4.30(金)

 さっき、帰宅してすぐ開いたら、カウント19995でした。おお、アブナイ。あやうく自分で20000を踏むところでした。これをアップしたら、20000超えてるかな。ドキドキ!

 今夜、人と話をしてて、突然、迷宮の出口が見つかったような気がしました。もしかしたら、長いこと苦しんでたものから抜け出せるかもしれない。

 今日、昼休みに、今ベストセラー爆走中の『日本語練習帳』(岩波新書)を半分ほど読みました。ベストセラーの法則ってご存知ですか?1時間程度で読み終わることができるのがポイントなんですよ(確かそういうことをどこかで読んだ気がする)。この本も、その例にもれず、非常にサクサクと読みやすく、わかりやすかったです。小学校の授業を受けてるような感覚でした。「“思う”と“考える”の違いを述べよ」みたいな質問が書いてあって、答えとその解説が書いてあるんですが、そういった細部も意外な発見があってなかなか面白かったのですが、私はもっと大きなこと、著者の考え方が興味深かったです。

 それは、日本語というものに対する著者のスタンスとでもいいましょうか。「言葉そのものに、もっと気をつかうと文章はよくなる」とか、「日頃使う言葉の数はいくつくらいだけど、1年に1度くらいしか使わない言葉をたくさん知っててこそ、言葉の幅は広がるのだ」とか、「そういう言葉を覚えるのにはやはりよい文章やよい本をたくさん読んで、その言葉を文章そっくりそのまま覚えてしまうことだ」とか、漢字の重要さなどなど、当たり前といえば当たり前なことなのですが、うんうんそうだなあ、と思わされました。「これこれこういう使い方はいかん」みたいな、えらそうな学者ぶった書き方でなく、もっとフランクに、一般人と同じくらいの眼の位置で書かれてるところに好感が持てました。

 私も一応こうして文章を書いてるはしくれとして、この著者の考え方はとても勉強になりました。おおいに反省もさせられました。明日、続きを読もうっと。

 実は紙版「銀河通信」を始めた時(ネットデビューするずっと前)に、ある人に私の文章について、こてんぱんに言われたことがあるんです。悔しくて悔しくて、いろいろ文章の書き方に関する本を買いあさったのですが、結局読んだのは『日本語の作文技術』(本多勝一、朝日文庫)のみ(笑)。でも、この本、実にいい本でした。文章の書き方について、これほどわかりやすく、理論的に書かれた本には、今までお目にかかったことがありません。未読の方にはお薦め!といっても、私もまだ最後の方は読み終わってないんですが。文章を書くうえで、実に勉強になりました。この勉強の成果がちゃんと身についてればいいのですが、いやあ、なかなか(苦笑)。まだまだ修行中であります。お見苦しい文章で、ホントにいつもすみません!

4.29(木)

 カウント20000まであとちょっと!明日か、あさってくらいかな。年表に記入したしますので、ゲットした方、書きこみかメールよろしくお願いします!

 ああ、それにしても寝不足だ!昨夜は娘を寝かしつけながら10時から11時半まで寝てしまい、でもそのあとなんとか目をさましたら、今度は本を読み始めてしまって、寝たの3時半。今朝は8時半に起きたけど、ああ、眠い〜!

 今日はまず家事を片付けて、昨夜1/3ほど読んだ『聖域』(篠田節子)の続きをごろごろしながら読みました。あとほんのちょっとで終ります。話の展開がうまいので、次はどうなるんだろう、とぐいぐい読ませます。でも、私の好みとはちょっと違うかな。これが終ったら、溝口@書物の帝国さんから指名された『奇蹟の輝き』にいこうっと。溝口様、少々お待ちを!

 久しぶりに、ららぽーと(船橋の海のそばにある、大きなショッピングモール)に買物に行きました。疲れた〜。祝日なので人ごみがすごいし、いろいろリニューアルしてて、どこに何があるかよくわからない。慣れないところで買物するのってしんどいわあ。広いし。食料品売り場が、会員制になってるなんて知らなかったぞ!あれはちょっと不親切だなあ。でも、ポスペのモモのボールペンとフェイスタオルを買えたので許す!(笑)うれしい!まさか、「m・i・x」が出来てたなんて知らなかったよ。こういうショップの栄枯盛衰は激しいですね。ちょっと見ないうちにどんどん変わる。洋服屋さんとか、ちょっとした雑貨屋さんとか。わりと好きだった雑貨屋さんが閉店セールをやってて悲しかったです。残念だなあ。

4.28(水)

 昨日、ちょっとショックなことがありました。どうやら、大事なペンをなくしてしまったようなのです。今日もあちこち探したのですが、見つかりません。私がどこかにポンと置いて、うっかりそのままほっといたのかもしれません。悪いのは私なんですが。ああ、がっくり。それは、他の人にはなんてことないものなんですが、私にはとても愛着のあるものなのです。今ごろ、どこでどうしているだろう。私に見つけてもらえなくて泣いてるだろうか。母はここだよ!帰っておいで!(涙)

 ホントに、どうしてなくしものってするんでしょうね。今だに覚えてる、悲しかったなくしものは、小学校三年生くらいのときに、買ってすぐどこかに置き忘れてなくしてしまった24色の色鉛筆です。ずっと欲しくてやっと買ってもらって、なのに家に帰る途中で忘れてしまったんです。昔の色鉛筆って、ただの無地だったじゃないですか。でも、私が買ったそれは、1本1本がギンガムチェックの柄つきだったんです。あの当時、そんなハイカラなのは売ってなかったんですよ!今ならピカチュウでもなんでもありますが、あの頃、そのチェック柄は画期的でした。もうホントにうれしくてしょうがなかったのですが…。ああ、残念だったなあ。今でもしつこく覚えてるくらいだから、よっぽどくやしかったんでしょう。あの色鉛筆どうなったんだろう、と今でも時々考えます。もしも、誰か知らないどこかの子供がそれを使ってくれてたのならそれでいいんですが。

 それにしても、私って成長してないんだなあ(笑)。今も昔も、忘れんぼのまんまだわ。

4.27(火)

 今日は、今年初めての半袖を着て出社。毎年そうだけど、最初に半袖を着た日って、なんとなくウキウキした気持ちになります。腕にあたる風が気持ちいい!でも、今日の私のいでたちは、黒いワンピースに黒のブラウスをはおったスタイル。ってそれは喪服だよ!全然爽やかじゃないぞ!(笑)

 そう言えば、もうすぐカウントが20000です!今月中に行けるかな?うっく、うれしい!今回は特にイベントは企画しませんが、ゲットした方はメールか書きこみよろしく!もれなく私の投げキッスを送ります。えっ、そんなもんいらないってか?(笑)

 銀河通信5月号、アップしました!いやあ、今回は苦労しました。座談会の原稿がどうもうまくまとめられなくて。さんざん悩んだ末、少々大胆に編集してしまいました。参加者の方々、すみません!でもエッセンスはそのままのつもりよん。ああでも、やっと原稿が上がったので気分は晴ればれなのだ。さあ、本読みモードに突入だ!

