◆◇◆ 車上狙い〜統計資料より ◆◇◆



まずは車上狙い」というものの現状を客観的に見ていただくために警察白書や警察庁のホームページからの抜粋です。(主観は述べていません)
車上狙いは重要窃盗犯以外の窃盗犯という位置づけになっています。
その車上狙いについて、「平成14年版 警察白書」や警察庁のホームページでは以下のように分析されています。

1.統計でみる犯罪情勢(「平成14年版 警察白書」第1章)
(1)ドア又はトランクの施錠の有無
施錠の有無についての回答は、「施錠あり」が714件(74.6%)、「施錠なし」が204件(21.3%)であり、7割以上が施錠していたにもかかわらず被害に遭っていた。

(2)発生場所
7割以上が駐車場において発生し、次いで路上となっている。
発生場所が駐車場であった事件についてみると、夜間に発生した場合の発生場所の明るさについては、7割近くが暗い場所で発生していた。
駐車場の管理人の有無については、9割以上に管理人がいなかった。また、防犯対策の実施状況(複数回答)については、9割弱の駐車場において防犯対策が講じられていなかった。

(3)被疑者の特性
自動車盗、車上ねらい、強盗については、「無職」と回答した者が6割前後と高かった。
検挙歴については、自動車盗、車上ねらい及び強盗については、被疑者の6割以上が過去に検挙歴を有しており、これらについては常習的に犯罪を敢行している者が多いことがうかがわれる。

(4)犯行の動機
車上ねらいについては、生活費目的で敢行する者が最も多く、次いで遊興費目的となっている。


2.車上狙い発生件数及び検挙率警察庁 平成15年上半期の犯罪情勢)
  平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成14年
(1-6)
平成15年
(1-6)
認知件数 228,528 222,473 210,080 217,171 252,092 294,635 362,762 432,140 443,298 216,045 215,198
検挙件数 77,921 72,061 70,207 71,028 74,473 73,715 45,666 43,176 48,881 22,920 25,005
検挙人員 3,480 3,069 2,772 2,639 2,857 2,892 2,933 3,027 3,322 1,494 1,664
検 挙 率 34.1% 32.4% 33.4% 32.7% 29.5% 25.0% 12.6% 10.0% 11.0% 10.6% 11.6%


3.都道府県別車上狙い被害件数(警察庁)
順 位 都道府県 2002年 2001年 増 減 増減率(%)
1 大阪 18,139 20,813 ▲2,494 ▲12.0
2 愛知 12,762 14,737 ▲1,975 ▲13.4
3 福岡 11,320 91,65 2,155 23.5
4 神奈川 10,752 11,929 ▲1,171 ▲9.9
5 千葉 8,282 8,960 ▲678 ▲7.6
6 兵庫 7,965 5,660 2,305 40.7
7 東京 7,366 8,656 ▲1,290 ▲14.9
8 埼玉 6,852 7,512 ▲660 ▲8.8
9 北海道 4,579 4,722 ▲143 ▲3.0
10 茨木 3,669 3,161 508 16.1
11 京都 3,301 2,555 746 29.2
12 三重 2,684 2,405 279 11.6
13 静岡 2,680 2,419 261 10.8
14 広島 2,169 1,980 189 9.5
15 奈良 2,043 1,999 44 2.2
16 岐阜 1,969 2,208 ▲239 ▲10.8
17 滋賀 1,694 1,441 253 17.6
18 奈良 1,558 1,521 37 2.4
19 岡山 1,455 1,522 ▲67 ▲4.4
20 長野 1,453 1,315 138 10.5




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