- 1月21日
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朝にはやむかと思った雪はひたすらに勢いを増すばかり。外出どころか部屋を出ることすらままならず布団に籠もってテレビを観ていたら台所から異臭が。鍋を焦がしちまいました。てへ。
やかんを空焚きした時の真っ赤になった底面に比べればインパクトは遥かに弱いが、それでも危ないは危ないよな。気いつけよう。そんなわけでセイザー&ガイキング。
セイザーX:敵を篭絡して(「おれもお前をライバルだと思ってるんだよ」)コスモカプセルを取り返そうとする主人公ってのはどうなんだ。自分の毒爪を自分に刺してしまう暗殺者ってのも。どこもかしこも面白すぎです。
そして、あからさまにセイザーの一員くさい新たな敵、ジャッカル登場。五人目の仲間になるのは3クール目半ばくらい?アイン・ツヴァインとゴルドさんの存在感が希薄になるばかりで悲しいことだ。シャーク隊長はもう少し説明というものをしたほうが良いと思った。
ガイキング:バスターモードの砲口が尻尾というのはいかがなものかと思ったが、サーペントバスターのすごさの前にそんな些細なことは吹っ飛んだ。なに、このバオウ・ザケルガ。
寒くて動けずにいるうちにSFM06年1月号を読了。特集はレイ・ブラッドベリ。すばらしく充実した個人作家特集だった。掲載小説が一本しかないのは残念だが、ブラッドベリまで来ると今号のようにエッセイや評伝がたくさん載るほうが嬉しい。収録のエッセイはどれも驚くほどの少年力。ディズニーへの愛情をだだ漏れにしたり、飛行機に乗れたよ自慢を誇らしげに語ったり、雨への偏愛をつづったり。この屈託のなさが、あの黄昏の光につながるのか。インタビューでは一転、爺の頑固さを披露。インタビュアーとのぎすぎすした会話は、まるで喧嘩でもしているような調子で読んでいてはらはらした。他では、ブラッドベリの子供(のような)部屋に関する石川三登志のエッセイ、とんでもなく詳細極まる牧眞司の作家年譜も面白かった。短篇「ルート66」は渡り鳥労働者(オーキー)の写真からうまれた作品。よくできてはいるが、それ以上のものはない。
その他の小説作品は読み切り2本と連載・連作。
コニイ「人鳥たち」:ある老婆が全身ボディペイントに反重力ベルトで空に舞い上がった時から、鳥になることが流行となり。「人鳥」のイメージがほぼすべて。抑圧的な状況に対する反抗を風刺でどうこうというのはかなりどうでもいい。全裸にボディペイントだけで空に舞う人々のイメージはけっこう好き。しかし、岬兄悟が書いたといわれても納得する話だね。
平山瑞穂「全世界のデボラ」:閉塞した管理社会。その一隅で交わされる男女の会話。雰囲気作りは上手い。人物の描写も達者。そこにあとひとつ、「で?」という部分があれば。いや、そういう話ではないとも思うが。
小説外で、もっとも驚いたのは、テレポート欄がなかったこと。いやすでに人から聞いてたような気もするけどな。掲載原稿がないほど投稿が少なくなっていたのか。香山リカのコラムは毒殺少女。いつもながらに信用できない文体なのだが「自意識の強い子供が周囲の強固な平凡さに耐えるためには、SFの選民思想が役に立つ」というストーリーはつい納得しそうになった。いや、うちは比較的本の転がっている家だったので、それほど選民思想のお世話にはならなかったけど。
ついでに2月号のエッセイ類もすこしだけ眺めたり。友成純一コラムの「ファンタスティック・フォーの設定は、スパイダーマンとX-MENのパクリ」というのはどこまで本気なのか。いくらなんでも原作が書かれた順番を知らない(調べていない)ってことはないよな。
1日部屋に閉じこもるのもなんなので、元ユタには行こうと決意していたのだけど、18時に駅に着いたらポイント故障、19時に再挑戦したら徐行徐行で松戸まで20分かかったので、これは神が止めたもうたのだと判断し戻ってしまった。「ミステリ・マガジン」と、『新ねこめーわく』を買わなきゃならなかったのだが。しかたがないのでバーボンのお湯割りでもやりつつSFMの積み残しを読もうと思いながらWebをZapしたりテレビを見たり。
- 1月22日