4.26(月)

 今日は暖かいというより暑い感じでした。夕方というのに、長袖のTシャツ一枚でも大丈夫でした。

 最近、やっと自分の欠点や醜い部分も許せるようになってきました。かつての私は、潔癖だったのか、自分のそういう暗黒部分が嫌で嫌でたまらなくて、自分の理想とする性格になりたい、でもなれない、どうやったらなれるんだろう、とジレンマに陥っていました。が、今はそういう背伸びや無理はやめました。所詮自分は自分以外のものにはなれないと気がついたから。

 悪いところなんて、結局は直らないんです。そりゃ、努力すれば多少は改善されるでしょう。でも、例えば私の片づけが苦手なところや、きちんとできないところなんかはおそらく一生直らない(笑)。無理に直そうとすれば、心のどこかにひずみができる。いいとこもあれば悪いとこもある、これが自分だ!と最近やっと開き直ることができるようになりました。はあ、この悟りを開くまで、苦節○○年!(笑)長いこと、自分の醜いところを認めたくなかったんだな、私は。

 人間の心の中には、誰にも必ずブラックホールがあるのではないかと思います。果てしなく暗い闇の部分が。そして、どんな人にもホーリー(聖なる光、とでもいうのかな)があると思います。清く輝く美しいもの。この光の大きさのバランスによって、その人は善人になったり悪人になったりするのではないでしょうか。

 今日から、SFセミナーの予習をすべく、通勤本として『プリズム』(神林長平、ハヤカワ文庫)を読み始めました。まだ2話めに入ったばかりですが、この方、文章うまいですね〜。非常に質の高い文章だと思いました。

4.25(日)

 今日はお休みだったので、娘を連れて、うちの店で企画したスポーツトレーディングカードショーを覗きに行って来ました。お客様が入るか心配だったのですが、全くの杞憂でした。朝から、たくさんお客様がいらしたとのこと。よかったよかった。マニアックなカードファンの方達が、カード交換に燃えていました。こういう世界は初めて見ました。サイン会のためにいらして下さったデルフィンというプロレスラーの方と、娘を握手させてやろうと思ったのですが、さすがに娘はビビってダメでした(笑)。同じ覆面でも、ギンガマンなら喜んでするのに〜。

 昨日、生まれて初めて、セルフサービスのガソリンスタンドに入りました。というか、全然知らなくて入ってしまったんですが。やり方も何もわからず、とにかく給油の機械の前に車を止め、お金を入れてさて、と例のピストルみたいなのを持ったら、あれれ、ホースが届かない(笑)。そう、私は左右を間違えて車を止めてしまったんです。もたもたしてる私を見かねて、後ろで給油してたサラリーマンのお兄さんが、車の止め方からガソリンの入れ方まで全部教えてくれました。彼がいなかったら、私はガソリンをあふれさせて大変なことになっていたでしょう。ああ恐ろしい、この無謀さ!本当にありがとうございました。あなたが困っているときにも、どうか誰かが手をさしのべてくれますように。

4.24(土)

 今夜は、うちのほうは、どしゃ降りの大嵐です。会社の皆、無事に帰れたかなあ。

 昨夜、『ハードボイルド/ハードラック』(吉本ばなな)読了。くわしくは乱読に。最近、現実逃避のために(だってなんかいろいろつらくってさ!)頭が本読みモードに突入してて、とにかく徹夜してでも読みたいぞ状態になってます。先月、読書をちょっと怠けた反動であろうか。それゆえ、私にしては珍しく原稿を書く気力がない(笑)。なんて書くと、あれだけ人をせっついといて〜、とダイジマンに怒られそうだな。すまんすまん(笑)。どうもね、頭が原稿モードに切り替わらないのよ。困ったものだ。でも、がんばってこの土、日で書かなきゃなあ。むーん。

 今日は、『時計を忘れて森へ行こう』(光原百合、東京創元社)を買ってきました。実はこれ、うちからリンクしてる「信兵衛の読書手帖」の、4月のお薦め本なんです。この本が出た当時から、「うっ、これはきっと好みかも!」と目をつけてはいたんです。直感なんですが。信兵衛さんによると、日常ミステリとのことで、北村薫や加納朋子が好きな私にはもろタイプ!うっく、楽しみ〜。ってどうしてこう浮気が激しいんだ、私!あとは、ついに文庫化された『東京異聞』(あっ、京の字が出ない!ホントは口の中に横棒が1本入るんですが)。小野不由美、初挑戦!でも、もうちょっとお預けね。

4.23(金)

 今日は、そういえばサン・ジョルディの日でしたね。すっかり忘れてたわ(笑)。「世界 本の日」とも言うそうです。ご存知でした?トーハンさんのトラックの横に、デカデカとこう書いてあるとか。私自身は見たことないんですが。

 告白します。私は大嘘つきの浮気者です。だってだってだって〜、本日いきなり吉本ばななの新刊が出てしまったんだもん!(笑)これをファンとしてほっておけましょうか?即、ゲットしてまいりました。題名は『ハードボイルド/ハードラック』(ロッキング・オン)です。イラストが奈良美智さんという方です。でっかいおでこの、ギョロ目のかわいげのない子供のイラスト。1度見たら忘れないほどのインパクトがあります。で、これ、なんと2年ぶりの書下ろしだそう!びっくりしましたよ。何の前触れもなく、突然出るんだもん。さあ皆様、明日速攻で本屋に走りましょう(あ、でもまだ届いてないところもあるかも)。いまどき、ハードカバーで1000円+消費税は安い!

