BCJ フォーラム (1) ['97/8/10〜]


ようこそ、BCJフォーラムへ!ここはBCJについての意見・感想・提案などの交歓の場です。
BCJのみなさんも交えた楽しいスペースにしてゆきたいと思います。 どんどんご参加下さい。


ご意見・ご感想のコーナー
BCJファンの皆様からお寄せいただいたご意見やご感想などを集めてみました。内容をできる限りBCJのみなさんにもお伝えして、お返事などを頂けましたらあわせてこのコーナーでご紹介していきたいと思っています。是非こちら[makoto-y@mxi.mesh.ne.jp](または[ニフティID:DZE01555])までご意見等をお寄せ下さい。特に投稿フォームは設けませんが、お送りいただいたメールの内容をこのコーナーで紹介させていただこうと考えておりますので、掲載をご希望されない場合は、その旨お書き添えいただけますようお願いいたします。(ご意見・ご感想No.1〜25)

25 《はじめまして》
 
 こんにちは。時々ホームページを楽しく拝見させていただいております。あきこと申します。

 BCJや米良さんについては、タワーレコードのクラシック情報誌などで以前から名前を知っていましたが、その音楽を直接耳にするようになったのは最近です(「もののけ姫」の影響が強いと思います)。その温かく美しい響きに、私はすっかり米良&BCJのファンになってしまい、昨年12月にはなんと四国の香川県まで演奏を聴きにいってしまいました(ちなみに、私は宮城県に住んでいます。米良さんのお声は、仙台で2度ほどお聞きし、1度はサインと握手までしていただきました)。

 米良さんの魅力は、なんといってもその「声」にあるのでしょうが、話術が上手くサービス精神も旺盛で周りの人々を楽しくさせる、愛すべき人柄にもあると思います(こんなことを書いては失礼にあたるかもしれませんが、思わず抱きしめてほおづりをしたくなるような)。また、ステージでの立ち居振舞いが優美で、全体にいい雰囲気・存在感をもっていらっしゃると思います。今後もさらにファンが増えることでしょうが、周りに対する優しさが自分に対する厳しさを脅かすことにならないよう心得て、いい仕事を長く続けていってほしいと願っております。

 「クリスマス・オラトリオ」を聴いた次の日、四国にいる大学時代の友人をたずねました。この日はちょうど日曜日、牧師をなさっている彼女のお父様が礼拝にいらっしゃる日でした。まさに前日聴いたオラトリオの内容、キリストの生誕の章を読みながら、大学以来久しぶりに聖書を手にし讃美歌を歌いました。
 その後、自宅に招かれ、お父様といろいろとお話をしました。大学時代の楽しかったこと、卒業してからのこと、そして彼女が書いていたという漫画や彼女の部屋をみせていただきました。そこには彼女がとても好きだった馬の置物と共にお父様が撮影した空の写真が飾られていました。雲の隙間から光が差し込んでいる写真・・・とてもアマチュアが写したとは思えないほどの、見事なものでした。
 大学を卒業してからしばらく文通をして、「そのうち会いに行くね」と言いながら、ついに彼女と再会することは叶いませんでした。せめてあと1年生きてくれていたら・・・。
 彼女に米良さんの歌を聴かせてあげたかったです。

 人とのつながり、時間の流れ、歩いていく方向。 うっすらとですが、いままで見えなかったものが感じられるような、静かな、そして確かな喜びを知り始めた・・・ような気がする今日この頃

 どうぞ本年がよい年でありますよう

(あきこ様) (98/01/02)
 あきこ様、今は亡きお友だちへの想いに米良さんとBCJの音楽の味わいを重ね合わせた心にしみるお便りをありがとうございました。カンタータなどの歌詞は時にお説教くさく感じられることもあるのですが、悲しみや苦しみの中にある時ほど“ひとすじの光明”となってくれるものですね。そんなメッセージを美しい音楽に包んで残してくれた偉大なるJ.S.バッハに感謝したいと思います。お便りを拝見しながらカンタータBWV106(哀悼行事)、第1曲のリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバの美しい調べが心に浮かびました。
 今年のクリスマス(!)には仙台でもBCJが(オーケストラだけですが)「メサイア」のコンサートを持つようです(12月27日)。お楽しみに! (矢口) (98/01/03)

24 《愛知県立芸術劇場コンサート感想》
 
 衣服の各部分に赤色を配し、19名の合唱団、20名強の器楽奏者の胸にはサンタやツリーのペンダントクリスマスにふさわしい雰囲気を醸し出し、にくい演出
 トランペット大活躍の大曲ですが、島田さんをはじめ計3名は難しい楽器をよくこなし第6部終曲など、あの速さで素晴らしいテクニックを披露してくださいました。第4部で登場するコルノダカッチャも相当難しそうな楽器です。音程がうまくとれないのは仕方がないこと。しかし録音ではBISの素晴らしい技術で難なくクリアされるでしょう。
 寺神戸さんの、第3部アルトのアリアや、第5部の S、 T、Aの3重唱のオブリガートは絶品でしたし、第41曲、2つのヴァイオリンのための協奏曲を彷彿させるテノールのオブリガート若松さん高田さん息が合った、はっとする演奏でした。若松さんの音がややかすれ気味なのが気にかかりました。
 20代に見える若いオーボエ奏者達が実にのびのびと吹いていて日本の古楽界の未来は明るいと確信できました。
 マサアキさんは通奏低音のオルガンも時折弾き、チェロの秀美さんとの絶妙な、あうんの呼吸が素晴らしく、やはり兄弟同士ということが醸し出すのでしょう。
 合唱のソプラノはクリスタルのようで、このソプラノを聴くと、BCJだなと安心しますアルトは他のパートより1人少ない4人ですが、穴澤さんの広くて深みのある声を中心によく歌っておりテノールは曲によってはちょっとやりすぎかなとも思えますが好感の持てる頑張りでした。それと対照的にバスはあくまで縁の下の力持ちというか、哲学者のような落ち着きで3パートを支えていました。

 さて、今回の白眉はテノールのテュルク。美しい声は勿論、並々ならぬ意欲をもって望んだ気迫の歌で、アリアは勿論レチタチーヴォも実に繊細。コーイ力強さと情感に溢れ言葉も明瞭フリンマーはチラシの怖い顔とは違ってずっと美しく知的な雰囲気で、幅のある美しい声でした。他の3人のソリストと比べて全く遜色のない音楽的表現の米良さんでしたが、いつもの高音部の伸びがやや不足のように聞こえ、米良さんにしてはヴィヴラートが多いようでした。

