもとっている、というのはこのバンド以外知りません。リズム隊はいずれも女性で、恐ろしくパワフル&タイトなドラムと合わさって、実に気持ちよかったです。

そして、いよいよROLLOVERの出番です。
本日のHendrix中野氏はウッドストック風の衣装で登場。それに合わせて、ギターもホワイト・メイプルネック。ちゃんとコーディネートされているのが嬉しいです。
それで、今回のテーマはウッドストックかと思いきや、1曲目は"The Wind Cries Mary"だったりして、またまた以外な1曲目でした。今回は記憶がしっかりしているので、演奏順に…

  • The Wind Cries Mary(Instrumental)
    インストヴァージョンで軽くあいさつという感じのスタートでした。身にしみます。

  • Izabella
    おぉ、このイントロは…、ディック・キャベット・ショーのやつか…。いや、この感じはウッドストックかも?
    まて、バンド・オヴ・ジプシーズもあったぞ…(もう病気です←自分)

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    ギターから炎?
    いや、スモークに照明が反射していたのです
  • Fire
    次がこの曲ということは…、やっぱりウッドストックの流れだったのですね。♪レッミ〜スタ〜ン Next To Your Fire!
    曲が終わってから、"Are You Experienced?"な雰囲気になってきて、さあ始まるのかなと期待してると、いきなりメンバー紹介になりました。
    今年でバンド13年になるそうで、これだけ続けていれば、そりゃ"Purple Haze"とか本家ヘンドリクスよりもたくさん演っているはずですよね。

  • Are You Experienced?
    イントロと途中に出てくるあの"シャカシャカ"っていうところはいつ聞いてもゾクゾクしますね。僕の好きな曲です。

  • Villanova Junction(Instrumental)
    ヴォリュームを絞ったときのクリーンなストラトの音がたまりません。出てくる音が違う。

    この後、ウッドストック・ストラトからブラック・メイプルへとギター交換。
    ここで、ギターを弾かない人にも良く分かる、恒例のギター講座に入るかと思いきや、さらに演奏が続きます。
    ここからBeatlesの曲が2曲。そう、あの曲とあの曲です。

  • Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band
    NOEL ほんださんがコーラスで入ります。パリのオリンピア劇場だったか、67年頃のエクスペリエンスを思い出させる演奏でした。

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    おなじみの…
  • Day Tripper
    これは『BBC SESSIONS』で演っていた曲ですね。本家よりもハードな演奏に圧倒されっぱなしでした。

  • Foxy Lady
    前の曲のエンディングからフィードバック音が続き、例のイントロリフが聞こえてきました。
    途中のブレイクのところが「ワイト島」してました(笑)。しかし、なんという太い音なんでしょう。

  • Little Wing(Instrumental)
    本家ヘンドリクスもライヴではやらなかった(と思う)インスト・ヴァージョンです。最後は『HENDRIX IN THE WEST』ヴァージョンで締めくくるところがミソでした。
    ピッキングによる音質のコントロールが素晴らしかった。有名な「トラクション・コントロール・ピッキング」です。

  • Machine Gun(Third Stone From The Sun)
    バックはMachine Gunの演奏なのですが、その上にThird Stone From The Sunのリフが乗っかかっているという、不思議な展開でした。
    Univibeのフワフワした音に合わせて、ステージ上には確実にヘンドリクス・オーラが漂ってました。
    後半はフィルモアの再現などもあって、金縛りになりそうでした。いやぁ、参りました。

  • Ezy Ryder
    去年の追悼ライヴで初めて登場した曲。今回も演奏してくれました。後期の曲では"Freedom"とならんで、好きな曲です。

  • Freedom(Instrumental)
    ここらへんは、「ワイト島」の流れでしょうか、ブラック・メイプルのストラトが雰囲気です。

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    Univibeの音が渦巻く中で
  • Purple Haze
    やっぱり、この曲が無いと物足りませんから…。
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前方左から(敬称略)、Hendrix中野
"Moment Of Truth" Fujii、"Red Snappers"マコ
"Third Stone" Tatsu
アンコールでは、本日出演したギタリスト全員がステージに上がり、ブルーズ・ナンバーのセッション大会となりました。
ギター・ソロの順番を決めるのに、演奏中ジャンケンをやったりと、リラックスムードの中で全員のソロがありました。
そんな中、アドリブでガンガン歌いまくるターコさんはさすがです。

今回4バンドのうち3バンドがストラト使いという中、唯一レスポールだったのが、"Red Snappers"のマコさんでした。ファットでマイルドな音が心地よかったです。また、バリバリのタイガーストライプがとても美しく、ずっと見とれてました。

この日はスピーカーのすぐ前で聞いてたので、ライヴが終わったら耳がキンキンになるだろうなと思ってましたが、不思議とそれはなく、心地よい余韻が残ってました。
ライヴが終わってから、中野さんとお会いすることができました。ヘンドリクス・サウンドを追求してゆく過程で、弦をピックに当てる角度の違いに気づき、現在のピッキングスタイルに変えていったという話が印象的でした。

この日のライヴを含め、春ツアーのライヴ・リポートは、Band of ShigeoRolloverさんのオフィシャル・サイトでご覧になれます。→→ライヴリポート
(2002.4.18記)

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