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仮面ライダー響鬼
SEEDの最終回をみる。えーと。この超展開は何?とりあえずスタッフが明日夢というキャラを嫌ってることだけはよくわかった。鬼にならないのは当然の展開だけど、その重要な決断をここまで盛り上がりなくやられても。最後のちょっといい場面を今日の「良かった」として、他のことは忘れよう。さて、憑き物は落としたから録画しといたリュウケンドーでも観るかね。
リュウケンドーは面白すぎる。予算の無さがまるわかりなんだけど、それを逆手にとってちゃんと面白い画を作ってる。なんだろう、東映不思議コメディのテイストというか。今回だと、敵の鉄鋼車を追跡するリュウガンオーを真上からみたショット。特撮のとんでもない安さに大笑いしましたよ。コメディだけでなく、燃え展開も忘れないのも偉い。変身の足を引っ張るだけかと思った交通課の先輩婦警達が、拳銃一つで鉄鋼車に立ち向かうシーンには、こう燃えざるをえないわけで。
いやまあ、もうちょい予算があればと思うシーンもないわけじゃないけれど。主人公が警官姿から変身するシーンは今後も多いだろうから、そこのバンクは作っておこうよ。でも、このコメディセンスと燃える展開さえ無くさなければ問題なく楽しめそう。さすが広井王子。
昼からは久しぶりに部屋を出て銀座まで「ミヒャエル・ゾーヴァの世界」を観に行ってきた。『ちいさなちいさな王様』とかの挿絵を描いている人ですね。わずか6日の会期で、前日の土曜は1日雪で、翌日は平日で最終日と混む条件は完璧だよなあと思ったら、その覚悟を遥かに上回る混み方。デパートの催事場でやる展示会のレベルじゃないよ、これ。
芋の子洗いには辟易しながらも展示内容は大満足。どの絵も葉っぱの一枚一枚まで、髪の一本一本まで丁寧に描き込んだものばかりでその密度に圧倒されます。すこし皮肉なユーモアもいい感じ。混雑にもまれながら観た甲斐はあったかな、と。
で。ドイツ語の空耳にイラストをつけた作品が面白かったのでつい原書を買ってみたのだけど、案の定なにがかいてあるのかさっぱりという。いいんだ。想定内だし。
- 1月23日
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cocoさんが最近はじめた日常の「神話」日記「異形の群れ」が面白すぎ。
窓に!窓の外に!
チクワが!
て。
竹本泉『ねこめ〜わく4』(朝日ソノラマ 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)を読む。え、眠れぬ夜の奇妙な話コミックス?いや、確かに奇妙な話だけど。というわけで今回からソノラマに移籍。タイトルが巻数表記になってしまったのは残念。わかりやすいけどな。「ねこめ〜わく…ほどほど」の百合子がお墨付きを与えてしまった場面。失敗したかもと不安そうにする百合子の後ろで薄ら笑いを浮かべるヘンリヒが邪悪でいい感じだ。
今日のToonami。
TEEN TITANS EP.48 Overdrive:日常をより充実させるため、サイボーグは最新のプロセッサを取り付けた。プロセッサのおかげで充実した日々を送るサイボーグだが、強敵ビリー・ヌーメラスとの戦いのため睡眠も感情も抑制しプロセッサにすべてのパワーを回したその姿に、タイタンズのみなは危惧を抱く。
無理は止めましょうという話。ストーリーはかなりどうでもいいのだけど、いくらでも分裂することができるビリー・ヌーメラスの能力は面白かった。どんな攻撃も飽和するくらいの数になって相手を圧倒するという。タイタンズも人数を増やして(いや、まあ)の最終決戦はかなりとんでもない画面に。
ザ・バットマン#9:今日のヴィランはスカーフェイス。戦闘向きのヴィランではないし、アクション主体のザでどうするのかと思ったら、巨大ロボットになったんでひっくり返りましたよ。ありか、それ。
ついでに録画アニメとか今日のアニメとか。観たのは「タクティカルロア」と「Fate」と「練馬大根ブラザーズ」。すみません、前二つまだ録ってました。
「タクティカルロア」は水着と会議。なんだ憧れのおねいさんと見せかけて実は実姉というネタは、ここで使うために取ってあったのか。公式サイトのキャラ紹介がネタバレだったのだな。
