過去の雑記 98年6月

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6月21日
中野君とモンコレの対戦。弓矢デックは相手の大型生物系スペルデックに惜敗するが、これは不可抗力。相手の防御力分のダメージが絶対に出ないんじゃ勝ち目が無い。対抗デックはウィニー速攻デックに完勝。さすがに、相手を想定してチューンナップをしただけのことはある。おそらく、他の相手には絶対にかなわないんだが。メインデック(笑)の儀式詠唱デックは、ドワーフ&儀式デックに完勝。序盤でストーン・サークルの展開に成功すると負ける要素が無い。なんせ、相手は一歩でも本陣から出ると壊滅させられるのだ。この後、大型生物スペルデックとも闘ってみたがやはり楽勝。かなりちゃんと対策をされない限り負けないようだ。
これで3勝1敗。もうしばらく儀式デックの天下が続けば勝率を5割に戻すのも夢ではないな、などと思っていたら、中野君が対策を思いついてしまった。うーむ、確かにアクアマリンジェルをいれられると勝ち目が無いなあ。また、別のものを考えなければ。

思い立ってしまったので、ビデオ導入記念に、Yahooのテレビ欄を参考に可能な限りのアニメをチェックしてみることにする。さて、どこまで見ることが出来るだろう。


6月22日
久しぶりに本を読みおわる。リン・カーター『ゾンガーと竜の都』はレムリアン・サーガの2巻。展開が単調だったり、やや御都合主義的な場面が多かったりと欠点は多々あるが、あいかわらず淡々と読める。1冊あたりの長さもシリーズ全体の長さも実に適当なので、飽きる前に読み終わることが出来そうだ。短いってことは素晴らしいね。

ついでに小松左京の『エスパイ』も読了。超能力者物にしただけのナポレオン・ソロかと思わせておいて、最後に人類とは、悪とはなにかを語ってしまうあたりはいかにも小松左京。うんうん、こーゆー人類を語る心無くしてなんのSFか。人間描写なんてステロで良いんだから、ちゃんと人類/宇宙/神/善悪…、いやすべてを語る気概を持って欲しいもんだ。SFの価値はそーゆー無邪気さにあるんだから。

まずはアニメ1本目、「爆走兄弟レッツ&ゴー」を見る。すげえ変な話なんで、平均値ではないかも。キャラデザが合わないので、今後見ることはないと思うがそこそこツボを押さえた良質の作品だった。さあ、全く趣味が合わない作品でこの程度なら、今期のアニメは多少は期待できるのかな?


6月23日
会社のリソースを借用して、SF雑誌データベースのデータをMOからフロッピーに落とし、家で桐ver4.0のフォーマットに加工する。初出情報が無かったり、作品名などの読みがついてなかったり、使いにくい点もあるが、とりあえず便利。ある作家の収録作品を探すなんて時には重宝しそう。
でも、日本人作家がねえ。SFM/奇想天外/SFA/獅子王が抑えてあるんで、わりとフォローできるけど、野生時代、ログイン、コバルト、あるいは中間小説誌なんかのデータはないから作家によってはかなり穴があくかも。海外もオムニ、メンズクラブ、ミステリマガジンなどが対象外だし…。これをベースに何かを始めることは出来ても、これだけに頼って何かを語るのはまずいってことでしょうね。まあ、リストなんてみんなそうだけど。

ただ、連載を示す記号がタイトルの一部になってるのはいくらなんでも使いづらいかも。しかもその表記方が作品毎に異なるし。この辺はもう少しつめてから作成して欲しかった。ちょっと残念な点ですね。


6月25日
三日ぶりに溜めていたビデオを見る。っつーても「センチメンタルジャーニー」だけという。感想はってーと…。絵が動かないとかどうとかいう以前に駄目だよ、これ…。


6月26日
東洋大SF研の方々と飲む。最初は、大熊@bookmeter君にハヤカワ文庫SF年鑑の最新版を見せてもらうだけだったんだけど、飲み会になったおかげで東洋大ゴシップライブを堪能することが出来た。みなさん、ありがとう。
いやあ、さすがは「秘密の東洋大」、次々と繰り出される生のネタの数々には呆然とするか爆笑するしかないという。
どのネタも大変面白かったけど、ベストを選ぶのなら、やはり富田さんのビッスンねたか、鶴田君の「友人の山田先生:エイズ問題編」だろう。ネタの練られ方は明らかに「山田先生」の方が上なのだが、シリーズであるという点がやや減点対象、ここは深刻さ・完成度ともやや劣るものの、意外性という面では圧倒的な「ビッスン」をベストに推そう、ってそれに何の意味があるんだ、おい。

