長野オリンピック観戦記 (その一)


 1998年2月7日(土)〜22日(日)の間、第18回オリンピック競技大会が長野市を中心とする地域で開催されました。
 私の住まいは、長野駅東口から徒歩7分、高校時代を除いてスピードスケートをやってきた私としては、待ちに待った時でした。下記は、その観戦記です。

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チケット入手まで


 長野五輪のチケットは、約一年前に行われた抽選予約と、その後何回かに渡る一般店頭販売が入手方法でした。
 私は抽選予約にあえなく完敗して、店頭販売でも玉砕したので、もういいや、と思っていたところ、埼玉の松津さんよりE-Mailが・・・チケットを大量購入したので、希望者は早い者勝ち、と天の声!
 勤務も何もそっちのけで、松津さんに購入を申し込みました。松津さん、ありがとうございました。

 なお、この手段以外の入手方法は本文を読んでいって下さい。



五輪観戦記  INDEX  (実際に観戦した部分のみ記載してあります)
 観戦月日 
競技開始
時刻
競技名
競技種目
会場名
座席番号
(エリア-入口-列-席)
翌日の「長野オリンピック公式新聞」
一面見出し
98年2月7日 (土) 20:00 アイス
ホッケー
男子予選B
ドイツ対日本
Big Hat W1-15-K-88 世界一つに
(開会式)
98年2月8日 (日) 15:00 スピード
スケート
男子 5,000m M-Wave S-S2-G-144 友にささげる金
(スノーボード大回転金メダリストR.Rebagliati,CAN)
98年2月11日 (水) 15:00 スピード
スケート
女子 3,000m M-Wave W-S3-F-170 大空に金の大飛躍
(J.Soininen,FIN)
98年2月15日 (日) 15:00 スピード
スケート
男子 1,000m M-Wave S-S2-F-92 金メダルポイント
(カーリング女子決勝、カナダ主将S.Schmirler)
98年2月17日 (火) 15:00 スピード
スケート
男子 10,000m M-Wave S-S2-D-212 鮮やかに雪辱
(ジャンプ団体日本)
98年2月17日 (火) 19:00 ショートトラック 男子 1,000m 
女子リレー 3,000m
White Ring W-W1-T-27  
98年2月21日 (土) 19:00 ショートトラック 女子 1,000m 
男子 500m決勝 
男子リレー 5,000m決勝
White Ring S-S3-W-89 北欧の新星
(男子回転H.-P.Buraas,NOR)
番外編

2月7日(土) 20:00〜 
男子アイスホッケー予選ラウンド日本対ドイツ 於:ビックハット


 長野五輪が開幕しました。私は、この日は休みでした。
 私の住まい(寮)は長野駅東口の近くなので、当然交通規制のまっただ中にありますが、腹が減ったので規制の中、車でコンビニへ…。全く車がいなくて、スイスイでした。なんだか妙に警官の姿が目立ったのですが、この辺は警備するような所は無いはず…。

 11時からの開会式をTVで見ました。
 ずいぶんと静かな開会式で、これまでの盛り上がりのなさを象徴するようなものでした。選手が入場しても、ウォー、という歓声が上がらないようじゃねえ。
 過去の冬季五輪メダリストが五輪旗を持って入場したシーン、雪ん子の踊り、選手宣誓と審判団宣誓、これはとても感動的でした。 伊藤みどりの聖火台への点火は、別に良いとも悪いとも思いませんでした。
 「第九」が始まった時、小沢征爾率いるオーケストラが、県民文化会館にいる、と聞いてびっくり。私の部屋から見えている所で、世界に向けて演奏が行われているなんて!これで、警官が多くいた訳も分かりました。
 この「第九」での疑問は、タイムラグをどうやって直しているか、って事ですけど、もしかしたらこの部分だけは録画なのでしょうか?開会式を見た人も何とも言えない、と言っていましたが…。

 さて、開会式も終わり、長野駅で松津さん、松本さん、小林君と待ち合わせて、歩いてビックハットへ。
 私にとっては、会社の運動会以来二回目のビックハットでした。
 普段、地元大学生のゲートボールのようなホッケーを見慣れている目には、凄くスピーディーで「これがホッケーか」と思ったものですが、日本チームはパワープレイで得点できない、パスは通らないで、ドイツとの実力の差は明らかでした。
 ま、スピード・スケートを見るのが主ですから、今回は軽く流して、って事で。

