1.
京都満腹？ツアー
寝つき始めにかなりの爆音を聞いた気がしたんだけど、なんかぐっすりだった様で朝食の時間だと起こされる。外はまだ暗い感じ。朝食は大広間に準備されていて色々な小鉢に海苔に厚焼き玉子と、赤味噌汁はちょっとアレだったけども美味しく頂けた。今回、基本的に飯は良かったな。
午前１０時にチェックアウトして、昨日の逆走で京都駅へ向かう。外はちょっと肌寒さを感じるけど雪はすっかり融けて消えるか、屋根から大量に落ちてくる雫になるくらいの気温なんだね。すっかり明るい中を歩くと、なんか京都と言う感じの佇まいの家が沢山あって、違う場所と言うか遠くに着たんだなあと感じる。なんかこの感じが最近は良いね。楽しい。価値のある瞬間に思える。
駅地下のコインロッカーに荷物を預け、昨日の宴会でなんか済し崩しに決まった観光スポット？へ向かう。金閣寺などの要所へのバスは凄い行列が出来てた。が自分達はマイナー？なところなので、そんなに並んでなくすんなり乗り込む。が番号は合っていたけども、行き先が違うバスだったらしい。気が付いたところで降りて、近くのガソリンスタンドで方角を聞く。元々、駅は１つと歩けない距離でも無かったので、歩いて向かうことに。
１５分も歩くと目的地の梅小路公園付近に。そこで汽笛が聞こえた。公園に入ると木の向こうから水蒸気が上がっているのが見えた。そのまま進むと旧二条駅舎を移設した梅小路蒸気機関車館に到着。元々は操車場を縮小した後に公園を作り、ＳＬの動力保存と展示場を整備したところらしい。その筋では有名どころらしいけど全然知らんかった。入場券を買って駅舎に入り、そのまま真っ直ぐ出ると倉庫みたいなのが併設されている。円形の倉庫を形に沿って歩き開けた目の前にＳＬが出現した。
煙突から薄っすらと黒い煙を吐いていて、白い蒸気も時々見える。ボイラーに火が入っているらしい。体験乗車できるので乗車券を買って、後ろに繋がれている２両のオープンデッキの客車の後ろの方に乗り込む。すぐに発車した。が単線を往復するだけらしく、まずはゆっくりと後進していく。思ったよりもスムーズに発車するのね。まあ運転手の腕なんだろうけど。動作中の音も五月蠅いわけでも無く、なんかイメージとしてはがたごとって感じだったけど。
数百メートルほど後進して終端に付くと、汽笛を鳴らして出発の合図。近くてもそんな大音量でもなく、むしろ心地よい気もするくらい。良い音だなー。ＴＶかビデオでしか聞いた事の無い（訳ではないけど幼少の頃なので忘れた）のが、生で聞けるってのは良かったなあ。それだけでも来た甲斐があったかも。進みもスムーズ。速度はそれほど速くないけど。軽いＳ字手前から速度を落とす為にか盛大に蒸気が出て、視界が白く遮られるくらい。エンジンブレーキ？みたいなのかなー。
ほんの１５分くらいだった気がするけど、良い経験が出来た気がする。一度、実際の路線で走っているのにも乗ってみたい。それはそれで本当の運転状態なんだろうから、また違う乗り心地とか状況に出会えそうだし。降りた目の前には扇形車庫と転車台があり、ＳＬは十数両並んでいた。ＳＬ乗車場へ行く道は扇形車庫の裏手だったのね。保存されているのが１０両近くあり、なかなか迫力満点。黒々とした鉄の塊を近くで見ると圧倒だれるね。北海道にも無いわけじゃないけど、さすがにまとめて何両も並んでいて間に入ると迫力満点。
あまり鉄道に興味が無い人も、圧倒的な鉄の塊と油の匂いは何かしら感じるものがあったらしい。３０分も居れば良いほうだと思っていたけど、気が付いたらお昼を過ぎていた。日向は暖かく感じるようになっていたので、寒さも朝方に比べると感じなくなっていた。まあ日陰や風が吹くと寒いね。なんかこれだけで十分、なんか観光した気になったくらいボリュームがあったな。
けども体は正直でちゃんと空腹になる。お昼は公園内にレストランがあるのでそこに入った。京都っぽいものが食べたい気がしたのだけど、そんな感じのメニューは馬鹿高いか予約制だったりだったので洋食定食を注文。待っている時や食べている時に、汽笛が聞こえるのも風情があって良いねえ。まあこの辺に住んでいる人にとっては、全くの日常的な音なんだろうけどさ。
