愛が見えない 1995.6.5 JBDJ-1003 |
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全体的な印象 この曲も速いなあ。というのがこの曲を聴いたときの感想。「こんなにそばに居るのに」同様、ちょっと今までと違ったZARDといった趣の曲。 ジャケット写真のボーイッシュな姿と併せて、かなり活発なイメージがある作品だ。この作品がリリースされた頃、「こういう路線が多くなるのかなあ」と思ったものだが、そうはならなかった。 久々にカップリングのカラオケが収録された。これはカップリングがセルフカバーだったための特別な措置だろう、と思ってたら次の作品以降もカップリングのカラオケが収録されることになった。 セールスは前作より良くなった。ほぼ標準的なセールスだった。
愛が見えない 作詞:坂井泉水 作曲:小澤正澄 編曲:葉山たけし 作曲がパメラ(ZARDにダンスミュージックの要素を加えたような男女2人組のユニット)のギタリスト小澤正澄だったこともあって、かなりテンポが速い曲に仕上がっている。まるでサスペンス劇場のテーマソングの如きイントロから、基本的に打ち込み中心のオケに、ヘビメタ調ギターが唸り、間奏でサックスが吠える展開。 ソフトなZARDに飽きたらこの曲をどうぞ、という感じだ。 歌詞はラブソングの体裁をとりながらも、実際は都会の女性の孤独を歌ったものだ。当時の泉水さん本人の心境をそのまま映しているのではないだろうか。 終電に乗り遅れた後の「懐かしいなあのドーナッツ屋さん」ってミスタードーナッツのことなんだろうなあ。私も学生時代徹夜で遊んだ後はミスドで時間潰したものだ。 収録アルバム
作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫 DEENに歌詞提供した曲のセルフカバー。セルフカバーがカップリングに収録されたのは初めてのことだ。セルフカバー自体は先にアルバム「forever you」でDEENの「瞳そらさないで」をカバーしている。そのため、この「Teenage dream」は「forever you」のアウトテイクの可能性もある。 この頃、泉水さんは他のアーティストへの歌詞提供が多く、FIELD OF VIEWやDEENのシングル曲の多くは泉水さんの作詞によるものだった。 不思議なことに、ビーイングは作家系、セッションミュージシャン系以外の男性アーティストにはなかなか自作させない。名義すら与えない。女性アーティストはデビューからいきなり自作が多いのに。少なくとも作詞くらいなら自分たちにやらせればいいのに、何故かさせない。TUBEですらかなり長い間自作させてもらっていない。 さて、曲の方は、DEENのオリジナルもスローだったが、さらに輪をかけてスローな仕上がり。息抜きになごみたい時に聴くと良い曲だろう。そもそもそういう制作意図と思われる。しかし、私はDEENバージョンの方が好みだ。 歌詞は当然だが男性の立場で書かれており、古典的だが普遍的な、親友と親友の彼女と自分の微妙な三角関係を歌っている。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット クールな、ちょっと人を食ったような表情が印象的。 アサヒ芸能増刊発掘アイドル2によると、このジャケットは94年6月に葉山で撮影された写真を使っている。すると1年前の写真ということになる。1年前からこの作品が企画されていたとは思えない。フォトセッションは特に作品に関係なく常時行われているのだろうか? 歌詞カード部分に編曲者のクレジットがない。その代わり裏ジャケットには作曲作詞と共にクレジットされている。また、プロデューサー以下のスタッフのクレジットが再び消えた。 流通がビーイング系のJ-DISCに変わった。それまではインディーズと同じ立場(インディーズの良心の様に言われる事の多いPIZZA OF DEATHと同じく流通はメジャー)だったんだよな。
セールス
最高位と登場週数は前作と変わらず、総売上は70万枚台を回復して合格ラインに達した。 初動は自己最高の33.2万枚だった。それにも関わらず2位なのは、SMAP「しようよ」が35.1万枚を叩き出したため。またSMAPにやられた。
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