ミラノ万博2日目

ミラノ&フィレンツェ 5月4日

イタリア館昨日に引き続きミラノ万博会場へ。朝10時前に到着するも、昨日とは異なり結構な人が入場ゲートに押しかけている。とりあえず、今日は前売り券を持ってないので、当日券を購入。39ユーロ。昨日が27ユーロだったので、割高感あり。入場ゲートが動く気配がないので、ネットで調べてみると、どうやらこちらが思っていた午前9時からのオープンではなくて午前10時からのオープンであった。お客はどうも小・中学生が多い感じで、社会見学の一環だと思う。

 で、入場後、脇目も触れず、まっすぐイタリア館へ。そのおかげで10分そこいら待ったのみで入館できた。とはいえ中身はカスカスであって、立派な大きさの建物を有効に活用できていないのは、どうかと思う。日本館も問題があると思ったが、日本館の方が贔屓目なしで良いと思う。イタリア館の出来は、このエキスポの成否にかかってくるので、困ったものだと思う。

スイス館  その後、スイス館へ。上海万博の時は4時間待ちの地獄を味わった鬼門のスイス館。今回は当然、さほど待ち時間はなく入館。同じヨーロッパ内の開催のためか、そもそもインターネット全盛の中の万博自体の役割の低下のためか、上海万博のような大規模なハード整備はなく、ネスカフェのコーヒー、干したリンゴ、塩、万博オリジナルのコップの提供でお茶を濁したものあった。とはいえ、ちょっとしたものだが、食をテーマにしているのならば、このスイス館の運営は納得できるもので楽しかった。やはり世界各国の料理を摘み、その食文化の一端を感じることが、初めて食をテーマとした万博の意味があると思うのだが…。

ベルギービール  スイス館を出てちょっと歩いていると、誰かがマスコミに囲まれているので、誰か有名人でも来ているのかと思ったが、どうも警察のトップらしい人が対象のようだ。万博反対のデモが暴徒化したことによるものなんだろうか。実際のところは分からんけど。その後、タイ館へ。タイ館は3つの場所で、それぞれ映像を流すしかけでありきたりのものだが、タイらしい映像で悪くなかった。

 ビールを飲みたくなったので、ベルギー館へ。流石にそれなりの数のビールを選べる。”Waterloo Strong Dark”を注文。安くはないけど驚くほどの値段設定(5ユーロ)ではなかったので、楽しくいただけた。付き出しのポップコーンも嬉しい。

ドゥオーモ  最後にやたらに建物が大きくて立派なアンゴラ館へ。内部は大した展示もなく、大きさの割には詰まらないものであった。Wiki情報によると、石油とダイヤモンド等の豊富な資源があるようだが、もう少し工夫が必要だし、そもそも国内には1000万を越える敷設地雷があるそうですから、先そっちだろ〜と思ったが、我々も福島原発の処理の方が先だろ〜と突っ込まれかねないのでこれぐらいで止めておく。最後に、この万博で分かったこと。イタリアの中高生が背負っているリュックサックはEASTPAK社製だということ。確率80%(私独自調べ)。ファッションの国なのに全て同じメーカー製って何なんだろう。学校指定なのか、意外と彼らに個性がないのか、店にこれしか売っていないかのいずれかなんでしょうが、分からん。

 午後2時頃にはドゥオーモに戻り、そのそばにある百貨店ラ・リナシャンテの最上階のフードコートにあるお店に行き、モッツァレラとトマトがたっぷり挟まったパニーニを注文。フードコートでの提供にしてはかなり美味しかった。6.9ユーロで結構、高かったけど。またその側にあるお店で、ビスコッティ等のお菓子を購入。

トラットリア  その後、荷物を預けていたホテルに戻った後、午後5時15分発の高速列車でフィレンツェへ。約1時間40分程で到着。50ユーロ。駅のそばのホテルThe Style Florenceにチェックイン。4つ星でモダンな造りで清潔感がある。窓からはドゥオーモも見えるし、いい感じ。早速、ドゥオーモへ。以前行ったことがあるはずなのに、外観の全貌を見たとき、結構な美しさに驚いた。さすが、京都市の姉妹都市。しかも今年は50周年。外壁に渋い緑色が使われていたのが私の記憶にはなく、記憶ってものの曖昧さに我ながら呆れる。

 お腹も減ってきたので、トラットリアのARMANDOに行く。パテの前菜、ラビオリ、トリッパの煮込み、ビール、ワインなどを飲む。どれも美味しくて満足できた。ワインを何本か空けたので、それなり値段はしたが、満足度は高い。昨日の夜に比べ、段違い。やっとイタリアを実感かも。


・4日の歩数:25,054歩

(写真:2枚目はスイス館。コップ等が貰えます。)

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