御嶽駅から多摩川に沿って歩いてみた。川原は魚釣り、キャンプ・バーベキューなどでにぎわっている。時折後ろをバーミリオンオレンジの青梅線が通りすぎていく。
川井駅東方に東川井信号所があった。きつくカーブしている川井駅の代わりに設けられた行き違い設備だったが、貨物列車の無い近年はここで離合する列車は設定されず、先ごろ廃止された模様。
青梅以西、旅客列車は6両が最長なのに、駅や信号所では線路の有効長がやたら長いことに気づく。今はもう走らなくなった石灰石列車のための、余裕のある施設だ。
川井駅の前に、多摩川をひとまたぎする奥多摩大橋。結局一駅歩いてきてしまった……。
橋の上から川井キャンプ場を眺められる。この大橋の完成でキャンプ場へのアクセスが容易になったという。橋の中ほどから、多摩川支流の丹波(たば)川を渡る青梅線を見る。谷はかなり深い。
次第に天気が悪くなってきた。奥多摩に戻って、上り列車を待つ。直前になって到着番線の変更が判明する、というトラブルもあったが、とにかく15時43分、回9353Mが到着。ハイキング客や鉄道ファンらで座席が埋まり、15時48分に上り9354Mは奥多摩を離れた。
西立川から、また連絡線に進入する。ここを立川方面へ向かって旅客列車が通過するのは極めて珍しい。配線の関係で復路の西立川は通過となった。
ぽつりぽつりと雨が降りだす中、南武線を走り武蔵小杉に到着。私はここで下車し、武蔵中原に戻って回9355Mを迎える。小雨だが、風で横なぐりの雨模様になってきた。この分だと、明日はハイキングには向かないだろう。
わずか2日間4本の運転ということもあり、列車そのものを目当てにする客も多く(もちろん私も)、1日目夜の雨で翌日はハイキングに向かないという状況ではありましたが、全般に好調だったと言えるでしょう。広報宣伝や車両・ヘッドマークなどにも、今後の運転を期待できる要素があると思います。
(2001年追記。2000年秋シーズンにつづき、2001年はゴールデンウィークと、少しずつ実績を積み重ねつつあります。)