結局、東洋大の方々には深夜どころか朝まで付き合っていただいた。本当に申し訳ないことであるなあ。また、ライブがあったら呼んで下さいね。


6月27日
久々の徹夜で疲れていた上に、昼から用があるんだから寝ればいいのに、暑くて寝らんないという不幸な状態になり、思わず「グラインダー武蔵RV」を見てしまう。伝奇釣りアニメという噂だったので、期待したのだが思ったより普通だったのでちょっと拍子抜け。今回見た範囲では正統的なジャンプ系少年マンガの文法で書かれたごく普通の釣りアニメにすぎない。OPはカッコ良かったので、評価は取り合えず保留。
変さで言ったら、その後やっている「たこ焼きマントマン」の方が遥かに変かも。「アンパンマン」の系列を狙っているらしいんだけど、登場人物がみんなどっかずれていて何を言いたいんだか良くわからない。「仲間に無視され自分の存在価値について悩んでいるマントマンのリーダーを、悪役がカップラーメンでつって仲間にしようとする」なんて脚本普通思いつくか?あまりの変さに脳が溶けそうになりやっと寝ることが出来た。

なんてまもなく昼前にはおきて目黒へ。Book-MLのオフ会に便乗して、溝口@書物の帝国さんに、ハヤカワ文庫SFを数十冊チェックさせていただく。チェックさせていただきたい作品リストは事前にお渡ししてあったんだけど、持ってきていただいたのを見てちょっと唖然。普通サイズのリュックサック丸ごといっぱいでやんの。さすがにそれを見たときには恐縮してしまった。本当に申し訳ありません、ありがとうございました。
溝口さんのおかげで長らく穴となっていたペルシダー、ターザンも無事確認でき、ハヤカワ文庫SF解説者・カバー画家リストのたたき台はとりあえずできた。あとは、2刷以降のデータしかないところを丹念につぶしていけば、そのうち形に出来るだろう。

4時頃、溝口さんに本をお返しして帰宅。寝不足なんだから寝ればいいのに、つい買ってきてしまったWin95用の500円の麻雀をやったりして無為に時を過ごす。ついでに本を2冊も読了できてしまった。充実してんだか、してないんだか。

『ターミナル・エクスペリメント』読了。『ゴールデン・フリース』から比べるとかなりうまくはなってきているけど、実に所詮ソウヤーな作品だった。着眼点はそれなりだし、作中世界のリアリティもあるし、ドラマもなかなかのもんなんだけど、興味の対象がサスペンスからミステリでSFじゃないんだよね。スピリットの人工生命のくだりなんか突き詰めればかなり良い線まで行くと思うんだけどさらっと流されてるし。せっかく、人類全体にインパクトを与えられるネタを使っているのに、せいぜい社会が変わるかどうかまでしか話がいかないのも惜しい。ラストもいまいち取ってつけたようだしなあ。読むのは止めないけど、別に勧めないというところか。精神的な費用対効果がやや低い。
『邪神と闘うゾンガー』も読了。例によって例のごとくという展開なので、実にすらすら読める。悪役以外はそんなに頭が悪くないし、ヒロインのスミア姫がけなげなので楽しく読み終えた。効果も小さいけど、費用がほとんど無いので費用対効果はかなり高い。こちらは頭が悪い気分の人には、そこそこお勧めできるかな。もちろん、<ジェイムスン教授>や<魔王子>の方を先に勧めるけどね。


6月28日
更新作業をするつもりだったのに蒸し暑くて何もできないうちに昼になってしまった。仕方が無いので建設的に過ごす事は諦め、新宿で藤澤さん(名大(7))とカラオケ。前回のユタの例会以来気になっていたX2000の新曲を歌い倒す。とりあえず、「やあ。」「メカニカル・ダンシング・ファイト」「心はジプシー」「ゴジラ対ヘドラのテーマ」などは要チェックだな。愛のある歌は大方歌ったのでとりあえず満足。何曲か練習を要する曲は残ったが。

その後、MOドライブを買うため、ビッグカメラへ。しかし、230MBのMOが、SCSIカードをつけると4万強かかる事に気づき保留する。とりあえず、HDに異常が出ない限り問題はないし。 < 危ないって

帰ってから、いろいろと作業するつもりだったのだが、暑くてまったく気が乗らない。あまつさえ、横浜が負けるし。結局フランスGPを見るだけで一日が終わってしまったのだった。