 まだ最初の数ページしか読んでないので何ともコメントできませんが、ちょっぴり不安。というのは、最近ばななさんが遠い世界に行ってしまってる気がして(笑)。精神世界に深くはまりこんでいってしまってるように思えるんです。宗教ともちょっと違うんだけど。それが、小説にどう出るか?いい形で出てくれればよいのですが(『ハネムーン』はこわかったです〜)。ワタクシ的には、そっちの世界から戻ってきて欲しいなあ、などと思うのですが。

 というわけで、今夜一晩だけ浮気を許して、宮部さん!『心とろかすような』は明日ゼッタイ読み始めるから!

4.22(木)

 月末で、しかもゴールデンウィーク前なので、今、書店は怒涛の新刊ラッシュです。毎日荷物がすごいすごい!大変だけど、いいんです。売れてくれさえすれば!最近、期待してたのにハズした新刊が多くてがっかりしてたので、こちらも必死です。どうか、どうかこれは売れてね!と祈りながら新刊を並べてきました。やっぱり、皆、不景気でお財布のヒモが固いから、どうしてもハードカバーは我慢して文庫化を待ってしまうのでしょうか。確かにお気持ちはよくわかりますが。

 本の雑誌に掲載されて以来、私が本を読むのが好きだというのが巷にバレてしまい、最近出版社の営業の方がよく本の話題を振ってきます。「最近、なにか面白い本ありました?」とか「今、何か読んでらっしゃいます?」とか。やっぱり出版社の方も、本好きな方が多いんですよね。ついつい盛りあがってしまいます。今日は某氏に『謎のギャラリー』(北村薫)と、『光の帝国』(恩田陸)をおすすめしたところ、買っていって下さいました。おお、なんていい方なんだ!彼、先日ご結婚なさったそうでびっくり。仕事に対する姿勢が実に誠実ないい方なんですよ。彼の良さをちゃんとわかってくれる女性がいて、ひとごとながら、とてもうれしいです。どうぞお幸せに!

 『永遠の仔』を読みたいのに、なかなか手がつけられなくて悲しいっす。なにせ、上下巻だからなあ。ゴールデンウィークに時間のある方は、ぜひチャレンジを!とにかく、読んだ方すべてが絶賛してますからね、私の聞いた限りでは。次は、『心とろかすような』(宮部みゆき)の予定。おっとその前に、今日は原稿書きをせねば!

4.21(水)

 昨夜、2時過ぎまでかかって『スプートニクの恋人』読了。いつもの村上春樹らしさがよく出てました。くわしくは乱読を。一気読みしてしまうくらいだから、点数的には及第点ですね。興味ある方はぜひご一読を!読んで損はないと思いますよ。彼のファンなら必読!ただのレズものではないことは請け合いです。というか、それは物語の要素のひとつでしかないんです。もっと、こっちの話中心かと想像してたら、全然違いました。彼のテーマは、昔からずっと一貫して変わらないような気がします。それは、ずばり「孤独」だと思います。『スプートニク〜』しかり。

 昨夜夜更かししたツケがきて、今日の午前中はまたしても昼寝(笑)。午後は起き出してガーッと家事をやって、外出。あまりに天気がよかったので、コンビニでおにぎりを買って駅前の公園でお昼を食べました。青空の下、風に吹かれて食べるのはなんて気持ちいいんでしょう!昼下がりの公園は、ベビーカーをひいた主婦や、噴水で遊ぶ子供たちでにぎわってました。子供や、山桜や、すずめを眺めつつ、食べてました。ついでにそこでちょっとだけ読書。こんな穏やかな風景を前にして、全然かけはなれたSF(ティプトリーの『星ぼしの荒野から』まだ半分くらい)を読むのはなかなかギャップがあって面白かったです。だって、その時私の心の中には宇宙人や宇宙船がいたのですから!

4.20(火)

 今日は久々の三日月を見ました。日がのびたので、夕方の帰り道に仰ぐ空がまだ明るくて、なんとなくうれしいです。が、あったかくなったら、やっかいな問題がひとつ。蚊が出てきたんです!あうう、こいつキライ〜。ベープ出さなきゃなあ。

 今日は、ちょっとグサッとくることを言われました。でも、確かにその人の言うとおりなんだよなあ。他人に、こういう辛口の言葉を言える人ってのはえらいと思います。決して意地悪ではなく、正しいことをぱしっと言うってのは案外難しい。私なんか、人に嫌われるのがこわいから、ついつい耳障りのいい甘口の言葉を使ってしまう。臆病だな。

 昼休みに、『恋のあっちょんぶりけ』(北川悦吏子)読了。このエッセイの中に、「恋をする」でなく、「恋におちる」だなあ、みたいな記述があって、うんわかるわかる、と思いました。私にとっての恋も、いってみれば「落とし穴」みたいなものです。平和で穏やかな、日常という名の道をのほほんとよそ見しながら歩いていると、ある日突然足元にあった恋という名の落とし穴にズボッ!と落ちる感じ。穴の深さはそのときどきで違いますが、いったん落ちるともう大変。どんなにあがいてもなかなか抜け出せなくて、悶々とするわけです。誰かを好きになろうと思ってなるのではなく、気がついた時にはもう穴の底にいて手遅れ。北川さんはふたりで落ちる、みたいに書いてましたが、私はたいてい独りでもがいてましたね。片思いがほとんどでしたから(笑)。

 今日は村上春樹の待望の新刊が出ました!『スプートニクの恋人』(講談社)です。どうか皆様、買って読んで下さいまし!すごいですよお、22歳と39歳の女性同士の恋愛ですって!設定的にはかなりインパクトありますよねえ。でも、私は想像できないぞ。そんなことがありえるんだろうか?さっそく今夜、読んでみます。さあ、春樹くんは私を納得させることができるでしょうか?

4.19(月)

 今日は朝からずっと雨。こんな日は、うちでゆっくり本でも読んでいたいよね。でも私は出勤(涙)。娘と相合傘で歩いてたら、反対側がびしょぬれになってしまいました。あ〜あ、お休みだった誰かさんがうらやましいな。

 最近私がやってることは、まるで波打ち際で砂の城を作ってるようなものです。頑張っても頑張っても、結果が出ない。私のどこが悪いんだあ!どうしたらいいのよお!こんなにやってるのに!

