明度の知覚と錯視 / 明暗の錯視 |
ものを見るということ(7) Checker shadow illusion ( チェッカーシャドー錯視 ) |
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これも、非常に錯視度が高いものです。 市松格子 ( チェッカー ) は2色の組み合わせである。 |
物体の影は、明度が下がるという補正を、脳がしているために発生していると考えられます。 |
作者は、マサチューセッツ工科大学のエドワード・エーデルソン教授 ( Edward H. Adelson ) 1995年 |
AとBのタイルは同じ色であるというもの。 Checker_shadow_illusion / チェッカーシャドウ錯視
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種明かしをされても、俄には信じられない錯視度の高さです。 |
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左の図は、上段の図と同じもの。右の図は証明のため、AとBを繋げて見せたもの |
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見たものしか信用しない、この目で見たから本当だと言っても、入力した映像を分析、判断する |
過程には、このようなこともあるのです。 |
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明暗の錯視 チェッカーシャドウ錯視 ( NTTコミュニケーション科学基礎研究所 ) のページで、AとBの
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色票をマウスドラッグして、色々な所へ置いてみることができます。 |
An interactive click-and-drag demonstration of the effect こちらも同様です。 |
錯視とトリックアート入門 /
錯視の科学館
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平面にして確認してみた。 |
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円筒を取ってみた | | こういう具合になっている |
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まず、円筒を取ってみた。やはり影だけあるのは、違和感がある。続いて平面にしてみた。AとBを同じ明度にした。 |
やはり、この影のグラデーションが大きな役割をしているのが判る。これで十分驚く程の錯視だけれど、この無彩色の画面に |
カラーの物体を置いて見せたところが、このプレゼンの勝因だろう。 |
物体だけを取り除くという、有り得ない状況を作ったところ 明色は進出し暗色は後退して見える効果のためパースペクティブが |
おかしいように見える。 |
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オリジナルの画像(Checkershadow Illusion)のAとBの数値を調べてみた。 |
両者共に、HSB=0,0,47、RGB=120,120,120、16進値=787878 であった。 |
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FFFFFF (16進値) | |
787878 | |
000000 |
255,255,255 | |
120.120.120 | |
0,0,0 (RGB) |
0,0,100 | |
0,0,47 | |
0,0,0 (HSB) |
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見てわかる16進法
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ログヴィネンコ錯視 ( 明暗の錯視 ) |
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Logvinenko, A.
(1999) Lightness induction revisited. Perception, 28, 803-816 |
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これも、AとBは同じ明度の色であるというもの。チェッカーシャドー錯視と同じく、明暗の対比に影の要素を |
加えることで錯視の度合いが大きくなっている。横ボーダーの立体感も発生している。 |
もっと大きい画面にすると、立体視
もできる。 /
ステレオグラム
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チャブ錯視 ( 明暗の錯視 ) |
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Charles Chubb(1989年) |
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Sources :
Purves Lab / Research / Explanation / Lightness/Brightness / Chubb Illusion
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対象のコントラストが周辺のコントラストに影響される錯視。Charles Chubbらによって1989年に報告された。 /
Chubb_illusion
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外部リンク 明暗の錯視 http://www.klausnordby.com/ego/illusions.html |
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このサイトは大判のアニメで、明暗対比の錯視を紹介している。 |
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明暗の対比 |
グラデーション地の上のグレーは均一色であるが、左は濃く、右は薄く見える。暗い色は。縮小後退、明るい色は膨張進出して見える。 |
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これも各色票の中のグレーは同一の明度である。 |
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これも上に置いているグレーは同一の明度である。ぼかしのある方が錯視度が高いことが判る。 |
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色の16進数による表記 (216色+無彩色36色) /
色彩の基礎知識(1)
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色彩の基礎知識(2) /
色彩の基礎知識(3)
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Perception 30 Lecture Notes: Brightness
Professor David Heeger , Department of Psychology, New York University / |
Monocular signals in human lateral geniculate nucleus reflect the Craik−Cornsweet−O'Brien effect
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Lightness Perception and Lightness Illusions
明度の知覚と錯視 ( interactive movies based on a paper by Edward H. Adelson ) |
Koffka Ring - MIT
swf (コフカのリング) ゲシュタルト心理学を創設した3人の1人。コフカ(1886-1941)が発見した現象。 |
『ゲシュタルト心理学の原理』クルト・コフカ
松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇 / |
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Adelson, E. (2000) Lightness Perception and Lightness Illusions. The New Cognitive Neurosciences (Eds. M. Gazzaniga), MIT Press.
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