それはそれとして、恐ろしいまでのフラグの立つスピードにめまいがしそうです。せめて5,6話は共同生活させないとこのエピソードはできないだろう。目的意識(この場合はハーレム環境構築)のはっきりしたアニメは恐ろしいなあ。
「Fate/stay night」は設定説明。30分ひたすら設定を語るだけ。まったく意味のないカメラワークに製作側の苦労の跡が偲ばれる。
「練馬大根ブラザーズ」は悪徳医者との対決。被害者がほとんど描かれないのであまり悪徳に見えないけど。ナース団のリリ@レインボー戦隊ロビン風デザインがいい感じでした。って、飛ぶのか、空。そこまでリスペクトするか。消費者金融ダンサーズもあいかわらず麗しく。モブの女性キャラが色っぽいのは良いことだ。うん。
松崎しげる以外の歌唱力という問題は今回かなりギリギリ。特に森久保祥太郎のソロはちょっとまずいレベル。でもまあ、バンクの工夫(不在のキャラを書割でカバー)が楽しかったので全体としては良しとしたい。
- 1月24日
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まんが読み。
王欣太『蒼天航路』35、36巻(講談社モーニングKC):樊城包囲戦、呂蒙による関羽討伐戦、そして曹操の死。曹操は死の直前までろくに出番なし。曹操の物語としてどうよという気もせんでもないが、史実なんだからしかたがない。本人不在の中、天下を左右する戦いが進んでいくというのは晩年を描くにむしろ相応しいか。あっけなく語られる死の様子も、実にらしい。よい最終巻だった。
主役不在の中、美味しいところを持っていったのは徐晃。いままでにしっかりキャラを作って来たから、脇キャラだけでもこういう場面で盛り上がるのだな。新登場の多い&出番の少ない呉の武将は、その辺ちょっと不利。関羽討伐戦はちょっともったいなかった。
あさりよしとお『HAL』新装版(ワニブックス GUM COMICS PLUS):GUM COMICSの2冊を1冊にまとめ、描き下ろしエピソードを加えた物。各話解説がなくなっているので、旧版の上位互換にはなってない。描き下ろしエピソードのお題は水伝。いつもの手つきではあるのだけど、怒り(いや、いらだちか)が少々生で出すぎているので、ギャグの切れはやや鈍い。あと、数字に致命的な誤植があるのは痛い。読めば確実に気づく類の誤植なので、関係者には猛省を促したい。
WebZap。
結城浩さんの数学ショートストーリー《ミルカさん》の新作、「ミルカさんとコンボリューション」(本文はPDFファイル)が公開された。素直クールなミルカさんと妹系テトラちゃんの戦いは激しさを増す。っていうか、主人公が天然にしてもひどい奴すぎる。がんばれ、テトラちゃん。しかし、
「え? ……あちゃちゃ。ちがいます、ちがいます。そういう意味じゃなくて……」彼女はあせって手をばたばた上下させる。僕はくすくす笑う。
とは。いくらなんでも狙いすぎだ。早川書房ノンフィクション部門は早急に結城さんにコンタクトを取るべきだと強く思った。
■tear drop■-exhibition- 人工衛星擬人化展示室。タイトル通り。解説が充実してます。
魚蹴日記経由で、「髑髏の残念」の[シグルイ]SHIGURUIA。ディストピアRPG、PARANOIAのヴァリアントとしての「シグルイ」。
プレイヤーは虎眼流の門下生です。虎眼流を極め、虎眼流のために働く事が義務です。また、他流の刺客を討ち取るのも大事な仕事です。プレイヤーは今、他の門下生と共に近藤涼之介の死から始まった門下生殺しの下手人探しを命じられています。
しかし、同時にプレイヤーは他流派の刺客でもあります。虎眼流の門下生を殺し、その名声を地に落とさなければなりません。
コンピュータ…、もとい虎眼先生は厳しいなあ。
そしてアニメ。
闘牌伝説 アカギ:鷲巣麻雀第1局、鷲巣側の速攻差込炸裂。鷲巣笑いもまだまだ控えめながら始まってます。って、そんなことはどうでもよくて。DVDレンタル開始を告げるコーナーに出た福本伸行の、「僕の漫画はつい長くなっちゃうんですけど、これはコンパクトにまとまってます」という言葉に大笑い。わかってやってたんか!
