首都プノンペンで観光

プノンペン旅行記 9月25日

セントラルマーケット−プノンペンホテルで朝食を食べ、王宮まで歩くため、外をでる。初めて踏みしめるカンボジアの土地。昨日のタクシーの運ちゃんも「カンボジアは不幸な国だ」と自嘲気味に話していたが、まだまだ発展途上である。ここプノンペンは首都であるのに活気がなく寂しい。数分歩くと王宮に到着。入場料3ドル。カメラ持込み料は2ドルであった。プノンペンを代表する観光名所のはずなのに、あまり観光客はいず、ここもまた、寂しい。しかも観光客とはいっても、どうも現地人ばっかりのような気がする。隣接するシルバーパゴタにも行く。とはいえ、銀箔で覆われているわけではない。ミャンマーのパゴタと比較して1000倍寂しい。寂しいぞ!プノンペン。さらなる活気(?)を求め、独立記念塔に行く。フランスからの独立時に建造されたらしいが、これまた寂しい。

(どうやら、旅行記に、私は「寂しい」という単語を使いすぎている。彼らは、ついこの間まで、内戦の中で、生きるか、死ぬかの生活を強いられた国民・国家である。今も政情不安定は続いている。そんな中で、脳天気な観光客である私が、大した観光名所がないことも嘆くなんて罪な話である。)

その後、シアヌーク通りを通って、メインストリートを上がる。でもどこが、メインストリートなのか。両側には何もない。しかも片側は舗装工事中で、土の状態で赤い土埃が舞っている。道には、他の東南アジアに比べ、相対的にバイクの数が少なく、車の数が多い。ちょっと寄ってみようかという店もなく、ただ太陽からの暑い光線が背中を焼いている。

歩きくたびれた後、やっとセントラルマーケットに到着。ドーム型のちょっと一風変わったつくりの市場である。雑貨や肉や宝石など、多分、カンボジア人にとっては、国内で一番、何でも手に入る市場なんだと思う。多少、カンボジア人の活気に触れられて、ほっとした。お腹が減ったので、市場近くの餃子屋さんに食べに行く。水餃子などを頼んだのだが、かなりというか、すごく旨い。個人的には日本で、これほど旨い餃子を食べさせてくれる店は少ないと思う。アンコール・ビアーも旨い。

トゥール・スレン博物館餃子でかなり元気が出てきたが、外に出ると、また暑さのために行動力がすぐにダウン。ということで、餃子屋の近くのホテルに座っていた男と車のチャーターの交渉。8ドルでチャーター交渉成立。運転手合わせて6人で乗ることになる。まず、トゥール・スレン博物館に行く。ここは、ポル・ポト政権下の粛正のための刑務所で、2万人収容された中で、生き残ったのは6人だけという、すさまじい地獄の場所である。私が小学生で鼻を垂らしながら遊んでいた当時に、適当な理由で殺されていたという事実。素直にカンボジアの歴史を勉強する必要があると感じさせた。

その後、歴史ある寺であるワットポーやクラフトショップに行き、ホテルへ。

外に出て、食事をしようと思ったが、夜、歩くのは危険ということでホテルでタクシーを頼むと、どうやら往復で頼まないと帰りのタクシーはないらしく、1時間当たり7ドルの待ち時間代がいるとのこと。これは話にならんということで、昨日と同じくホテル内で食事。5人で59.4ドルであった。外国人相手の高級ホテルでこの値段は安いと思う。

(写真:セントラルマーケットとトゥール・スレン博物館。プノンペン)

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