3.31(金) 北海道の有珠山がついに噴火してしまいましたね。近くにお住まいの方々、大丈夫でしょうか。北海道はまだまだ寒い時期ですし、心配ですね。早くおさまることをお祈りしてます。

 今日コンビニで見つけた謎の北海道いちご牛乳。宣伝文句が「試される大地」…。何を試しているというのだ、北海道?何か秘密の研究でも?

 いよいよ明日はださこんですね!ダイジマン、銀河通信代表として頑張ってくるのだよ!>何を?(笑)参加者の皆様も、どうぞめいっぱい楽しんでらしてくださいませ。はるか関東の空の下、しこしこ働きながら、ださこんの成功をお祈りしております。キティちゃん電報は出さないけどね(笑)。えー、実は、サンジョルディの日企画は、現役書店員ということで、私とダイジマンが選んだ「銀河通信賞」という特別賞が用意してございますので、どうぞお楽しみに!

 ん〜、明日こそは乱読を書きたいものだ。あうう、4月になっちゃうよ〜!>もうなってるよ>現在午前0:40。とほほ〜。


3.30(木) む〜、今日は非常にテンションの低い一日でありました。鼻が止まらなくて、さらにそのせいで耳がつまって聞こえないの。トンネルの中にいるみたいな感じ。やはり体調は精神に影響しますな。

 神林長平『言壷』、もうすぐ読了。うううん、徹底的に「言葉」にこだわったSFですね。非常に神林さんらしいというか。体にすうっと入ってくる話ではないです。なにげなくパラパラっとめくってみた『思考する物語』森下一仁に、この触感に実にぴったりの表現が載ってたので、ちょっと引用させていただきます。(ちなみに森下さんは、初めて読んだSFマガジンのことをこう評しています)

 「まるで、硬くて付きにくいチョークで黒板に字を書いているような感じだった。変ないい方だが、「理解が脳ミソにうまく刻みこまれない」−そんないい方ができると思う。我慢して読みとおし、最後までたどり着くと、やっと何とか書かれていることがわかるような気がした。しかし、奇妙な違和感が残っている。不思議な気分がぬぐえない。何だか頭がクラクラするのだ。」

 頭がクラクラする違和感!そう、その通り!まさに『言壷』はこんな感じの小説です。

 はっ!3月が終わるというのに、『封印再度』も『仮面物語』も乱読を書いてない…むーん。


3.29(水) 今日はコートがいらないくらいの暖かさでしたね!桜もそろそろかな?なのに、ひたすら家でじっと休養の一日。まだ風邪が尾を引いてます。鼻が出るので、ティッシュがお友達。昨夜はお腹もこわしちゃったし。よわよわ〜。

 昨日、強風の中、保育園に向かう途中の娘との会話。私「風強いね〜。ほら、空の上でごうごう鳴ってるよ」娘「きっと、遠くの町にいくんじゃないの?」…なかなか詩的な表現だのお、娘。

 3月26日の日記の続きというか補足。森太郎さんの3月22日の日記を読んでメールしたところ、レスをいただきました。私の疑問に懇切丁寧に答えてくださっていて、「なるほどそういうことだったのね!」とうなずくことしきり。
 たとえば、「ワードやエクセルなんかのソフトは異常に複雑、というか余計な機能が多すぎる!」という点は、「ユーザーの、“この機能をつけてくれ”という個々の要望を満たしていくうちにこうなってしまう」そう。なーるほど、それでかあ!(でもなんでもかんでもくっつけずに、取捨選択すればいいのになあとも思う)
 また、「ここが使いにくい!こう変えてほしい!」みたいな意見があれば、メーカーのユーザーサポートなんかにメールしたり、アンケートはがきに書くとかすればいいそう。ふふふ、実は私、こないだこれを実行してみました。結果はどうかな〜。ちゃんとユーザーの意見を反映してくれるといいんだけど。
 「予算と日程の不足」というのも重大だそう。このあたりは、『コンピュータは、むずかしくて使えない!』翔泳社、にも書いてありました。納期に間に合わず、仕方なく問題の残るソフトを売り出してしまうとか。実際、そういう苦労もあるのですね。
 「たくさんのソフトにさわればソフトの読解力が身に付きます」というのも納得。やはり習うより慣れろ、ってことでしょうか。ただ、でもそんなにたくさんのソフトを実際に使うわけではないしなあ、私なんか。ここまでの道は険しいかも。

 最も感銘を受けたのはこの言葉。「まだまだ発展途上です。Windows95 が出てからまだ五年ですから。」そう!そうだよね、まだたったの5年なんだよね!私がパソコンを使うようになったのもほんの4年前だし。きっと、これからどんどん良くなっていくのでしょう。森さんのような良心的な作り手の方々に期待しております。

 いよいよ今週末は、ださこん3ですね!


3.28(火) ナカムラミツルの『やさしいあくま』という絵本を見ると、つい心の中で「やっさ〜しいあっくま〜♪(byキャンディーズ)」と必ず歌ってしまう書店員は、私だけではないハズだ!と密かに思う今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?(あ、でも知らない世代もいるのか。くそお〜)

 ん〜、昨夜早く寝たのが幸いして、今日はどうにか、いくぶんマシな体調になりました。でも油断禁物。明日の休みはゆっくりしてよっと。

 というわけで、やっとこさ銀河通信3月号、アップしました〜。大変お待たせいたしました、つーかアップ完了日ワースト記録。深く反省。来月こそはがんばろう、ダイジマン!(ところでキミは3月号の記事のタイトルを早急に出すように!)

 えー、おかげさまで順調に復刊書き込みが増えてます。ありがとうございます、皆様!ちゃんとログとってありますからね〜!あとでまとめて発表しますので、お待ちくださいませ。そういえば「ミステリマガジン」のほうでは、海外ミステリベスト100、とかいうののアンケートを募集してるみたいですね。こちらは応募用紙つきでした。

 ところで大ニュース!!ニムさん、大変よ!あの岩波少年文庫が、6月から装丁を一新してしまうのです!今の判で欲しい方はいますぐ書店へ走れ!つーか、もう出版社のほうでは品切れになってるものも多いそう。シリーズものを集めてる途中の方は要注意ですよ!(すでにナルニアシリーズとかは品切れが出てるそう。ま、あるとこにはいっぱい在庫ありそうだけど。)新装版はねえ、ちょっとサイズが大きくなるんですって。しかもですよ、新訳になっちゃうのもあるんです!『エーミールと探偵たち』や、『不思議の国のアリス』、大草原の少女ローラのシリーズとか。うー、イラスト変えるなよ、頼むから!第一回配本は、51点。新刊もいっぱいあります。エンデの『はてしない物語』とか(これは上下巻)。くわしくは明日、新刊速報に入れますね!

 そうだ!昨日、『月の裏側』恩田陸入荷!気合の入った帯がなかなかです。装丁もアヤシゲですごくいい!(笑)


3.27(月) いきなり超おわび。帰宅したら体調がちょっち悪化してしまい、このままだと熱が出そう(寒気がする…)なんで、今日受け取った3月号のダイジマンの原稿アップできませんー。このまま寝ますー。ごめんごめんごめんなさいダイジマン!明日は必ず!いやあ、今回も彼の原稿は熱かったですよ。あの本をここまで熱く語ってる人間は、日本中探しても彼以外にいないでしょう(笑)。皆様、もう少しだけお待ちくださいませ!

 今日書くつもりだった日記も保留にしといてくださいー。後日必ず!


3.26(日) というわけで、皆様ガンガン書き込みよろしく〜。どれにしようかな〜、と選ぶだけでけっこう楽しいと思いますよん。

 娘に思いっきり風邪を移されました。のどが痛くてセキが出るよ〜。一家全員、風邪でダウン状態。とほほ。早く寝よう。

 森太郎さんが、先日の3月10日の私の日記反応してくださいました。レスが遅くなってすみません>たろうさん。まさか、作り手側の方から反応があるとは思わなかったのでとてもうれしかったです。確かにおっしゃるとおり、作り手側だって使いやすさのこと、ちゃーんと考えてらっしゃいますよね、私の書き方は少々失礼だったかもしれません。すみませんでした。

 でもやっぱり、私のようなド初心者ユーザーは不満をいっぱい持っている。それはなぜか?作り手側と使う側の間に大きな溝があるからだと思うんですよ。作り手の気持ちと使う側の気持ち、この間の行き違い、かな。ホントはどちらも自分のホンネを知って欲しい(ここがわからん!vsこんなにわかりやすく作ってるのに!)。なおかつ相手の気持ちを知りたい(どういう意図でこんなに難しくしとるんじゃ!vsこれのいったいどこが難しいんじゃ!)。この相互理解さえできれば、この不満はだいぶ解消されるんじゃないかと思うんですが。なにか、うまい方法がないでしょうかねえ。

 「専門家にとって有益にしようとすると、素人は置いてけぼりになる。素人にわかるように努力すると、専門家にとっては冗長になる。」(森さんの日記から引用)これはまったくもっておっしゃるとおり。で、思いついたんですが、ワードやエクセルも、初心者用と上級者用の2種類のバージョンのソフトを作ってみるってのはどうでしょう?なーんてダメ?ダメよね、やっぱ。

 とにかく、作り手側も一生懸命努力してくれてる、ということがわかっただけでも非常に収穫でした。森さん、ありがとうございました。

 話は全然変わりますが、ディズニーアニメにもなった「美女と野獣」って話がありますよね。あれ、私が昔読んだ記憶だと、
「昔むかし、ある父親が娘3人を残して遠くまで仕事にいくことになりました。父は娘に尋ねました。「おまえ達、お土産は何がいい?」1番上の姉は「私はきれいな扇が欲しいわ」、2番目の姉は「私は○○(度忘れ、おそらく装飾品。髪飾りだったか?)が欲しいわ」、と答えました。3番目の末娘は「私は何もいりません」「そう言わずに、なんでもお言い」「では、お父様が旅の途中で最初に頭に触れた木の枝を一枝とってきてください」と答えました。そして父は旅立ち、無事仕事を終え、上の姉達の頼んだ土産を買いました。が、末娘の望んだ枝をつみとろうとすると、突然森から野獣が現れ、「何をしている!」と一喝され、あやうく殺されるところだったのですが、野獣に末娘を嫁にやるという約束で許されたのでした。」
という前振りがあったような気がするんですが、どなたかご存知ないですか?ホントにこれ、「美女と野獣」の話でいいんでしたっけ?私の記憶違いでしょうか?

で、なんでこんな話が出てきたのかというと、続きは明日の日記に。>自分こそ前振りが長すぎるって


3.25(土) えー、というわけで、皆様ガンガン早川書房にハガキを書きましょう!(ってダイジマンが書けっていったの〜。これじゃどう見てもSFサイトだよな…)でね、今私が考えてるのはですね、皆がバラバラにハガキを書いていては票がばらけてしまうんじゃないかと思うんですよ。どうでしょう、ここはひとつ、このサイトをご覧になってる皆様にあれこれタイトルを出してもらって、それを総合して「銀河通信推薦ハヤカワ文庫復刊10冊」みたいに絞ってですね、そのタイトルを集中的に攻めてはどうかと思うんです。いかがっすか?もし賛同される方がいらっしゃいましたら、星間宇宙船に書き込みよろしくお願いしま〜す。

 今私の思いつくのは『アイヴォリー』、『果てしなき旅路』、『血は異ならず』、『柔らかな月』、『危険なヴィジョン』、『スターシップと俳句』、なんてとこかな?

 あ、そうそう、昨日からうちのカウント数、回転がすさまじいんですが、おそらくここのせいかと。ハンドルネーム変えてますんで、わかりにくいとは思いますが。でもバナー貼ってあるから、まるわかりか。ほほほ。この「ソラミミ」というハンドルネームはですね、私の愛する谷山浩子の「SORAMIMI−空が耳をすましている」という曲からとりました。なのにねえ、ダイジマンたら「空耳アワ〜♪」って歌うんですよ!!そうじゃないっつーの!もお〜!


3.24(金) 今日も有給とって娘の看病。すみません>関係者各位。しかし、一日外に出ないとお腹すかないよー。

 銀河通信3月号の特集、書きあがりました。あとはダイジマンの原稿を待つのみだ!先月号の特集やコミックコラムもほっぽらかしだったということに今日気がついたので>こらこら、それぞれのコンテンツにおさめました。コミックのリンクが変だったところも発見したので直しました。いかんなー、いいかげんで。

 山尾悠子『仮面物語』1/3ほど読みました。全然違うけど、どことなく『ゲド戦記』に通じるものがあるな、と思いました。ページを開くと、この世には存在しない世界が広がります。想像力だけで、全くの異世界を作りあげてしまうんだから、人間ってすごいよなあ。自分が、この本の世界に入ってしまうような錯覚を覚えました。

 ワタクシごときがあまりえらそうなことは言えませんが、一読者として思うこと。作家ってね、「夢をつむぐお仕事」じゃないかと思うのですよ。現実を離れて、つかの間さまよう、もうひとつの世界(もちろんこれはファンタジーに限りませんよ。ミステリだろうと時代小説だろうと、小説の中は異世界です)。ここへ、いかにうまく読者を誘い込み、浸らせることができるか。作家の方々は、日々これにむかって努力なさってるのではないかと。逆にいうなら、読者は夢を見たいのです。どんな破天荒なことが書いてあってもいいのです、それを筆の力で信じさせてほしいのです。少なくとも私は。

 だから、この方の23日・24日の日記にあるように、作家さん自ら夢を打ち砕くようなことをおっしゃられるのはどうかと。もちろん人間ですから、何をどうお思いになってもそれはご自由、なんでもアリです。人間、働かなけりゃ食っていけないし。この方は、非常に自分の気持ちに正直な方なのだと思います。それはそれでいい。でも読者の夢(作品)を壊すような言葉は、そっとご自分の胸にだけしまっておいてほしかったな。なんたって、おそらく人間―の中でもごく一部の人―にしかできない、とても素敵な「夢をつむぐお仕事」をしてらっしゃるのですから。(なーんて私の考え方はおせっかいで少々甘ちゃんですかね?)