落語天女おゆい:まずい、面白いような気がしてきてる。動きへの期待をすべて捨て去ってしまうとこれはこれで。火炎太鼓なんかの落語ネタは今後も入るのか。敵の巨大髑髏を倒すために「ヤブラコウジ ブラコウジ」と唱え続けるセーラー服少女という画面はあまりにシュールだ。
※おめでたい言葉を唱えると、陽の気が集まって攻撃力を持つらしい。
今日のToonami。
TEEN TITANS EP.49 Mother Mae-Eye:タイタンズタワーにやってきた優しいママ、マザー・メイ・アイ。タイタンズは彼女のパイを食べてごきげん。ハイヴ・ファイヴが街で暴れても、ママの言うとおりおめかししてからおでかけし、やられそうになったらママに助けてもらう。しかし、頭をぶつけて正気に戻ったスターの目に映る彼女の姿は……。
お菓子の国と化したタイタンズタワーを舞台にジンジャーブレッドマン軍団と戦うシーンが面白かった。型抜きで量産されるのはまだしも、くだけたところをジャムで繋いで再び立ち上がるのはちょっと怖すぎだ。
ザ・バットマンはジョーカー再び。10話目にして初のヴィラン再登場。アーカム・アサイラムの警備体制は根本から見直したほうがいい。あと、ジョーカーには当るとトランプになっちゃう光線の原理について説明を求めたい。冷凍光線だって似たようなものといわれるとそれまでだが、画面の説得力が違いすぎる。
- 1月25日
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突発アンケート、アーカムといえば?
- ミスカトニック大学のあるマサチューセッツ州の都市
- ゴッサム市にある精神病院
- オーパーツを封印・破壊することを目的とした財団
いや実際にアンケートを取る気は無いのだけど。ザ・バットマンを観ているとときどき「あいつならアーカムにいるはず」というセリフが出てきて途惑う。一拍置くと「ああ、アーカム・アサイラムか」とわかるのだけど、その前にミスカトニック大学構内をうろつくジョーカーのイメージが浮かんでしまうのはいかんともしがたく。
でも、バットマンに「神話」の雰囲気は似合うような気もするな。バットマンが旧支配者の信者と対決するエピソードってのは誰か書いてそうだ。もちろん、あっちのアーカムとこっちのアーカムを取り違えるシーンは必須。もし無いんだとしたら、誰か書きませんか?