 観戦終了後、長野駅東口の居酒屋「八ちゃん」で打ち上げ。
 酔いにまかせて、後輩二名に携帯電話から電話したところ、開会式を見に来ていた事が判明。
 おいおい、来たんだったら連絡してくれればいいのに。一人は新潟、もう一人は蒲郡でしたが、小林君の同期で、かつ他の三人の後輩なので、今から(この時深夜12時)長野に来い!、と言ったのですが、さすがに長野から帰ってきたばかりなので来ませんでした。
 この「八ちゃん」には五輪観戦の最終日に劇的な出会いがありました。

  さあ、明日は男子5,000mだ。 

☆ 長野オリンピック公式新聞の記事より ☆
ナガノ見つめる世界の目幕開けた16日間のドラマ
Emperor declares Games open
* この日観戦したアイスホッケーの関連記事はありませんでした。
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2月8日(日) 15:00〜
 スピードスケート男子5,000m 於:エムウェーブ

席:S2エリア、G列144番
同行者:松津、松本、小林


 さて、 待ちに待ったスケート競技の観戦。
 エムウェーブへはシャトルバスで行っても良かったのですが、タクシーで。

 オランダ勢は強かった。本当に強かった。彼らの前では、白幡も精彩を欠くように見えてしまう。
 第13組、白幡の同走はオランダのリツマ(Ritsma)。やったリツマ!世界新記録!目の前で世界新記録が見れるなんて!!
 第15組、今度のオランダ勢はデヨング(DeJong)。なんとリツマを上回る世界新記録!!おいおい、どうなってんだ!
 そして最終組、第16組、出てきましたロメ(Romme)。デヨングをも上回る世界新記録!!!歓喜極まりなく叫んでいました。

 それにしても、気になったのが日本人の観戦マナー。
 白幡の同走者、リツマが驚異的な記録で世界記録を更新するラップで滑っているのに、全然気付かない。「白幡頑張れー!」もいいけど、驚異的なラップを出ても静かなもの。デヨングもリツマの時も同じ。
 どうなっているんだろう。ヨーロッパでの大会とずいぶん違う。
 所詮スピードスケートはマイナー競技だから、関係者以外はレースの見方を知らない、という事でしょうか。オリンピック本番がこれじゃあなあ…。

 松津さんを見送った後、セントラルスクエアに行ってみました。クロスカントリー女子15kmクラシカルの表彰が終わったところで、ファッションショーをやっていました。あまり人がいなくて、盛り上がっていないし、中央通りにあるスポンサーのブースもがらがらなので、「また次に行けばいいや」と思ったのですが、これが後悔することに…。

 次の観戦予定は11日の女子3,000mだ。

☆ 長野オリンピック公式新聞の記事より ☆
驚異の世界新ラッシュ。スラップスケートの威力まざまざ。金メダルのロメ「記録に壁はないと思う」。
Dutch dominate speed skating
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2月9日(月)


 この日は仕事でした。
 男子500mの一日目で、清水選手が一位につけたことをTVで知りました。前回までの大会だったら、ここで金メダル確定なのに!!明日の二日目を控えて、彼はどういう気持ちで床についたのだろうか?

☆ 長野オリンピック公式新聞の記事より ☆
清水35秒76トップ。5人35秒台で追走。次はもっとよくなる。
Shimizu speeds into Olympic record book 
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2月10日(火)


 清水選手、おめでとう!!日本のスピードスケート選手で初のオリンピック金メダル!!
 非番で、昼寝をして起きたらちょうどTV中継中だったので、生中継を見ることが出来ました。
 後の彼のコメントを聞くと、緊張しなかった、というような発言がありますが、本当にそうだったのだろうか?緊張しなかったとしたら、もの凄い精神力、集中力だと思う。
 
 清水選手の金メダルで、一気にオリンピック・ムードが高まりました。これじゃなきゃね。

☆ 長野オリンピック公式新聞の記事より ☆
清水完ぺき連日五輪新。全国をわかせて 世界を魅了。日本スケート史上初の快挙。冷静に 攻撃的に。
Shimizu,Lazutina,Ruby strike gold
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