3.23(木) 今夜は湿った南風。潮の香りがします。街じゅうトマトの匂い。

 今日の昼休み、『言壷』神林長平を読み始めました。いかにも彼らしい、「言葉」にこだわった話。

 夜はウワサの山尾悠子『仮面物語』を読むのだ。ダイジマンがださこん3に持っていくというので、早く読まねば。ああ、それにしても今回のださこんのメンバーは濃すぎるよ!なんだってこんなに作家率が高いんだ!しかもこんなときに限って参加できないとは。痛恨の極み。うううう(号泣)。ダイジマンなんか、持っていく本を着々と準備しているみたいだし。いいな〜〜。ねえねえ、こっそりさあ、大きな旅行カバンの中にでも入れてってくれない?>そういう問題じゃないってば。


3.22(水) 娘の風邪が思わしくありません。今日も一日ふたりで家におこもり。娘は私の膝枕でないとやだ!と駄々をこねるので、まさに一歩も動けず。とほほ。仕方ないので、膝に娘の頭をのっけつつ読書。気がつくと一緒に寝てたりして。

 そんな状態で、『封印再度』森博嗣、読了。いやあこれもう、ハラハラしどおし。もうね、密室殺人なんかどうでもいいっ!>おいおい。とにかく、萌絵と犀川先生の間がどうなるか、それだけ!いやもちろん、トリックにもやられましたけどさ。今更ながらわかりました!森博嗣はこのシリーズで、いわゆる殺人事件の謎というミステリと、このカップルの行方というミステリの二重奏を書いていたのですね!いやホント、男女の仲ほどミステリアスなものはないと思いません?まるで先が読めないし、結末がどうなるかは謎そのものですからね。

 私が横にいないと娘が泣くので、今日はこのへんで。


3.21(火) 我ながら昨夜の日記はすごい長さっすね(笑)。読むのしんどくてすいません。

 今日は娘を病院に連れてったほかは、一日中家にこもってました。なのに!何もできてないのはナゼ?昼間は、たまったメールのレスを書くだけしかできなかったよ〜。本も読めなかったし〜。というわけで、乱読は夜娘が寝てからやっと書きました。恩田陸の新刊『ネバーランド』は、皆様出たらゼッタイ買って読みましょう!『光の帝国』の続編も楽しみですね〜!!あ、4月には『月の裏側』も出るんだった!わくわく!

 今、いろいろ併読中。『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』、『封印再度』、『リサイクルビン』、さらに『ふりだしに戻る』に手をつけようかと>やめなさいって。ああでもやっぱり犀川シリーズはいいっす。

 あ、そういえば集英社から仮綴じ見本が送られてきました。なんと!あの倉阪鬼一郎さんの『ブラッド』ですよん!(表紙に著者写真つき。倉阪さんの肩にはちゃんとミーコちゃんが乗ってて、笑ってしまいました。もはや一心同体?惹き句はもちろん、大森望。)これは、集英社長編エンタテイメントのシリーズ第8弾。4月5日発売だからもうすぐですね。集英社さんはかなり力をいれて売りたいみたいです。5月には、同じシリーズで、あの佐藤賢一の『カルチェ・ラタン』が出るそうです。長編ミステリですって。こちらもなかなか面白そうですね。

 娘の風邪はそれほどひどくはなさそう。微熱とセキとのどの腫れ程度。が、さっき咳き込んで、夕食を全部もどしてくれたのには泣きました。とほほ。子供ってすぐ吐くんだよねえ。私も子供の頃はすぐに車酔いしたからなあ。こういうのの始末がいかに大変だったかが今になってよくわかる。今更ながら、両親に感謝なのだ。ホント、子供育てるのって大変だわ。やったことないし、結果がどう出るか、これが正しいやり方なのかも全然わからないしね。そもそも正解なんてないだろうし。

 が、そんな私が子育てでたったひとつだけ心がけてることがあります。それは、「ママはあなたが大好きだよ」と何度も何度も言ってあげること。無言の愛情もいいけど、せっかく口と耳があるんだから、ちゃんと言葉で言ってあげたほうがいいんじゃないかな、と思って。口に出さないがゆえのすれ違い、みたいなのは私はもどかしくてイヤなんです。人間同士のコミュニケーションで、言わなきゃわかんないことって、けっこう多いと思うよ。親子の関係に限らずね。


3.20(月) 熱を出してしまった娘に添い寝してたら、いつのまにか自分も寝てました。気がついたらとんでもない時間に。また更新遅くなっちゃったよ〜すみません!明日も仕方ないので有給取りました。とほほー。しょうがない、自宅から出版社に注文電話かけるか!

 今日、福武書店(今はベネッセですね)の『キッチン』吉本ばななが、出版社から「品切れです」という短冊が返ってきました。この出版社はもう和書のハードカバーからは撤退するそうなので、もう重版はないでしょう。ということは、『キッチン』はもう新刊書店では買えなくなるのですね。とてもさみしいです。ほぼ10年ほど前、一世を風靡したこの愛すべき本を、もう店の棚に並べることができないなんて。装丁もシンプルだけどかわいくて、本のサイズも、持った感じもすごく好きだったのに。ひとつの時代が終わったのだなあ、としみじみしてしまいました。

 昨日のオフ会は、おかげさまで大変楽しかったです。ネット本読み友達(ださこにすとというべきか?)の皆が、うちの店をいっぺん見たいというので、船橋オフに決定。午後1時に船橋駅に集合し、私が旗を立てて(ウソ)、総勢8名(マドカさん、りなりなさん、mutuさん、七沢くん、kashibaさん、u-kiさん、RIKIさん、青木みやさん)を案内しました。んが!皆本好きだけあって、本を前にするとしゃべるしゃべる!(笑)非常にアヤシくやかましい一群と化しておりました。他のお客さまは「なんだアレは?」という感じでちろちろ見るし、私は冷や汗だらだら(苦笑)。いや楽しんでいただけたのは何よりでしたが。u-ki総統が、「欲しかった本がいっぱいあってうれしいよ〜、ああ、これも探してたんだあ〜」と言ってくださったのが非常にうれしかったです。皆様どっさりお買い上げくださり、誠にありがとうございました。感謝感謝!

 その後、お昼を食べに行きました。が、人数が多く、しかも連休の中日なのでけっこうどこも空いてない。結局、2時半ごろ、すかいらーくでやっと席が取れました。私のテーブルはりなりなさん、mutuさん、RIKIさん、私。書店業界の話、みすこん話、ださこんどうする?SFセミナーは?など話題はあちこち四方八方に飛びまくり。

 お腹がいっぱいになってから、お次は市場のブックオフへ。それぞれに店の中に散らばってあちこち物色。私は探してた『ふりだしに戻る』ジャック・フィニィ、角川文庫の上下お揃いの装丁を発見したのでゲット。うれしい。あとは『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス、『鷺娘』菅浩江、『ゑいり庵綺譚』カジシンを購入。ここでも皆で本をサカナにわいわいがやがや。「あ、これこれ、これはこういう話でねえ」と、自分の好きな本を発見しては近くのひとにストーリーを熱く語りまくるという場面があちこちで繰り広げられる。「これ読んだ?」と聞きまくったり。話は尽きないので、なかなか皆ここから動けず。結局、ここを出たのは3時半すぎくらいだったかな?

 ここからkashiba邸まで、皆でぞろぞろ歩く。kashibaさん(花粉症でぼうっとなさってたそう)が先導で、いつも家からブックオフまで往復してるという、通称「けもの道」を20分くらい歩いたのかなあ。kashibaさんは慣れてるのでどんどん行くのだけど、後ろのメンバーが話に夢中なためか、なかなか歩みが進まない。車間距離は離れる一方。なのになのに、こんなに離れてるのに、u-ki総統ってば声でかすぎ(笑)。住宅街に響きわたってましたよ。kashibaさんは、ビール1ダースを軽々と持って歩いてました。「重くないですか?」と聞くと、「本より軽いです」とのこと。さすが、古本の鉄人は力持ち(笑)。u-ki総統も、「確かに引越ししてわかったけど、俺の持ち物で一番重いのは紙だったよ」と言ってました。そうなんですよねえ。それを運ぶのが私の仕事なんですよ、察していただけます?書店に腰痛もちが多いこと。男性なんか、一日何箱、あの段ボールを運ぶことか!

 で、4時半ちかくにkashiba邸到着。みんなでどかどか上がりこみ、「キレイ〜」「広い〜」「人間の住むところはこうでなくては!」(総統発言)「調味料がそろってるよ〜!」(みやさん発言)など思ったことをしゃべりまくる。しかも非常にサービス精神旺盛でまめなkashibaさんは、いろいろ飲み物からお菓子から、果てはサンドイッチ(おいしい!と全員絶賛。私が「嫁に欲しい」といってる意味がわかったでしょ?)まで朝から準備してくだすったそうで、一同感激しまくる。ホントにいつもすみません、kashibaさん!!そしてあの古本のお宝の山を皆で見てはどよどよと感銘の声しきり。しかもきれいに整頓してるのよねえ、これが!どなたかが「整理能力のある人しか、本って買ってはいけないですな!」(総統発言かな?)とコメント。まさにそのとおり!うちなんかもう、あらゆるところに本があるもんね。鉄人は、居住空間と本空間を見事に分けてて、実に気持ちがいいのです。とにかく、やたら居心地のよいお宅で、なんかもう皆でてんでにしゃべって食べて飲んでの大騒ぎ。すいませんkashibaさん、うるさい連中で(私もだよ!)。その間も鉄人はこまめに動き回っていろいろ食事の世話をしてくださり、一同恐縮しまくり。青木みやさんがケーキを作って持ってきてくださる。ありがとう、おいしかったよ〜!みやさんもホントにまめで、幹事向きですね。

 7時過ぎにダイジマンとお給仕犬さんが乱入。お給仕犬さんは、ダブリ本の山の中にどっさりあるSFマガジンに目をつけ、スタージョンの載ってる本を探しまくる。あ、そうそう、総統の好きな「ゼラズニイ」が「セラスニイ」と表記されてるのを発見。ダイジマンはある本棚の前から動かず。いったい何を見てるのかと思いきや、「いやあ、目録いいなあ〜と思って」ってキミはまたそれかい!(笑)

 kashibaさんがおもむろにレーザーディスクをかけてくれる。それが東映特撮ものの主題歌特集!一同すっかりはまりまくる。特にu-ki総統爆発!何が登場しても、詳細なコメントを述べてくれる。kashibaさんも、「役に立つ!」と感心。一同大爆笑!「一家に一台、u-ki総統」がその日のキャッチフレーズに。総統は、「実生活には役に立たないんですがね」と笑ってました。お次は懐かしアニメ主題歌特集。これも思わず皆で歌いだす。総統爆発止まらず。kashibaさんは、「この2つをかけとけば場が持つと思ってました」とコメント。よ、よくぞ見抜いてらっしゃいました!

 きりがないので、後ろ髪引かれながらも9時においとま。本当にありがとうございました、kashibaさん!あ、『雨の檻』もありがとうございました。そばかすのフィギュアは短篇だったのですね。知らなかったです。皆、鉄人のお人柄のよさに関心&感謝しまくりながら帰宅。u-ki総統は、「総統はしゃべって食べて眠くなりました〜」。子供みたいだよ(笑)。いやあ、本日はおふたりに楽しませていただきましたですよ。

 お次のオフ会は4月の寮さんの自由が丘だそう。私は出られないかな。しばらくおとなしくしてないとヤバそうなので。


3.19(日) 今日はゆるいオフ会、通称ラフオフが船橋において開催されました。楽しかった!皆様ありがとう!すみません、くわしくは明日(もう今日だわ)。スペシャルサンクス、for kashiba@猟奇の鉄人さま!!花粉症は大丈夫でしたでしょうか?


3.18(土) あうう、ね〜む〜い〜。さっきもうたた寝してしまった。昨夜の恩田陸ゲラ一気読みがいかんかったな。だってホントに止まらなかったんだもん!ああ、これ早く出ないかなあ!早くたくさんの方々に読んでほしいなり!!まだ余韻が消えないです。高校生の男の子3人+1人の、冬休みの寮生活の一週間をつづった話。青春もの、といえるかな?でもちょっとミステリアスで、青春の光と影が交錯する、爽やかだけどほろ苦い話。彼らは一見明るいけど、実は誰もが心の奥に深い闇を抱えていて、これがずーんとくるんですよ。ある少年の話なんかあまりにヘビーで、読んでてつらくなるほどでした。彼らのひたむきさが愛しくて、抱きしめてあげたくなりました。それにしても恩田陸って、ホントにいろーんな話が書ける人だなあ。すごい!

 ああ、乱読書かなきゃ…今月マジで全然書いてないよ。とほほ。


3.17(金) なんとなく、ぼーっとした一日。

 今日、会社の同僚に、ドラマ「恋愛中毒」のラストを教えてもらいました。そ、そりゃまたしても原作と違うやろ!あくまで、ひろ子ちゃんをいい子にしたいらしいなあ、ドラマの脚本は。原作はもっと彼女は悪いヤツなんだけど。で、そこがいいんだけどなあ!!!

