さわやかな君の気持ち 2002.05.22 JBCJ-3001 |
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全体的な印象 ZARD1年半ぶりのシングル。「ZARD第2章スタート」といったキャッチフレーズまで付いた。型番もリセットされて3001番になっている。ニベア花王の8×4のタイアップも付き,CMもそれなりにオンエアされた。CMでこの曲を聴いたファンの間での前評判は高かった。 タイトル通りさわやかな曲調だったために,「揺れる想い」と比較して語られることもあった。 収録されている曲は,表題曲の「さわやかな君の気持ち」の他,「ときめきメモリアルサウンドブレンド」に収録されていた「抱きしめていて」「Seven Rainbow」も収録され,トリプルA面といった趣もあった。雑誌のインタビュー記事からも泉水さんが結果を求めていることが感じられ,気合いの入った制作だったようだ。しかし,レコード店の反応は今一つで,タワーレコード池袋店などこの曲の発売告知すらしていなかった。
さわやかな君の気持ち 作詞:坂井泉水 作曲・編曲:徳永暁人 イントロは軽快,悪いいえばチープな感じで始まり,ドラムは最後まで同じ調子でビートを刻む。しかし,サビの「さわやかな」で一旦ためた後に泉水さんのテンションの高いヴォーカルが炸裂し,私たちを一気に曲の世界に引き込んでしまう。CMサイズバージョンの歌入れの前にレストランでグラスワインを一気飲みしてしまい,ゆでダコのようになりながら歌ったというエピソードもある。CDバージョンはそうじゃないというが,果たして… 歌詞は例によってどうにでも解釈できる深みのあるもので,「ときには先が見えなくて」の次に「今日もまた一日迷わない笑顔で」を持ってくるあたり,聴き手に対して挑戦しているとしか思えない。 この作品は最近泉水さんの歌詞に目立っていた子供っぽさが薄れ,「揺れる想い」の頃の雰囲気に戻ったような気がする。 収録アルバム
作詞:坂井泉水 作曲・編曲:徳永暁人 ときメモサウンドブレンド収録の曲だが,アレンジはシングル用のものに変わった。しかし,編曲は徳永暁人のまま。 暗い曲調で,別れる前の最後の夜を歌ったもの。実に久々の大人の世界を歌った曲だ。泉水さんの歌詞にしては珍しく解釈の余地が少ない。 収録アルバム
作詞:坂井泉水 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人 上に同じく,ときメモサウンドブレンド収録曲で,アレンジはシングル用に変更された。編曲が徳永暁人単独名義に変わっている。ヴォーカルテイクも違うかもしれない。 「抱きしめていて」とは対照的に明るい曲調。「ときメモ」のCMにはこちらの曲が使われた。かわいらしい恋愛のエピソードを鏤めた歌詞は,「ときメモ」を意識したものだろうか? ただ,淡々と曲が進み,サビもやや盛り上がりに欠けるかな,といった印象を受けた。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット ジャケット写真は前作「promised you」に続いて素晴らしいもの。ただし,これは93年頃に撮影された写真だといわれている。 しかし,この作品リリースに合わせて雑誌に掲載された写真には最新のものがある(オフィシャルウエブサイトがそう言っている)。これは最近の写真としては異例のアップが多く,かつはっきりした写真で,泉水さんの変わらない美しい姿を見ることができる。
セールス
この作品のリリースされる02年は,レコード業界全体的にセールスが低くなっており,シングルは97年頃と比べて4割程度売り上げのレベルが低くなっているんじゃないかという印象がある。 初登場は4位と健闘したが,初動枚数は4.3万枚と前作「promised you」に比べても約半分とかなり減少した。2週目には20位に後退,7/8付チャートでチャートアウトし,結局累計6.9万枚に終わった。 良い曲なので,何とかファン以外にも買ってもらいたいものだが。
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