今回のクリオラは第1曲でちょっとしたハプニングもありましたが、予想したBCJの素晴らしい合唱と器楽アンサンブル、ソリスト達の実力を堪能でき、幸福な時間を過ごせました

 こういった大曲にはアンコール無しが通例ですが、クリスマスにふさわしい曲のプレゼントがありました。賛美歌のような「牧人ひつじを」という曲を器楽付きで、途中からはトランペット、ティンパニも加わり、祝祭にふさわしい演奏。途中バスソロ(小笠原さんが実に素晴らしく鳥肌が立ちました)もあり、壮大な宇宙を感じるエンディングで幕を閉じました。(最後のソプラノソロが最高音で上がりきらなかったのが惜しまれます)
 ソリストへの拍手の途中でフリンマーが美登里さんの手を引き中央に招き寄せ拍手を要求しましたが、これは第39曲ソプラノアリアで、ステージ左袖の扉をあけてその奥からエコーを歌った美登里さんを讃えるものです。美登里さんのエコーは素晴らしく、フリンマーも、日本にこんな美しく透明なソプラノがいることに驚いたことでしょう。

 さて、プログラムは有料でも用意していただきたかった。チラシと対訳ブックレットだけでした。合唱団員や器楽アンサンブルのメンバー表も見たかったのです。

 会場で声を掛け合ったBCJファンが矢口さんのHPを楽しみにご覧になっているとのことで、あらためてBCJのHPの素晴らしさを感じました。

来年4月のヨハネでは米良さんは勿論テノールアリアに桜田さん、イエスは浦野さんが歌うそうで、浦野さんはシュッツでもその素晴らしい声を披露しており、実に楽しみです。

(湯舟清隆様)  (97/12/31)
 湯舟さん、いつも感想ありがとうございます。それにしても宮崎にお住まいでいながら、わざわざ神戸や名古屋までいらっしゃってお聴きになるなんて、まさにBCJファンの鏡ですね。これからもBCJ(ついでにVIVA!BCJ)への応援、よろしくお願いします。
 演奏は、合唱もソリストも絶品だったようですね。穴澤さんがよかったというのが渋くてうれしい! 「アルトのしっかりした合唱はいい!」そうですよ。米良さんのことがちょっと気にかかるけど、25日の東京ではいつもの「米良節」が聴けたので、そんなに心配することないでしょう。レコーディングと1/10はバッチリのはずです。それと「BCJプラス1」にNHK−FM「朝のバロック」に出演中の米良さんの「お言葉」を掲載しました。是非ご覧ください。
あとプログラム。今回はBCJ主催ではないので仕方がないようですが、希望者が余りにも多いので、出演メンバーの一覧表だけは当編集部で正月休み中に鋭意調査し、「演奏会記録と感想」に一挙掲載する予定でがんばっています。もうしばらくお待ちください。 (AH) (97/12/31)

23 《クリスマス・オラトリオ》

こんにちは!いつもBCJの公演を楽しみにききにいっています
「クリスマス・オラトリオ」はとてもよかったです。
米良さんのアリア、美しくて申し分なかったです。
オペラシティのホールは私にとって、初めてでしたので、初物に弱い私は演奏が始まるまでとてもナーバスな気持ちでした。親しんでいたカザルスホールより、大きいのが何となく不安でした。演奏が始まってしまえば、そんな不安はとんでしまったのでした。98年度のカンタータの定期演奏会はオペラシティですよね、確か。前の方の席なら問題はなさそうなので、ぜひ、前の席を確保したいです。
「クリスマス・オラトリオ」では、BCJの皆さんがどこかに赤いものをつけていて、ほほえましかったです。アンコールも心暖まるものでした
BCJの皆様、また彼らの活動を支えている皆様、97年はどうもありがとうございました来年もすばらしい演奏、よろしくお願いします。楽しみにしています。(岩佐圭子様) (97/12/28)
岩佐様、「クリスマス・オラトリオ」のご感想ありがとうございました。
’98年度から“新本拠地”になる「東京オペラシティ」。どのような響きになるのか私も少し不安でしたが、とても暖かい雰囲気のコンサートになっていたと思います。25日に、終演後何人かの合唱のメンバーの方に歌ってみた印象をお伺いしてみましたが、おおむね好評のようでした。1月10日の「クリスマス・オラトリオ」〈新年〉も楽しみですね。(新年も、何か衣装の工夫があるのでしょうか?!) (矢口) (97/12/29)

21 《BCJ in Nagoya》

 矢口様。初めまして。井上と申します。 Bach MLにて、BCJの噂をかねてより耳にしておりましたので、本日(厳密には昨日)、名古屋のクリスマス・オラトリオに行って参りました。そう、12/23の午後の公演です。帰ってきたらBCJのHPが見たくなり、HPを見てたら何となく誰かに報告したくなったので、突然、衝動的にメイルさせて頂いております。
以下に、ごく主観的な報告をいたします。(中略)

 久しぶりのコンサートであり、しかもBCJの生演奏を初めて耳にする機会であり、さらにはお金をケチってC席を買ったため、場所がオケの裏側となり、お陰で鈴木雅明氏の指揮がバッチリ見れる予定であり、と、期待づくめのコンサートでした。しかし予習の方は、と言いますと、実はあまりできてはおりませんでした。そもそもクリスマス・オラトリオは、初めから終わりまで一度も通して聞いたことがありません。CDも持ってはおらず、ずいぶん昔に友人からダビングしてもらったリヒター版を、あまり音の良くないカー・カセットで、最近運転の際に断片的に聞く、といった程度でした。無論、合唱に参加した事もなければ対訳を手にした事もありません。そこで慌てて1週間ほど前にミニチュア・スコアを購入したものの、これがなかなか見る暇がない。忙しさにかまけて結局は会場への電車の中でざっと全体の構造を把握した程度でした。少なくともあまり「聞き比べ」ができるような状態ではありませんでした。まずはお断りをば。

 BCJの演奏(録音)については、96年録音の「ジュネーブ詩篇歌集」のCDを持っていますが、私の聴き方が悪いのか、このCDの演奏は私にはあまりピンと来ませんでした。しかし今や彼らは誰しもが認める日本のトップ・アーティストですから、一つじっくりと生で彼らの音楽を聴き直してみたい、そんな気持ちで会場へと足を運びました。そういうわけで、今回は、まずは鈴木雅明氏の指揮をじっくりみる事、またBCJの味を自分なりに味わう事、そして全体的な作品としてのクリスマス・オラトリオに馴染むこと、を目標に演奏を聴かせて頂きました。