 昨日、東京創元社から『2000本格ミステリ・ベスト10』が発売になりましたね。いやあ、やっぱベストはこのくらいぶっ飛んでないと(笑)。去年末の文春とこのミスはあまりに無難でしたからねえ。ま、これは本格に限ってるからなんでしょうけど。『象と耳鳴り』もはいってるし。エライ!で、一番面白いと思ったのは、これにいろんな方が去年のベスト5をあげてるんですが、その中でドラマ「ケイゾク」をあげてる方が非常に多かったこと!そうかそうか、あれは本格マニアがそそられるドラマだったのですね!

 昨夜から、恩田陸『ネヴァーランド』のゲラを読み始めました。男子校の寮が舞台で、冬休みに家に帰らず寮に残った少年たち3人が繰り広げる、ちょっとミステリアスな話。ちょっと小夜子風、かな?まだよくわからんのですが。でもねえ!!なんか、登場人物が男の子だけって、キケンだわ!いや別に耽美っぽくはならずに踏みとどまってますが、物語の裏側にそっと隠れてる、そんな感じ。うっふっふ、今から続き読もうっと!

 そうだ、銀河通信3月号が遅れまくってます。申し訳ありません!ダイジマンもほら、おわびして!


3.16(木) あああ!!ドラマ「恋愛中毒」見忘れたあああ!!今までずっと見てたのに、なぜ最終回に限って忘れるんだよお、私!(泣)うー、どうなったんだろう?最後に何やらかしたんだ、ひろ子ちゃん?原作は○○だったけど。

 昨日『もつれっぱなし』井上夢人、読了。乱読は、うーん、近日中に書けるかな。

 そういやカウンタ75000を年表に入れるのをすっかり忘れてました。もう、10000単位でいいかな?>ダイジマン

 昨夜、星間宇宙船にも書きましたが、私がずううっと探してるコミックがあるんです。それは森雅之の『リリックス』1〜2巻、『ポケット・ストーリー』1〜3巻です。どちらも講談社、けっこう大判で絵本みたいなの。あの『ハートカクテル』の形態です。コミック系の古本屋に行くたび探してるんですが、ないんですよこれが!!!!誠におそれいりますが、どこかでお見かけしたときにはご一報くださいませ。なにとぞよろしくお願い致します。


3.15(水) とりあえず、新刊速報だけ更新しました。やよいさん、情報ありがとう!>「文藝別冊 Jミステリ」。またしても北上次郎さんが、当サイトをよく行くサイトとして書いてくださってます。うう、うれしい!今度、彼をみすこんに呼びませんか?>みすこんスタッフ様

 今日はひさしぶりの休み(私にとって日曜日は家庭サービスの日なので休みではないのだ)。ちょっと昼寝するつもりが、シャレにならないくらい寝てしまいました(笑)。あうう、今日は何もできなかったよ〜。

 今から(現在午後5時)出かけるので今日はこれで。また夜更新しなおすかも。レポートも、ひとの読んでて思い出したことなど、あちこち追加したいしなあ。新しく知り合いになった方々のリンクも増やしたいなあという野望も(笑)。

 …というわけでただいま〜。某御世話になった方の送別会から帰ってまいりました。とてもいいご挨拶をなさってました。彼は単身赴任や海外出張を経て、自分にとって一番大切なものは「家族」だということに気がついたそうです。そうかあ。それを聞いて、なんだかとても暖かい気持ちになりました。「幸せ」の定義はひとそれぞれ。周りに流されず、自分の「幸せ」を選んだ彼はとても素敵だと思います。

 しかし、1日に2回も日記を更新する私はやはりビョーキでしょうか?(笑)


3.14(火) ひきつづき、みすこんレポート後編アップしました!はー、疲れた〜!訂正などある方はどうぞお知らせくださいね!前編も少々手直ししました。他の方のアップしたのも読んでたら、昨夜はまた夜更かしに。とほほ。だって面白いんだもん、誰の読んでも!

 みすこんゲストでもあった井上夢人さんの『もつれっぱなし』、もうすぐ読了。今日の通勤と昼休みだけでほとんど読めちゃいました。すべて男女の会話だけで成り立ってる短篇集。井上さんは、いつも目のつけどころがいいですよね。会話というものが、これほどスリリングなものだとは!しかも男女だからなおさら、どっちに転がっていっちゃうんだか、ハラハラドキドキ。軽く読めて、面白いです。

 あー、新刊更新は明日までお待ちくださいね(涙)。


3.13(月) 今日は会社で、ダイジマンにみすこん(特にオークション)の話をいっぱいしてあげました(笑)。彼に頼まれて落とした本を、「これ、日下さんと競って勝ったんだよ〜」と報告したら、ちょっとうれしそうでした。ふふふ。オークションのためだけにでも、参加すればよかったのにね。あれはいい勉強になると思います。いろいろと。ホントに面白かったし。

 みすこんレポート、前半だけ書きました!超長いよ!しかもこれでまだ半分!後半はもう少しお待ちくださいませ。寝ないと死ぬよ>私。


3.12(日) ただいま〜。無事、みすこんから帰ってまいりました。またしても完徹。とほほ。でもほとんどの方が寝てなかったと思います。オークションが朝4時過ぎまであったし、そのあとすぐ5時から古本朝市だったんで、もう寝るヒマなどなかったのでした。いやあ、なかなかの盛り上がりぶりで楽しかったです。事前にいろいろもめてた割には、なかなか潤滑で、皆が楽しめたと思います。ホントにださこんみたいでした。

 ワタクシ的には、kashibaさん@猟奇の鉄人の名オークショニアぶりをかぶりつきで堪能できたのと(笑)、名だたるミステリの方々、古本の方々のお顔を拝顔できたのが大きな収穫でありました。あとは関西人は芸達者だなあとか、世間は狭いなあとか、貫井徳郎さんが若くてハンサムなのでびっくりしたとか(笑)、4冊本を持っていったのになぜか帰りは18冊に増殖してて死ぬほど重かったとか(kashibaさん、佐々木丸美本ありがとう!!おかげさまでだいぶ集まりました!)、ほかにもいろいろ。くわしいレポートはあとでアップしますので、少々お待ちくださいませ。さすがに今夜は寝ないと死んでしまう〜。

 とにかく皆様お疲れさまでした。スタッフの方々もご苦労さまでした。おかげさまで大変楽しかったです。またお会いしましょう!


3.10(金) おとといの日記が、思わぬ反響を呼んでいて、書いた本人も驚いています。励ましのメールを戴いたり、直接声をかけていただいたり。皆様の熱いエールに、筆舌に尽くせぬほど感動しています。本当に今の気持ちがうまく言葉になりません。ただただ、「ありがとうございます」とお答えするしかボキャブラリーのない私をどうかお許しください。「がんばれ」という言葉、「がんばらないで」という言葉、どちらもうれしいです。

 こんなにたくさんの方が共感してくださるということは、誰もが私と同じ思いを抱いているということではないでしょうか。まだまだ、子供を持つ女性が働くというのは本当に難しい世の中です。でも、グチをいってても、どうにもなるものではありません。私たち皆で少しずつ、少しずつ、良い方向に変えていきましょう。何ができるかわからないけれど、それでもあきらめないで。私も希望だけは捨てないで、やれるだけのことはやっていこうと思います。もう少し、もう少しだけ頑張る!!今あきらめたら、それで終わりだもん!勇気をくれた皆様、本当にありがとう!

 話は変わりますが、昨日、出たばかりの「本の雑誌」4月号のあとがきを読んでて仰天!まさか目黒さんがうちの新刊速報をご覧になってたなんて!う、うれしい〜!ガンガン利用してください、目黒さん!ああそれから、うちのサイトをちょこっと紹介してくださってありがとう!うちって、業界では有名なんですかあ?ちっとも知りませんでした。それは去年の「本の雑誌」2月号に載せていただいたおかげでしょう。でも今や、ホームページやってる書店員ってけっこういっぱいいて、珍しくもなんともないんですがね。

 前にタイトルを見たときからずっと気になっていた本を、今日昼休みにパラパラとめくってみました。こ、これは素晴らしい本だ!何かって?『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』翔泳社です(笑)。そ、そのとーりだああ!!ホームページ作ってるなんつーと、すっかりパソコン詳しいものとばかり勘違いされてしまうが、私は何を隠そう、全然わっかんらんことばっかりなんじゃ!この本の帯がまた傑作なのよ!「カメラやケータイ、いらない機能ばっかり!」「銀行のATM、ボタンいっこ間違えただけじゃん!なんで全部やり直し?」「誰がこんなの作ったの!?」ああ、私の心の言葉そのまんまだよ〜!もうね、これは全てのパソコン関係の会社にお勤めの方々に読んで頂きたい本です!!必読!!安田ママの命令だ!(って誰が聞くねん?)

 あの小難しくてややこしいソフトを作ってる方々!お願いだから、もっと使いやすくしてくださーい!(そもそも彼らはあれを使ってて、不具合を感じないのだろうか?)そう、作ってる側と使ってる側のギャップがあまりに大きいんだよね。どうしてなんだか、不思議でたまらないんだけど。そういう私の怒りをきちんと代弁してくれてて、読んでてうれしくなっちゃうよ。これがアマゾン・コムのベストセラーになってるってことが、すでにこの本に共感を覚える方がゴマンといるってことを何より明確に示してるよね。ホントにこれは面白い本だよ。超オススメ!もはや私たちは、コンピュータにかかわらずに生きていくことは不可能なんだから!

 あ、明日の晩は更新お休みいたします。みすこんに参加しますので!!!ノートは持っていきますから、なんとか時間を作って星間宇宙船にだけはアクセスしますね!こうご期待!ダイジマン、留守を頼んだよ!


3.9(木) 昨日の日記にレスをくださった皆様、ありがとうございました。周囲の「いいかげんそろそろ仕事やめたら?」「落ち着いたら?」攻撃に、ついに切れてしまいました。とりあえず、もう少し仕事を続けられそうです。まだ予断を許さない状況ではありますが。皆様の応援、涙が出るほどうれしかったです。がんばります。

 今日は会社でちょっとバッドニュースが…。ああ、それだけを楽しみに生きていこうと思ってたのに。一気にテンション急降下。が、その後、恩田陸の『ネバーランド』のゲラをいただき、また一気にテンション上昇!(笑)気持ちのアップダウンが激しすぎるぞ、私。ああでもうれしい!!超楽しみ!昨夜からみすこん対策として読み始めた『オルファクトグラム』井上夢人のあとで読むぞ!その後はダイジマンに借りた『影のジャック』と『仮面物語』ね。ああ、「SF JAPAN」もきちんと読まなきゃ!カジシンがエマノンの番外編書いてるし、神林長平もすごくいいっていうし〜。あうう。

 『オルファクトグラム』はなかなかイイです。嗅覚が異常に発達したネタってそりゃ『カニスの血を嗣ぐ』浅暮三文といっしょやん!と思ってたら、井上夢人は嗅覚を視覚化して表現してるんですね!クラゲが見えるっての、なんかわかるなあ。読んでて、視界ががらりとカラフルに変わったような気がしました。すごく色鮮やかな世界。そういう世界を素直に読者に納得させちゃうってのは、やっぱ筆力があるんだよね。しかしみすこんまでに読み終わるかなあ…。ちょっと厳しいかも。みすこん前はたっぷり寝ておきたいし(笑)。


3.8(水) 崖っぷち的状況。かなりヤバそう。いよいよ年貢の納め時か?いや、焦るな、もう少しじっくり周囲の状況を把握してからだな。

 誰が悪いわけでもないとは思う。もうこれ以上、母親に負担はかけられないし、ダンナも忙しい。サービス業という仕事柄、遅番があるのは当然だし。娘のメンタル的にも、負い目はある。

 でもやっぱり、悔し涙が止まらない。日本の社会は、働く子持ち女性に対してあまりにつらすぎる。女性に深夜就業をさせる法律を施行するなら、なぜ深夜まで子供を預かるという公共施設は作らないの?日曜日に働く母親だっていっぱいいるだろうに、どうして保育園は休みなの?「オンナのくせに、そこまでして仕事をしたいのか?」と聞きますか?答えは「YES」です。所詮、社会に出ているのが当たり前の男性たちには、この気持ちはわかってもらえないのでしょうか?

 どうしてみんなよってたかって、私の羽をもぎ取ろうとするの?私はただ、仕事がしたいだけなのに。それは、そんなに許されないことなの?「オンナはおとなしく家にいて子供育ててりゃいいんだよ!」と言いますか?「それがイヤだったら結婚なんかするな」と言いますか?だったら、少子化なんてあったりめえだ!!!

 私の言ってることは、単なるワガママでしかないですか?


3.7(火) わけもなく憂鬱な一日。ストレスたまってるのか?

