こんなに旨くていいのか!南京

南京 11月12日(金)晴れ

長江の船朝から例の5人組はトランプをしてやかましい。4人組はゲームボーイ風のゲームをしている。ちょっと船の中を偵察する。ちっさなゲームセンターがあり、1元でできる。麻雀ゲームは日本製で、日本語表示のままであり、宮沢りえの顔が映っていた。

話を中国人ファッションに移そう。男はジャケットの腕の商品ラベルをはがさない。どうやらそれが格好がいいらしい。女で目立つのは黒のパンツである。パンツの先は輪になっていて、昔のジャージのようになっている。これがまた実に多い。

次に船の中の便所。当然前後の扉なし。横壁は1メートルほどの高さ。下には少し傾いた溝があり、水が流れていて、汚物を流す計算になっているのだが、しかし、水流に勢いがなく、あちこちでウンコがのほほんとたたずんでいる

船が南京に着く頃になると6人組の1人が話しかけてきたが、勿論何を言っているのかわからないので、筆談を頼むが、邪魔くさいのか文盲なのか、もういいやという身振りをした。つぎに4人組の娘(同じ年齢ぐらいか)が自分の働いているところを書いてきた。だから大学名と名前を書くと娘はその部分を切り取った。「英語をしゃべれるか」と聞いてきたので「少し」と答えてしまい、少し、しゃべってしまった。あまりの自分の英語力のなさを痛感してしまった。

少し予定より早く到着し、南京飯店を目指すが、疲れたので豪勢にもタクシーを頼む。フロントに「ツイン」というと日本語で「有りますよ」とのこと。さすがいいところは違う。安いのは220元からということなのでそこにする。やっぱり武漢の宿の4倍の値段だけあってすごい。お湯は熱いのがでるし、ベットもふかふかである。とにかく気持ちよい。

その後、ホテルの敷地内ある中華レストランに行く。いつもの手を使い、「2人50元ぐらいで勝手にメニューを作ってくれ」と書いた紙を渡したが、相手のチャイナドレスの若い女性は見習いのためか要領を得ない。結局、上司の薦めもあり、アヒルの塩湯でしたもの、マーボ豆腐、南京チャーハン、スープを頼んだ。締めて1人日本円で600円ほど。100円でおなかを膨らますことができる中国において、贅沢しただけあって、死ぬほどのうまさだった。以後日本でもあれほどのおいしさの中華料理を食べたことはない。

(写真:船から船を撮る)

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