天津に上陸

天津→北京 11月6日(土)くもり

ひげほくろの名刺朝、目を覚ますと船が上下左右に揺れている。さすが外洋にでると船の揺れは違うと思い酔い止め薬を飲んだが時すでに遅く、青い小さなビニール袋にはいてしまう。寝る前に飲んでおけば良かった。1時間ほど苦悩の時間を過ごしたが何とかましになり、気分を変えようと思い、ウォークマンを聴く。同行者の友人岩見君に至ってはトイレで5時間もだえていたらしい。

午後2時に天津港に到着予定でだったのが延びに延びて6時頃についたため、港の両替所がすでに閉まっており、マネーチェンジができない。なんてこった。また、外が真っ黒なために途方に暮れていると、たまたまいた日本人留学生の女性が、客引きの中国人らと交渉してくれた。5000円を250元(兌換券)と替えてくれることと、北京のホテル(1泊200元以下)まで、50元で送ってくれるとのことだ。とにかく、不安ながらも、バスに乗り、中部大生を天津駅で降ろし、10時半頃につくが、そこは市内から結構離れている。しかし、とにかく落ち着きたかったので泊まることとする。208号室にいき、荷物をおいて、飯を食べるために下に降りると、フロントに若いが、ほくろから2〜3㎝の長い毛が伸びている男がいて、武漢への切符を手配してやると行って来た。しかし、お金がなかったのでパスポートをデポジットとして渡し、手配を頼む羽目になった。本当に不安だった(勿論、こんな事はしない方がいい)。

ホテルの前にある食堂に行き、2人で20元程のメニューを任す(中国語で「20元で好きなものをつくってくれ」と書いたメモを渡した)。少し油濃かったがおいしかった。そこの女の子は会話集に興味を持ち、楽しい時間を過ごす。素朴なしぐさはかわいかったが、みんなが見ている前で、壺にツバを「おえー」と吐かれたときには吃驚してしまった。すごすぎぞ!中国ギャル。

(写真:ひげほくろの名刺。やつには気をつけろ!)

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