 なあんてウソ。人間、「こんなに頑張ってるのに」と言ったらおしまいだと誰かが言ってた。いや、何かで読んだんだったかな?これを言ったら、もうその人はそれ以上、上には登れないんだって。今が頂点だと思ってるからね。きっと、まだまだ全然私の努力が足りないんでしょう。くそお。頑張れ、自分。あらゆる手を試してみるのだ。必ず道はあるはずだ!

 今日の昼休みは、『恋のあっちょんぶりけ』というエッセイを読みました。「ロングバケーション」や「オーバータイム」の脚本を書いた、北川悦吏子という人の本です。実は何を隠そう私は「ロンバケ」の大ファンです。今まで見たドラマのオールタイムベスト1。あれで、今まで全く興味なかった木村君にハマッたのです。ほほほ。それほど、あの脚本は良かった。小さなシーンのひとつひとつ、すべてが輝いてた。

 で、その彼女の日常のちょっとしたことや恋に関するあれこれを綴ったエッセイなんでパラパラと読んでみたのですが、予想に違わず、面白かったです。笑えるとこあり、じいんとさせられるところあり。恋愛についても、うんうんそうだよな、とうなずけること多し。ひとつの章はとても短いのですが、切り口がさすがにうまいです。

4.18(日)

 今日は、またうだうだと津田雅美の短篇集を4冊一気読みしてしまいました。なかなかよかったです。でもさすがにこれだけ連続して学園ものマンガは疲れたかな。昨夜は「カレカノ」一気読みだったしね。

  あ〜、なんか眠くてダメだあ。へろへろ。今日は早く寝ようかな。

4.17(土)

 今日はちょっとドキッとすることがありました。今思い出してもドキドキする。

 今日はけっこう長くレジに入りました。実は、レジに入るのもけっこう好きだったりします。いろいろなお客様の、読書傾向がわかるから。今日ほほえましかったのは、制服姿も初々しい中学生の女の子が、新潮文庫のルパンを買っていったこと。おっ、ミステリ初心者だな。ふふふ、この本気に入ってくれるといいな。ミステリはハマると面白いよ〜。と思ったけれども何も言わずに「ありがとうございます」とにっこりお釣りを渡しました。あとは、参考書と一緒に『ブギーポップは笑わない』を買ってくれた女子高生。勉強の合間にでも読むのかな。これがお気に召したらぜひ続編もよろしくね〜。と思いつつ何食わぬ顔をしておりました。

 SFって、案外年齢の高い方が買っていかれるんですよね。けっこうご年配の紳士がハヤカワ文庫なんか、新刊を2、3冊まとめてお買い上げだったりすると、「おっ、おじさま、SF読みですか。かっこいい!」と心で拍手しつつカバーをかけたりします。幾つになっても、センス・オブ・ワンダーを失わないって素敵ですよね。きっと、夢を見ることを忘れない、心が柔らかい方なんだろうな。私も、絵本やSFやファンタジーのような、夢のある本を読むおばあちゃんになりたいな。で、孫と「あの新刊読んだ?面白かったよね」なんて話をするの。ああ、楽しそう!離れて暮してても、ネットでチャットしたりして。

 そういえば、「サン・ジョルディの日」がもうすぐですね。書店員がこんなこというのはなんですが、定着しませんねえ(笑)。本を贈るのって、やはり難しいのかな。で、この「サン・ジョルディの日」実行委員会とかいうところが実施した「心が揺れた1冊の本」というアンケートのランキング結果があるんですが(応募総数約25000。いったいどこで募集したんだ?)、さて、第1位は何だったと思います?なんと、『アルジャーノンに花束を』でした!ロングセラー、強し!今でもよく売れますからね、平台からはずせません。他にも、『赤毛のアン』や『星の王子さま』なんかのロングセラー揃いでした。最近のは『鉄道員(ぽっぽや)』くらいかな。

 私だったら、何と書いたかな。う〜ん、悩む!最近のだったら、重松清の『ナイフ』かな。これは泣けました。マンガだったら、大島弓子全作品。SFだったら、ダイジマンに勧められて読んだ『地球の緑の丘』の中の「鎮魂曲」。オールタイムだったら、そうだなあ、今浮かんだのは吉本ばななの初期の作品かなあ。『キッチン』、『うたかた/サンクチュアリ』、『TUGUMI』あたりかな。吉本ばななを読むと、「うんうん、あなたの言ってることよくわかるよ!たとえ何があろうと、私はあなたの味方だよ!」と著者に手紙を書きたくなります。なんでだかわからないけど。う〜ん、この他にもいろいろありそうで決められない!

 あなたなら、「心が揺れた1冊の本」に、何を選びますか?

4.16(金)

 今夜はちょっと胸がちくちく痛みます。ごめんね。

 川沿いの桜は、すっかり葉桜になりました。今日びっくりしたのは、線路沿いの金網のところにライラックの花を見つけたこと!ライラック、これは「キャンディ☆キャンディ」で初めて覚えた想い出の花です。今でも、この花を見るとふっと小学校時代の自分に帰ります。いつも通勤時に通る線路沿いの道は、なぜかいろんな花が植えてあって、通るのがとても楽しみです。しかも、なぜか金網の向こう(線路側)に植えてあるんだよね。一体誰がどうやって植えたのだろう、といつも不思議に思いながら歩いています。もうすぐマーガレットが咲きそうです。

 星間宇宙船が、佐藤亜紀さんで盛り上がってますね。一晩であんなに書きこみがあると、うれしいなあ。「こんなにたくさんの人がホントに見てくれてるんだ!」と感激してしまいました。皆様、ありがとうございます!おかげさまで、『バルタザールの遍歴』(新潮文庫)を入手できました。早く読みたい!

 今日は某出版社の営業の方と、恩田陸の話題で盛り上がってしまいました。『光の帝国』を昨日読んだばかりとのことで、「あれは名作ですよね〜!」とうなずきあいました。そう!これは本当に傑作です!未読の方はだまされたと思ってぜひ!私の昨年のベスト第3位です! 