 雅明氏の指揮に関しては、合唱に対する気配りの良さ、それにアーテイキュレーションの表現のすばらしさが印象に残りました。歌い手の息の流れを断ち切ることなく鋭いリズムと滑らかな音の膨らみとを自由に織り交ぜ、声の流れに命を吹き込むというのは、私は至難の業であると思うのですが、雅明氏の指揮は、いとも軽やかにそれを成し遂げておられるかのようでした。反応する合唱団も合唱団です。柔らかな息の流れに乗った繊細な声のダイナミクス、見事でした。私の席から一番近かったからかもしれませんが、特にソプラノ・パートの5名の方々の声、これにはつくづく聞き惚れてしまいました。第7、38、40曲では、バス( ソロ)のレイタティーボの上をソプラノ合唱が楚々とコラール旋律を歌うのですが、これが天使の声のように美しかった。一瞬エマ・カークピー、あるいは少年合唱の音色にも似た響きが感じられ、思わず身を乗り出してメンバーの方々の年の頃を伺おうとした程です。しかし残念ながら演奏中には後ろからは頭しか見えません。ずいぶんと若い音色に仕上げたものですが、けれども声のダイナミクスをコントロールするブレスの深さと集中力には、ある種の成熟を感じます。留学中にニューヨーク・フィルとの共演の際、リハーサルの時にシルビア・マクネアーか誰かがモーツアルトのハ短調ミサ曲の中のソプラノ・アリアを歌うのを私は後ろの合唱の中で聴いたのですが、私はその時初めて女性の声の美しさを深く味わったような気がしました。本番ではなくリハーサル中でしたが、にもかかわらず彼女が歌い終わると合唱団員一同(200人ほど)、ブラボー含みの大喝采で、しばらくリハが先に進まず、指揮者のムーティーも困っていました。で、今回のBCJのソプラノ軍団の声は、私にとっては多分あの時以来の「女性の声の美」の体験であったようにも思えま す。

 米良美一さんをはじめとしたソロの方々については、今回は後ろ向きで距離も合唱ほどは近くなかったせいか、あまり良くわかりませんでした。次回に期待しましょう。オケは、雅明氏のブレスが良いからだと思いますが、リズムが良かったように思います。ただ、管楽器特にホルン類は古楽器ゆえの技術的な難しさがひしひしと伝わって来ましたし、また雅明氏が鍵盤で弦のソロがトリオで早いパッセージやるような場合、縦の線のズレがしばしば耳につきました。ま、これも座席の問題なのかもしれませんが・・・。

 総じて、合唱と指揮者の美点が目に付いたようで、するとやはりこれは座席の問題かもしれませんね。合唱の発音に関しては、日本人には難しい長い音の後の"t" の子音のタイミングや効果と言い、"st"や"f"の子音の発音と言い、良く訓練されているように思えました。ただ"w"と"b"の子音の区別が今ひとつ不明瞭に感じられた事と、"r"の発音が大変柔らかく感じられ、ドイツ語としては何となく物足りなく感じられた事、これらは気がかりな点です。"r"に関しては、皆が意識的に柔らかく発音していたように思えますので、おそらく研究に裏打ちされたものなのでしょう

 ごく主観的な報告になってしまいましたが、今回の演奏会を通して私は、とりあえず、BCJの演奏をもっと色々と生で、しかも今度は正面から聴いてみたいと思うに至りました。どなたか「正面」から聴かれた方、感想をお聴かせ下さい。
(井上 義 [Tadashi Inoue]様:「教会音楽研究のホームページ」[http://www.lowdown.com/~dikaios/index.htm]) (97/12/24)
井上様、名古屋公演のレポートありがとうございます。(「Bach ML」ここのところ、静かですね・・・)
“BCJのソプラノ”の「伸びやかさ」健在のお知らせはうれしい限りです。最近進境著しいバス・パートなどはいかがだったでしょうか。今日の東京公演初日(東京のみ、もともとの楽曲ごとの該当祝日の暦に近づけ、明日の1〜3部と、1月10日の4〜6部に分けて演奏会が設定されています。)で自分の耳でも確かめられるのが楽しみです。
また、「ニフティ・サーブ」「クラシック音楽フォーラム」の「演奏会感想の部屋」でも、21日の札幌公演のご感想がUPされており、「広いホールで合唱の響きがなかなか前に出てこれないようだったが、素晴らしい演奏を楽しむことができた。(大意)」と報告されていました。「正面」から名古屋公演をお聴きになった方をはじめ、さらに多くの皆さんのご感想をお寄せいただけましたら幸いです。 (矢口) (97/12/25)
「BCJソプラノ軍団」う〜ん。いい響きだ。私も昔からそう呼んでいます「史上最強のソプラノ軍団」というのも決して大袈裟じゃない。以前に「私はBCJソプラノ軍団に恋してる」といったら、特定の人を指しているのだと勘違いされて困ったことがありました。あくまでも「軍団」ですよ! それはともかく、BCJソプラノ軍団の素晴らしさの秘密を是非探ってほしいという声が届いています。そこで、近日中に「BCJプラス1」で彼女らの魅力に迫ってみようと思います。お楽しみに。 (AH) (98/01/03)

20 《Merry Christmas!》
 
 矢口様,御無沙汰しております。
 NHK衛星放送で,エリック・エリクソンの「クリスマス・オラトリオ」を少しだけ見ましたが,精度があまり良くなくニュアンスも乏しいオーケストラ,様式の把握等の解釈に疑問を感じた合唱にがっかりしました。(汗を流して頑張っていたエリクソンの姿は印象的でしたが.....)
 BCJだったら,どんなに素晴らしい演奏をするだろうか!という思いがますます強くなりました。今回,私はBCJを聴きに行くことができませんが,皆さんの熱い感想をこのHPで読みたいと心待ちにしております。
最後に,これは私の個人的な趣味からの希望ですが,祝祭的な曲の場合,BCJのティンパニは,もう少し派手に演奏されても良いのではと思うときがあります。(コープマン盤のティンパニはときどき,ちょっとやり過ぎかな,と思うことがありますが。)
 Merry Christmas! (久保 昭彦様) (97/12/20)
久保様、お便りありがとうございます。
本日(12/21)、ついにBCJの「クリスマス・オラトリオ」がスタートですね。札幌でのBCJ初公演でもある今日の感想、聴きに行かれた皆さん、是非是非お寄せ下さい!お待ちしております。
BCJでのティンパニについては、たしかに少々おとなしい印象のことが多いのですが、「はったりをかます」ようなものであっては欲しくないと思います。(ただ「メサイア」の、特に最後の部分のCDの演奏などはもっと「はったり」が欲しいような気もしますが・・。三鷹でのNHKで放送された「メサイア」のライブではかなりやってくれているだけに。)
昨年来日した、ガーディナー/イギリス・バロック管/モンテヴェルディ合唱団の「ロ短調ミサ」でのティンパニは、私にはとてもよいイメージでした。この演奏もNHK・FMで放送されましたし、当日鈴木雅明さんも会場(サントリーホール)にお見えになっていたので、どのようにお感じになったのか伺ってみたいものだと思います。来年度のBCJ定期では「マニフィカト」も取り上げられますし、興味深い点ですね。 (矢口) (97/12/21)

