カタールへ入国

ドーハ 5月2日

劇場11時間程でカタールハマド国際空港に無事到着。カタールと聞いてピーンとこない人は多いと思うが、ある程度の年齢の人にとっては、首都がドーハと聞くと、「あ〜、あの悲劇の...ね。」ってことになる。それが日本人にとってのカタール。時差は6時間、現地時間午前4時5分。この飛行機の乗客はどうやらヨーロッパ方面へのトランジット客ばかりのようで、到着ロビーに行く人はほとんどいない。イミグレでビザ代100カタールリヤルを徴収され、クレジットカードで支払った。現金だとややこしいらしく余計なお金も取られるらしい。それにしても事前審査もないんだし、ビザ代というより入国税って正々堂々言った方が正しいのでは…。

鷹病院税関申告のブースで私の荷物に対して、ベルが鳴り、アルコールは預けさせられる。どうやら国内持ち込みはダメなようで出国時に請求する仕組みのようだ。事前予習不足。瓶の形でばれたとしたら、もしかしたらペットボトルに詰め替えたら上手くいくのかも.。ま〜ややこしいことになるかもなのでお薦めはしないですが…。

 タクシー乗り場に行き、5人で1台のタクシーを頼んだら、大きめのバンが用意されたものの、乗客スペースは4人分しかなかった。しかし、5人を無理矢理入れてもらえて、無事発進。

スーク20分ほどでWarwick Hotelに到着。50リヤル。残念ながら早朝チェクインはできず、荷物預けのみとなったが、明日の朝食提供を今日に変更してもらい、朝食スタートの午前7時までしばし休憩。

 ちなみにこのホテルは4つ星だが独立系のためなのか宿泊料が安い割には部屋の設備はそれほど悪くない。ただし、マイナーなようで、どの運転手もこのホテルにたどり着くまで迷っていたので、そこがマイナスポイントかも知れない。

スーク  今日は、午前8時にドーハ市内ツアーに行き、午後からインランドシーサファリwithディナーという行程。

 朝食後、市内ツアーへ出発。4時間コース。モロッコ人英語ガイドのジャマル氏が担当。運転手はインド人。やっぱりカタール人じゃないのか。正直、世界遺産的な名所はなく建築ラッシュな街の様子を見る。それほど需要があるのか微妙な感じがするものの世界の名だたる高級ホテルやサッカースタジアムなどのスポーツ施設があちこちにあり、そして欧米の有名大学が進出している。その他、様々な文化芸術施設が集まった文化村に行くものの、日中のためか誰も人がいない。街全体に言えることなのだが、暑いからか人の姿はあまり見かけないのに、建築中の建物だけが異常にある風景はなんか違和感を持ってしまう。

砂漠スークに行って、鷹と鷹グッズを販売している店を行った後、鷹専門病院を訪れる。中には手術室や薬局など、あたかも人間用の総合病院と変わらない作りになっていて、ちょうど鷹が胃カメラを飲まされているところに出くわした。中東の鷹マニアの真剣度を垣間見れて興味深かった。その後、スパイス専門店などのスークらしい店を見学させていただき、楽しんだ。やはりどこの国でも市場は楽しい。レモン塩(10リヤル)などを購入。

 ホテルに戻り、若干休憩した後、午後2時半、インランドシーサファリへ。トヨタ・ランドクルーザーに乗って1時間ほどすると、ラクダ体験だのバキー体験だのしている場所で車は停まり、タイヤの空気が抜かれた後、いざ砂漠ツアーへ。結構な高低差をランドクルーザーが踏破していく姿は、誇らしいと思うとともに、日本で昔よく見た多くのランドクルーザーは、彼らの実力の一端も発揮せずに生涯を終えたと思うと哀しくもある。

砂漠  車は1時間ほどで目的地のサウジアラビア国境近くの内海に面した砂漠の果てに到着し、少し休憩。その後、再び1時間ほど走ってバーベキューを食べるための場所へ移動。

 そこも海に面していたので、西洋人は水着を着て泳いでいたが、我々はぼけ〜っとして食事まで2時間ほど待たされた後、食事にありつける。バーベキュー3本とご飯とカレーのようなものが提供。バーベキュー3本のために2時間待たないといけない理由は分からないがここはアラブ世界。気にしていてはダメなんでしょう。

砂漠食事後、ホテルへ向かう途中、天然ガスの塔から炎が出ている姿を見る。まるでロード・オブ・ザ・リングのサウロンのよう。周りが照らされて、今まで見たことがない光景であった。

 ホテルへ戻るが、疲れていたので、酒なしですぐ眠ることができた。休肝日。


・2日の歩数:9,438歩

(写真:1枚目は屋外劇場。昼間は死ぬ。)

旅行記 第3話(ミラノ万博1日目)に進む】
旅行記 第1話(2年ぶりの出国)戻る】