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第45回 日記:VAIO-C1XE(目玉VAIO)奮戦/格闘記 其の三(茨の道編)


※文体を崩して表記しております。ご了承ください。

 其の一其の二で久々にメーカ製のPC(VAIO-C1XE)を購入したことと、自分の不注意により厳しい道を進まざるを得なくなったことは既に書いた。

 211万画素のデジカメが諦めきれない私は、フロッピーディスクに替わる接続方式を模索していた。基本的にデジカメにはシリアル接続(RS-232C)用の端子が備わっている。シリアル接続では211万画素のデータ(圧縮時約500Kbytes)を転送するためにはあまりにも転送速度(19.2Kbps)が遅い上(画像1枚に3分半)、データ転送のためにはデジカメの電源を入れておく必要がある(このデジカメは電池の消耗が激しいのでシリアルでのデータ転送を考えるとAC電源アダプタ必要)が、仕方がない、最後の手段だ。C1XEのほとんど唯一といっていいデバイス接続インターフェイスであるUSB(Universal Serial Bus)もシリアルだ。よし、USB-RS232C変換ケーブルを買おう。この時点でC1XEの売りのひとつである内蔵デジカメ(41万画素)を一度も使用していない(使おうという発想がない)。

 1999年11月3日(水)、ショップに出かける。小物なので新宿や秋葉原まで出かける必要もないと判断し、調布にある店に出向く。安定した電源確保に必要な私のデジカメに対応したAC電源アダプタがない。まぁ、そうなったら電池を何本も使えばいいや、と思い、USB-RS232C変換ケーブルを探す。見つけた。\7,980。思ったよりかなり高い。高くても\3,000程度だと思っていた(またもや自分のあさはかさを露呈)。

 やっぱり諦めるしかないのか、と思って別なコーナーを見ていると、「USB接続スマートメディア・リーダ/ライタ」を発見。おぉ、これだよ、これ。と思いパッケージを手にすると値段は\7,800。ただのケーブルより安いじゃないか。スマートメディアを直接読み書きできるのであれば、面倒くさいケーブルは要らない。AC電源アダプタも要らない。しかもデータ転送速度はMbytes/sec(画像1枚の転送に1秒かからない)。これ買っちゃうもんね〜、ということで買う。

 さて接続、という段で、デバイスドライバはCD-ROMだった。くしくも先日のリカバリのために不本意ながら急遽購入したCD-ROMドライブがある。威力絶大。インストールはすんなりと怖いくらいにうまくいく。C1XEからはスマートメディアがリムーバブルドライブとして認識される。試しに本当に読み書きできるのかデジカメでフォーマット済みのスマートメディアを挿す。ちゃんと読める。しかし、このままではただ画像データがファイルとして認識されるだけでその画像が取り出せるわけではない。そこでやはり取り込みツールをインストールせねばならない。ここでもCD-ROMドライブ威力発揮

 数々の失敗から既に学習している私はスマートメディア・リーダ/ライタのマニュアルの注意書きを読む。「必ずドライブアイコンの『プロパティ』から『取り出し』を選択し、アクセスランプ、Readyランプ共に消えていることを確認してからメディアを取り出してください」の記述に目立つように下線が引いてある。これは言うことを聞かざるを得まい。

 試しにデジカメで1枚撮って、スマートメディアをリーダ/ライタに挿す。ちゃんと画像データとして取り出しに成功した。こ、これがしたかったんだ!うぅ、長かった。既に予想していた投資額を超えているが、やっとやりたいことの一つができた。お金は日本経済に貢献したと思って諦めることにする。

 さてここから本来のマシン設定に入る。最初にやること。それはデスクトップにエクスプローラのショートカットを作ることだ。そしてメニュー表示の際のアニメーションを外す(こんなどうでもいい細かいところでCPUを使うな)。エクスプローラのディレクトリ(フォルダ)表示のときにフォルダアイコンが表示されてしまうのも必要がないので外す(こんなどうでもいい細かいところでCPUを使うな)。さらに常に表示は「詳細」だ。アクティブデスクトップだって要らない。こんなもの誰が必要としているんだ。こんなことでCPUパワー、リソースを使うくらいだったら他に回せ(この発想は既に旧世代)。

 C1XEの売りのひとつであるジョグダイアルを使ってみる。もともとアプリケーションプログラムランチャーというものが嫌いな旧世代な私としては、このジョグダイアルに対してさして興味もなかったのだが、こいつは常にウィンドウの前面に表示されているため、ただでさえ狭いC1XEの画面(1024×480pixel)ではかなり目立つ存在だ。とりあえず使ってやるか、という気持ちで動かしてみた。動かしてみると「サスペンド」というのがある。おぉ、さすが専用、と思って操作。多少時間はかかるがちゃんとサスペンドモードになる。復旧も多少時間がかかるがちゃんと戻る。こいつ、意外と便利かもしれない。大量にアプリケーションが登録されているので目的のアプリケーションを探すのは一苦労だが、慣れの問題だろう。この辺のユーザインターフェイスの考え方はSONYと言わざるを得まい。

