◆◇◆ 車上狙い〜実体験より ◆◇◆



「平成14年版 警察白書 第1章・第2節 警察活動を取り巻く課題」にはこんなことが書いてありました。

◆A交番に勤務するB巡査部長の典型的な一日(当番勤務)を描写
〈7:30〉立番をして街頭監視に当たろうとした矢先、署から、車上ねらいの被害があったとの通報が入った旨の連絡があり、自転車で現場に向かう。現場に到着すると、駐車場の入口で通報者が待っていた。マンションの駐車場に止めておいた車の窓ガラスが割られて、被害にあったとのこと。被害届を受理している間、署の当直員が、指紋等の採取を行う。
〈8:30〉交番に戻り、先ほどの車上ねらい事件の書類を整理する。交替の勤務員が到着したので、引継ぎを行い、署に戻り、地域警察官としての一日が終わる。

◆B警察署刑事課に勤務する刑事4年目のC巡査部長
〈2:50〉車上ねらいの通報。ゲームセンターの駐車場に止めていた車の窓を割られ、運転席と助手席の間にあったカバンが盗まれた。ほんの30分くらいの間の犯行だ。C刑事らは、目撃者がいなかったか聞き込みを行うが、被疑者の検挙には至らない。引き上げることにする。次の事件発生に備えて気持ちを引き締め直して、署に戻る。

では、私たちの時はどうだったのでしょうか。

〈2:10〉コンビニの前に止めていた車の窓を割られ、後部座席にあったカバンが盗まれた。トイレを借りたほんの10分くらいの間の犯行だ。車は施錠し、カバンは目立たないように上に上着を被せて隠しておき、車はハザードを出して「すぐに戻る」という意志表示をしてあった。
110番するが現場には来てくれず、警察まで来るように指示される。場所が分からないと言うと、近くの交番で待つように言われる。
交番に行く。お巡りさんにカード会社等に至急連絡するよう勧められる。
電話番号が分からず、携帯電話のサイトを検索してなんとか1社連絡する。
〈2:30〉警察から自転車で1名やってきた。カード会社への連絡は中断。
盗難届を作成。指紋は天候、車の状況から採れないと思うとのこと。現場となったコンビニの防犯ビデオはどうせ映っていても一瞬だろうから意味ないと言われる。
車内に荷物を残すと狙われる原因になると注意を受ける。これまで財布などが見えなければ良いと思っていたので認識を改める。

おそらくほとんどの警察では「白書」にあるような対応をされているのかと思います。でも、私たちの場合は違いました。警察は現場には来ませんでしたし、指紋の採取も行われませんでした。他の被害に遭われた方はいかがでしたか?

この後、犯人が荷物の一部を捨てた場所が分かり、盗まれたカードの使われたガソリンスタンドが判明しました。そのガソリンスタンドからは「警察の方が見えたら協力させていただきます」との言葉もいただきました。でも・・・警察から10キロも離れていないそこは「管轄外」という理由で「聞き込みには行けない」とういう回答でした。



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