 昨夜から吉本ばなな『不倫と南米』を読み始めました。ああ、彼女の小説を読んでるとどうしてこんなに幸福な気持ちになれるのだろう?まるで麻薬か媚薬のよう。相変わらず主人公の境遇なんかはすっごい設定なんだけど、物語としてはそう突飛な展開はなくて、どこか淡々とした話ばかり。そして、やっぱり必ずどこかに死の影が見える。彼女の永遠のテーマ、生と死。

 読みながら突然思い出したのですが、実は私は、かつて2人の作家にファンレターを書いたことがあります。といってもだいぶ昔ですが。あんまり前のことなんで、ホントに出したのかもよく覚えてません。確か書いただけで満足しちゃって、そのまま出さなかったような気が。その作家とは、ひとりは清水玲子で(正しくは漫画家ですね)、もうひとりが吉本ばななでした。何の作品だったか忘れましたが(『白河夜船』だったかな?)、えらく感動してしまい、いてもたってもいられなくなって、ごおおっとイキオイで書いてしまったのでした。

 いったい吉本ばななのどこがそんなにいいのか?自分でもよくわからないのですが、彼女の描く一瞬の刹那的幸福感、でしょうか。彼女の小説に登場する人々は、皆びっくりするほどヘビーな境遇です。でもそれにめげることなく、恋人や友達とすごす何気ない時間や、おいしいもの、なんてことない風景や空気、そういった小さな小さな一瞬の幸せを大切に慈しんでいます。どんなにつらいことがあっても、こういうものがあればどうにか生きていけるよ、とでも言うかのように。それはしゃぼん玉のようにはかなく、すぐ消えてしまうものです。でも、その一瞬の幸福感は強烈で、たとえその人に会えなくなっても(そしていつかは必ず会えなくなるものなんだけど)、自分の心の中にだけはずっと消えずに残っている。そのしゃぼん玉をよりどころに生きている感じ。この感じがたまらなく切なくて、心に染みるのです。

 彼女の小説を読むと、私はいつもトンネルの出口を連想します。今は暗いけど、先にはかすかな、でも確かに明るい光が見えてる、そんな感じ。だからあの出口まで行こうよ、と。きっとその先は優しい日差しが降り注いでいるよ、と。元気が静かに体に満ちてくるのです。


3.6(月) ダイジマンがスキーから帰ってきました。めっちゃ日焼けして!(笑)よっぽどお天気良かったのねえ。まあ、無事でなにより。

 今日はなにごともない、平和な一日でありました。心穏やかな一日。

 そうそう、今日発売の「ダ・ヴィンチ」に寮美千子さんのインタビューが!写真もお綺麗でした。美人はいいな〜。でもあのインタビューはこういってはなんですが、普通の人っぽいなあ(笑)。あの寮さんご本人の、ほとばしるような、こちらが圧倒されるほどのパワーが出てるともっとよかったな、なんて。『星兎』も紹介されてましたね。未読の方はこの機会にぜひ買って読みましょう!

 昨夜は『WILD CATS』1巻(清水玲子)、『火消し屋小町』1巻(逢坂みえこ)を読みました。「WILD CATS」の2つ目の短篇を読んでまた泣いてしまいました。「ずっと一緒だよシーザー」…こ、このラストのセリフで思わず涙ぼろぼろ。うっく。「秘密―トップ・シークレット」もすごく好きな話。これは作者もお好きだそうで、そうかそうか、と思わずうれしくなりました。これはかなりSFな話と言えると思います。死んだ人の脳から、その人の見てたものを映像化するんですから。でも自分がやられたらイヤだなあ(笑)。これこそまさに「秘密」だからね。

 逢坂みえこは相変わらず。元気いっぱいのコミックでした。続きが楽しみ。『彼氏彼女の事情』9巻は、買ったけどLaLaで読んでるからまあいいや、ってほっぽらかし。って、あ〜、普通の本がいっこうに進まないよ〜!


3.5(日) 今日は、改装して1000坪になった某おもちゃ屋さんに行きました。す、すご〜い!って娘よりエキサイトしてどうする(笑)。とりあえず、娘と店の中を走り回る。あうう、あれも見たいこれも面白そう!キャラクターグッズもいっぱいあって、思わずモモの腕時計を買ってしまいました。ほほほ。ダイジマンの呆れ顔が目に浮かぶ。でもいいのだ>開き直り。明日会社で見せてあげよう>えっ、見たくない?そういわずに(笑)。

 娘はブロックで自由に遊べるところに入り込んで動かず。夢中になって遊んでました。つられて私も童心にかえって、ほかの子供数人と一緒に一緒にお部屋と庭をつくりました。精神レベル変わらないから、なんの違和感もなく一緒に遊べるのさ(笑)。それにしても興味深かったのは、ぽんとブロックを出されたとき、本能的にだと思うんですが男の子って乗り物を作り、女の子はおうちを作るんですよね。私なんか、乗り物なんて作ったこともなけりゃ、どうやって作るんだかさえ皆目見当もつかないよ。なのに、ある男の子、ひとりで5台くらい車を作っておりました。それがまたうまいんだ!感心してしまいました。

 午後は花粉症によりパパダウン。というかゾンビ化。お気の毒さま。この季節は彼はいつも死んでます。いったん家に帰って家族全員で昼寝したあと、仕方ないので娘と私だけで買い物。すっかり遅くなっちゃった。好きだからって、勝手に買い物カゴにイクラとか入れるなよ、娘!高いのに!私はレジであせったぞ!うちの近くのヨーカドーが、改装してパソコン売り場を広げてました。さらに、そこにパソコン関係の書籍、雑誌も置いてました。むむむ。やるな。

 青木みやさんから3月2日の日記でファンレターをもらってしまいました。とてもうれしかったです。どうもありがとうというか恐縮です。私はひとの書評を読むたび、いつも「ううむ、うまい!うますぎる!それに比べて己の浅はかさよ!」と自らの技量と度量の低さをかみしめています。人生是修行なり。


3.4(土) 今日は何を隠そう私の誕生日です!あ〜、何歳になったかは聞かないように(笑)。でもなんかいろいろとブルー…。プレステ2をプレゼントに買ってもらうつもりでしたが、世間のあまりの過熱ぶりに挫折。「ま、今すぐやりたいソフトがあるわけでもないからいっか」と気長に待つことにしました。

 ああそれにしても大ピンチ!!!よりによって「ださこん3」の開催日が4月1日とは!あうう、その日はパパが出勤だから、娘のお守りができないので行っちゃダメだって言うんです〜!!ショック!どどどうしよう!パパは機嫌悪くなっちゃうし、うーむ困ったぞお。かくなるうえは、コブつきで!と言ったらますます怒られました。とほほ〜。ニムさんも行かれないみたいで、うう残念!(でも私はまだ希望を捨てないぞ〜)

 ちょっと困ったこと。カ、カルピスウォーターは甘すぎる…。いや、例のどこでもいっしょのトロの携帯ストラップに応募すべく500ミリリットルのペットボトルを買ってきたんですが、の、飲めない…甘すぎるよ!まいったなあ、もし仮に1ケースとか買っちゃったら、ゼッタイ飲み切れないなあ。いや、あくまで仮にですよ、仮に(笑)。

 うさぎ屋さんの悲しいニュース。プランニングハウスという出版社がつぶれてしまったそうで。あ〜、もしこれの在庫をお持ちの書店さんがおりましたら、返品はちょっと待ってくださいまし!今からあわてて買いに走る、私のようなお客がきっといると思いますから。それにしても残念なことです。


3.3(金) きょ〜おはたのしいひなまつり〜♪じゃなくて、今日は『SFが読みたい!2000』と『SF JAPAN』の発売日です!皆様、もう店頭でご覧になりました?前者は水玉さんのイラスト(笑える)、後者は寺田克也のイラスト(かっちょいい)が表紙です。当店は当然、これに合わせて、ベストにランク入りした国内・海外編1位〜10位までを堂々平積み!帯のないものには手作り帯つき!うっわー、平台がSF1色だよ!すごすぎる〜!(笑)ダイジマンも「この濃さは都内の某書店なみ、いやそれ以上かも」と申しておりました。ほほほ。ああ!どうかどうか売れますように売れてくれよお!

 今夜から日曜まで、ダイジマンはスキーだそうです。いいなあああああ(よだれ)。「留守を頼んだぞ!星間宇宙船をしっかりSFにしておくように!」だって(笑)。

 さて、新刊速報しましたよ〜。ふう、いっぱい入れたらこんな時間になってしまった。眠くてあくびばっかりしながら入れたんで、どこかミスがあったらごめんなさい。


3.2(木) 今日は仕事でやたら走り回って疲れました〜。別にたいしたことしてないんだけど。

 本日、私は決心しました。これから毎日、カルピスウォーターを飲むぞ!理由は、そうです、トロの携帯ストラップが欲しいから〜!(笑)いやあ、もうプレゼント始まってたなんて知らなかったよ。あうう、当たるといいなあ。が、ライバル多そう。私の周りにも集めてる人がちらほら。むーん。しかし毎日カルピスってのは、太りそうだな(笑)。お茶系だったらよかったのにい。

 米田淳一さんの『リサイクルビン』(講談社ノベルス)が発売されました。皆様、ぜひ買って読みましょう!これはミステリでいいのかな?あ、彼の掲示板書き込みには一瞬イタズラかとビビッた方もいらっしゃったかもしれませんが、あれは確信犯というかああいうキャラ(もうひとつの人格)ですので、お気になさらずに。実物はいたってフツーの方です(笑)。

 あ、kashibaさん@猟奇の鉄人が、うちにリンクしてくださいました。おおお、あの濃いページのリンクに入れていただくとは!光栄ですう!

 今日は早めに寝ようかなあ。ここんとこ、人間としてかなりダメダメなのです、私。ああ、もっとしっかりしなくちゃ!あ、明日発売のSFムック2点は皆様買いですよ〜!


3.1(水) 今日から三月弥生。まだまだ寒いけど、日差しはどことなく春めいてきてます。

 今日は娘とふたりそろって寝坊。あうう、午前中に免許センターに行く予定だったのに〜。仕方ないので、お昼まで時間つぶし。郵便局などで用事をすませ、そうだ!書店見学だ!と思いつき、津田沼の書店を2つほど見に行く。こそこそとメモを取る、アヤシイお客の私(笑)。どちらもいろいろ工夫をこらしていて、とてもいい刺激になりました。皆、がんばってるなあ。うん、私もがんばるぞ!

 午後、免許センターへ。並んで待たされる間、『空飛ぶ馬』の続きを読む。でもベルトコンベア式にどんどんいくので、あまり読めなかったな。視力がとても不安でしたが、なんとかクリア。ふう。30分の講習は、ちょっと居眠りしてしまいました。ごめんなさーい。でもケータイで話しながらの運転はゼッタイしないことにしまあす。そういえば、最近の女の子がよく履いてるあの超甲高ブーツはダメよって話はしたのだろうか?ま、おかげさまで無事おニュー免許ゲット。サイズもテレカサイズに小さくなりました。しかしこの写真…悪人には見えないけど、髪がぼさぼさだよ(泣)。はずかしー。

 夕方娘を迎えに行き、娘がどうしても行きたい!というので寄り道して近くの酒屋さんへ。ここは、なぜか古本1冊50円均一で置いてるという、ナゾの酒屋なのです(笑)。娘が「ねえ、もう行こうよ〜!!」と叫ぶ声に、わかったわかったと答えながらも、目は本から離れず。あうう、5冊も買っちゃったよ〜>ビョーキ。ドナルド・ウエストレイクって面白いですか?昭和52年初版の角川文庫なんで、つい珍しくて買っちゃったんですけど。『ジミ―・ザ・キッド』、『強盗プロフェッショナル』、『ホット・ロック』(これだけ平井イサク訳だよ、ダイジマン!)の3冊。

 えー、またまた北村薫について。昨日の日記で保留にしていた、「話の中に流れる空気、文章の美しさ」について。文章のうまさについては、誰もが認めるところだと思います。彼が国語の先生だと聞いて納得。読みやすくわかりやすく、品がいい。私は彼のちょっと落語の洒落みたいな会話のテンポとか好きです。あとは話の中に流れる空気、雰囲気ですか。これもまず描写が非常にうまいことがあげられるでしょう。情景の切り取り方が実に鮮やか。そして何より、あの雰囲気を作り上げてるのはキャラたちの性格でしょう。

 「私」シリーズの「私」にしろ、「覆面作家」シリーズの千秋さんにしろ、彼の描く女性はみんな心がとてもキレイです。純真無垢、とでもいいましょうか。「私」などは、同じ女性として、憧れの裏返しの軽い嫉妬を感じるほど。だって私はあんなに性格よくないし、アホで知識もろくにないし(笑)。おそらく、あれは他の皆様のおっしゃるとおり、北村薫の理想の女性像でしょう。

 で、それがひっかかるとおっしゃるのでしょうか、ヒラノさん(他の方も)?理想は理想でいいじゃない、と私は思うのですが。そんなに心のキレイな女性などいないってこと、しょせん男性の夢だってこと、私たち女性はよーくわかってます。でもそういうキャラを書くのに何か問題ありますでしょうか?夢を書いてはいけないでしょうか?性的な匂いが全然ないのがちょっち気になるといえば気になりますが(「私」と「円紫さん」の間に何かが起こると思ってずっと期待してたのに、何もないもんなあ〜^^)、それはそれでそういうキャラってことでいいんでないかと。あまり生臭い小説ばっかり読んでると、たまにこういうキレイなの(血もドバドバ出なければ殺人もない、グロいシーンも一切ない)読むとほっとするんですよ、私は。要するにあの現実離れしたキレイな世界が性に合うか合わないかが分かれ目なのかな?(ちなみに私の某友人もダメでした)私にはこの世界は、とても居心地いいです。

 そうやって思いっきり主人公を純真な子(正義の権化?要するに「いいもの」)にしてるから、対する犯人というかが悪意の権化、「わるもの」役になってしまうんじゃないかなあ。で、なおさら主人公の清らかさが際立つ。この善悪は北村さん、きっちり分けててハンパじゃないですよね。徹底してて容赦ない。ときどき、彼の描く悪意がぞくっとするほど怖かったりする。これは彼の正義感がなせることなのでは?勧善懲悪って今は流行らないのかもしれないけど、こういうのもある意味スッキリしてて、物語として読むぶんには気持ちよくないですか?もちろん、そういう勧善懲悪作品ばかり書いてるわけでもないと思う。『空飛ぶ馬』の中の最後の作品「空飛ぶ馬」は、あったかい話だったはず。確か(まだ再読してないのですが)。「覆面作家」シリーズなんかでも、悪意とは無関係の話があったと思うんだけど。

3.31(金) 北海道の有珠山がついに噴火してしまいましたね。近くにお住まいの方々、大丈夫でしょうか。北海道はまだまだ寒い時期ですし、心配ですね。早くおさまることをお祈りしてます。

 今日コンビニで見つけた謎の北海道いちご牛乳。宣伝文句が「試される大地」…。何を試しているというのだ、北海道?何か秘密の研究でも?