4.15(木)

 おお、すっかり遅くなっちゃった。今夜は、第2回読書会でした。お題は、「彼氏彼女の事情」。いやあ、なかなか楽しかったです。参加者の皆様、ありがとうございました。賛否両論、いろんな意見が出て、興味深かったです。このテーマ本にとどまらず、なんかどんどん話が広がっちゃって、果ては現代マンガ論や、アニメ論(これのアニメの最終回には、皆ブーイング爆発)にまで発展してしまいました(というほどのものでもないか)。

 「カレカノ」は、たまたまLaLaで連載第1回を読んで、それがあまりにぶっ飛んでたので、以来ずっと読んでます。絵はあまり好みでないので、よくあの時読む気になったなあと思います。発見できてよかった。最近のマンガの中では、ついていける数少ないマンガのひとつです。なぜか?それは、恋愛を描いてはいるのですが、著者の視点がそれにとどまらないところだと思います。フツーの学園少女マンガって、ふたりがくっついて、はいめでたしめでたし、というのが多いのですが、これはちょっと違う。まず、主人公のキャラが強烈。彼女のコンプレックスが、恋愛を通して変わってゆくところがいい。さまざまな葛藤をクリアしていく過程がていねいに描かれている。まあ、詳しくは銀河通信5月号の特集にアップしますので、お楽しみに!

 津田雅美、他の短篇は読んだことないんですが、どれもテーマは同じだそう。どれもすごくいいそうなので、さっそく明日買ってこようっと。

 うれしかったのは、今日読書会をやった友人のひとりが、「読書会って面白いね」と言ってくれたこと。ホントに私もそう思います。次のお題はどうしようかな。今考えてるのは、海外ものにしようと思ってるんですが、うーん。

 『星ぼしの荒野から』の、「ラセンウジバエ解決法」を読了。皮肉のこめられた、こわい話でした。SFってすごいな、と思いました。自分の視界がわっと一挙に広がるような感覚。SF読みの方は、これがやめられないんだろうなあ。

4.14(水)

 昨夜、大ショックだったこと。「古畑任三郎」をビデオに撮るのを忘れてしまった!ぐずる娘に添い寝してたら、すっかり忘れてしまったのだ。ああ、私のおバカ!

 今朝、起きたら10時!よくまあ娘がこれだけ寝てたもんだ。おかげで母も寝坊ができました。熱も下がったようで、一安心。

 今日はあったかいというより、汗ばむくらいの陽気でした。髪を後ろで束ねていたので、首筋に日差しがあたって、チリチリしました。うっかりしてると日焼けしそう。日頃、1日中ビルの中にいるという生活をしてるので、たまに日差しの下に出ると、すごく肌が敏感になっているような気がします。そんなことないのかな。単なるトシか?

 『鍋が笑う』読了。続いて、なぜか部屋に落ちてた(笑)『ほんの1冊』(朝日新聞社)を読み始めました。これ、いしいひさいちの『女にはむかない職業』の藤原先生などのキャラが出てくる4コママンガと、彼らキャラクターたちによる書評で構成されてて、笑えます。ベストセラーへの皮肉というか。藤原先生ファンの方は必読!私はポップを書いて、かなり一生懸命この本を売りました。いしいひさいちの本って、コミックにあったり文庫にあったりで置き場所がバラバラなんですよね。今度、フェアやったらどうかな。ファンしか買ってくれないかな?

 あと、今の私のオススメ本は『おじゃる丸のまったり人生のススメ』(幻冬舎)。今、NHKで放映されてて子供に大人気のアニメの単行本化。私はあまりよくはアニメを見てないのですが、主題歌がとても好きで、(とくに終りの歌の「プリン賛歌」は傑作)ちゃんと見てみたいとは思ってたんですが、なにしろ夕方15分間しかやらないので、うっかりしてるとすぐ見逃してしまうんです。今日も、FFやってたら見逃したし(笑)。

 で、この本は、このテレビのストーリーが全部書いてあるんです。いや、とにかく笑えますよ。これは、ゼッタイ子供だけに見せておくのはもったいない!主人公のおじゃる丸は、のんびりしてるけど実はけっこうわがままなとこがトボケててかわいい。他のキャラも、皆ひとクセあるヘンなヤツばかり。意味なく合体する子鬼とか、みんな謎。ぜひ書店で立ち読みでもいいから、覗いて見て下さい!

4.13(火)

 昨夜からなんとなくヤバイかなと思っていたら、今朝、やはり娘が熱を出してしまった。とりあえず、午前中だけ実家に娘を預けて、ダッシュで仕事を片付け、早退。あああ、本当に申し訳ないです!なんで子供って、すぐ熱を出すのかなあ。まいるなあ。

 昨夜、『もてない男』読了。乱読は、明日あたりかな。面白かったんだけど、なんとなく、煙にまかれたような読後感。結局は何が言いたかったの?という感じ。続いて『鍋が笑う』を読み始めました。3つの話が入ってて、あとひとつで読了。最初の「鍋が笑う」は、かわいらしい絵とストーリーがマッチしていて、ほのぼのSF。あったかいお話で、オススメ。もっともっと読まれて欲しい、いい本です。何気なく、女性エッセイの棚に入れといたら売れるだろうか(笑)。ファンタジーの棚とかね。これ、雑誌「宇宙塵」に載ってたのか。知らなかった。「背中の女」はシリアスものでした。この方、岡本賢一さんて有名な方なんですかね?あ、ホームページあるって書いてある。「猫丸の国」ね。あとで行ってみようっと。

4.12(月)

 今朝、日経新聞の朝刊を何気なく見ていたら、「AERA」の広告の一文にふと目が止まった。題して「プライバシー露出系の人たち」。副題に「ネットで日記公開し昔の彼氏の話」とある。ムムム!これってば私のことじゃん!(いや、彼氏の話は書いてないけどね)さっそくお昼にその記事を読んでみた。最近、普通の人々が平気でテレビに出て、自分のプライバシーをさらけ出しても平気だったりするそうだ。また、1日に1500件くらいアクセスのある日記サイトが紹介されていて、彼女は自分の日常のあれこれを面白おかしく書いていて人気だそう。やっぱり彼女も、ホントのことしか書いてないそうだ。ウソを書くのって、案外難しいんだよね。全く架空の話を作らなきゃいけないわけでしょ。それってけっこう大変。だからこそ、作家というのはすごいと思う。

