98年私的ベスト1098年私的ベスト1098年に読んだ中の、独断による、私的ベストです。
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「テロリストのパラソル」 藤原伊織／講談社文庫
…第1級のエンターテイメント！98年は、彼の本に出会えて幸せでした。文章、ストーリー、とにかくうまいです。
「クロスファイア（上・下）」 宮部みゆき／光文社カッパノベルス…超能力者の哀しみ漂う、ノンストップエンターテイメント！やってくれたね宮部さん！「火車」以来の傑作！
「光の帝国」 恩田陸／集英社…恩田陸の中では最高傑作！こんなにぼろぼろ泣けるＳＦを読んだのは初めてでした。アイデアも、こんなに使ってしまっていいの？というくらい盛りだくさんで、お見事。
「奇跡の少年」 オーソン・スコット・カード／角川文庫…私は、本の雑誌ベスト１の「消えた少年たち」より、こっちの方が断然好き。とても上質のファンタジー。著者の、架空世界を創る手腕に脱帽。角川さん、続刊早く出して〜！
「ホワイトアウト」新保裕一／新潮文庫…和製ダイハード（＾＾）。主人公が、かっこいいだけのヒーローではなく、人間臭さ（弱さ）もあるところに好感。
「朝霧」 北村薫／東京創元社…北村薫はとにかく好きなんです〜。相変わらずの、文章の美しさにシビれます。
「三月は深き紅の淵を」 恩田陸／講談社…なんともいえず、不思議な味わい。読んだ後からじわじわくるような、妙に残る本。でも、恩田陸ってすごく好き嫌いが分かれる作家だろうなあ。私はもちろん、好きな方ね。
「血は異ならず」 ゼナ・アンダースン／ハヤカワ文庫…3位にランクされた、「光の帝国」の元ネタ。これもとても質のよいファンタジーというか、ＳＦ。故郷を離れて地球でひっそり暮らす一族の物語。このもうひとつ前の本も読みたいんだけどなあ。
「クリスマスのフロスト」 Ｒ・Ｄ・ウィングフィールド／創元推理文庫…笑えるミステリでした、とにかく。フロイトのおっさんのおやじギャグ、最高！
「おもいでエマノン」 梶尾真治／徳間書店…甘く切ないＳＦでした。なぜ絶版！？ハルキ文庫さん、復刊しませんか？
次点 「ブギーポップ」シリーズ全巻 上遠野浩平／電撃文庫…続刊、楽しみ！
「ガラスの麒麟」 加納朋子／講談社…「日常ミステリ」が好きみたい、私。
「ナイフ」 重松清／新潮社…涙のツボを押されたように、いくらでも泣けた。
「日曜の夜は出たくない」 倉知淳／創元推理文庫…軽いけど本格ミステリ。
ちょっと次点が多いですね。でも、削れなかったの〜。どれも太鼓判のお勧めです！
