ちょっとためになる話 カーブのことについて

(初稿:1997.7.9頃)


 交通する場所、それははるか太古から現在に至るまで「道(あるいは路)」と呼ばれています。
 A地点からB地点を結ぶ最短ルートは、言うまでもなく2点間を直線で結んだ場合です。交通する手段が発達する以前は、その原則に従った道が多数存在しました。峠越えは当たり前でしたから。
 ところが、交通を動物に頼ったり、さらに機械に頼るようになってくると、道幅も必要になり、途中には山あり谷あり人家ありで、なかなか思うように道路は作れなくなってきました。(思うように作れないことはないでしょうが、建設コストが莫大なものになってしまいます。)
 そこでこのような障害物を避けながらもなるべく距離が短くなるようにルートが検討されることになります。……政治的な理由により遠回りになる場合もあるようですが……。
 また、経済的に道路を建設しようとすると、なるべく地形に逆らわないことが必要になってきます。地形図上での話をすると、等高線(コンター)に沿った道路ということになります。
 等高線はなめらかな曲線で描かれています。これに沿うということは、道路にも曲線が必要だということです。
 この曲線が実際にはどのように設計されているのか、少し解説してみました。
 なお、このページの中ではいわゆるコーナーのことはカーブと呼びます。なぜなら、あくまで話の主役はコーナー(角)ではなくカーブ(曲線)だからです。
 こんなことは知らなくてもカーブは走れますが、カーブの成り立つ理屈を知っておけば、知らない人より多少なりとも速く走れるような気がするんですが。


目次:
1.カーブってなに?カーブの基本的な構造について説明しています。
2.クロソイド曲線普段何気なく走っているカーブにはこんな秘密が隠されているんです。(いない いない)
3.デグナーについての考察
(おまけ:逆バンクの解説)
鈴鹿サーキットのデグナー(コーナー)が数年前に改修されました。
どこがどのように変わったのか解説してみました。








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