 私もときどき、「日記を公開する」ということについてはいろいろ考えます。プライバシーとはなんなのか?なぜ、私は日記を書いてるのか?友人は、「自分のプライバシーを切り売りするなんて信じられない」と言います。

 私としては、そういうつもりはないな。ただ、「毎日こんなこと考えて生活してます」というのを書いてるだけ。自分の何気ない日常の中の、ささやかな想い。そういったものをつらつらと綴ってるだけ。自分の思ってることを書くのは楽しいです。ん〜、なんでかな〜。ストレス解消に近いものがあるかもしれない。

 昔、子供の頃、家に帰ると「ねえ、お母さん、今日ねえ、こんなことがあったんだよ」とかってガーッと母親にしゃべったりしませんでしたか?私はそうでした。夕食の時間なんか、すごかったです。うちは3人兄弟だったので(だんごではありません。ちなみに私はいちばんうえは長男ならぬ長女)、3人がいっせいに母に今日の出来事の集中砲火を浴びせるので、その闘いはすさまじいものがありました。

 今、日記を書いてるのは、ひょっとするとこれの代わりかもしれません。今日起きたいろんなこと、誰かに話したい、聞いてほしい。の、かな?う〜ん、やっぱりホントにホントのところは自分でも謎。ただ、書きながらいつも必ず感じてるのは、こうしてアクセスしてこれを読んで下さってるあなたへの感謝。今日も、ご訪問ありがとうございます!

4.11(日)

 昨夜、3時近くまで本を読んでいたので、今日は眠くてどうにもパワーが出ず、1日うだうだしてしまいました。娘に8時に起こされたけど、テレビをつけてロボコンでごまかし、横で9時までごろんと寝てました。洗濯はしたけど、掃除はさぼっちゃった。そのままだらだらと寝っころがったまま、『冷たい密室と博士たち』読了。とても面白かったです。今回のトリックはちゃんと納得いくものだったし、文句のつけようのない出来でした。なかなか気に入ったぞ、森博嗣。文庫化されるのを順に全部読破しようっと。

 そのまま、『もてない男』(筑摩新書)を読み始めました。まだ1/3くらいなのであまりコメントできませんが、男性心理がいろいろわかって面白いです。へーえ、そうなんだー。オトコもいろいろ大変ね。「童貞」の章なんかは、この心理はオンナだって同じだよ!と思いました。続編として、ぜひどなたか女性に『もてない女』を書いていただきたいですね(笑)。

 たまにはこういうのを読むのも、気分が変わってなかなかいいです。竹内久美子なんかわりと好きで、昔あれこれ読みました。『そんなバカな!』とか、目からウロコでしたねえ。恋愛や嫁姑のケンカが遺伝子のせいだったとは!あれから、すごく気が楽になりました。「ああ、これは遺伝子のせいね」でなんでも片付けられたので(そりゃ違うって)。最近の本はあまり読んでないんですが、相変わらずなんでしょうか、竹内久美子。

4.10 4月ももう1/3過ぎたのかあ。早いなあ。今夜はけっこう大雨。皆様、ぬれませんでした?傘持ってましたか?この雨で、桜も散っちゃうかな。先日休みの日に車を運転していたら、アスファルトの道路の上に、散った桜の花びらが舞ってました。まるで、子供がたたたっと走ってるみたいでした。花びらたちが、鬼ごっこをしてたのかな。

 私はミーハーというか、のせられやすいというか、単純というか、とにかく人がいいという本はすぐに読みたくなってしまう性質です。新聞や雑誌の書評しかり、ネットの誰かの日記や評判しかり、口コミしかり。誰かが「この本、面白いよ」というと、もうガマンできなくなるんです。だって、すごい傑作を読み逃していたら、もったいないじゃないですか!今日は、溝口@書物の帝国さんの日記にのせられて、『もてない男』(ちくま新書)を買ってしまいました。

 MLとかでも、皆がある本について話をしてて、自分が読んでないと話に加われなくてとても悔しい。マラソンでびりっけつを走りながら、「待って〜」と皆の背中を必死で追っかける、そんな気持ちであわててその本を読みます。と昨日ダイジマンに言ったら、「オレはそういうの、全然ないね(笑)」と言われました。そうかあ、人によってずいぶん違うんだなあ。

 今夜は、『冷たい密室と博士たち』を読み終わるつもり。その次は、『星ぼしの荒野から』に行くつもりです。最近は、読みたい本をガーッとメモに書き出して、どれを先に読みたいのか、うーむと考えて、題名の上に読む優先順位を書いたりしています。もちろん、これはそのときの気分によって変わりますが。ああ、それにしても気持ちに読むペースが追いつかないよお!

4.9(金)

 今夜も寒かったですね〜。手なんか、かじかんじゃって。でも、気持ちはほかほかしてるのだ。

 今、家にひとりです。これを打ちながら夕食のカレーを食べてます(よい子のみんなは、ぜったいにマネをしないでね!)。私は、独り暮しをしたら、歯止めがきかなくて、どん底まで自堕落になるタイプだな。したことないけど。ま、今でもやりたい放題してるという噂もあるが(笑)。

 あ、でも、独り暮しはないけど、家出したことはあります。父親と大喧嘩して、東京で独り暮ししていた従妹のところに転がりこんで、半年共同生活をしてました。従妹は私と同い年で、同じB型だったので、なにかと話がツーカーでとてもラクでした。今思えば、性格も似てたんだな。朝電話してその日にいきなりボストンバッグひとつでやってきた私を、なんの違和感もなくすんなり迎えてくれました。こういうとこは、やっぱり血だなと思います。赤の他人じゃなく、どこかが本能的につながってる肉親なんですね。それにしても、今思えば若気の至りだなあ(笑)。むちゃくちゃだなあ、やってることが>私。あ、でも、結局親公認みたいな家出だったんですけどね、ってなんだそりゃ。

 いやあ、でもとても楽しい共同生活でした。私は働いてましたが、彼女はまだ大学生で夜バイトをしてたので、互いに生活時間が違うので適度にひとりでいられるのであまり気をつかうこともなくて。休みの日はたまには一緒に遊んだりして。彼女はモテたので、彼氏の話を聞いたり。彼女の卒業と共に、この楽しい生活は幕を閉じました。