 いよいよ明日はださこんですね!ダイジマン、銀河通信代表として頑張ってくるのだよ!>何を?(笑)参加者の皆様も、どうぞめいっぱい楽しんでらしてくださいませ。はるか関東の空の下、しこしこ働きながら、ださこんの成功をお祈りしております。キティちゃん電報は出さないけどね(笑)。えー、実は、サンジョルディの日企画は、現役書店員ということで、私とダイジマンが選んだ「銀河通信賞」という特別賞が用意してございますので、どうぞお楽しみに!

 ん〜、明日こそは乱読を書きたいものだ。あうう、4月になっちゃうよ〜!>もうなってるよ>現在午前0:40。とほほ〜。


3.30(木) む〜、今日は非常にテンションの低い一日でありました。鼻が止まらなくて、さらにそのせいで耳がつまって聞こえないの。トンネルの中にいるみたいな感じ。やはり体調は精神に影響しますな。

 神林長平『言壷』、もうすぐ読了。うううん、徹底的に「言葉」にこだわったSFですね。非常に神林さんらしいというか。体にすうっと入ってくる話ではないです。なにげなくパラパラっとめくってみた『思考する物語』森下一仁に、この触感に実にぴったりの表現が載ってたので、ちょっと引用させていただきます。(ちなみに森下さんは、初めて読んだSFマガジンのことをこう評しています)

 「まるで、硬くて付きにくいチョークで黒板に字を書いているような感じだった。変ないい方だが、「理解が脳ミソにうまく刻みこまれない」−そんないい方ができると思う。我慢して読みとおし、最後までたどり着くと、やっと何とか書かれていることがわかるような気がした。しかし、奇妙な違和感が残っている。不思議な気分がぬぐえない。何だか頭がクラクラするのだ。」

 頭がクラクラする違和感!そう、その通り!まさに『言壷』はこんな感じの小説です。

 はっ!3月が終わるというのに、『封印再度』も『仮面物語』も乱読を書いてない…むーん。


3.29(水) 今日はコートがいらないくらいの暖かさでしたね!桜もそろそろかな?なのに、ひたすら家でじっと休養の一日。まだ風邪が尾を引いてます。鼻が出るので、ティッシュがお友達。昨夜はお腹もこわしちゃったし。よわよわ〜。

 昨日、強風の中、保育園に向かう途中の娘との会話。私「風強いね〜。ほら、空の上でごうごう鳴ってるよ」娘「きっと、遠くの町にいくんじゃないの?」…なかなか詩的な表現だのお、娘。

 3月26日の日記の続きというか補足。森太郎さんの3月22日の日記を読んでメールしたところ、レスをいただきました。私の疑問に懇切丁寧に答えてくださっていて、「なるほどそういうことだったのね!」とうなずくことしきり。
 たとえば、「ワードやエクセルなんかのソフトは異常に複雑、というか余計な機能が多すぎる!」という点は、「ユーザーの、“この機能をつけてくれ”という個々の要望を満たしていくうちにこうなってしまう」そう。なーるほど、それでかあ!(でもなんでもかんでもくっつけずに、取捨選択すればいいのになあとも思う)
 また、「ここが使いにくい!こう変えてほしい!」みたいな意見があれば、メーカーのユーザーサポートなんかにメールしたり、アンケートはがきに書くとかすればいいそう。ふふふ、実は私、こないだこれを実行してみました。結果はどうかな〜。ちゃんとユーザーの意見を反映してくれるといいんだけど。
 「予算と日程の不足」というのも重大だそう。このあたりは、『コンピュータは、むずかしくて使えない!』翔泳社、にも書いてありました。納期に間に合わず、仕方なく問題の残るソフトを売り出してしまうとか。実際、そういう苦労もあるのですね。
 「たくさんのソフトにさわればソフトの読解力が身に付きます」というのも納得。やはり習うより慣れろ、ってことでしょうか。ただ、でもそんなにたくさんのソフトを実際に使うわけではないしなあ、私なんか。ここまでの道は険しいかも。

 最も感銘を受けたのはこの言葉。「まだまだ発展途上です。Windows95 が出てからまだ五年ですから。」そう!そうだよね、まだたったの5年なんだよね!私がパソコンを使うようになったのもほんの4年前だし。きっと、これからどんどん良くなっていくのでしょう。森さんのような良心的な作り手の方々に期待しております。

 いよいよ今週末は、ださこん3ですね!


3.28(火) ナカムラミツルの『やさしいあくま』という絵本を見ると、つい心の中で「やっさ〜しいあっくま〜♪(byキャンディーズ)」と必ず歌ってしまう書店員は、私だけではないハズだ!と密かに思う今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?(あ、でも知らない世代もいるのか。くそお〜)

 ん〜、昨夜早く寝たのが幸いして、今日はどうにか、いくぶんマシな体調になりました。でも油断禁物。明日の休みはゆっくりしてよっと。

 というわけで、やっとこさ銀河通信3月号、アップしました〜。大変お待たせいたしました、つーかアップ完了日ワースト記録。深く反省。来月こそはがんばろう、ダイジマン!(ところでキミは3月号の記事のタイトルを早急に出すように!)

 えー、おかげさまで順調に復刊書き込みが増えてます。ありがとうございます、皆様!ちゃんとログとってありますからね〜!あとでまとめて発表しますので、お待ちくださいませ。そういえば「ミステリマガジン」のほうでは、海外ミステリベスト100、とかいうののアンケートを募集してるみたいですね。こちらは応募用紙つきでした。

 ところで大ニュース!!ニムさん、大変よ!あの岩波少年文庫が、6月から装丁を一新してしまうのです!今の判で欲しい方はいますぐ書店へ走れ!つーか、もう出版社のほうでは品切れになってるものも多いそう。シリーズものを集めてる途中の方は要注意ですよ!(すでにナルニアシリーズとかは品切れが出てるそう。ま、あるとこにはいっぱい在庫ありそうだけど。)新装版はねえ、ちょっとサイズが大きくなるんですって。しかもですよ、新訳になっちゃうのもあるんです!『エーミールと探偵たち』や、『不思議の国のアリス』、大草原の少女ローラのシリーズとか。うー、イラスト変えるなよ、頼むから!第一回配本は、51点。新刊もいっぱいあります。エンデの『はてしない物語』とか(これは上下巻)。くわしくは明日、新刊速報に入れますね!

 そうだ!昨日、『月の裏側』恩田陸入荷!気合の入った帯がなかなかです。装丁もアヤシゲですごくいい!(笑)


3.27(月) いきなり超おわび。帰宅したら体調がちょっち悪化してしまい、このままだと熱が出そう(寒気がする…)なんで、今日受け取った3月号のダイジマンの原稿アップできませんー。このまま寝ますー。ごめんごめんごめんなさいダイジマン!明日は必ず!いやあ、今回も彼の原稿は熱かったですよ。あの本をここまで熱く語ってる人間は、日本中探しても彼以外にいないでしょう(笑)。皆様、もう少しだけお待ちくださいませ!

 今日書くつもりだった日記も保留にしといてくださいー。後日必ず!


3.26(日) というわけで、皆様ガンガン書き込みよろしく〜。どれにしようかな〜、と選ぶだけでけっこう楽しいと思いますよん。

 娘に思いっきり風邪を移されました。のどが痛くてセキが出るよ〜。一家全員、風邪でダウン状態。とほほ。早く寝よう。

 森太郎さんが、先日の3月10日の私の日記反応してくださいました。レスが遅くなってすみません>たろうさん。まさか、作り手側の方から反応があるとは思わなかったのでとてもうれしかったです。確かにおっしゃるとおり、作り手側だって使いやすさのこと、ちゃーんと考えてらっしゃいますよね、私の書き方は少々失礼だったかもしれません。すみませんでした。

 でもやっぱり、私のようなド初心者ユーザーは不満をいっぱい持っている。それはなぜか?作り手側と使う側の間に大きな溝があるからだと思うんですよ。作り手の気持ちと使う側の気持ち、この間の行き違い、かな。ホントはどちらも自分のホンネを知って欲しい(ここがわからん!vsこんなにわかりやすく作ってるのに!)。なおかつ相手の気持ちを知りたい(どういう意図でこんなに難しくしとるんじゃ!vsこれのいったいどこが難しいんじゃ!)。この相互理解さえできれば、この不満はだいぶ解消されるんじゃないかと思うんですが。なにか、うまい方法がないでしょうかねえ。

 「専門家にとって有益にしようとすると、素人は置いてけぼりになる。素人にわかるように努力すると、専門家にとっては冗長になる。」(森さんの日記から引用)これはまったくもっておっしゃるとおり。で、思いついたんですが、ワードやエクセルも、初心者用と上級者用の2種類のバージョンのソフトを作ってみるってのはどうでしょう?なーんてダメ?ダメよね、やっぱ。

 とにかく、作り手側も一生懸命努力してくれてる、ということがわかっただけでも非常に収穫でした。森さん、ありがとうございました。

 話は全然変わりますが、ディズニーアニメにもなった「美女と野獣」って話がありますよね。あれ、私が昔読んだ記憶だと、
「昔むかし、ある父親が娘3人を残して遠くまで仕事にいくことになりました。父は娘に尋ねました。「おまえ達、お土産は何がいい?」1番上の姉は「私はきれいな扇が欲しいわ」、2番目の姉は「私は○○(度忘れ、おそらく装飾品。髪飾りだったか?)が欲しいわ」、と答えました。3番目の末娘は「私は何もいりません」「そう言わずに、なんでもお言い」「では、お父様が旅の途中で最初に頭に触れた木の枝を一枝とってきてください」と答えました。そして父は旅立ち、無事仕事を終え、上の姉達の頼んだ土産を買いました。が、末娘の望んだ枝をつみとろうとすると、突然森から野獣が現れ、「何をしている!」と一喝され、あやうく殺されるところだったのですが、野獣に末娘を嫁にやるという約束で許されたのでした。」
という前振りがあったような気がするんですが、どなたかご存知ないですか?ホントにこれ、「美女と野獣」の話でいいんでしたっけ?私の記憶違いでしょうか?

で、なんでこんな話が出てきたのかというと、続きは明日の日記に。>自分こそ前振りが長すぎるって


3.25(土) えー、というわけで、皆様ガンガン早川書房にハガキを書きましょう!(ってダイジマンが書けっていったの〜。これじゃどう見てもSFサイトだよな…)でね、今私が考えてるのはですね、皆がバラバラにハガキを書いていては票がばらけてしまうんじゃないかと思うんですよ。どうでしょう、ここはひとつ、このサイトをご覧になってる皆様にあれこれタイトルを出してもらって、それを総合して「銀河通信推薦ハヤカワ文庫復刊10冊」みたいに絞ってですね、そのタイトルを集中的に攻めてはどうかと思うんです。いかがっすか?もし賛同される方がいらっしゃいましたら、星間宇宙船に書き込みよろしくお願いしま〜す。

 今私の思いつくのは『アイヴォリー』、『果てしなき旅路』、『血は異ならず』、『柔らかな月』、『危険なヴィジョン』、『スターシップと俳句』、なんてとこかな?

 あ、そうそう、昨日からうちのカウント数、回転がすさまじいんですが、おそらくここのせいかと。ハンドルネーム変えてますんで、わかりにくいとは思いますが。でもバナー貼ってあるから、まるわかりか。ほほほ。この「ソラミミ」というハンドルネームはですね、私の愛する谷山浩子の「SORAMIMI−空が耳をすましている」という曲からとりました。なのにねえ、ダイジマンたら「空耳アワ〜♪」って歌うんですよ!!そうじゃないっつーの!もお〜!


3.24(金) 今日も有給とって娘の看病。すみません>関係者各位。しかし、一日外に出ないとお腹すかないよー。

 銀河通信3月号の特集、書きあがりました。あとはダイジマンの原稿を待つのみだ!先月号の特集やコミックコラムもほっぽらかしだったということに今日気がついたので>こらこら、それぞれのコンテンツにおさめました。コミックのリンクが変だったところも発見したので直しました。いかんなー、いいかげんで。

 山尾悠子『仮面物語』1/3ほど読みました。全然違うけど、どことなく『ゲド戦記』に通じるものがあるな、と思いました。ページを開くと、この世には存在しない世界が広がります。想像力だけで、全くの異世界を作りあげてしまうんだから、人間ってすごいよなあ。自分が、この本の世界に入ってしまうような錯覚を覚えました。

 ワタクシごときがあまりえらそうなことは言えませんが、一読者として思うこと。作家ってね、「夢をつむぐお仕事」じゃないかと思うのですよ。現実を離れて、つかの間さまよう、もうひとつの世界(もちろんこれはファンタジーに限りませんよ。ミステリだろうと時代小説だろうと、小説の中は異世界です)。ここへ、いかにうまく読者を誘い込み、浸らせることができるか。作家の方々は、日々これにむかって努力なさってるのではないかと。逆にいうなら、読者は夢を見たいのです。どんな破天荒なことが書いてあってもいいのです、それを筆の力で信じさせてほしいのです。少なくとも私は。

 だから、この方の23日・24日の日記にあるように、作家さん自ら夢を打ち砕くようなことをおっしゃられるのはどうかと。もちろん人間ですから、何をどうお思いになってもそれはご自由、なんでもアリです。人間、働かなけりゃ食っていけないし。この方は、非常に自分の気持ちに正直な方なのだと思います。それはそれでいい。でも読者の夢(作品)を壊すような言葉は、そっとご自分の胸にだけしまっておいてほしかったな。なんたって、おそらく人間―の中でもごく一部の人―にしかできない、とても素敵な「夢をつむぐお仕事」をしてらっしゃるのですから。(なーんて私の考え方はおせっかいで少々甘ちゃんですかね?)