今日のToonami。
TEEN TITANS EP.50 The End, Part 1:レイヴンが怖れていた世の終りがやってきた。ヤー!ヤー!ヤー!連続三話の一話目なんであまり語るべきことは無い。世界の終りの引き金だってのにレイヴンの諦めが良すぎるのはあれだが、彼女の場合仕様だからしかたないか。
ザ・バットマン#11はペンギン再登場。いまいち。
- 1月26日
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ふとKILL TIME COMMUNICATIONのサイトに行ってみたら、右サイドフレームに便利なジャンル別クイックサーチが付いていた。しかし、ここのジャンル分けはあいかわらず特殊だ。女教師、人妻、百合あたりはいいとしても、女ガンマンだの宇宙刑事だの退魔師だのってのはなんなんだ。しかも、ちゃんと各ジャンル複数タイトルあるし。欲望の細分化ってのはすさまじいね。
などと思っていたら、さらにおそろしいものを教えてもらいました。まさにデータベース!東浩紀!油断すると無限にリンクをたどってしまいそうだ。青髪キャラの平均年齢と平均スリーサイズなんて無意味なデータがわかるのが個人的にツボ。どうせなら分散も出せば良いのに。
昨日のふたつのアーカムの連想から、「バットマン」+「旧支配者」+「アーカム」で検索していたら、2ch SF(略)板の「H.P.ラヴクラフト -9巻-」371で、「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオールドワン♪」というフレーズを見つけて噴きそうになる。そら特別だよ。
今日のToonami。
TEEN TITANS EP.51 The End, Part 2:焼け爛れた大地、石にされた人々、地獄と化した地上に残されたタイタンズ。最後の力で助けれくれたレイヴンのために、魔王トライゴンに立ち向かうタイタンズだが、トライゴンの圧倒的な力の前に一蹴される。無力感に苛まれるタイタンズの前にあらわれたスレイド。ロビンはレイヴンを探すため、彼の案内に従い地界に降りる。
というわけで真ん中の話。念願かなってロビンと共闘できたスレイドさんが嬉しそうでした。ダークサイドタイタンズとタイタンズ-2の戦いは余分な気もするけど、トライゴンとの力量差を考えるとしかたがないか。ここで戦闘入れないと出番がなくなるし。それはともかくダークサイド・スターファイアはブラック姐さんとそっくり過ぎる。
ザ・バットマン#12 ジョーカー・スライム:イーサンが!イーサンが!どうなるのかはまた次回。いや、セカンド・シーズン観たから知ってるわけですが。
光永康則『怪物王女』1巻(講談社シリウスKC):表紙の、血塗れのチェーンソーを構えて不敵に笑う王女が素敵だったので買ってみた。嘘です。とある作品のオマージュと聞いて買ってみた。怪物王女との血の契約により死から甦った少年。王女の僕となった彼の受難の日々は続く。ってんで、「戦闘少女にふりまわされる少年」ものがまたひとつ。画も不安定だしアクションもこなれてないし正直まだまだというところだが、怪物王女のキャラ造型がありきたりながらもよくポイントをつかんでいるのは高評価。とりあえず手下が3人揃うまでは追ってみようという気にはなった。
あさりよしとお『荒野の蒸気娘』1巻(ワニブックス GUM COMICS):荒野と化した近未来の地を行くアンとアリスの姉妹。機械の身体に乙女の魂を宿した彼女らの明日はどっちだ。姉妹で、姉の方が小さくて、でかいほうは気がやさしいってのは『鋼の錬金術師』?繰り返しギャグの合間に思わせ振りなシリアス要素を入れる、いつものあさりコメディとして順調。
PEACH-PIT『ローゼン メイデン』6巻(幻冬舎 BIRZ COMICS):最後のドール登場。あんまり状況は進んでません。
以上、王女と娘と乙女のまんが読み。
