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. ものを見るということ(1) 
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ものを見るということは、視覚系を通して脳が見ている
のだが、このとき脳は眼に映ったものをそのまま受容し
ているのではない。いくつかのポイントを押さえ識別し
判断している。

. 写真のコントラストを上げ2値化
してもかなりの程度、誰かわかる。


 ジョンレノン 1940〜1980

 チェ ゲバラ 1928〜1967
 ゲバラ日記/松岡正剛の千夜千冊

. . このような図形も顔にみえる。
(家 3穴コンセント)
これは、意志を持って行動する
他者に迅速に対応するためであろう。
(多くの生物は二つの目と一つの口を
持っている)

Face perception

この判断にある種の偏向がありそのため錯視が生じる。
この二つの図は天地を逆にしただけの同一のものである。
しかし光源は上、それも左上という刷り込みがあるため
左は凸、右は凹に見える。

 クレーター錯視

 カイ.フォン.フィアント
 (フィンランド)心理学者
 1938年発表

このことにより、形が単純化されてもハイライトとシャドウの位置に
よって凹凸を表現できる。


これは何の図か?。上下を逆さにすれば、簡単。


これは「あいまい図形」というものである。
真ん中は何の絵か?最初に見えたイメージがしばらく
つづき、他のイメージに転換すると今度はそのイメージ
がまたつづく。 /  大きな図を見る
「うさぎとかも」 心理学者 ヤストロー(Jastrow) 1900年発表


明るさの対比(単純対比錯視)
同一明度でも背景色の濃度により、明暗差があるように見える。

明るさの対比錯視 
中の無地部分は均一色だが左右で明暗差があるように見える。
.

シェブルール錯視(縁辺対比)
.Chevreul illusion
Bandes_de_Mach  /  Machsche_Streifen
たて縞はそれぞれ均一色 だが、より濃い色と接し
ている部分は薄く、より 薄い色と接している部分
は濃く見える これは、脳が補正を して 認識して
いるためである。
急激な輝度の変化に過剰に反応する現象。
( シェブルール フランス ) 化学者


明暗差による立体感
0  この立体(六面体)の場合、光源は左上ではないが
一番大きな面が最も明るく、前から見える他の二面
が明度差のある影で光源の方向を感じさせる。 .
また、いずれの影も背景より明るく前面に進出して
見える。
(立体にマウスポインターを近付けると、その方向
に回転します。)
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視覚伝導路  /  視覚野  / 
この分野の関連領域は 認知心理学、視覚心理学、視覚心理物理学、認知科学、記号論。












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