長江を船で下る

武漢 11月11日(木)雨

招待所の周辺朝、船に乗るために、この汚い招待所から脱出しようとするが、鉄格子の門にチェーンが絡まっていて外に出ることができない。一生、ここから抜け出られないのかと大げさに思いながら、姉ちゃんらを起こす。すると、姉ちゃんは起きようとせず、布団に入ったまま、大声で爺さんを呼び続ける。5分ぐらい立ってやっと爺さんが起きてきて、開けてくれた。なんちゅう、サービス業や。

外にでて、船の中での生活するための食料を買い込んだ。パン、スプライト(雪崩)、ビスケット2袋、リンゴなどだ。安いリンゴのほかに「日本富士」と書いてあったリンゴも買う。後で食べたが、やはり歯ごたえがあって、ジューシーで美味しかった。

船に乗ろうとするが、どうやって船に乗っていいのかわからず港で迷う。プレートに従い待合室に行く。35歳くらいの女性に、切符を見せて、ここで座って待っていたらよいのかを身振りで示した。どうやらここにいていいらしい。

9時に改札があり、船に乗る。これが川の船かと思うほどすさまじくでかい。フェリーの大きいやつを想像すればいいと思う。係員から部屋番号とベット番号の書いた券をくれ、部屋についた。その部屋は2段ベットで構成されており、ベットが2列に並んでいる12人部屋だ。その部屋には家族連れと思われる4人組と労働者風の6人組である。この6人組はずっと大富豪らしきトランプゲームをしており、ところかまわず、床に唾を吐く。また彼らにとって長江はゴミ捨て場としか認識していないらしく、平気でものを捨てている。揚子江イルカが絶滅しかけというのも肯ける。

(写真:招待所の通り)

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