19 《近づくBCJのクリスマス・オラトリオ》

 BCJのクリスマス・オラトリオ公演が近づいてきました。皆さんはどんな演奏者の演奏を聴いて“予習”していらっしゃるのでしょうか。
私は現在、「コープマン盤」「ヘルベッヘ盤」「ヤーコプス盤」を聴き比べているところです。
 今私が一番気に入っているのが、「コープマン盤」です。理由は、コラールの扱いでとても言葉が大切にされているように感じるからです。考えてみると、オペラシティに初めて響くBCJのコラールが、あのマタイの“受難のコラール”の旋律なのですね。(ここ[第5曲]にこの旋律を置いたバッハの意図は、キリストがその誕生の時から“受難”への道のりを歩み始めていることを表すことにあったのでしょうか!?) そしてやはりプレガルディエンの福音書記者が素晴らしい出来です。
 しかし、「ヘルベッヘ盤」「ヤーコプス盤」それぞれの持ち味も楽しんでいます。「ヘルベッヘ盤」の合唱の、表現力豊かな美しい響き「ヤーコプス盤」のみなぎる覇気(ただしあのティンパニは少々やりすぎに感じます。また、訳詞は「ヤーコプス盤」に添付の礒山先生のものを主に見ています)。どれも捨てがたい魅力を持っていますね。そしてますますBCJへの期待がふくらみます。BCJの合唱はどのくらいの人数のステージになるのでしょうか。久々のバッハの大曲、本当に楽しみです。
 ところで、来る12月12日(金)19日(金)の両日とも午前8時30分から、NHKの衛星第2放送で、エリクソンのクリスマス・オラトリオの映像が放映されるようです(福音書記者は「ヘルベッヘ盤」でも歌っているハワード・クルック)。
時期といい内容といい“予習”にはぴったりですね。楽しみにタイマー録画しようと思っています。 (矢口) (97/12/04)
鈴木雅明さんから、「合唱の規模は各パート5人ずつです。一部の本番ではアルトが4人になります。」との情報をいただきました。 (97/12/18)

18 《BCJのホームページを見つけて・・・》

 BCJのホームページを見つけて感激しています。昨年のクリスマスイブは、神戸松蔭のチャペルでBCJによる「メサイア」を聞き、感動にふるえ帰路につきました。そのとき以来、BCJは僕にとって特別な存在になっています。
今年も、クリスマスオラトリオをやるそうですので、今から期待しています
陰ながらこのホームページを応援していきたいと思いますので、頑張ってください。取り急ぎご挨拶まで。  (村井弘明様) (97/11/26)   
村井様、応援のお便りありがとうございます。
「クリスマス・オラトリオ」は残念ながら神戸松蔭のチャペルでは演奏されないようですが、いずれCDになると思いますので、是非お楽しみに。今後とも「VIVA! BCJ」をよろしくお願いいたします! (矢口)