3.23(木) 今夜は湿った南風。潮の香りがします。街じゅうトマトの匂い。

 今日の昼休み、『言壷』神林長平を読み始めました。いかにも彼らしい、「言葉」にこだわった話。

 夜はウワサの山尾悠子『仮面物語』を読むのだ。ダイジマンがださこん3に持っていくというので、早く読まねば。ああ、それにしても今回のださこんのメンバーは濃すぎるよ!なんだってこんなに作家率が高いんだ!しかもこんなときに限って参加できないとは。痛恨の極み。うううう(号泣)。ダイジマンなんか、持っていく本を着々と準備しているみたいだし。いいな〜〜。ねえねえ、こっそりさあ、大きな旅行カバンの中にでも入れてってくれない?>そういう問題じゃないってば。


3.22(水) 娘の風邪が思わしくありません。今日も一日ふたりで家におこもり。娘は私の膝枕でないとやだ!と駄々をこねるので、まさに一歩も動けず。とほほ。仕方ないので、膝に娘の頭をのっけつつ読書。気がつくと一緒に寝てたりして。

 そんな状態で、『封印再度』森博嗣、読了。いやあこれもう、ハラハラしどおし。もうね、密室殺人なんかどうでもいいっ!>おいおい。とにかく、萌絵と犀川先生の間がどうなるか、それだけ!いやもちろん、トリックにもやられましたけどさ。今更ながらわかりました!森博嗣はこのシリーズで、いわゆる殺人事件の謎というミステリと、このカップルの行方というミステリの二重奏を書いていたのですね!いやホント、男女の仲ほどミステリアスなものはないと思いません?まるで先が読めないし、結末がどうなるかは謎そのものですからね。

 私が横にいないと娘が泣くので、今日はこのへんで。


3.21(火) 我ながら昨夜の日記はすごい長さっすね(笑)。読むのしんどくてすいません。

 今日は娘を病院に連れてったほかは、一日中家にこもってました。なのに!何もできてないのはナゼ?昼間は、たまったメールのレスを書くだけしかできなかったよ〜。本も読めなかったし〜。というわけで、乱読は夜娘が寝てからやっと書きました。恩田陸の新刊『ネバーランド』は、皆様出たらゼッタイ買って読みましょう!『光の帝国』の続編も楽しみですね〜!!あ、4月には『月の裏側』も出るんだった!わくわく!

 今、いろいろ併読中。『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』、『封印再度』、『リサイクルビン』、さらに『ふりだしに戻る』に手をつけようかと>やめなさいって。ああでもやっぱり犀川シリーズはいいっす。

 あ、そういえば集英社から仮綴じ見本が送られてきました。なんと!あの倉阪鬼一郎さんの『ブラッド』ですよん!(表紙に著者写真つき。倉阪さんの肩にはちゃんとミーコちゃんが乗ってて、笑ってしまいました。もはや一心同体?惹き句はもちろん、大森望。)これは、集英社長編エンタテイメントのシリーズ第8弾。4月5日発売だからもうすぐですね。集英社さんはかなり力をいれて売りたいみたいです。5月には、同じシリーズで、あの佐藤賢一の『カルチェ・ラタン』が出るそうです。長編ミステリですって。こちらもなかなか面白そうですね。

 娘の風邪はそれほどひどくはなさそう。微熱とセキとのどの腫れ程度。が、さっき咳き込んで、夕食を全部もどしてくれたのには泣きました。とほほ。子供ってすぐ吐くんだよねえ。私も子供の頃はすぐに車酔いしたからなあ。こういうのの始末がいかに大変だったかが今になってよくわかる。今更ながら、両親に感謝なのだ。ホント、子供育てるのって大変だわ。やったことないし、結果がどう出るか、これが正しいやり方なのかも全然わからないしね。そもそも正解なんてないだろうし。

 が、そんな私が子育てでたったひとつだけ心がけてることがあります。それは、「ママはあなたが大好きだよ」と何度も何度も言ってあげること。無言の愛情もいいけど、せっかく口と耳があるんだから、ちゃんと言葉で言ってあげたほうがいいんじゃないかな、と思って。口に出さないがゆえのすれ違い、みたいなのは私はもどかしくてイヤなんです。人間同士のコミュニケーションで、言わなきゃわかんないことって、けっこう多いと思うよ。親子の関係に限らずね。


3.20(月) 熱を出してしまった娘に添い寝してたら、いつのまにか自分も寝てました。気がついたらとんでもない時間に。また更新遅くなっちゃったよ〜すみません!明日も仕方ないので有給取りました。とほほー。しょうがない、自宅から出版社に注文電話かけるか!

 今日、福武書店(今はベネッセですね)の『キッチン』吉本ばななが、出版社から「品切れです」という短冊が返ってきました。この出版社はもう和書のハードカバーからは撤退するそうなので、もう重版はないでしょう。ということは、『キッチン』はもう新刊書店では買えなくなるのですね。とてもさみしいです。ほぼ10年ほど前、一世を風靡したこの愛すべき本を、もう店の棚に並べることができないなんて。装丁もシンプルだけどかわいくて、本のサイズも、持った感じもすごく好きだったのに。ひとつの時代が終わったのだなあ、としみじみしてしまいました。

 昨日のオフ会は、おかげさまで大変楽しかったです。ネット本読み友達(ださこにすとというべきか?)の皆が、うちの店をいっぺん見たいというので、船橋オフに決定。午後1時に船橋駅に集合し、私が旗を立てて(ウソ)、総勢8名(マドカさん、りなりなさん、mutuさん、七沢くん、kashibaさん、u-kiさん、RIKIさん、青木みやさん)を案内しました。んが!皆本好きだけあって、本を前にするとしゃべるしゃべる!(笑)非常にアヤシくやかましい一群と化しておりました。他のお客さまは「なんだアレは?」という感じでちろちろ見るし、私は冷や汗だらだら(苦笑)。いや楽しんでいただけたのは何よりでしたが。u-ki総統が、「欲しかった本がいっぱいあってうれしいよ〜、ああ、これも探してたんだあ〜」と言ってくださったのが非常にうれしかったです。皆様どっさりお買い上げくださり、誠にありがとうございました。感謝感謝!

 その後、お昼を食べに行きました。が、人数が多く、しかも連休の中日なのでけっこうどこも空いてない。結局、2時半ごろ、すかいらーくでやっと席が取れました。私のテーブルはりなりなさん、mutuさん、RIKIさん、私。書店業界の話、みすこん話、ださこんどうする?SFセミナーは?など話題はあちこち四方八方に飛びまくり。

 お腹がいっぱいになってから、お次は市場のブックオフへ。それぞれに店の中に散らばってあちこち物色。私は探してた『ふりだしに戻る』ジャック・フィニィ、角川文庫の上下お揃いの装丁を発見したのでゲット。うれしい。あとは『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス、『鷺娘』菅浩江、『ゑいり庵綺譚』カジシンを購入。ここでも皆で本をサカナにわいわいがやがや。「あ、これこれ、これはこういう話でねえ」と、自分の好きな本を発見しては近くのひとにストーリーを熱く語りまくるという場面があちこちで繰り広げられる。「これ読んだ?」と聞きまくったり。話は尽きないので、なかなか皆ここから動けず。結局、ここを出たのは3時半すぎくらいだったかな?

 ここからkashiba邸まで、皆でぞろぞろ歩く。kashibaさん(花粉症でぼうっとなさってたそう)が先導で、いつも家からブックオフまで往復してるという、通称「けもの道」を20分くらい歩いたのかなあ。kashibaさんは慣れてるのでどんどん行くのだけど、後ろのメンバーが話に夢中なためか、なかなか歩みが進まない。車間距離は離れる一方。なのになのに、こんなに離れてるのに、u-ki総統ってば声でかすぎ(笑)。住宅街に響きわたってましたよ。kashibaさんは、ビール1ダースを軽々と持って歩いてました。「重くないですか?」と聞くと、「本より軽いです」とのこと。さすが、古本の鉄人は力持ち(笑)。u-ki総統も、「確かに引越ししてわかったけど、俺の持ち物で一番重いのは紙だったよ」と言ってました。そうなんですよねえ。それを運ぶのが私の仕事なんですよ、察していただけます?書店に腰痛もちが多いこと。男性なんか、一日何箱、あの段ボールを運ぶことか!

 で、4時半ちかくにkashiba邸到着。みんなでどかどか上がりこみ、「キレイ〜」「広い〜」「人間の住むところはこうでなくては!」(総統発言)「調味料がそろってるよ〜!」(みやさん発言)など思ったことをしゃべりまくる。しかも非常にサービス精神旺盛でまめなkashibaさんは、いろいろ飲み物からお菓子から、果てはサンドイッチ(おいしい!と全員絶賛。私が「嫁に欲しい」といってる意味がわかったでしょ?)まで朝から準備してくだすったそうで、一同感激しまくる。ホントにいつもすみません、kashibaさん!!そしてあの古本のお宝の山を皆で見てはどよどよと感銘の声しきり。しかもきれいに整頓してるのよねえ、これが!どなたかが「整理能力のある人しか、本って買ってはいけないですな!」(総統発言かな?)とコメント。まさにそのとおり!うちなんかもう、あらゆるところに本があるもんね。鉄人は、居住空間と本空間を見事に分けてて、実に気持ちがいいのです。とにかく、やたら居心地のよいお宅で、なんかもう皆でてんでにしゃべって食べて飲んでの大騒ぎ。すいませんkashibaさん、うるさい連中で(私もだよ!)。その間も鉄人はこまめに動き回っていろいろ食事の世話をしてくださり、一同恐縮しまくり。青木みやさんがケーキを作って持ってきてくださる。ありがとう、おいしかったよ〜!みやさんもホントにまめで、幹事向きですね。

 7時過ぎにダイジマンとお給仕犬さんが乱入。お給仕犬さんは、ダブリ本の山の中にどっさりあるSFマガジンに目をつけ、スタージョンの載ってる本を探しまくる。あ、そうそう、総統の好きな「ゼラズニイ」が「セラスニイ」と表記されてるのを発見。ダイジマンはある本棚の前から動かず。いったい何を見てるのかと思いきや、「いやあ、目録いいなあ〜と思って」ってキミはまたそれかい!(笑)

 kashibaさんがおもむろにレーザーディスクをかけてくれる。それが東映特撮ものの主題歌特集!一同すっかりはまりまくる。特にu-ki総統爆発!何が登場しても、詳細なコメントを述べてくれる。kashibaさんも、「役に立つ!」と感心。一同大爆笑!「一家に一台、u-ki総統」がその日のキャッチフレーズに。総統は、「実生活には役に立たないんですがね」と笑ってました。お次は懐かしアニメ主題歌特集。これも思わず皆で歌いだす。総統爆発止まらず。kashibaさんは、「この2つをかけとけば場が持つと思ってました」とコメント。よ、よくぞ見抜いてらっしゃいました!

 きりがないので、後ろ髪引かれながらも9時においとま。本当にありがとうございました、kashibaさん!あ、『雨の檻』もありがとうございました。そばかすのフィギュアは短篇だったのですね。知らなかったです。皆、鉄人のお人柄のよさに関心&感謝しまくりながら帰宅。u-ki総統は、「総統はしゃべって食べて眠くなりました〜」。子供みたいだよ(笑)。いやあ、本日はおふたりに楽しませていただきましたですよ。

 お次のオフ会は4月の寮さんの自由が丘だそう。私は出られないかな。しばらくおとなしくしてないとヤバそうなので。


3.19(日) 今日はゆるいオフ会、通称ラフオフが船橋において開催されました。楽しかった!皆様ありがとう!すみません、くわしくは明日(もう今日だわ)。スペシャルサンクス、for kashiba@猟奇の鉄人さま!!花粉症は大丈夫でしたでしょうか?


3.18(土) あうう、ね〜む〜い〜。さっきもうたた寝してしまった。昨夜の恩田陸ゲラ一気読みがいかんかったな。だってホントに止まらなかったんだもん!ああ、これ早く出ないかなあ!早くたくさんの方々に読んでほしいなり!!まだ余韻が消えないです。高校生の男の子3人+1人の、冬休みの寮生活の一週間をつづった話。青春もの、といえるかな?でもちょっとミステリアスで、青春の光と影が交錯する、爽やかだけどほろ苦い話。彼らは一見明るいけど、実は誰もが心の奥に深い闇を抱えていて、これがずーんとくるんですよ。ある少年の話なんかあまりにヘビーで、読んでてつらくなるほどでした。彼らのひたむきさが愛しくて、抱きしめてあげたくなりました。それにしても恩田陸って、ホントにいろーんな話が書ける人だなあ。すごい!

 ああ、乱読書かなきゃ…今月マジで全然書いてないよ。とほほ。


3.17(金) なんとなく、ぼーっとした一日。

 今日、会社の同僚に、ドラマ「恋愛中毒」のラストを教えてもらいました。そ、そりゃまたしても原作と違うやろ!あくまで、ひろ子ちゃんをいい子にしたいらしいなあ、ドラマの脚本は。原作はもっと彼女は悪いヤツなんだけど。で、そこがいいんだけどなあ!!!

