表紙、カバーの原稿も出来ました。本文他すべて原稿は揃いました。
さあ、いよいよ最後の仕上げ、製本にはいります。この良し悪しですべては決まります。
○本の名称
まずは本の名称を復習しましょう。
○表紙、カバーの作成
A3の用紙に表紙、背表紙、裏表紙の原稿をそれぞれ貼り付ける。色最厚上質紙等(表紙用紙)
コピ ー機で手差しでコピー(カラーも可)を行い、表紙・背表紙・裏表紙が一体になったものをつくる。
紙質は自分の好みで。表面がなめらかなものが綺麗にコピー出来る。(上質紙、画用紙、コットン紙、レザック紙等)
プリンターが大きければパソコンから直接印刷しても結構です。
〇原稿の順序
とびら(裏白)、カラー写真・白黒写真・記事等、序文、目次、本文、付表、奥付、その他
中とびら(中白)は節目ごとにつけます。
〇自分史の製本
・準備するもの
カッター、パンチ、製本ファスナー、鉄筆、糊(固形粘着材)、セロテープ、製本テープ、両面テープ
何れも文房具屋さんにあり、特別なものはありません。
製本テープ | 幅50ミリ | 10メートル | 800円 |
幅35ミリ | 10メートル | 600円 | |
製本ファスナー | 10本入り | 220円 | |
両面テープ | 幅12ミリ | 8メートル | 220円 |
・製本の順序
1.中身を作る(B5判の場合)
1)綴じ穴開け用の厚紙を作る
B5判より幅が6ミリ大きい厚紙(厚さ1ミリ程度のもの)を2枚準備する。
2)パンチで綴じ穴を開ける
・遊び紙・とびら(裏白)・目次・写真・記事・本文・付表等(中とびらは節目ごと)を 10〜20枚程度づつ重ねる。
穴を開けるときは、重ねた紙の両側を(A)(B)二枚の厚紙で挟み「地」と「小口」が綺麗に 揃う様にし、穴が6ミリ「背」側に寄るようにする。(綴じ白の幅を出来るだけ少なくするため) こうすることによって本の開きがよくなる。
一寸高価なパンチだと綴じ白の幅を調節できる。この場合は6ミリ大きめの厚紙でなくB5判の厚紙でよい。 パンチで穴をあけ(4箇所、製本ファスナー2本)、製本ファスナーで綴じる。穴あけは出 来るだけ左側に寄せた方がよい。(本の開きをよくするため)
3)製本ファスナーで綴じる
製本ファスナーで穴のあいた原稿を綴じる。
B5判の場合2カ所、製本ファスナー2本を使用。
B6判の場合1箇所、製本ファスナー1本でよい。
・ファスナーで綴じたら地と小口をきれいに揃え、背の部分を糊で紙が動かないように固める。(A)
4)製本テープで中身をつくる
ファスナーで綴じたら「地」と「小口」を綺麗に揃え、背の部分を糊で紙が動かないように固める。(A)
・(A)を製本テープ(ペーパークロスタイプ)で仮製本する。(B)
2.表紙、背表紙、裏表紙の原稿をそれぞれ作る
あらかじめパソコンで表紙、背表紙、裏表紙をつくる。
3.表紙(一体物)の原稿を作る
A3判の用紙にそれぞれを貼り、一体物のコピー原稿をつくる。
4.表紙(一体物を)準備する
上記のコピー原稿で厚手の用紙(120K程度のレザック等)にカラーコピーして一体物をつくる。
表紙(一体物)は本の厚みに合わせて背に鉄筆で軽く選を引き、折れるようにしておく。(下図の背の青線部分)
5.見返し用紙を準備する
B4判の紙を中心で谷折り(表側を内側に)し、B5判の大きさにする。片方が「見返し」になり、もう一方が
「見返し(遊びのほう)」となります。
表紙用と裏表紙用の2枚を準備する。
出来れば170K程度の厚手の紙(ツムギ、コットン紙等しゃれたたもの)がよい。厚手の紙を使うことにより、
本の表紙と見返しを貼り合わせたとき、本の表紙が厚くなり、丈夫なものになるからです。
6.中身に見返し用紙をつける
見返し用紙を「中身」にきれいに合わせて、中身の製本テープ部に見返し用紙(遊びの方) を両面テープ又は糊で貼りつける。同様に裏側も取り付ける。
・中身にテープを貼る
完成した中身 | 中身に両面テープを貼る(空色部) |
・両面テープを貼った中身に「見返し」用紙をつける
この場合注意することは中身のA線(「のど」と「のど」との間の部分)と、見返し用紙の折り返し部分B線がきちっと揃っ ていることが肝要です。
・出来上がり
7.表紙をつける
・「中身に見返しをつけた物」を表紙の上にのせる
・背をぴったりくっっけ、中身と表紙の折り返し部をセロテープで(4カ所ほど)仮止めする
・セロテープをきちんと貼るには、作りたい本の厚さと同じ厚さの本或いは雑誌等を背中の部分に置き、しっかり押しつけて セロテープを貼るとよい。
ポイントは「表紙の裏面の背の部分」と「見返しの折り返し部分」が隙間がないように、しっかりとセロテープで止めることが 肝要。
・「表紙の裏」を「見返し」に貼り付ける
「見返し」の部分に全面的に両面テープを貼る。多少間隔はあいても構わないが、四辺だけはきっちり貼っておいた方がよい。 (糊、スプレー糊でもよいが紙が波打つ場合がある)。
ついで「表紙の裏面」を「見返し」部分にきっちり貼り付ける。
8.最後にカバーをつける
このように
簡単に、丈夫な、見栄えのする(注文製本に負けない)本
が出来上がります。
6.自分史の製本をしよう