 さて、疲れてきたし、"TinyAIBO"でも動かすかな、と思いジョグダイアルから起動(ちなみに本物AIBOの抽選への応募は2日間にわたるリトライの結果11月2日午後7時に成功)。「歩いて」とか「おやすみ」とか用意されているコマンドを選択するとその通り動く。か、かわいいぞ、これ。この"TinyAIBO"くんは「バイバイ」くらいしかしゃべってくれないが、他に吠えたり鳴き声を出してくれるともっといいのになぁ、と思う。

 1999年11月4日(木)にVAIO-C2GPSの発表を目撃する。一瞬資本主義の不条理を感じたが、発売が11月末であることを見て安堵する。それに今の私にはGPSはなくても何とかなる。欲しくなったらGPSユニットだけ買えばいい。さらに私の買ったスマートメディア・リーダ/ライタの新機種の発売を確認。資本主義の不条理を痛感(まぁ、新しくなくともやりたいことはできているので問題はない)。

 1999年11月7日(日)、MP3(MPEG Audio Layer 3)のエンコーダを入手したので、Waveファイルを変換してみる。実はお恥ずかしいことにMP3の音を聴いたのはこれが最初である。ファイルサイズが小さくなった割にはさほど音が悪くなってないな、と素直に思う。所有している安物のヘッドフォンでは圧縮前との差を感じることができない。圧縮の原理からするとマスキング効果で音が減っているはずなのだが。自分の耳が悪くなったのか、人間の耳の分解能ってその程度なのか、と素直に思った。が、しばらく聴いていると音のアタック(立ち上がり)が丸いことに気付く(160Kbpsで圧縮)。試しにCDの音と聴き比べてみる(完全に個人で聴く目的のため)。気になるほどではないが、微妙に音が丸い(と思い込むことで自分の耳に自信を持ちたいだけかもしれない)。それが本当なのかは不明。「人間の耳にはCDってオーバースペックなんだよ」という誰かの言葉を思い出した。それでも現行CDの「音」では満足できない人が新しい上位規格を作った(セットで300万円以上する)らしいが、徹底的にハイスペックと、多少スペックを落としてでも安く上がる方とオーディオの分野は二極分化が進むだろう。私のような一般人が常にオーディオルームで音楽を聴くとは到底思えない。それならMP3で充分な品質がある。そういえば、初めてCDの音を聴いたとき「硬い」と思った。確かにその印象は今でも払拭されていないが、ハイスペックな耳でない以上、慣れと妥協かな、と思う。

 さて、こんなことばかりではいかん、メール環境をなんとかせねばならないのだが、やっぱりうまくいかない。困り果てる。このままでは電信八号を諦めざるを得ない。それは嫌だ。私はこの電信八号を気に入っているのだ。

 1999年11月8日(月)、電信八号をインストールしなおし、モデム、ネットワーク関連の設定をやり直す。設定に数箇所ミスがあることが判明。Windowsを再起動すると電信八号からダイヤルできることが確認。誰が悪いわけでもない、自分が悪かったことを再確認。さらに海外アクセスポイントの設定をする。実は私は1999年11月14日(日)〜21日(日)にアメリカに出張に行くことになっている。先行してVAIO-C1XEを買ったのはそういう理由もあった。幸いBiglobeでは国際ローミングサービスというのをやっていて、提携しているアクセスポイントを画面から選ぶだけでローミングされるソフトを用意している(細かい設定もあるが説明は省略)。画面上からアクセスポイントを選び、設定確認のため国際電話をかける。「サーバが応答しません」ときた。「む?」と思ったが、リトライ。やはり「サーバが応答しません」。アクセスポイントを変えてみる。やはり「サーバが応答しません」。しつこくリトライ。今度は接続が確立した。国際回線だけあって安定しないのかもしれない。つながったのを確認すると、自動で最新アクセスポイント情報をダウンロードし始めた。国際電話なのにぃ〜、と思ったがこのダウンロードが今後のためと思って完了を待つ。さらに自動でアクセスポイント情報が更新された。よく見てみると最初にアクセスを試みたアクセスポイントが一覧から消えている。そういうことだったのか。とりあえず、Web閲覧、メール送受信に問題がないことを確認して接続を切る。

 これで初期設定はとりあえずの終了ということにする(目玉デジカメを使うのはいつなのであろうか)。

  • 商標表記は全て省略させていただきました。会社名、商品名、製品名等は一般に各社の登録商標、商標です。

(1999.11.13.)


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