6月29日
週末の後遺症が出たか、なにをしていても眠く、まったく仕事にならない。午後から出先で納品だったのは大助かり。4時に終わってとっとと直帰する。
おかげで、ページの更新作業もまったく進まないし、せっかく調べさせてもらったデータの打ち込みも進まない。何もかも諦めて取りためていたアニメを見る事にする。

「フォーチュンクエストL」は価値なし。「祭壇を守る精霊」が大量の中国人だったのを見て、世界観の統一性の無さは狙いだと理解する事にしたが、キャラの動き、間の取り方、場面転換の仕方など、まったく見るべきところが無い。金が無いのはわかるが、それを見せないような努力をしろよ。
「サイレントメビウス」もろくな出来じゃない。原作が密度の高い作画とアクションを売りにした作品なのに、金をかけずに作っているから、動きはバラバラだし、絵もスカスカ。特にモブにやる気が感じられない。原作に愛は感じてないが、この出来では麻宮もうかばれまい。
「ロードス島戦記」もなあ。リーフのデザインが頭身高すぎてリプレイの小悪魔的なイメージを失っているってのどうでもいいとしても、アクションが駄目なのと、雰囲気の切り替えが下手なので見る気を失う。シリアス/コメディの切り替えってのはちゃんとセンスのある人じゃないとやっちゃ駄目だよ。
それらに比べて圧倒的な出来が「ベルセルク」(再放送だけど)。これも止まっている絵は多いんだけど、止めていいところと動かさなきゃいけないところを完全にわかっているだけに見ていて安心できる。人の動きに不自然さが無い(注:アニメ的な表現が無いという意味ではない。常人にはできないはずのオーヴァーアクションなども含めて全体で違和感を感じないという事)ところも見事。林延年のガッツが個人的にイメージに合わない事を除けばほとんど不満なしだ。で、誰が監督なんだろうと思ってエンディングを見ると…。やあ、今川泰宏でしたか。「ハーメルンのバイオリン弾き」であれだけ少ない枚数で見せる画面を作った彼なら、あれくらいはできて当然かも。さすがである。
最後は「晴れ、ときどきぶた」。大量のネームを入れ、めまぐるしく場面転換をする事で生み出されるテンポの速さは絶品。今、一番安心して見ていられるアニメかも。

なんだかんだで、2時間半もアニメを見てしまった事に呆然としながら寝る。


6月30日
CAPRICON 1のプログレスが届いた。今年は、名古屋だから行くというだけで大会そのものには別に期待していないのでプログレスはほとんど読んでないんだけど、一緒に入っていたディーラーズルームの参加申込書にはちょっと驚き。内容が「SFファンが好む アイテム・グッズ・同人誌展示即売会」となっていて、ファンジンという言葉を使ってないというのもアレだし、「次のものは販売できません 書籍」ってのも意表を突くよね。古本市やメーカー直販は御法度なわけだ。
なにより驚いたのがジャンル欄。「特撮・オカルト・UFO・宇宙開発・軍事・兵器・宇宙・航空機・鉄道・占い・歴史・スタートレック・ウルトラマンシリーズ・架空戦記・銀河英雄伝説・新ガメラ・ダイコンフィルム・仏陀電影」って、SFは?
なんと、このディーラーズ、「宇宙塵」も「SF書誌の書誌」も「COSMOS」も「未来趣味」もすべてその他扱いなんだな。
全体的にコミケのノウハウを使って場を仕切ろうとしている感が強いんだけど、この辺、旧来のファンダムの人にはどう映るんですかねえ。
個人的には、古本放出のブースも無いディーラーズなんてまったく興味が無いんだけど。

まあ、それはともかく「カウボーイ・ビバップ」の総集編を見る。
むちゃくちゃカッコイイ。もし、本編がこれの8割以上のテンションを維持しているのなら、全話録画永久保存物の出来だな。これが午後6時台の放送であるがゆえに、検閲が入りまくったというのなら不幸な話だけど、深夜枠の放送で子供が全く見てなかったとしたらそれはそれで不幸な話だよね。こういった突っ張った作品は子供のうちにちゃんと見ておかないと、ろくな大人にゃなれんよ。

そして一日の締めくくりはプロ野球ニュース。横浜大逆転勝利!戸叶先発時点で捨てゲームだったし、実際、7回裏2死までは明らかに負けゲームだったのに、取り憑かれたように逆転しちゃうんだから凄いよな。とりあえず、今期の成績が何位に終ってもこのゲームだけを心の支えにあと3年は応援できるかも。ああ、9月に入って首位にいたりしたらどうしよう。慣れてないことをされると不安になっていけない(笑)。


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