17 《松蔭モテットの思い出》

 25日午前9時過ぎ、6月の松蔭定期演奏会以来4ヶ月ぶりに藤井さんと伊丹空港で再会する。度々の電話で話はしていたが、実際顔をあわせるのは2度目である。しかしなぜか懐かしい気がした。
藤井さんは松蔭は6月以来4回目で、2回目からは奥様と一緒に聴かれているとのことで、この日も奥様とお会いできた。前回の演奏会では2時頃にはかなり並んでいたとのことであったので、今回は1時から並ぶべくチャペルに着くと、さすがに我々が一番乗りであった。チャペルの前ではファゴットの堂阪さんや、オーボエ奏者の方々が椅子に座ってくつろぐそばで、チャペルからは本日演奏するモテットが流れてくる。本番前の最終チェックのようであった。チャペル入り口の階段にシートを敷き、さながら日本シリーズの入場券購入の現場のようであり、我ながら笑ってしまった。そのうち練習も終わり団員の方々が出てこられ、最後に鈴木雅明氏を確認し、本日の目的の一つであった記念写真をお願いした。気さくに一緒にカメラにおさまっていただき、改めて同氏の飾らない人柄を感じることができた。
 チャペルをバックに写真を撮ったり話をしているうちにいつの間にか50人程の列ができていた。お客さんの様子を眺めていると、赤ちゃんを連れた若いご夫婦がいたので、矢口氏のBCJ HPフォーラム11番で投稿された大石聡さんと確信し声をかけてみると、まさにそのとおりであった。優しさの溢れる方であった。(大石さんには後日堺市のご自宅に電話をおかけして、BCJやバッハ及び色々な録音について1時間ほど話が弾んだ)また大石さんと列の途中で話をしていると、直後のご婦人から「あなたが宮崎の湯舟さんなの」とお声がけをいただいたが、その方は同じくフォーラム14と16番で発言されている北九州市の大庭さんであった。BCJ応援ホームページがなければ永久にこういう出会いはなかったはずである。そしてこういう出会いがどこかであったなとその時は思い出せなかったが、今日やっと思い出せたのである。それは私が学生時代参加していた北九州声楽研究会が東京で全国の同じ仲間達とマタイ合同演奏会を催すことになったその練習会場で初めて会った各地の合唱団員との交流の場面である。同じバッハの音楽を愛し練習してきた仲間達、たとえ生まれて初めてお互い合うのだが、なぜか懐かしく感じたのである。松蔭でのこの出会い、バッハを、BCJを愛する人たちとの出会いも、初めて出会う人なのに懐かしく感じ てしまった。会話も何の障害もなくはずんでいく。久しぶりに出逢う同窓会仲間のような気がしたのは私だけであったろうか。
 開演前には250程の席は全てうまってしまった。演奏者の入場である。
 今回は合唱曲中心なので、22人も一列にしかも円弧状に並ぶと迫力がある
数名のアンサンブルとともに第1曲の始まりである。はじめの数秒で私の体は、全くの誇張ではなく、分厚く柔らかい合唱に完全に包まれてしまった
聴く自分はもちろん最初は緊張してしまったが合唱もさすがに1曲目の最初は緊張ではないと思うがやや堅さが見られ、例えば「Ich starke dich」で1パートパスが1音ひっくり返ってしまった。だんだんとウオームアップしてくるにつれ指揮者と合唱は一心同体となり、私は合唱の羽毛に包まれ至福の時を過ごすことになった。それにしてもこのチャペルの残響はすごい。声が天に向かって吸い込まれていくのである。私は前から2列目の席で聴いたのだが、前から直接くる声と合唱団の上から来る声と自分の両方向から来る声が実にバランスよく解け合い、そして残響がふっと天井に吸い込まれていくのである。快感ですらある。
 ところで6月の演奏会では、この残響がやや負の側面も見せていたことを思い出した。カンタータ31番や172番のトランペットが大活躍する曲では、トランペットの強エネルギー音が減衰しないまま残響として残り、次のトランペットの直接音とぶつかってあたかもトランペットの音だけが他のアンサンブルの楽器とずれて聞こえたのである。録音ではもちろんクリアされているであろうが、ライブではやや気になることであった。
 短調の曲が好きな自分であるが「Jesu meine Freude」「Komm,Jesu,komm」期待に十分応えてくれた。特に「Komm,Jesu,komm」は3回の「Komm」の間隔が、その残響時間とのバランスにおいて実に絶妙であった。あっという間の出来事で、できればこの瞬間を閉じこめてしまいたい衝動に駆られたのであった。紀尾井よりもバスが1,2合唱それぞれ1人ずつ少ないようであったがこれはおそらく会場の違いによるものと思われるが、バスのがんばりはすごかった。それに比べてテノールはもう少しだったようである。しかし225番の終曲「halleruja」のくだりでは、明るいメリスマが絶品であり、いつまでもいつまでも続いてほしいと思った。そして「halleruja」が続く中、私は一瞬ではあるが、頭上に何かを感じたような気がした。
 アンコールのあと(紀尾井と同じ230番)も拍手が続いたが、これはさらなるアンコールを求める拍手ではなく、明らかに本日の演奏の素晴らしさを讃える拍手であった。なりやまない拍手に対し、最後に鈴木雅明氏とともに、合唱、アンサンブル全員のメンバーが聴衆に向かって「一同礼」をされたのが、非常に印象的であり、非常に感銘を受けた。BCJ のホームページ開設について鈴木雅明氏の「お祝いとお礼」の中で同氏がおっしゃっている言葉がその時思い出されて胸が熱くなったのである。 (宮崎市 湯舟清隆様) (97/10/30)
湯舟さん いつも心のこもったメールを有り難うございます。AHです
松陰でのBCJのコンサートは、単に音楽を楽しむためだけでなく、人と人との出会いの場でもあるんですね。聴衆の数も300人程度だから、そのうち、みんな顔見知りになってしまうかもしれません。そうなると、ますますコンサートにいくのが楽しみになる。そしてなにより、聴衆と演奏家の距離が近いことによって、両者のふれあいの場が生まれるということは、東京ではなかなか得がたいすばらしいことだと思います。
・・・と、神戸がすべての面で恵まれているがごとく見えますが、東京にだって、神戸にも決して負けないほどの熱心なBCJファンも多いですし、そういう人たちが紀尾井ホールに大挙集結しています。そして、神戸とは一味違った演奏家とのふれあいの場もあります。そうした東京のコンサートの雰囲気を全国の皆さんにも知っていただきたくて、今度、「BCJプラス1」の新企画として「紀尾井の舞台裏」を連載することになりました。どうぞお楽しみに。 (AH) (97/10/31)
「BCJプラス1」の新企画「紀尾井の舞台裏」スタート!ご覧下さい。 (97/11/02)

16  矢口さんこんにちは。 行ってきました、松蔭のコンサートへ!
そして、VIVA BCJ仲間にも、バスを降りたところからお会いしました。(三重県津市から来られた若い男性)
チャペル前ではすでに数名の方が並んでいました。「子供がいるので、妻と前半、後半を交代で聴いている」方が、私たちの前でした。そこへ、「あの宮崎の湯舟さん」がその方に声を掛けてこられ、また、私たちにも・・・。ひとしきり話に花が咲きました
 開場になって驚きました。2月にカンタータを聴きにきた時は、会員席は前から半分くらいだったのに、今回は後ろから5列目までが会員席でした。この調子で行けば、会員でないと松蔭では聴けなくなるのではと、恐れを抱きました。今後は、ぜひ、遠方席を設けてくださいね
 さて、モテット、よかったですね。ルネ・ヤーコブスの「モテット集」を聴いていたので、(これもすばらしい出来です)これを超えるものを期待していましたが、BCJは十分応えてくれました
休憩の後の、<来れ、イエスよ、来れ>のときには、涙が出てしまいました。そして、拍手を後に鈴木さんは袖に引き上げたのですが、拍手が鳴り止まず、また出てこられました。最後の<主に向かって、新しき歌を歌え>の「アレルヤ」では天にも昇る高揚感が会場いっぱいにあふれていました
 今回素晴らしい演奏を体いっぱいに受けながら、つくづく感じたのですが、鈴木さんの指揮って美しいですね。遠くのほうで、後ろ姿しか見ていないのですが、なんか鈴木さんの表情まで見えるような気がしましたよ。(ミーハーなファンです!?)
 もう一つ、今回初参加の「山広美芽さん」にもお会いできて、とても楽しかったです。VIVA BCJの池田さんのコーナーで取り上げられていて、皆さん期待していますよとお伝えしましたら、驚いていて「わぁー緊張する。でもがんばります」とおしゃっていましたが、その言葉どおりとてもいい演奏だったと思います。北九州に里帰りされたときお会いできればと、楽しみが増えました。
 BCJが若い演奏家を育ててくださっていること、私たちも楽しみです。 (北九州市、大庭美登里様) (97/10/27)
大庭さん、はじめまして。BCJプラス1担当のAHです。
私のコーナーをきっかけに山広さんのことを知っていただけて大変うれしく思います。これからも応援してあげてください。
「モテット」は神戸でも素晴らしい演奏が聴けたようですね。そちらの方が響きが良くて、その分、若干ゆったりめのテンポで演奏できるから、より味わいが出ているのではないでしょうか「来れ、イエス、来れ」は東京でも結構評判がよくて、私も一番気に入った演奏でした。
さて、今回の演奏には多くの新メンバーが加わりましたが、実は、これは将来の「マタイ受難曲」への布石だと聞いています。あれも二重合唱ですね。モテットがきちっと歌えるようなら、マタイは全く心配ありません新メンバー達もBCJそして鈴木雅明さんの音楽を気に入ってくれたようですし、今後も期待できそうです。それにしても、あれだけ多くの新人がいながら、ちゃんとBCJカラーが出ていたということは、それだけBCJの既存メンバーがしっかりしているということでしょう。頼もしい限りです。
これからも、BCJと「VIVA! BCJ」をよろしくお願いいたします。(AH) (97/10/29)