 外資系の会社に就職して、バリバリのキャリアウーマンだった彼女もいまや母。専業主婦をしてます。とっとと結婚してやめようと思ってた私は、なぜかこうしてまだ働いてる。不思議なものです。

4.8(木)

 今日は寒かったですね〜。風向きが変わったのかな。

 今、『永遠の仔』がじわじわと売れててうれしいです。けっこうたくさん仕入れちゃったので、ちょっと多すぎたかなとも思いましたが、追加注文しないとというくらいの勢い。いい本や、自分の好きな本が売れるのはとてもうれしいです。同じ感動を分かち合える気がして。買って下さった方に「ああ、この本面白かったな」と思っていただけたら、これはもう本屋冥利に尽きるってもんです。もし、「意外とつまんなかった」と思って下さってももちろんオッケー。受け取り方は人それぞれですから。そういうのも新しい発見です。自分の好きな本が売れるたび、そのスリップを見ながら、いったいどんな方が買ってくださったのかな、と楽しく想像しています。

 私が少し本を読むのをご存知のお客様や、出版社の営業の方に、ときどき「何か面白い本ない?」「最近、なにかお勧めの本はないですか?」などと聞かれます。その方の好みを聞き出しながら、自分が読んで面白かった本をあれこれお勧めするんですが、これがけっこうスリルなんですよ。皆さん、必ずそのオススメ本を買ってくださって、感想をちゃんとあとで教えてくださるんですが、私にしてみれば、その感想を聞くのがとても楽しみなんです。ビンゴ!の時もあれば、ハズレの時もあって。「面白かった」と言われると、もううれしくてたまんないですね。やったあ!大当たり〜!ってなもんで。これも、本屋の醍醐味ですね。

 昨夜、2時半にやっと『チグリスとユーフラテス』読了。私、やっぱ人より読むの遅いのかな。今日は眠かったです〜。

4.7(水)

 今日は、うちの近くの高校の入学式だったらしく、娘を保育園に連れて行く途中、たくさんの高校生の親子とすれ違いました。子供のほうが、みんなそろって照れくさそうなのがおかしかったです。あの年頃って、親と歩くのがなんか妙に気恥ずかしいんだよね。入学式なんて、子供は別にうれしくもなんともないし(私はそうだった)。でも、親としちゃあ、自分の子供がこんなにでかくなったというのって、すごくうれしいんだろうな。

 自分が親になってみて初めてわかったんだけど、子供って、なんだかすごく不安な存在で、変な話だけどいつ事故にあうか、いつ病気になるかわからない。明日も元気でいるという確信なんて全くない。だからこそ、こうして無事に大きくなって、本当に喜んでるんだと思う。よく、入学式や卒業式で、校長先生が「保護者の皆様、おめでとうございます」と言う意味が、今、やっとわかるようになりました。

 今日はなんか忙しい休日でした。午前中は家事を片付けて、宅配便を受け取って、ちょっと頭痛がするので(寝不足のため)昼寝してたらもう1時半。それから市役所まで出かけて例の地域振興券を受け取り、不在だったので郵便局に戻ってしまった郵便を取りにいく。わざわざ取りにいかねばならんのは、ちょっと面倒。もうちっと考えてくれないかなあ。振興券くれるのはうれしいけどさ。駅から市役所まで往復30分だよ〜。

 で、ちょっと店によって、さっそく振興券を使う。自分の本を買おうかなと思ったが、さすがに気がとがめて娘の絵本を買う。『げんきなマドレーヌ』、『ひとまねこざる』、『とん ことり』の3冊。娘のといいつつ、ほとんど自分の趣味(笑)。考えてみたら子供の本って、買い与えるのは大人だから、その大人の趣味がもろ反映しますね。

 後は食料品など買って帰る。ああ、せっかくの休みだってのに、ゲームもできんかった!今夜の目標は、がんばって『チグリス〜』を読破すること。某MLで、ネタバレをほとんど読んでしまったアホな私。だって、ガマンできないんだよ〜。

4.6(火)

 心に魚眼レンズを持ちたい。私は猪突猛進型だから、とかく視野が狭くなりがちで、前のことしか見えなくなることが多い。前を見つつ、もっと右や左、後ろや上なんかも常に視野に入れておかなくちゃなあ。あまり欲張りにならなくてもいいけど、心のアンテナはいつも敏感にしておきたいな、と思う今日この頃。

 なぜかというと、今、ちょっとアイデアにつまってるんです。どうもねえ、斬新な発想が出てこなくて。もっと頭を柔らかくしなくちゃダメだなあ。

 例えば、娘の発想。「もう雨やんだの?雨、どこにいっちゃったの?雨のお家に帰ったの?雨のお母さんのお家?」こういうの聞くと、ああ、やっぱり知らず知らずのうちに、自分の心は固くなっちゃったんだなあと思います。

 今夜から、「古畑任三郎」始まりましたね!うれしい!これ、大好き〜!この春からのドラマ、これだけは見ようっと。ビデオとらなきゃ。

4.5(月)

 「春はあけぼの」と清少納言は言ったけど、私なら「春は宵」だな。日が落ちても、まだなんとなく昼間の暖かさがほんのり残ってて、空気がどことなく甘く感じる。世界中がとぷんと海の底に沈んだような青に染まる時間。よその家の庭から道にこぼれる花、夕食の匂い。うちに入るのがもったいなくて、もっと歩きたくなってしまうような帰り道。今日は、そんな夕暮れでした。実家にいた頃も、たまに気分がいいと、会社から家まで30分、電車に乗らずにてくてく歩いて帰ったりしました。春の宵に限って。 

 本日の購入本。『星ぼしの荒野から』(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)、『マッド・サイエンティスト』(クラーク他)、『死の記憶』(トマス・クック)、『夢見る頃を過ぎても』(中島梓)。みんな文庫。ああ、本を買うのって、なんでこんなにうれしいんだろう。期待で胸がわくわくする。うう、早く読みたい!でもその前に『チグリスとユーフラテス』が私を待っている…。

 『チグリス』は、新井素子健在なり、というまさに彼女にしか書けないあの文体なので、分厚いけれどもサクサク読めます。まだ1/3くらいしか進んでないけど、これ、軽い文体に反して、テーマがけっこう重くないですか?まだお子さんがいない、著者自身のことがつい頭に浮かんでなんか複雑な気持ちになります。

 明日あたり、新刊速報を少しアップできるかな。今日はとにかく本を読むのだ!