 昨日、東京創元社から『2000本格ミステリ・ベスト10』が発売になりましたね。いやあ、やっぱベストはこのくらいぶっ飛んでないと(笑)。去年末の文春とこのミスはあまりに無難でしたからねえ。ま、これは本格に限ってるからなんでしょうけど。『象と耳鳴り』もはいってるし。エライ!で、一番面白いと思ったのは、これにいろんな方が去年のベスト5をあげてるんですが、その中でドラマ「ケイゾク」をあげてる方が非常に多かったこと!そうかそうか、あれは本格マニアがそそられるドラマだったのですね!

 昨夜から、恩田陸『ネヴァーランド』のゲラを読み始めました。男子校の寮が舞台で、冬休みに家に帰らず寮に残った少年たち3人が繰り広げる、ちょっとミステリアスな話。ちょっと小夜子風、かな?まだよくわからんのですが。でもねえ!!なんか、登場人物が男の子だけって、キケンだわ!いや別に耽美っぽくはならずに踏みとどまってますが、物語の裏側にそっと隠れてる、そんな感じ。うっふっふ、今から続き読もうっと!

 そうだ、銀河通信3月号が遅れまくってます。申し訳ありません!ダイジマンもほら、おわびして!


3.16(木) あああ!!ドラマ「恋愛中毒」見忘れたあああ!!今までずっと見てたのに、なぜ最終回に限って忘れるんだよお、私!(泣)うー、どうなったんだろう?最後に何やらかしたんだ、ひろ子ちゃん?原作は○○だったけど。

 昨日『もつれっぱなし』井上夢人、読了。乱読は、うーん、近日中に書けるかな。

 そういやカウンタ75000を年表に入れるのをすっかり忘れてました。もう、10000単位でいいかな?>ダイジマン

 昨夜、星間宇宙船にも書きましたが、私がずううっと探してるコミックがあるんです。それは森雅之の『リリックス』1〜2巻、『ポケット・ストーリー』1〜3巻です。どちらも講談社、けっこう大判で絵本みたいなの。あの『ハートカクテル』の形態です。コミック系の古本屋に行くたび探してるんですが、ないんですよこれが!!!!誠におそれいりますが、どこかでお見かけしたときにはご一報くださいませ。なにとぞよろしくお願い致します。


3.15(水) とりあえず、新刊速報だけ更新しました。やよいさん、情報ありがとう!>「文藝別冊 Jミステリ」。またしても北上次郎さんが、当サイトをよく行くサイトとして書いてくださってます。うう、うれしい!今度、彼をみすこんに呼びませんか?>みすこんスタッフ様

 今日はひさしぶりの休み(私にとって日曜日は家庭サービスの日なので休みではないのだ)。ちょっと昼寝するつもりが、シャレにならないくらい寝てしまいました(笑)。あうう、今日は何もできなかったよ〜。

 今から(現在午後5時)出かけるので今日はこれで。また夜更新しなおすかも。レポートも、ひとの読んでて思い出したことなど、あちこち追加したいしなあ。新しく知り合いになった方々のリンクも増やしたいなあという野望も(笑)。

 …というわけでただいま〜。某御世話になった方の送別会から帰ってまいりました。とてもいいご挨拶をなさってました。彼は単身赴任や海外出張を経て、自分にとって一番大切なものは「家族」だということに気がついたそうです。そうかあ。それを聞いて、なんだかとても暖かい気持ちになりました。「幸せ」の定義はひとそれぞれ。周りに流されず、自分の「幸せ」を選んだ彼はとても素敵だと思います。

 しかし、1日に2回も日記を更新する私はやはりビョーキでしょうか?(笑)


3.14(火) ひきつづき、みすこんレポート後編アップしました!はー、疲れた〜!訂正などある方はどうぞお知らせくださいね!前編も少々手直ししました。他の方のアップしたのも読んでたら、昨夜はまた夜更かしに。とほほ。だって面白いんだもん、誰の読んでも!

 みすこんゲストでもあった井上夢人さんの『もつれっぱなし』、もうすぐ読了。今日の通勤と昼休みだけでほとんど読めちゃいました。すべて男女の会話だけで成り立ってる短篇集。井上さんは、いつも目のつけどころがいいですよね。会話というものが、これほどスリリングなものだとは!しかも男女だからなおさら、どっちに転がっていっちゃうんだか、ハラハラドキドキ。軽く読めて、面白いです。

 あー、新刊更新は明日までお待ちくださいね(涙)。


3.13(月) 今日は会社で、ダイジマンにみすこん(特にオークション)の話をいっぱいしてあげました(笑)。彼に頼まれて落とした本を、「これ、日下さんと競って勝ったんだよ〜」と報告したら、ちょっとうれしそうでした。ふふふ。オークションのためだけにでも、参加すればよかったのにね。あれはいい勉強になると思います。いろいろと。ホントに面白かったし。

 みすこんレポート、前半だけ書きました!超長いよ!しかもこれでまだ半分!後半はもう少しお待ちくださいませ。寝ないと死ぬよ>私。


3.12(日) ただいま〜。無事、みすこんから帰ってまいりました。またしても完徹。とほほ。でもほとんどの方が寝てなかったと思います。オークションが朝4時過ぎまであったし、そのあとすぐ5時から古本朝市だったんで、もう寝るヒマなどなかったのでした。いやあ、なかなかの盛り上がりぶりで楽しかったです。事前にいろいろもめてた割には、なかなか潤滑で、皆が楽しめたと思います。ホントにださこんみたいでした。

 ワタクシ的には、kashibaさん@猟奇の鉄人の名オークショニアぶりをかぶりつきで堪能できたのと(笑)、名だたるミステリの方々、古本の方々のお顔を拝顔できたのが大きな収穫でありました。あとは関西人は芸達者だなあとか、世間は狭いなあとか、貫井徳郎さんが若くてハンサムなのでびっくりしたとか(笑)、4冊本を持っていったのになぜか帰りは18冊に増殖してて死ぬほど重かったとか(kashibaさん、佐々木丸美本ありがとう!!おかげさまでだいぶ集まりました!)、ほかにもいろいろ。くわしいレポートはあとでアップしますので、少々お待ちくださいませ。さすがに今夜は寝ないと死んでしまう〜。

 とにかく皆様お疲れさまでした。スタッフの方々もご苦労さまでした。おかげさまで大変楽しかったです。またお会いしましょう!


3.10(金) おとといの日記が、思わぬ反響を呼んでいて、書いた本人も驚いています。励ましのメールを戴いたり、直接声をかけていただいたり。皆様の熱いエールに、筆舌に尽くせぬほど感動しています。本当に今の気持ちがうまく言葉になりません。ただただ、「ありがとうございます」とお答えするしかボキャブラリーのない私をどうかお許しください。「がんばれ」という言葉、「がんばらないで」という言葉、どちらもうれしいです。

 こんなにたくさんの方が共感してくださるということは、誰もが私と同じ思いを抱いているということではないでしょうか。まだまだ、子供を持つ女性が働くというのは本当に難しい世の中です。でも、グチをいってても、どうにもなるものではありません。私たち皆で少しずつ、少しずつ、良い方向に変えていきましょう。何ができるかわからないけれど、それでもあきらめないで。私も希望だけは捨てないで、やれるだけのことはやっていこうと思います。もう少し、もう少しだけ頑張る!!今あきらめたら、それで終わりだもん!勇気をくれた皆様、本当にありがとう!

 話は変わりますが、昨日、出たばかりの「本の雑誌」4月号のあとがきを読んでて仰天!まさか目黒さんがうちの新刊速報をご覧になってたなんて!う、うれしい〜!ガンガン利用してください、目黒さん!ああそれから、うちのサイトをちょこっと紹介してくださってありがとう!うちって、業界では有名なんですかあ?ちっとも知りませんでした。それは去年の「本の雑誌」2月号に載せていただいたおかげでしょう。でも今や、ホームページやってる書店員ってけっこういっぱいいて、珍しくもなんともないんですがね。

 前にタイトルを見たときからずっと気になっていた本を、今日昼休みにパラパラとめくってみました。こ、これは素晴らしい本だ!何かって?『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』翔泳社です(笑)。そ、そのとーりだああ!!ホームページ作ってるなんつーと、すっかりパソコン詳しいものとばかり勘違いされてしまうが、私は何を隠そう、全然わっかんらんことばっかりなんじゃ!この本の帯がまた傑作なのよ!「カメラやケータイ、いらない機能ばっかり!」「銀行のATM、ボタンいっこ間違えただけじゃん!なんで全部やり直し?」「誰がこんなの作ったの!?」ああ、私の心の言葉そのまんまだよ〜!もうね、これは全てのパソコン関係の会社にお勤めの方々に読んで頂きたい本です!!必読!!安田ママの命令だ!(って誰が聞くねん?)

 あの小難しくてややこしいソフトを作ってる方々!お願いだから、もっと使いやすくしてくださーい!(そもそも彼らはあれを使ってて、不具合を感じないのだろうか?)そう、作ってる側と使ってる側のギャップがあまりに大きいんだよね。どうしてなんだか、不思議でたまらないんだけど。そういう私の怒りをきちんと代弁してくれてて、読んでてうれしくなっちゃうよ。これがアマゾン・コムのベストセラーになってるってことが、すでにこの本に共感を覚える方がゴマンといるってことを何より明確に示してるよね。ホントにこれは面白い本だよ。超オススメ!もはや私たちは、コンピュータにかかわらずに生きていくことは不可能なんだから!

 あ、明日の晩は更新お休みいたします。みすこんに参加しますので!!!ノートは持っていきますから、なんとか時間を作って星間宇宙船にだけはアクセスしますね!こうご期待!ダイジマン、留守を頼んだよ!


3.9(木) 昨日の日記にレスをくださった皆様、ありがとうございました。周囲の「いいかげんそろそろ仕事やめたら?」「落ち着いたら?」攻撃に、ついに切れてしまいました。とりあえず、もう少し仕事を続けられそうです。まだ予断を許さない状況ではありますが。皆様の応援、涙が出るほどうれしかったです。がんばります。

 今日は会社でちょっとバッドニュースが…。ああ、それだけを楽しみに生きていこうと思ってたのに。一気にテンション急降下。が、その後、恩田陸の『ネバーランド』のゲラをいただき、また一気にテンション上昇!(笑)気持ちのアップダウンが激しすぎるぞ、私。ああでもうれしい!!超楽しみ!昨夜からみすこん対策として読み始めた『オルファクトグラム』井上夢人のあとで読むぞ!その後はダイジマンに借りた『影のジャック』と『仮面物語』ね。ああ、「SF JAPAN」もきちんと読まなきゃ!カジシンがエマノンの番外編書いてるし、神林長平もすごくいいっていうし〜。あうう。

 『オルファクトグラム』はなかなかイイです。嗅覚が異常に発達したネタってそりゃ『カニスの血を嗣ぐ』浅暮三文といっしょやん!と思ってたら、井上夢人は嗅覚を視覚化して表現してるんですね!クラゲが見えるっての、なんかわかるなあ。読んでて、視界ががらりとカラフルに変わったような気がしました。すごく色鮮やかな世界。そういう世界を素直に読者に納得させちゃうってのは、やっぱ筆力があるんだよね。しかしみすこんまでに読み終わるかなあ…。ちょっと厳しいかも。みすこん前はたっぷり寝ておきたいし(笑)。


3.8(水) 崖っぷち的状況。かなりヤバそう。いよいよ年貢の納め時か?いや、焦るな、もう少しじっくり周囲の状況を把握してからだな。

 誰が悪いわけでもないとは思う。もうこれ以上、母親に負担はかけられないし、ダンナも忙しい。サービス業という仕事柄、遅番があるのは当然だし。娘のメンタル的にも、負い目はある。

 でもやっぱり、悔し涙が止まらない。日本の社会は、働く子持ち女性に対してあまりにつらすぎる。女性に深夜就業をさせる法律を施行するなら、なぜ深夜まで子供を預かるという公共施設は作らないの?日曜日に働く母親だっていっぱいいるだろうに、どうして保育園は休みなの?「オンナのくせに、そこまでして仕事をしたいのか?」と聞きますか?答えは「YES」です。所詮、社会に出ているのが当たり前の男性たちには、この気持ちはわかってもらえないのでしょうか?

 どうしてみんなよってたかって、私の羽をもぎ取ろうとするの?私はただ、仕事がしたいだけなのに。それは、そんなに許されないことなの?「オンナはおとなしく家にいて子供育ててりゃいいんだよ!」と言いますか?「それがイヤだったら結婚なんかするな」と言いますか?だったら、少子化なんてあったりめえだ!!!

 私の言ってることは、単なるワガママでしかないですか?


3.7(火) わけもなく憂鬱な一日。ストレスたまってるのか?