15 宮崎市の湯舟様よりBCJカンタータCD第5巻のご感想のメールを頂戴いたしました。今回の文章も前回の初めていただいたメールに負けず劣らず熱のこもった超大作ですので、やはりこちらにリンクする形でご紹介させていただきます。
私も第5巻今までにも増して充実した仕上がりだと思います。国内盤の発売は11月21日の予定ですが、もう輸入盤は出回っていますので、是非ご自分の耳で、ますます磨きのかかったBCJサウンドをお楽しみになってみて下さい! (矢口) (97/10/17)

14  遅くなりましたが、北九州市であった9月30日の「ジュネーヴ詩編歌の会」のご報告をします。(*編者注:NO.5参照
 BCJファンの皆様よくご存知のとおり、鈴木雅明さん超多忙なかたですが、発起人6人賛同者10数名の小さな集まりに快くご奉仕くださいました。(ご奉仕は言葉の綾ではなく、本当にご奉仕としか言いようのない会でした)でも、私たち発起人の期待をはるかに越えて80数人の参加があり、九州各県(佐賀、熊本、大分、福岡)、山口県から参加されていました
 ちなみに、鈴木先生は九州の教会でこういう勉強会の講師をするのは初めてとのことでした。
 内容は、宗教改革において音楽が果たした役割および位置づけについて、ルターやカルヴァンの音楽に対する理解や用いかたの「講義」があり、ジュネーヴ詩編歌ができた経緯を知ることができました「オランダ・オルガン論争の経緯」についてもお話していただきました。教会の礼拝でオルガンを用い(地方の教会ではその多くが、鈴木さんの言われる「代用品」であるリードオルガンや電子オルガンです)、讃美歌を歌っていますが、このような歴史的な経緯を知ることによって、礼拝における音楽の占める位置の重要さとともに、カルヴァンが指摘したように「正しく用いられること」に注意を払う大切さを感じました
 休憩の後は、M.ガルニエのポジティフオルガンでの鈴木雅明さんの伴奏で、ジュネーヴ詩編歌を歌いました。いやーっ、幸せでしたねぇー。天下の鈴木雅明さんに伴奏してもらって、讃美歌を歌うなんて!!
 私の教会の牧師は嬉しさのあまり、「まるで、バッハ・コレギウム・ジャパンになったみたいだ!?」などと口走っていました。(BCJの皆さんごめんなさい) ジュネーヴ詩篇歌は教会旋法によって書かれているそうで、独特の雰囲気がありますね。(ジュネーヴ詩篇歌はミクタムレコードより発売されていますので、ぜひお聞きください。)
 お話の内容は、素人にはちょっと難しかったのですが、気取らない鈴木さんの態度や雰囲気、素晴らしいオルガン演奏で、和やかでいて魂の高揚をさえ感じさせる学びの場となりました
 参加者の中には、もっと鈴木さんの演奏を聞きたいと、10月2日の福岡の西南学院大学での演奏会に出かけた人もいました。さらに、松陰の「モテット」にも行くのだと、はりきっているファンもいます
 HPにも鈴木さんの謝辞がありますが、鈴木さんはこのHPをとても感謝していらっしゃいました。もちろん、私たちもとてもありがたく思っています。(北九州市、大庭美登里様) (97/10/16)
鈴木雅明さんから、松蔭で行われる《ジュネーヴ詩編歌とオルガン》をテーマにした日本オルガン研究会の例会のご案内をいただきました!
北九州でのお話と共通のこともあるそうが,今回は主にオルガンのレパートリーのことについてお話しして下さるそうです。
内容は以下の通りです。一般の方も参加可能とのこと。神戸の近くの方はいいですね!! (矢口)

日本オルガン研究会関西例会 (終了)
日時: 11月22日(土)14時
場所:神戸・松蔭女子学院大学チャペル

《ジュネーヴ詩編歌とオルガン》
講演と演奏:鈴木雅明
会費:会員1000円, 非会員 1500円

プログラム
J.P.Sweelinck : 詩編116編
          詩編36編
A.van Noordt : 詩編24編
H.Speuy : 詩編24編
J.S.Bach : O Mensch, bewein dein Suende gross
J.G.Bastiaans : Jesu, meine Freude


ジュネーヴ詩編歌は,グレゴリオ聖歌の影響を受けて作られ,宗教改革者カルヴァンによって制定された美しい賛美歌ですが,彼は礼拝中のオルガン演奏を禁止していたのです。しかし結局,特にオランダなどでは,長い論争を経てこの詩編歌がオルガンレパートリーの最も大きな源泉として歴史的に重要な機能を果たし,オルガンの構造にまで影響を与えた経緯についてお話いたします。また詩編歌の伴奏法の問題にも触れたいと思っています。

(鈴木雅明様) (97/10/31)

13  先日、何気なくインターネットの検索ソフトに「バッハ・コレギウム・ジャパン」と打ち込んで、ホームページが現れた時の驚き(全く期待してなかったので)しかもこんなに充実した暖か味のあるホームページにはめったにお目にかかれませんので感激致しました。特にメールを読みながら皆様方が如何に素晴らしい時間を過ごされているかがわかり大変羨ましく思いました。
 私はBCJの名前をきちんと認識したのが昨年の秋という超初心者です。その理由もちょっととんでもないもので恥ずかしいのですが、その頃夫の友人が「西野流気・身体知で人生に克つ」という本を下さいました。ヨガをやっていて、呼吸法にとても興味のあった私は一気に読み終えたのですが、その中に鈴木雅明さんの感動的な一文がありまして、あの噂のコンサートはこの方達のだ!と、漏れ聞くBCJのコンサートの雰囲気の謎が納得出来たような気がしたのです。
 それまではごくポピュラーなものしか聴いた事がなく、息子に見せられた映画(タルコフスキーの)のテーマ曲になったマタイ受難曲をよく聴いたことがあるくらいでしたが、俄然関心が湧きCDを買い求めるようになったのですからバッハは後から付いて来たという訳です。
 でもこの一年で何枚CDを買ったことでしょう。時間的なこともあってコンサートには行けそうにありませんが、ホームページを眺めていると「私だっていつの日か・・」という気持ちになりますね。それにHPでこんなにたくさんの事を知ったからには、他人のようには思えない!!?という心境です
 コンサートに行けなくとも皆様の幸せな気分のおこぼれを頂きつつ、今はCDとHPで楽しませていただこうと思っております。 (東京 宮田順子様) (97/10/16)