薔薇乙女ついでに「ローゼンメイデン トロイメント」#12を観る。第2シーズンの最終話。悲劇の後、ジュン君が本質的には何もしてないのが気になる。前シーズンで見せたドールを直す力くらいは使って欲しかった。でもまあ可能な範囲でうまくまとめはしたか。予想(あるいは覚悟)よりはだいぶ上の出来。前シーズンに比べると焦点が定まっていなかったのでぐだぐだ自体は已む無しだろう。その辺は諦めているが、全篇通して水銀燈がへたれだった点だけは許しがたい。なんだか第3シーズンができるんじゃないかという状況で終わっているけど、気のせいだよね。
平日に三時間6本のアニメを観るのは、物語消化力の落ちている今、限界を超えているなあ。でもまあ、薔薇乙女も終わったしTTも明日で終りだし、来週からは楽になるはず。
- 1月27日
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後天性無気力症候群の漢表記的輕小説!さぁ、あなたはいくつ分かる!?に挑戦してみた。わからなかったのは、15. 聖魔之血、17. 魔劍美神、19. 急救超人兵團、20. 艾莉森の四つ。13. 今天開始魔はわかったと思うが自信なし。けっこう難しいものだなあ。ちなみに、この中で1冊でも読み通したことがあるのは4タイトルくらいです。 < 読んでなさ過ぎ
MM/memo経由で見にいって噴きだしそうになったあまぁ〜〜〜い! エロ度200%のボードゲーム。要は、エロティックな指示が書いてあるカップル向けすごろくの類なんだけど、その指示がストリップ(これはふつう)&肌にチョコで絵を書く(これは微妙)&それをなめる(おい!)という。ものが食い物だから賞味期限もあるだろうし、ネタで買ったりすると激しく処分に困りそうだ。
[考察]タピオカは噛むの中国語と英語の語順が同じとよく言うけど、文法的には大きく違うところがあるという話も面白かった。中国語の主語が、動作主体ではなく主題だというのは興味深い。漢文が、返り点程度で読めるようになる(極端な語順入れ替えが発生しない)のはこれが大きいのかも。
今日のToonami。
TEEN TITANS EP.52 The End, Part 3:ようやく見つけ出したレイヴンはすべての力を失い無力な幼女となっていた。トライゴンを倒す最後の希望も潰えたかと思われたが、しかしロビンは落胆することなく仲間とともに、トライゴンとの最終決戦に挑む。絶望的状況のもとでも前を向いて戦う仲間たちの姿に、レイヴンは自分を取り戻し……。
というわけで大団円。ちいとばかり潜在力の発動に頼りすぎな気はするが、タイタンズだしそこを突っ込んでもしかたがないよなあ。ちびレイヴンの可愛さに免じてすべて許そう。
ザ・バットマンは第1シーズン最終回「クレイフェイスの悲劇」。怪物と化したイーサンの姿があまりにも哀れ。クレイフェイスの奥行き方向を活かしたアクションも面白く、文句なしに第1シーズンのベスト・エピソード。この悲劇の怪物が、第2シーズン終盤にはあんなありさまになってしまうとはなあ。かわいそうなイーサン・ベネット。
- 1月28日
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アニメとか特撮とか。
セイザーX:ブレアード!ちょっとまて今、すごいこと言っただろ!地球の先住民はブレアードたち宇宙海賊だったという衝撃の事実が明らかに。そして、現在の地球人は宇宙から地球に来た侵略者だった!哀しい侵略の連鎖を断つため、セイザーXの戦いは続くよ!こんな、むちゃくちゃ大変な設定出してきたときにおもちゃ当番なんて、ドリルのひとは不遇すぎる。庭にひもでつながれたブレアードの姿があわれなのは仕様なのでスルー。
牙狼:一年に一度のホラーが現われない夜、魔道法師とのゲームの中で鋼牙は父、大牙に想いを馳せる。終盤に向けて、重要な伏線がいくつか張られた模様。(鋼牙以外の)役者がちゃんとしてるんで、抑えた芝居が堪能できた。たまにはこういうものもいいな。
徹之進:板前が巨大な寿司桶に座って回転しながらベルトを流れる回転寿司くらいだと驚かなくなりました。
ガイキング:カニタンクの合体は、ガイキングが酸素ボンベを咥えているようで間抜けな感じ。ひとわたり合体も終わったから、次は強化パーツか新必殺技?
