いざ、ヤンゴン!ハプニングは日本から

ヤンゴン旅行記 7月2日(金)

ヤンゴンの兄弟大西君と約束していた京都駅11時15分発の「はるか」はすでに出発したが、彼は来ない。もう一人のメンバー熊ちゃんは遅れて12時15分発のはるかに乗るということは事前に聞いている。大西君と連絡を取ろうとするが、携帯・自宅どちらも留守番電話である。実は彼が、皆のパスポートと航空券を所持している。11時45分発「はるか」発車。未だ、来ず。12時頃。熊ちゃんに電話する。「大西君、まだ来てへん。熊ちゃんと一緒に関空にいくわ。」それから五分後、やっと大西君から電話。「いろいろ事情があって、まだ湖西線(滋賀県)。12時20分に京都駅に着くから、12時45分発の「はるか」に乗る。全日空のカウンターに張り付いて、もう一人必ずくるからといって粘ってくれ!」とのこと。どう考えても、彼が関空に到着して、カウンターに行けて我々がチェックインできるのは出発30分を切っているはず。なんてことだ。熊ちゃんと合流。12時15分発「はるか」に乗る。すると15分後、奇跡が起こった。大西君が、新大阪駅から、堂々と電車に乗り込んできたのである。どういうこっちゃ。秘密はi-modeである。湖西線の普通電車に乗っているとき、i-modeを使い、電車の時刻表を確認。「ひかり」が12時24分発で新大阪に12時40分に到着することを確認。京都駅で、ひかりに乗り、「はるか」を追い抜かしたあと、新大阪駅で降り、「はるか」に乗り込む。まるで、西村京太郎ではないか。さすが、チャレンジ2万キロ制覇者、大西くんである!

午後2時半発の全日空ミャンマー行きに乗る。行きは直行便である。がらがらである。乗客の半分ほどはこれからバンコクに行くらしい。ミャンマー直行便はもうすぐなくなるような気がする。ミャンマーとの時差は2時間30分とのこと。30分という半端な国に行くのは初めてだ。嬉しくなってくる。ミャンマー到着。入国審査だ。ココでは悪名高い300ドル強制両替がある。仕方なく300ドルをミャンマーでしか使えない300FECに替える。こんなことをやっているから、逆に観光客が来なくなるような気がするのだが。

ヤンゴンのトラックホテルまで、タクシーに乗る。5ドルとのこと。高いが仕方ない。途中、ミャンマー市民が使っている通貨であるチャットに替える。60FECを替えた。1ドル300チャットで18000チャット。あとから分かったのだが、市内では1ドル330チャット程度で替えてくれるらしい。30チャットはタクシー運ちゃんの儲けなのか。まーいいか。宿泊の予約をしているセントラルホテルに行く。部屋番号は507号。エクゼクティブ・スイートだ。ホテルで一番いい部屋だが、3人で、80ドル。スイートだけあって広い。しかし、お湯の量はバスタブの広さに似合わずちょろちょろって感じである。でも、安いし、いい感じである。エキストラベットで寝るのは当然お騒がせした大西君である。

夕飯を食べるために外に出る。しかし、食べるところが見つからない。だんだん首都なのに何もないところであるということが気が付いてくる。南に下がって、ヤンゴン川のほとりまで、行ってしまう。ようやく、レストランのような明かりを見つけ行ってみる。そこの店の名前はジュニア・ダックといい、ドナルド・ダックのイラストの看板が付いていた。ちなみに箸袋はゴールデンダックと書いてあった。どっちやねん。この店はどうやら、現地の人にとっておそらく高級ファミリーレストランであるらしく、多くの人が食事を楽しんでいた。私たち3人は、早速注文した。マンダリン・ビール3本、タイガービール1本。ミンチ入り焼きめし(一番美味しかった)、エビとトマトの炒め物、すっぱめの高菜の様な野菜が入った鶏肉のスープ、イカサラダ、揚げ魚にチリソースみたいのをかけたもの、しめて4480チャット。1650円程か。日本人の感覚では安い。川岸に店が建っているので、風が気持ちいい。そして周りのミャンマー人の会話が日本語のような気がして、違和感がなかった。

店を出て、宿に戻る前に飲み直そうということで、トレダース・ホテルに行く。かなり高級感漂うホテルで、日本では絶対行かないようなところだが、我々には、出国すると唯の紙屑になってしまうたくさんのFECを持っている。太っ腹だ。使わないと損だという気持ちでこんなところで飲んでいる。3人で18FECだ。大西君はジントニック、熊ちゃんはヤンゴンクーラという名のカクテル、私はスコッチのロックにした。長かった1日が終わろうとしていた。

(写真:ヤンゴン。兄と妹?とトラックバス)

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