12 「矢口さん、そして全国のBCJファンの皆様こんにちは。初めてメイルを送っています。実を言うとインターネットとかメイルとか自分にはほど遠い存在だったのですが、先日9月26日に職場の同僚にBCJのホームページを見せてもらって、その内容とともに、インターネットの素晴らしさに感動して、急遽モデムを購入しプロバイダーと契約を済ませ、メイルの送り方も試行錯誤しながら、こうして矢口さんのアドレスに送信しています。現在のところおそらく日本最南端の地からのメイルではないかと思います。こんなところにもBCJの大ファンはいるものなのですよ。・・・・」と、始まる熱のこもった超大作のメールを、九州は宮崎市の湯舟清隆様(E-mail:k.yufune@ma3.justnet.ne.jp)から頂戴いたしました。BCJスタートの頃の音楽界の状況を振り返りつつ、われわれが今日BCJに触れることのできる“幸せ”をしみじみと感じさせてくれる一文です。なにぶん、大変充実した大作なので、こちらにリンクを作る形でご紹介させていただきます。湯舟様、どうかご了承下さい。 (97/09/29)

11 矢口 真 さん、こんにちは。
FCLAのアナウンスでHPができたことは知っていたのですが新しいノートパソコンの設定に手間取って、やっと今日たどり着きました。
想像していたよりもずっと素晴らしい内容で私の知らなかったBCJがいろいろとわかって嬉しいです。 1ファンとして、お礼を言わせてください。
私は大阪在住のファンで、いつも神戸松陰で聴かせていただいてます
いつも思うのですが、あんな素晴らしい演奏会場はちょっとないですね
教会そのものも残響が豊かで素晴らしいですが(モンテヴェルディを聴かせていただいたときには、明るいコルネットの響きが天井から降り注ぐようで、気が遠くなるくらい素晴らしかった)、奏者と聴衆が同じフロアで間近に座るのも楽しいです。秀美さんの松脂が飛んでくるくらい。
それに、幕間や終演後は教会の外で、演奏者と聴衆が思い思いに話し合ったり、握手を求めたりという光景が見られるのもとてもいいです。私はオーボエ吹きなので、以前から密かに世界一のオーボエ奏者」と敬愛していた、シャペル・ロワイヤルのマルセル・ポンセール氏に握手してもらって、天にも昇る思いでした北里さんに楽器のお話を少し伺おうとしたら、しまいかけたご自分の楽器を組み立ててリードを付けてくださって、吹かせていただいたこともあったのです。何という幸せもの。・・・・・
バッハのカンタータを残さず聴けるかもしれないと、とても楽しみにしていたのですが、何せ小さい子供を抱えているので思うに任せず、前々回のヴァイマール時代のラストは欠席、前回のライプツィヒ初回も子連れで訪れて、妻と前半後半を交代して聴きました。私は後半だったのですが、最後にアンコールで23番の一節を聴けたのはとても幸せでした。好きな曲でしたから。これからも許す限りは聴きたいと思うのですが、難しいですね。少なくともポンセールが来るときは全部行きたいなぁ。・・・・・
私の妻は鈴木美登里さんのファンなんですが、秀美さんの奥さんだとは気がつきませんでした。199番のカンタータは本当に絶唱でした。胸が熱くなりましたよ。線の細くない、表現力のあるソプラノですね
私自身は今までで一番印象に残っているのは、ちょっと番号を失念してしまいましたが、199番のあった日と同じ日に演奏されたカンタータで、太刀川さんと柳沢さんが素晴らしくチャーミングなデュエットを聞かせてくださった(編者注:BWV163と思われます。カンタータのCD、Vol.4に収録されています。)のが忘れられません。柳沢さんは少し線の細いタイプですが、素晴らしく澄んだ、ボーイッシュな感じの美声ですね。太刀川さんは最近ことにルネヤーコプスの幅の広い暖かみのある歌いぶりに似てきていませんか?とても楽しみです。
きっと演奏会に行けないときもあるでしょうが、そんな時はこのホームページが唯一の心の拠り所かなぁ。ご苦労されたでしょうが、作ってくださって、本当に感謝しています。応援してます!(大石 聡様) (97/09/26)

10 昨日 定期演奏会のプログラムでこのホームページを知り、早速メールさせて頂きます。
昨日(9月24日)の演奏には、いつものことながら感動いたしましたライプツイッヒ新任早々の3曲(22番、23番、75番)は、いずれも見事な曲ばかり、BCJの演奏も実に立派でした。特に最後の75番は、冒頭から鋭いリズムと柔らかいオーボエの対比が実に新鮮でした。またソリストと器楽と合唱のバランスが、今回は完璧だったのではないでしょうか。これほど「奥行きのある」合唱は、今まで聴いたことがないと思いました
 アンコールの147番のコラールも凄かったオーケストラの自然で微妙なテンポの揺れも絶品でしたが、コラール歌詞の内容をここまで細かく歌い込む練達の合唱には本当に驚きました。こんなに素晴らしいのなら、武蔵野(編者注:三鷹での演奏会のことと思います。)での147番全曲を聴きたかった! 
 鈴木さんは、ある雑誌で20世紀最後の99年12月31日に、ロ短調ミサを演奏すると公約(?)しておられますが、それまでとても待ちきれない思いです。そんな昨日の名演奏でした。
 究極のBCJのロ短調を夢にみながら、次の演奏会を心待ちにしております。 (玉村 稔様) (97/09/25)

