マイ フレンド 1996.1.8 JBDJ-1011 |
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全体的な印象 なんか冴えない曲だなあ、というのがこの曲を「スラムダンク」のエンディング・テーマとして聴いたときの感想。しかし、シングルとして仕上がってきたこの曲を聴いたとき、私の中での評価は一変した。結構良い曲じゃないの。それでも、TVバージョンの方が良かった、と言う人も結構居て、コアなファンほどTVバージョンを好む傾向が強いようだ。 今では「負けないで」「揺れる想い」と並ぶZARDの代表曲となっているこの曲、例によってギリギリながらも、久々のミリオンセラーとなり、ZARDの存在感を一般リスナーにも再びアピールした。超人気アニメのタイアップも効果があったようだ。 プロモーションビデオでは久々に泉水さんがスタジオライヴを見せており、ファンを大喜びさせた。「こんなにそばに居るのに」のプロモでちらっと歌うシーンが出て以来じゃないだろうか。一瞬泉水さんがアップになるシーンがあって、私はそこが大好き。 それにしてもこの曲、カタカナ表記とローマ字表記どちらが正しいのだろうか?
マイ フレンド 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし かなりゴージャスなアレンジが施されたこの曲、制作にあたっては相当に気合いが入っていたようで、いくつもいくつものヴァージョンを作っては没にし、作っては没にし、の繰り返しで泥沼にはまったようなレコーディングだったようだ。 歌詞は、いかにもZARDなラヴソングっぽい励ましソング。「負けないで」的路線を踏襲してヒットを狙ったのだろうと想像される。とはいえ、励ましソングはZARDの曲の中で多そうで実はそんなに多くなく、シングルの表題曲としては「マイ フレンド」が出るまでは「負けないで」しかなかった。 なんといってもサビが良くできていて、大いに盛り上がる。曲全体も後半に向けてどんどん盛り上がるようにアレンジされている。 収録アルバム
作詞:坂井泉水 作曲:米澤光由 編曲:池田大介 男性ヴォーカル向けに作られた曲なのか、この曲は男が主人公になっている。雰囲気からしてFIELD OF VIEW向けの曲だったのでは? 歌詞が男向けに作っているだけにアレンジも男性ロックバンド的。これにU-YAさんの声が乗ったらFOVだよなあ。 ZARDの男性バンド曲のセルフカバーは大抵アコースティック調にアレンジしてあるので、このようにストレートな男性ロックバンド風の曲を泉水さんが歌うのは、この時期としては珍しい。 ファンの間では「この曲最高!」と激賞する人もいるかと思えば、「どこがいいのかわからん」と貶す人まで様々。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット ニューヨークで撮影された写真で、かなりラフな雰囲気が漂っている。だらしない、という言葉の方が似合うというか。泉水さんの表情もあまり見えないため、そんなに人気がある写真じゃない。 同じフォトセッションの写真が「ZARD BEST 〜Request Memorial〜」のジャケット写真として使われている。 ジャケット裏にはタイアップ先の「スラムダンク」のイラストが使われている。この後しばらくアニメのタイアップがあるとそのアニメのイラストが使われるようになる。もっとも、直接ジャケットにアニメのイラストがプリントされているのはこの作品だけで、この後は別の紙にプリントされるようになる。
セールス
セールスは大変良かった。初動枚数は36.3万枚で自己最高で1位、総売上も3度目のミリオンとなる100.1万枚、登場週数も21週と自己最高となっている。初動の記録は今後抜かれることはないだろう。 初動36.3万枚でも1位は安心できなかった。globeの「DEPARTURES」が初動でもないのに35.5万枚も売り上げ、冷や冷やの1位だった。 例によってミリオン達成は微妙だった。21週目でギリギリだった。現在の所、シングルでは最後のミリオンセラーとなっている。
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