お昼も食べ終わりこれからどうしようかと話をしていると、五重の塔のある東寺はこの近くらしい。金閣寺と清水寺は諦めモードが漂っているので、少なくても五重の塔だけでも制覇したいと歩いて向かう。途中、信号のある肉屋さんで信号待ちて立ち止まった時、匂いと値段で牛肉コロッケ60円を購入。昼飯を食ったばかりなのになあ。別腹か。美味しかったけどちょっと小さかったな。２個買えば良かったかも。
喪中は駄目らしいので門を潜らずに入る。拝観料が高い。と思ったら３連休にあわせて特別らしい。取り合えず付属の建物を巡りから。賽銭をしつつ歩き回ると、古く大きな木造建築物の中には大きな仏像が置かれている。ちょっと暗めとも相まってか迫力を感じる。畏怖って奴かな。ほとんどの仏像は真っ白になるくらい埃を被っているけど、仏様なので掃えないらしい。特別な何かでしか出来ないとか。そう言うもんなんだ。
で主役の五重の塔は、特別期間中とあって１階が開放され中に入れるようになっていた。これは運が良いのかね。入り口で立ち止まる人が多く、混んでて出にくいのかと思ったら、案内人が居て説明を受けならがらしい。中には仏像があり、壁と言う壁、天井、柱には絵が描かれていた。もっと殺風景なのかと思っていたけど、凄くカラフルなんだね。内容はあまり細かくは覚えていないけど、それぞれに意味や縁があるとの説明を受けた。
2.
京都から
京都駅まで歩けない距離ではないらしいけど、近鉄の駅の方が近いと言うので１駅だけども乗ってみる。でついでに金を下ろしたいので、近所のセブンイレブンを検索したが、札幌ほど街中にセブンイレブンは無いらしい。駅周辺には無く、むしろ遠くに行くような方向。諦めて提携ＡＴＭで手数料を払っても良いと、取り合えず京都駅へ向かうことに。ここので京都在住の人と別れ６人で京都駅へ。高架から見る京都もオツなもんですな。
駅接続の伊勢丹の上階にある食堂街のイタリアンレストランで、３時のお茶にする。しばらくして用事で２人が先に帰る。それから特に当ても無く、さすがに良い時間で今から観光も無いだろうから帰る準備かなあ、と言う感じで名物の京都駅の大階段を降りる。駅地下に下がったところでまた１人帰った。残り３人で取り合えずお土産を買いに行くことにする。
でお金を下ろしたいのだけど、日曜日も午後５時を過ぎると提携ＡＴＭでは下ろせない罠。そいつは気が付かなかった。改めて検索したら駅傍にセブンイレブンがあるのが分かった。無事に金を下ろせたので、戻る道の京都タワーホテルでお土産を買う。もう１人、北海道から来たのが"とらや"の羊羹が買いたいと言う事で、探し回ってやっと伊勢丹地下で発見。ついでに自分も買ってみるが、高いのなー。知らん買ったけど。
買い物も終わったところで午後も８時近く。２人とも別れて最後の１人になる。駅周辺で何か無いかと思ったけども、何もないっぽいので駅地下の蕎麦屋で夕飯。京都ラーメンと悩んだけど、鴨汁も京都っぽい感じがして。で美味かったから良し。検索して見つけた駅近のネットカフェで２時間ほど時間を潰し、お金を下ろしたセブンイレブンで飲み物と軽く食べ物を買って、午後１０時半過ぎに寒いけどもホームへ移動した。
０番ホームにはすでに夜行しか入ってこないようだけど、１５分くらい前からちょこちょこと人が増え始めた。２０人くらいはいるかな。思ったよりも乗る人いるんだね。寝台急行銀河は、遅れも無く定時発車。指定席満席のアナウンスがあり、まあ見た感じ空いている席は無さそうだ。なんかＢ寝台がこんなに混んでいるのも久々に見たなー。って感じだし。
一息ついてから寝る準備をして寝床を作る。でビールを飲みながら、ちょっとまったりして車掌のアナウンスを聞く。午前０時半ころに消灯してから寝る態勢に入る。が乗ったときから気になっていた、隣のいびきがひどくて寝れそうも無い予感がちょっと。あまり寝られなくても、明日も半日は車上の人なので寝る時間には困らないから。
ここまで長かったね。