16時頃からアンサンブル例会に参加。新刊海外SFはなにがあるかとか、早川の今年の出版予定とか、家を買う人の話とか色々。見せてもらったLocus表紙のジェフ・ライマンが妖怪に精気を吸われた人みたいになっていて驚いた。シェクリイは年が年だけにしかたないにしても。それと、シェクリイの追悼文をプリーストが書いていたのはちょっと意外。ラッカーはなんとなく納得なんだけど。
18時頃に喫茶店を出てジュンク堂をひとまわり。なんだかんだで1.5万ほど買い込んでレジに並んでいたら、隣の人は2.2万。しかも全部、週刊少年誌コミックスサイズ(400円ちょいのあれ)。50冊以上のコミックスからスリップを抜くカウンターのひとは修行でもやってるかのようでした。なんだったんだろう、あれ。
書店を出た後、しばしさまよった末に西池袋のタイ料理屋に入って飯。調子に乗って頼みすぎたわりに、金額はふつう。味も良かったのでまた行きたい。飯を食ってる間は、書店で痛恨の言葉を食らった某氏@1.5倍を中心にダイエット談義。やろう。ちゃんとやろう。明日からやろう。 <いや明日からじゃなく
というわけで帰ってきてだらだらWeb見物中。日頃の睡眠不足のせいか信じられないほど眠いので、もう寝よう。
- 1月29日
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すっかりアニメ・特撮日記な昨今ですが、みなさんお元気ですか。まだまだ行くよー!
魔弾戦記リュウケンドー:SHOT(主人公側秘密組織)が現われる前は魔物もたいした悪さをしてなかった!力のエスカレーションが新たな悲劇を生む!ってこんなヒーロー物には重いテーマを打ち出すには早くないか。4話目にして、敵が雑魚にちゃんちゃんこを着せただけのものというのも不安要素。ずれた会話は抜群の面白さなんで、いいんだけど。
魔法戦隊マジレンジャー:なんかしばらくみないうちに大変なことに。うららちゃんとヒカル先生はいつからそんなことになってたんですか。一緒にデートから告白までのシーケンスはそんなこともあるかとおもっていたが、妻になってくれ以降の展開にはやや呆然。そんなことでいいのかお父さん。スフィンクス様が使い捨てだった件については猛省を促したい。
仮面ライダー甲斗:またうっとうしい主人公が。スタッフは、この言動をかっこいいと思っているのか。孤高とかクールを勘違いしてるだけじゃないのか。道具立てはそんなに悪くないが、芝居がストレス溜まりそう。
ゾイドジェネシス:猿の人はそんなにどうどうと密会しても疑われないもんなんですか。敵の拠点攻略戦のさなかだというのに、大将はじめエース級全部引き抜いて個人の救援に向う討伐軍はすてきな仲間だなあ。
ひととおり観終わったところで上野へ。ミステリ系アニカラオフに参加させていただいてきた。12時開始で7時間というあたりで本気度の高さはわかっていたつもりだったが、実際の熱量はその予想をはるかに越えていた。参加のみなさんのアニカラにかける熱意には感心するばかり。秋アニメのOPをテレビで観たっきりで歌うなんて誠意の無いことではいかんと深く反省しましたさ。次回以降は、ちゃんと選曲予定リストを作成し、十分に練習してから望まねば。ミステリのえんじさんことゑんじさんはじめ、みなさんとてつも上手いのにはびっくり。音は外すはリズムは取れないはの自分がえらく場違いな気分でした。いかんなあ、精進しよう。でも、7時間みっちりハイテンションで歌い続けるのはとても楽しかったので、次の機会にもできるだけ参加させていただきたいと思ったことだ。
バベル2世は使っちゃったから、ほかの飛道具を考えないとな。< だから替え歌は止せと
- 1月30日
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例によっての今日のアニメ。ティーン・タイタンズの新作が終わったから一気に負担が軽くなったよ。
ザ・バットマン#14は「ネコとペンギンのだましあい」。以前に観たことがある回だった。バットマンとキャットウーマンのコンビネーションがもう少し長ければ。
