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文運之盛衰。關乎世道之汚隆(*盛衰)。世道之汚隆。徴諸文運之盛衰。古昔皇朝延喜天暦之際。崇儒術。飾[1,2 飭(ととのふ)]禮樂。民物雍煕(*和楽)。海隅[1,2 寓]寧謐。蔚然稱文治之世矣。至保平之亂。皇化陵遲(*漸衰)。鎌倉氏之覇。武斷爲理。室町氏承之。迨其季世。板蕩(*乱世)極矣。惟夫盛衰迭運。否泰(*運不運)相遞。方是時。天生我烈祖(*勲功を有する祖先)大君。錫(*賜)以勇智非常之徳。賦以文武兼濟之才。掃蕩昏霧。以掲朗日。誅夷鯨鯢(*小悪党)。以來麟鳳(*賢人)。既延惺窩先生而禮待之。又擢羅山先生以備顧問。自此之後。崇文之風復興。不睹干戈者。二百餘年於今矣。抑以古昔盛時。典章制度。取諸隋唐而斟酌之。至如制誥章疏。亦多依仿。而衣纓之家。疇官(*世襲の官)世業。以秉文柄(*文壇の権力)耳。自我大府之興也。經綸(*国家制度)締造。自然合符於往聖。紀綱[2 絀]法度。不必襲迹於異域。而基業之固。國勢之彊。較諸前古。不翅(*不啻)倍徙焉。至於師儒文學之士。踵武(*襲迹)相接。響然輩出。其餘工[2 巧]藝異能之流。亦皆應時駢臻(*並び至る)。蓋吾邦世道文運之隆且盛。惟方今爲然。自非開基創業之明主[1,2 辟]。建弘猷(*広大な計画)於前。繼體守文之賢君。遵遺訓於後。安能至於如此哉。友人原君公道有感於此。甞[2 嘗]纂集天文已降。文臣武將。曁名一技一藝者。行状碑誌。家乘譜牒。凡一百卷。名曰史氏備考。以俟他日修史者採掇焉。別撮其要。成若干卷。名之曰先哲叢談。間者又校訂其儒林一類。自永禄訖(*=迄〈いたる〉、及ぶ)享保。釐(*おさめる:修正する)爲八卷。以鏤梓板。蓋當時儒流固未止此。然於國家崇文之化。彌隆彌博[1,2 溥(*あまねし)]。猶將有所就考焉。況乎公道揄揚(*讃える)昭代。歓抃(*手を打って喜ぶ。)盛際。固臣子之情所宜然也。吾亦樂叙而道之。
文化十四年歳次(*木星の宿り)疆圉(*未詳)赤奮若(*丑年)孟春月下浣 (*げかん:「孟春月下浣」で一月下旬の意。) 江都佐藤坦大道甫(*「甫」は字に添えて用いる語)題於愛日樓南軒
文化丙子秋八月 原善 識す
卷之一
藤原惺窩(十條) 林羅山(十五條) 林春齋[1鵞峰](八條) 林鳳岡(八條) 菅得菴(三條)
卷之二
石川丈山(九條) 堀杏菴(六條) 陳元贇(*げんいん)(三條) 朝山意林菴(二條) 松永尺五(五條) 那波活所(五條) 朱舜水(十三條) 中江藤樹(十條) 野中兼山(七條)
卷之三
山崎闇齋(十三條) 熊澤蕃山(十三條) 後藤松軒(五條) 木下順菴(八條) 安東省菴(五條) 二山伯養(七條) 谷一齋(四條)
卷之四
伊藤仁齋(十三[1,2 十七]條) 伊藤東涯(十四條) 伊藤蘭嵎(三條) 米川操軒(三條) 藤井懶齋(一[2 十]條) 仲邨[1 中村]タ齋(八條) 貝原益軒(十一條) 宇都宮遯菴(五條) 五井持軒(三條) 五井蘭洲(五條) 大高坂芝山(四條)
卷之五
高天漪[1 深見玄岱](六條) 佐藤直方(九條) 浅見絅齋(六條) 森儼塾(二條) 安積澹泊(八條) 源[1 新井]白石(十八條) 室鳩巣(七條) 三宅尚齋(十條) 三宅石菴(三條) 三宅觀瀾(四條) 佐藤周軒(八條)
卷之六
物[1荻生]徂徠(二十二條) 雨森芳洲(九條) 三輪執齋(九條) 梁田蛻巖(五條) 祇園南海(六條) 並河天民(七條) 太宰春臺(十三條) 服[1 服部]南郭(十六條) 服[1 服部]仲英(三條)
卷之七
藤[1 安藤]東野(七條) 山縣周南(七條) 平[1 平野]金華(九條) 鳴[1 成島]錦江(七條) 岡龍洲[1 白駒](八條) 餘[1 大内]熊耳(四條) 藤原[1 中村]蘭林(六條) 宇士新[1 宇野明霞](十條) 宇[1 宇野]士朗(三條)
卷之八
秋[1 秋山]玉山(七條) 青木昆陽(五條) 奥田三角(七條) 高[1 高野]蘭亭(七條) 井[1 井上]蘭臺(九條) 石川麟洲(二條) 湯[1 湯浅]常山(六條) 瀧鶴臺(五條) 宇[1 宇佐美]灊水(六條) 武[1 武田]梅龍(三條) 原雙桂(二十條)
合七十二人 五百五十條
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