 昨夜から吉本ばなな『不倫と南米』を読み始めました。ああ、彼女の小説を読んでるとどうしてこんなに幸福な気持ちになれるのだろう?まるで麻薬か媚薬のよう。相変わらず主人公の境遇なんかはすっごい設定なんだけど、物語としてはそう突飛な展開はなくて、どこか淡々とした話ばかり。そして、やっぱり必ずどこかに死の影が見える。彼女の永遠のテーマ、生と死。

 読みながら突然思い出したのですが、実は私は、かつて2人の作家にファンレターを書いたことがあります。といってもだいぶ昔ですが。あんまり前のことなんで、ホントに出したのかもよく覚えてません。確か書いただけで満足しちゃって、そのまま出さなかったような気が。その作家とは、ひとりは清水玲子で(正しくは漫画家ですね)、もうひとりが吉本ばななでした。何の作品だったか忘れましたが(『白河夜船』だったかな?)、えらく感動してしまい、いてもたってもいられなくなって、ごおおっとイキオイで書いてしまったのでした。

 いったい吉本ばななのどこがそんなにいいのか?自分でもよくわからないのですが、彼女の描く一瞬の刹那的幸福感、でしょうか。彼女の小説に登場する人々は、皆びっくりするほどヘビーな境遇です。でもそれにめげることなく、恋人や友達とすごす何気ない時間や、おいしいもの、なんてことない風景や空気、そういった小さな小さな一瞬の幸せを大切に慈しんでいます。どんなにつらいことがあっても、こういうものがあればどうにか生きていけるよ、とでも言うかのように。それはしゃぼん玉のようにはかなく、すぐ消えてしまうものです。でも、その一瞬の幸福感は強烈で、たとえその人に会えなくなっても(そしていつかは必ず会えなくなるものなんだけど)、自分の心の中にだけはずっと消えずに残っている。そのしゃぼん玉をよりどころに生きている感じ。この感じがたまらなく切なくて、心に染みるのです。

 彼女の小説を読むと、私はいつもトンネルの出口を連想します。今は暗いけど、先にはかすかな、でも確かに明るい光が見えてる、そんな感じ。だからあの出口まで行こうよ、と。きっとその先は優しい日差しが降り注いでいるよ、と。元気が静かに体に満ちてくるのです。


3.6(月) ダイジマンがスキーから帰ってきました。めっちゃ日焼けして!(笑)よっぽどお天気良かったのねえ。まあ、無事でなにより。

 今日はなにごともない、平和な一日でありました。心穏やかな一日。

 そうそう、今日発売の「ダ・ヴィンチ」に寮美千子さんのインタビューが!写真もお綺麗でした。美人はいいな〜。でもあのインタビューはこういってはなんですが、普通の人っぽいなあ(笑)。あの寮さんご本人の、ほとばしるような、こちらが圧倒されるほどのパワーが出てるともっとよかったな、なんて。『星兎』も紹介されてましたね。未読の方はこの機会にぜひ買って読みましょう!

 昨夜は『WILD CATS』1巻(清水玲子)、『火消し屋小町』1巻(逢坂みえこ)を読みました。「WILD CATS」の2つ目の短篇を読んでまた泣いてしまいました。「ずっと一緒だよシーザー」…こ、このラストのセリフで思わず涙ぼろぼろ。うっく。「秘密―トップ・シークレット」もすごく好きな話。これは作者もお好きだそうで、そうかそうか、と思わずうれしくなりました。これはかなりSFな話と言えると思います。死んだ人の脳から、その人の見てたものを映像化するんですから。でも自分がやられたらイヤだなあ(笑)。これこそまさに「秘密」だからね。

 逢坂みえこは相変わらず。元気いっぱいのコミックでした。続きが楽しみ。『彼氏彼女の事情』9巻は、買ったけどLaLaで読んでるからまあいいや、ってほっぽらかし。って、あ〜、普通の本がいっこうに進まないよ〜!


3.5(日) 今日は、改装して1000坪になった某おもちゃ屋さんに行きました。す、すご〜い!って娘よりエキサイトしてどうする(笑)。とりあえず、娘と店の中を走り回る。あうう、あれも見たいこれも面白そう!キャラクターグッズもいっぱいあって、思わずモモの腕時計を買ってしまいました。ほほほ。ダイジマンの呆れ顔が目に浮かぶ。でもいいのだ>開き直り。明日会社で見せてあげよう>えっ、見たくない?そういわずに(笑)。

 娘はブロックで自由に遊べるところに入り込んで動かず。夢中になって遊んでました。つられて私も童心にかえって、ほかの子供数人と一緒に一緒にお部屋と庭をつくりました。精神レベル変わらないから、なんの違和感もなく一緒に遊べるのさ(笑)。それにしても興味深かったのは、ぽんとブロックを出されたとき、本能的にだと思うんですが男の子って乗り物を作り、女の子はおうちを作るんですよね。私なんか、乗り物なんて作ったこともなけりゃ、どうやって作るんだかさえ皆目見当もつかないよ。なのに、ある男の子、ひとりで5台くらい車を作っておりました。それがまたうまいんだ!感心してしまいました。

 午後は花粉症によりパパダウン。というかゾンビ化。お気の毒さま。この季節は彼はいつも死んでます。いったん家に帰って家族全員で昼寝したあと、仕方ないので娘と私だけで買い物。すっかり遅くなっちゃった。好きだからって、勝手に買い物カゴにイクラとか入れるなよ、娘!高いのに!私はレジであせったぞ!うちの近くのヨーカドーが、改装してパソコン売り場を広げてました。さらに、そこにパソコン関係の書籍、雑誌も置いてました。むむむ。やるな。

 青木みやさんから3月2日の日記でファンレターをもらってしまいました。とてもうれしかったです。どうもありがとうというか恐縮です。私はひとの書評を読むたび、いつも「ううむ、うまい!うますぎる!それに比べて己の浅はかさよ!」と自らの技量と度量の低さをかみしめています。人生是修行なり。


3.4(土) 今日は何を隠そう私の誕生日です!あ〜、何歳になったかは聞かないように(笑)。でもなんかいろいろとブルー…。プレステ2をプレゼントに買ってもらうつもりでしたが、世間のあまりの過熱ぶりに挫折。「ま、今すぐやりたいソフトがあるわけでもないからいっか」と気長に待つことにしました。

 ああそれにしても大ピンチ!!!よりによって「ださこん3」の開催日が4月1日とは!あうう、その日はパパが出勤だから、娘のお守りができないので行っちゃダメだって言うんです〜!!ショック!どどどうしよう!パパは機嫌悪くなっちゃうし、うーむ困ったぞお。かくなるうえは、コブつきで!と言ったらますます怒られました。とほほ〜。ニムさんも行かれないみたいで、うう残念!(でも私はまだ希望を捨てないぞ〜)

 ちょっと困ったこと。カ、カルピスウォーターは甘すぎる…。いや、例のどこでもいっしょのトロの携帯ストラップに応募すべく500ミリリットルのペットボトルを買ってきたんですが、の、飲めない…甘すぎるよ!まいったなあ、もし仮に1ケースとか買っちゃったら、ゼッタイ飲み切れないなあ。いや、あくまで仮にですよ、仮に(笑)。

 うさぎ屋さんの悲しいニュース。プランニングハウスという出版社がつぶれてしまったそうで。あ〜、もしこれの在庫をお持ちの書店さんがおりましたら、返品はちょっと待ってくださいまし!今からあわてて買いに走る、私のようなお客がきっといると思いますから。それにしても残念なことです。


3.3(金) きょ〜おはたのしいひなまつり〜♪じゃなくて、今日は『SFが読みたい!2000』と『SF JAPAN』の発売日です!皆様、もう店頭でご覧になりました?前者は水玉さんのイラスト(笑える)、後者は寺田克也のイラスト(かっちょいい)が表紙です。当店は当然、これに合わせて、ベストにランク入りした国内・海外編1位〜10位までを堂々平積み!帯のないものには手作り帯つき!うっわー、平台がSF1色だよ!すごすぎる〜!(笑)ダイジマンも「この濃さは都内の某書店なみ、いやそれ以上かも」と申しておりました。ほほほ。ああ!どうかどうか売れますように売れてくれよお!

 今夜から日曜まで、ダイジマンはスキーだそうです。いいなあああああ(よだれ)。「留守を頼んだぞ!星間宇宙船をしっかりSFにしておくように!」だって(笑)。

 さて、新刊速報しましたよ〜。ふう、いっぱい入れたらこんな時間になってしまった。眠くてあくびばっかりしながら入れたんで、どこかミスがあったらごめんなさい。


3.2(木) 今日は仕事でやたら走り回って疲れました〜。別にたいしたことしてないんだけど。

 本日、私は決心しました。これから毎日、カルピスウォーターを飲むぞ!理由は、そうです、トロの携帯ストラップが欲しいから〜!(笑)いやあ、もうプレゼント始まってたなんて知らなかったよ。あうう、当たるといいなあ。が、ライバル多そう。私の周りにも集めてる人がちらほら。むーん。しかし毎日カルピスってのは、太りそうだな(笑)。お茶系だったらよかったのにい。

 米田淳一さんの『リサイクルビン』(講談社ノベルス)が発売されました。皆様、ぜひ買って読みましょう!これはミステリでいいのかな?あ、彼の掲示板書き込みには一瞬イタズラかとビビッた方もいらっしゃったかもしれませんが、あれは確信犯というかああいうキャラ(もうひとつの人格)ですので、お気になさらずに。実物はいたってフツーの方です(笑)。

 あ、kashibaさん@猟奇の鉄人が、うちにリンクしてくださいました。おおお、あの濃いページのリンクに入れていただくとは!光栄ですう!

 今日は早めに寝ようかなあ。ここんとこ、人間としてかなりダメダメなのです、私。ああ、もっとしっかりしなくちゃ!あ、明日発売のSFムック2点は皆様買いですよ〜!


3.1(水) 今日から三月弥生。まだまだ寒いけど、日差しはどことなく春めいてきてます。

 今日は娘とふたりそろって寝坊。あうう、午前中に免許センターに行く予定だったのに〜。仕方ないので、お昼まで時間つぶし。郵便局などで用事をすませ、そうだ!書店見学だ!と思いつき、津田沼の書店を2つほど見に行く。こそこそとメモを取る、アヤシイお客の私(笑)。どちらもいろいろ工夫をこらしていて、とてもいい刺激になりました。皆、がんばってるなあ。うん、私もがんばるぞ!

 午後、免許センターへ。並んで待たされる間、『空飛ぶ馬』の続きを読む。でもベルトコンベア式にどんどんいくので、あまり読めなかったな。視力がとても不安でしたが、なんとかクリア。ふう。30分の講習は、ちょっと居眠りしてしまいました。ごめんなさーい。でもケータイで話しながらの運転はゼッタイしないことにしまあす。そういえば、最近の女の子がよく履いてるあの超甲高ブーツはダメよって話はしたのだろうか?ま、おかげさまで無事おニュー免許ゲット。サイズもテレカサイズに小さくなりました。しかしこの写真…悪人には見えないけど、髪がぼさぼさだよ(泣)。はずかしー。

 夕方娘を迎えに行き、娘がどうしても行きたい!というので寄り道して近くの酒屋さんへ。ここは、なぜか古本1冊50円均一で置いてるという、ナゾの酒屋なのです(笑)。娘が「ねえ、もう行こうよ〜!!」と叫ぶ声に、わかったわかったと答えながらも、目は本から離れず。あうう、5冊も買っちゃったよ〜>ビョーキ。ドナルド・ウエストレイクって面白いですか?昭和52年初版の角川文庫なんで、つい珍しくて買っちゃったんですけど。『ジミ―・ザ・キッド』、『強盗プロフェッショナル』、『ホット・ロック』(これだけ平井イサク訳だよ、ダイジマン!)の3冊。

 えー、またまた北村薫について。昨日の日記で保留にしていた、「話の中に流れる空気、文章の美しさ」について。文章のうまさについては、誰もが認めるところだと思います。彼が国語の先生だと聞いて納得。読みやすくわかりやすく、品がいい。私は彼のちょっと落語の洒落みたいな会話のテンポとか好きです。あとは話の中に流れる空気、雰囲気ですか。これもまず描写が非常にうまいことがあげられるでしょう。情景の切り取り方が実に鮮やか。そして何より、あの雰囲気を作り上げてるのはキャラたちの性格でしょう。

 「私」シリーズの「私」にしろ、「覆面作家」シリーズの千秋さんにしろ、彼の描く女性はみんな心がとてもキレイです。純真無垢、とでもいいましょうか。「私」などは、同じ女性として、憧れの裏返しの軽い嫉妬を感じるほど。だって私はあんなに性格よくないし、アホで知識もろくにないし(笑)。おそらく、あれは他の皆様のおっしゃるとおり、北村薫の理想の女性像でしょう。

 で、それがひっかかるとおっしゃるのでしょうか、ヒラノさん(他の方も)?理想は理想でいいじゃない、と私は思うのですが。そんなに心のキレイな女性などいないってこと、しょせん男性の夢だってこと、私たち女性はよーくわかってます。でもそういうキャラを書くのに何か問題ありますでしょうか?夢を書いてはいけないでしょうか?性的な匂いが全然ないのがちょっち気になるといえば気になりますが(「私」と「円紫さん」の間に何かが起こると思ってずっと期待してたのに、何もないもんなあ〜^^)、それはそれでそういうキャラってことでいいんでないかと。あまり生臭い小説ばっかり読んでると、たまにこういうキレイなの(血もドバドバ出なければ殺人もない、グロいシーンも一切ない)読むとほっとするんですよ、私は。要するにあの現実離れしたキレイな世界が性に合うか合わないかが分かれ目なのかな?(ちなみに私の某友人もダメでした)私にはこの世界は、とても居心地いいです。

 そうやって思いっきり主人公を純真な子(正義の権化?要するに「いいもの」)にしてるから、対する犯人というかが悪意の権化、「わるもの」役になってしまうんじゃないかなあ。で、なおさら主人公の清らかさが際立つ。この善悪は北村さん、きっちり分けててハンパじゃないですよね。徹底してて容赦ない。ときどき、彼の描く悪意がぞくっとするほど怖かったりする。これは彼の正義感がなせることなのでは?勧善懲悪って今は流行らないのかもしれないけど、こういうのもある意味スッキリしてて、物語として読むぶんには気持ちよくないですか?もちろん、そういう勧善懲悪作品ばかり書いてるわけでもないと思う。『空飛ぶ馬』の中の最後の作品「空飛ぶ馬」は、あったかい話だったはず。確か(まだ再読してないのですが)。「覆面作家」シリーズなんかでも、悪意とは無関係の話があったと思うんだけど。


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