昭和三十年夏、ロサンゼルスで開かれたアメリカの航空学会で、大戦中における日本軍用機の技術的考案について講演したとき、「私が1937年に設計したHK1型は、4年後にドイツのメッサーシュミットが設計したMe163型とそっくりである。それにもかかわらず、メッサーシュミットが日本の設計をコピーしたと誰もいわないのは、何故だろうか」と言ってやった。
私の下手な英語にもかかわらず、満場が爆笑の渦に包まれた。
前掲は木村秀政氏の『わがヒコーキ人生』の一文です。中に出てくるHK1型とは、日本初の無尾翼機です。
当「全翼機の世界」はおかげさまで一周年を迎えることが出来ました。それを記念して「特別版 日本の無尾翼機」を取り上げてみたいと思います。日本で無尾翼機といえば秋水がすぐ思い浮かびますが、それ以外にもあったことをご紹介できればと思います。
1.HK1(萱場1型)無尾翼グライダー | 99.05.30 | ||
2.萱場2型無尾翼グライダー | 99.06.06 | ||
3.萱場3型無尾翼グライダー | 99.06.13 | ||
4.萱場4型無尾翼軽飛行機 | 99.12.29 | ||
5.秋水/秋草 | 03.03.09 |