関東地方南部での、さくらそう(日本桜草)鉢植え栽培の一年間の様子です。
2024.4.30 更新(花が咲き終わる(4月下旬〜5月上旬頃)の画像を追加・更新)
前年から栽培していた鉢から株を取り出し、古土を落として芽が一つずつ付くように根茎を分け、用意しておいた用土で植え付けます。
この画像では、時期が遅れて既に葉が出ている状態ですが、葉が出始める前の2月中に植え替えを済ませた方が作業はしやすいです。
品種の違いやその年の気温によっても差がありますが、2月中旬から3月中旬になると土の上に葉が出てきます。
3月中旬頃、暖かい日が多くなると日に日に葉が成長します。
葉の間から花芽(小さな蕾)が見えてきます。
開花時期が近づき、花茎が伸び始め、蕾には色が見えてきます。
花が咲きます。
咲き始めたばかりの頃はまだ花茎の長さが短く、丈が低いこともありますが、花数が増えるとともに花茎が伸びてきます。
気温や品種によって差がありますが、咲き始めてから1週間から10日くらいで花数が多くなり、見頃の状態を迎えます。
採種する予定がある場合を除き、萎れてきた花は摘み取ります。
花が萎れてきたら、花茎の上の方の、一つ一つの花につながっている細い茎のあたりで摘み取ります。
全ての花が咲き終わったら、花茎が分かれている部分の少し下で摘み取ります。
少し早めに摘み取った方が、今後の葉や根茎、芽の成長のためには良いようです。
花後に葉が大きく成長します。
水やりと施肥、雑草の抜き取り、根茎が土の上に出ていれば増し土、害虫がいれば退治と、栽培作業が多い時期です。
梅雨が近づく頃になると、葉の色が薄くなり、次第に黄色っぽく変わって、やがて枯れてきます。
こうなると根からの水の吸収量が減るものなのか鉢土が乾くのが遅くなります。
この頃には施肥の必要もなくなるのではないかと考えられます。
場合によっては5月下旬にこのような状態になる株が見られることもあります。
ほとんどの葉が枯れた株が見られるようになります。
鉢を日陰に移動したり、遮光をする場合はこの頃が適期です。
梅雨の半ば頃になると、全ての葉が枯れた鉢も見られるようになり、8月頃にはほとんどの鉢に葉がない状態になります。
今後は土を乾かし過ぎて干乾びさせないように水やりすることと、成長が速い時期にあたる雑草の抜き取りが必要な時期です。
季節の移り変わりにつれて気温や日照時間は変化が大きいのですが、さくらそうの鉢には外見上の変化が無い状態が半年近くの間続きます。
土のなかでは根茎や根が生きていて、翌年の葉や花となる芽が成長するようです。
11月中旬頃になると、前年11月〜2月頃に植え付けた根茎と根が枯れ、新しい芽ができているので、植え替え適期となります。
葉が出始める2月中旬頃までの間に作業をするのが理想的です。
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