練馬大根ブラザーズ:うわ、また微妙なキャラが。面白いには面白いんだが、歌唱力とか歌唱力とかいろいろ……。新キャラ説明にがんばりすぎて、事件がおざなりになったのは残念。特に、マネーダンサーズが登場しなかった点については激しく糾弾したい。
- 1月31日
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Webを彷徨ううちに見つけた超星神シリーズの次回シリーズ情報、【超星神?】星女神ツインスターズ【プリキュア?】。新作は、女児向けシフトでヒロイン二人だ!……という(たぶん)嘘企画。出典は「超星神シリーズはもっと長く続けてほしい」の131。意外と悪くないかも。
なお、なんでこんなところにたどりついたかというと。ふと浮かんでしまった「セイザーラモンHG」というフレーズを検索してたのだった。ぐぐる先生によると26件あるそうです。
職場からの帰り道、バス待ちの時間つぶしにとGIGABEATを取り出したら、見たことも無いエラーメッセージが出ていた。曰く、「モバイルディスクをセットしてください」
どうやら、PCカードの認識部が故障しているようだ。しばらくディスクを抜き差ししたり、電源をオン・オフしたり、リセットボタンを押したりしてみたが一向に状況は改善しない。帰宅後、東芝のサイトで調べてみたが「ディスクをPCに挿してみて動かなかったらディスクの故障、動いたら本体基盤の故障」という身も蓋も無いことしか書いてない。ぐぐって調べてみても有効な対策は見当たらない。どうやら完全に逝ってしまったようだ。以前に電源系が故障した時は保証期間内だったので修理してもらったが、いまさら4年前の機種を1万いくらだかも出して修理というのはあまりにも馬鹿馬鹿しい。買い換える潮時ということだろう。いまだにMeで動いているノートPCと、feel H"ですらないPHSも買い換えたいんだが。
SFM06年2月号は日本作家特集、という看板の内外短篇特集。中篇1本よりもこうやって短い作品がいっぱいあるほうがお値打ち感があるな。
夢枕獏「小角の城」連載第一回:谷甲州の立場は。忍者対行者の戦いは動きに切れがあって面白いが1号分では決定的に尺が足りない。3,4か月毎にまとめて読むほうが良さそうだ。
小川一水「ハイフライト・マイスター」:はやぶさトリビュート。いまどきそれはありなのかというくらい楽観的な宇宙時代はわざとなのだろうなあ。前向きの意思は好ましいけど、好ましいだけじゃだめなわけで。設定構築か、人物造型か、宇宙描写のどれかに華があれば面白くなりそう。
新城カズマ「月を買った御婦人」:21世紀の「月を売った男」。先行作品にオマージュを捧げつつ、架空の20世紀構築を楽しみつつ、ジャンルSFに対する(老いを認めた上での)愛を囁く。ケレンもこれくらいだと楽しく読める。「並列演算奴隷」には笑った。
藤田雅矢「ダーフの島」:南海の島に棲む奇妙な小人たち、ダーフの正体は。基本に忠実なSF短篇。このストーリーはこう展開するしかないだろう。ダーフの設定も適切な程度の新奇さ。じつにまっとう。
牧野修「純潔の地に、獣たれ童貞の徒よ」:非モテと動物化の話。あるいは本田透。揶揄がうっすらと見えるのが少々難。この話なら、無理してでも崇高に書ききってもらわないと。
スティーヴン・バクスター「痕跡」:クラーク「星」の再話。宗教的衝撃を狙った部分は無理がありすぎ。サイエンス方面での面白みも無い。もちろん、初期バクスターなので小説的な面白さなどあるわけが無い。
ブルース・スターリング「ルシフェラーゼ」:「シートン昆虫記」あるいは「くもとちゅうりっぷ」。冒頭いきなりの「彼の肉体はエロスの欲求に燃えあがった」でつかみはばっちり。蛍の生態コメディとしてよくできている。
ジェイン・ヨーレン「マレーシアの人魚」:魔法のお店もの。骨董好きの老婆が、ロンドンの裏通りに佇む骨董店で見かけた人魚のミイラ。ファンタジーってのはこういうものだといわんばかりの圧倒的な幻視の力に翻弄される。
キース・ロバーツ「アニタ」:ちいさな魔女見習いアニタが一人前の魔女となる契約の日を迎える「魔女」と、アニタが少女と出会う「湖畔の少女」の二篇。どちらのアニタもたいへんかわいくてよろしい。