4.4(日)

 今夜は、会社の皆と恒例のお花見でした。去年よりはあったかくて助かったあ。桜もちょうど見頃でした。といっても、皆、仕事の後で欠食児童のように飢えているので、とにかく“花よりだんご”。とりあえずは腹ごしらえをしてから、だらだらと話に花が咲きました。私はエマノン嬢にゲームの攻略法を教えてもらいました。そうか、ジャンクションが大切なのね、って花見に来て何の話をしてるんだか(笑)。こないだ出た、攻略本のアルティマニアをもっとちゃんと読まねばならないようです。あうう。本の話も少し。筑摩文庫の『夢見る頃を過ぎても』(中島梓?栗本薫?どっち名義かな)がとても面白かったとのこと。あと、森博嗣の『ミステリィ工作室』についてとか。森さんって、ものすごい記憶力のいい方なんですってね。なんとなく、あのシリーズの主人公である犀川教授とダブるなあ。

 今日から、某MLで盛り上がっている『チグリスとユーフラテス』(新井素子)を読み始めました。まだほんのさわりなんで、なんともまだコメントのしようがないのですが。これからの展開が楽しみ。

4.3(土)

 今日の娘の悪魔のささやき。「ねえママ、FFやろうよ〜」…いいけどなんで?あんたは横で遊んでるだけじゃん。たまに横から覗いて「わあ、すごいね、あれ、かみさま?」とか聞いてくるけど(ちなみにこれはGFのイフリートを見たときのセリフ)。で、そんな誘惑に母が逆らえるはずもなく、「うん、やろっか」。今日の午後は、ずうっとやってました。ダメダメな私…。しかし面白いのは、戦闘やって勝った後の「テテテテーテーテーテッテテー」という曲を聴くだけで、「やったあ!勝ったあ!」と喜ぶ娘。あんた、わかってるわけ?

 こういう母を持つと、やはり娘も将来ゲーマーになるのだろうか。確かに、胎教はFFだったし、生後2、3ヶ月くらいの時には、ひざの上にだっこしながらドラクエやってたからなあ(笑)。私よりうまくなるなよ。あ、それとも、すごいゲーマーに育てて、「このダンジョンはどうやるの?」とか教えてもらうか。生きた攻略本として使う。これもまた良し。(いいのか?)なんか、自分の子供で「子育てクイズ マイエンジェル」をやってるような気が…(笑)。将来は、やはりオタク?

 今日は、新刊速報がすごいですよ!5月の文庫情報どっさり!ああ、入力するの疲れた〜。でも、皆様のためならエンヤコラ!今回もオイシイのがいっぱいありますよ〜。しかし、我ながら更新がマメだと思う今日この頃。いや、もっとスゴイ方もいっぱいいらっしゃいますけどね。しかし、こればっかりやってると本が読めないのだ。むーん。

4.2(金)

 ああ、またしても更新遅くなっちゃった!お待たせしました、銀河通信4月号、アップしました!今回は、ダイジマンのださこんレポートが載ってますので、ださこん関係者必読!皆様のレポートとはひと味違ってなかなか興味深いです。

 現在の私の通勤本は、『冷たい密室と博士たち』(森博嗣)です。わりとこの文体は好き。これで、トリックさえ納得いけばなあ…。今回はどうだろう。ちなみに私の知り合いは、『数奇にして模型』を、「好きにしてもオッケー」のダジャレではないかと言うのですが、うーん…。

 今日、うちの店は、東京創元社40周年フェアを店頭に出しました。なんとなんと、これ、北村薫の『六の宮の姫君』のテレカが当たるんです!欲しい〜!ダイジマンは、ひらいたかこデザインのオリジナル懐中時計が欲しいと言ってました。これは倍率高そうだなあ。このフェアの文庫に挟まっているハガキで応募するそうなので、皆様ぜひお買い上げよろしく!

4.1(木)

 今朝起きてみたら、外は真っ白な霧。見なれたいつもの街じゃないみたい。このまま歩いていったら、よく物語にあるように、どこか違う場所に着いてしまいそうでした。1日、このままだったら面白いのに。でも、出社する頃にはもうすっかり晴れてしまっていたのでした。

 日中は、すごく暖かかったようですね。ビルの中で働いてても、暑かったですから。でも、夜は風が吹いてまた寒くなって。春は、めまぐるしく天気が変わりますね。

 本日の大ニュース!東京創元社のホームページがついに開設されました!溝口@書物の帝国さん、情報提供ありがとうございました。いやあ、正直、ここまで素晴らしいページだとは想像していませんでした。ファンの心をくすぐる仕掛けがいっぱい。これは、ダイジマン感涙ものでしょう。ちゃんと、創元SF文庫ファンのページまであるし。編集の小浜さんが、火星シリーズについて書いてらっしゃいます。読者が投稿できるページもあって、私もさっそくメールを出しておめでとうを言ってきましたよ〜。あ、本屋さんのページの40周年企画フェアの書店一覧に、私の書店もちゃんと載ってました。渋谷は、有栖川有栖のサイン会かあ。いいなあ。(あ、勝手にリンクしてもよかったのかな?)

 昨日の日記に、少々訂正。『残酷な神が支配する』の新刊は、4月発売でした。私がすっかり勘違いしてました。失礼いたしました。『MONSTER』は、ちゃんと出てました。早速買って読みました。う〜ん、じれったい!まだまだ話は続きそうです。『ファイナルファンタジー[アルティマニア』も買ってきましたが、この分厚さにはびっくり!480ページ近くあり、厚さ約3センチ!これで1500円は安い!皆様待っていたらしくて、どかどか売れてました。みんな、やってるのね〜。それにしても、ジャンクションシステムがいまだによく理解できてない私。ああもう、どうしてこう面倒な設定を作るかなあ。もうちっと、やさしくしてよ!ついてけないよ!って私がおバカだから?(笑)時々出てくるCGは、すんばらしいです。見とれます。ゲームの域を越えてます。あれを見るだけでも、やる価値はありますよ。ラグナくんのCGも見たいなあ。キミはおちゃらけてばっかりだなあ。


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