  9月15日のBCJの神戸・松蔭女子学院大学チャペルでのコンサートを聴きました。
はじめてBCJを知ったのが最初のカンタータのCDが発売になった頃、ユリイカのバッハ特集で鈴木雅明さんと磯山雅さんの対談を読んだときで、それ以来、BCJのCDの発売を心待ちにしています。
私は四国の松山にいますので、生演奏を聴く機会にはなかなか恵まれず、今回、連休を利用して、神戸まで出かけてやっとはじめて生演奏を聴くことができました。
やはり、生演奏はほんとうにいいものですね。折悪く、台風19号の接近で、帰路は苦労しましたが、そんな苦労などは吹き飛んでしまうような喜びの後でしたから、苦にはなりませんでした。
会場の松蔭女子学院大学チャペルに着いたのが午後2時頃でしたので、まだかなり早すぎたかなと思ったのですが、既に10名以上の方が並ばれていて、その後開場までに長蛇の列ができていたのにはびっくりしました。
今回のプログラムにホームページのことが記載されていましたので、早速こうして感想(実は、ファンレターの一種)などを送らせていただくことにしました。
さて、希望なのですが、ホームページに、米良美一さんや鈴木秀美さんなどのBCJに参加されている方のCDの紹介なども載せていただけると助かります。今回コンサート会場でずっと探していた米良美一さんの「アリアンナの嘆き」を手に入れることができたのですが、このCDは地方のCDショップなどでいろいろ問い合わせてもどうしても手に入らなかったものでした。おそらく、そうした方も特に地方では多いのではないかと思うのです。では、今後のホームページの充実に期待しています。 (土居 譲二様) (97/09/18)
ご感想ならびにご提案ありがとうございます。東京でのコンサートがますます楽しみになってきました。
メンバーの方々のCDについては、当HP「情報BOX」中の「BCJメンバー紹介」の中でほんの少しですがご紹介させていただいております。(ただし工事中でまだ完成していません。・・・)なかなか手が行き届かず、時間がかかってしまうとは思いますが、今後とも情報の充実をはかっていこうと思っていますのでどうかよろしくお願いいたします。
最新のものでは鈴木雅明さんの「ゴルトベルク変奏曲」がいつもながらの素晴らしい出来映えです。BISの「カンタータVOL.5(BWV18,143,152,155,161)」も今月中には発売(輸入盤)されるということなのでもちろんこちらも楽しみですね。 (矢口) (97/09/18)

  はじめまして。平舘@Early Music Information と申します。私はBCJのコンサートにはまだ2回しか行っていないのですが、構成員の演奏はいろいろなところで聴いています(拙いですが私のページでレビューしています)。最近買ったBCJのメサイアをBGMに「I教授の家」を訪問していたところ、「VIVA! BCJ」にたどり着きました。今までにここまで本格的なアーティスト応援ページを見たことがありません。演奏会・新譜情報はもちろん、フォーラムや情報BOXなど興味深い話題満載で衝撃を受けました。これからもたびたび寄らせて頂きますので、よろしくお願いします。 (平舘優様) (97/09/15)

矢口真さん 鈴木雅明さん そしてBCJの皆さん。BCJホームページ開設おめでとうございます。こういうHPの登場を心待ちにしておりました。このHPが私たちBCJファンとBCJとの架け橋になってくれることを多いに期待しています。カンタータ全曲演奏会が終わるまで、まだまだ長い道程が続きますが、どうぞめげずに頑張ってください。 (池田太郎様:BCJ賛助会員) (97/09/13)

BCJは英国でも有名です。7月18日もその演奏会を聞くために東京へ出ました。
鈴木雅明さんとBCJの素晴らしい所は、演奏技術はもちろんのこと、研究によって演奏に芯を創っていることです。知と感性が微妙に溶け合っていますよね。歌のほうでも、米良さんが光っているし、コンティヌオの秀美さんも巧みに音楽をリードしてみせてくれます。日本の誇りですね。 (富田様:英国在住のバッハ研究家) (97/09/10)

「I教授の家」を毎日読んでいましたら、今朝「B.C.J」のホームページの紹介があるではありませんか!
「I教授」もB.C.Jの情報を流してくださっていましたが、B.C.Jファンとしてはもっと詳しいニュースはないのかと、いろいろサーチしていました。やりましたね!!仕事の合間に見させていただきました。大満足です!!!
今までに2回カンタータの演奏を聴きました。時間の余裕とお金の釣り合いで2回しか演奏会に行けませんでした。矢口さんのおかげで、B.C.Jの演奏予定もよくわかりますし、いろんな情報が手に入り幸せです
じつは、鈴木雅明さんに「ジュネーヴ詩編歌」の勉強会を9月30日に北九州でしていただく予定です。その時の様子など、後日お便りします。 (大庭美登里様) (97/09/10)

はやくマタイの年にならないかと心待ちに思いつつ,24日の演奏会を楽しみにしているものです.いつかは神戸に聴きに行きたいとも思っております.
昨年暮れに,八王子の小さなホールで鈴木秀美氏の無伴奏のコンサートがあり,最前列で氏の息づかいをも聴いてきました.今年の6月に第2部が行われる予定でしたが,残念ながらホールの閉鎖により中止となってしまい心残りです.安くなったCDで我慢していますが・・・.
今度,ゆっくり感想などを送らせていただきます. (高木 正一様) (97/09/08)
秀美さんの“無伴奏”は私も「マカギャラリー」でうかがわせていただいたことがありますが、本当に素晴らしいものですね。
ところで“マタイ”についてですが、この度の「東京オペラ・シティー」のオープニング小澤氏とサイトウ・キネン・オーケストラによる“マタイ”でなかったら、BCJが’98年の受難節に演奏する計画があったそうです。しかし実際は“マタイ”はオープニングに譲り、BCJは“ヨハネ”をやることになったわけです。そのオープニングの小澤氏による“マタイ”を運良くうかがうことができましたので、こちらにレポートしたいと思います。 (矢口) (97/09/15)

はじめまして 金沢のOYAと申します。写真家の三浦さんの紹介ではじめて今日みさせていただきました。
個人の立場で1演奏団体をここまで愛情を込めてご紹介していること、感嘆しております。 BisのCDで毎回その意欲的な演奏をたのしんでおりますが、わたしのこれまでの愛聴盤であるリヒターの演奏とはそのアプローチを異とし、新しい世代の息吹を大いに感じ取っております
まだ生演奏に接する機会はないのですが、いつの日か金沢にも公演していただけること首を長くして待っております。
Bisのシリーズ続編とともに、楽しみが増えました。 (金沢のOYA様) (97/09/07)

BCJの最大の魅力、“言葉のメッセージの内容と音楽との見事な結びつき”について、「どのようにしてそれがつくりあげられてゆくのか、是非うかがってみたい」とのご意見をたくさん頂戴しました。実は私もそう思っている一人ですので、機会をみて鈴木雅明さんにお尋ねしてみようと思っています。 (矢口) (97/8/15)
下北沢の閑静な住宅街の中にあるアート・スペース「マカギャラリー」で、その空間の特質を生かした様々な催しを開いて下さっている増井常吉さんは賛助会員としてBCJを応援して下さっています。
最近のBCJ公演の前には増井さんの「マカギャラリー」で練習が行われるようにもなったそうです。
その増井さんが、今年(’97)2月のカンタータシリーズに向けての「マカギャラリー」におけるBCJの練習風景を、5月に同ギャラリーで催された鈴木雅明さんの「ゴルトベルク変奏曲」リサイタルのプログラムで紹介して下さいました。
こちらに、増井さんのご厚意によってその文章を転載させていただきます。BCJの音楽づくりの秘密の一端をご覧下さい。 (矢口) (97/08/31)

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