九州ひとりでラリー2004

翔ぶ。 - 九州新幹線 -


鹿児島中央 14:49-(3014F:つばめ14号)-15:28 新八代 15:31-(7014M:リレーつばめ14号)-15:51 熊本 16:10-(1032M:有明32号)-18:20 黒崎
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低床電車「ユートラム」が芝生軌道の上に登場 鹿児島中央駅 駅舎(左)上のビームが新幹線の終端

鹿児島市電も中央駅付近で軌道移設が行われていたのを、昨冬に訪れたときに知っていた。しっかり乗りなおしておく。導入の進む低床電車「ユートラム」は乗りやすいけれど運転台周りに空きスペースの多いのがもったいない。

さて、いよいよ仕上げの九州新幹線。結果的に「お楽しみ」が最後に持ち越されることになったというわけで。

日本最南端の新幹線駅・鹿児島中央。前回すでに駅舎は完成していて、こんどは横のショッピングモールが建設中。巨大な観覧車が目を引く。

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新幹線のホームは在来線と直交していて、2面4線8両対応。ホームの先にすぐ車止めという「どんづまり」で、同時に2本停まることもまれなのにずいぶん立派なつくりだ。電車はホーム端の安全柵で仕切られており、その内側もきっちり6両分しか居られないので、停まった状態で編成全部を撮るのは難しい。どうせ行き止まりなら「櫛形」にすればターミナルとしての貫禄も出て良いのに、とも思う。

昼間の速達型は応需要運転。これも列車番号3014Fと不定期列車だが、現在のところ〔リレーつばめ〕ともども一日も休まず運転されている。識別記号は九州だからKとかになるかと思ったが外れて、長野新幹線(E)の続きになった。編成記号U(この列車はU005)の由来はよくわからない。こちら側も行先は「博多」を表示している。

お盆ではない平日の昼間ということで、2-2の4列シートでも空いている。もともと在来線のときは1時間に1本だったのを2本にしているのだから当然といえば当然だ。


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すだれカーテンの「すきま」に見える心遣い 袋-米ノ津も新幹線は一瞬 (出水-新水俣)

なんだかんだと見回しているうちに発車時刻が迫り、あわてて自席へ戻ると 14:49 発車。たちまちのうちに加速してトンネルへ突っ込み、出るともう緑の原。日英韓中の自動放送が川内を告げ、15:01着。この列車の途中停車はここだけだ。

ふたたび鋭い加速でまっすぐ出水へ向かう。鹿児島本線随一といえた西方(にしかた)付近の眺望は〔つばめ〕からは失われてしまった。リバイバル〔なつかしのつばめ〕いや〔有明〕を今から期待する人もいるのでは?

15:11 出水を通過すると回りはみかん畑、左手に一瞬海が見え、ここが〔つばめ〕車窓のハイライト、というより唯一のみどころとなった。15:15 新水俣通過、また山奥へ分け入る。

背の高いシートの背面は木、カーテンは桜の簾、洗面所には縄のれんが下がるなど、手の込んだ和風のインテリア。40分という乗車時間では全部を見て回れない。デッキで注目したいのは連結面の自動扉、騒音の防止に効果を発揮する。これまでの新幹線車両でも貫通路の扉はあったが営業時に使われることはなく、週に何度も乗る人でもその存在に気づかないことが多いはず。

そうこうするうちに球磨川を飛び越え、またトンネルを通過するともう八代平野。15:31 新八代到着、そのスピードと九州完乗回復の余韻に浸るまもなく〔リレーつばめ〕に乗り換えて新幹線ホームを後にする。と、急に天気が悪くなってきた……。