CD REVIEW 301
Happy Star / HOUND DOG
COCP-30921 NIPPON COLUMBIA

TRACK 1 「I'm Happy」
TRACK 2 「Like a Rolling Stones」
TRACK 3 「今日も電車で」
TRACK 4 「HARBOR LIGHTS」
TRACK 5 「どーゆーこと?」
TRACK 6 「Funky Lips」
TRACK 7 「Don't Wanna Say Good-Bye」
TRACK 8 「LOVE CHILD」
TRACK 9 「DO IT (Album Version-without DPS)」
TRACK 10 「虹を見たかい」
TRACK 11 「STRONG LOVE」

デビュー20周記念を地味に祝うアルバムである。タイトルだけを見た時はピンとこなかったんだけど、聴いてみると良い具合にハジケてる。アタマ3曲がとても良いです。なんだかこのアルバムを聴いた感触というのが、BILLY JOELのRIVER OF DREAMSを聴いた時と近いものがある。ま、ビリーの時のように聴かなかった時期があったわけじゃないんだけど。

そんなわけで、非常に気に入ってしまったこのアルバム。一枚物としては初めての単独レビューとします。

「I'm Happy」はロックの美味しいとこを凝縮したような一曲と言えばよいでしょうか。リズム隊は良いし、ホンキートンクなピアノとサックスのソロもあるし。ギターのカッティングがカッコイイし、ソロはエレキサウンド炸裂だし。ま、やっぱロックはエレキなんだよね。エンディングで♪飲んだビールが6万本♪とぼそっと唄ってますが、あれはクレイジーの「五万節」からいただいております。

「Like a Rolling Stones」は、ストーンズっぽい曲をやるのかとか、ストーンズと自分たちを比較して唄うのかとか、いろいろ考えてたが、ストーンズの曲やアルバムのタイトルを散りばめて唄うという、誰かがやってそうでやってない曲だった。ま、キャンディーズの「微笑み返し」とか、松田聖子の「20th Party」(だっけ?)みたいに自分の曲のタイトルを入れた歌はあるけどさ。

「今日も電車で」は、リズム隊+キーボードの勝利かな。あと未確認だけどトーキングモジュレターを使ったっぽい演奏もあったりして面白い。とにかくここ3曲までのノリがこのアルバムの良さを決めている。

「STRONG LOVE」は、昨年末のバラードコンサートで初めて聴いた曲だが、タイトルがなんだかなあと思って、この曲アルバムに入るの?と思ってしまったのだが、録音されたものを聴いてみると、まあまあかなと思ってみたりして。イントロの鮫ちゃんのベースがいいです。

「HARBOR LIGHTS」は、お得意の3連のバラード。

「DO IT (Album Version-without DPS)」は、タイトルにもあるようにDPSの方々のコーラスが削除されたバージョンと考えてもらえれば良いです。シングルバージョンと比べるとちょっと物足りない気もしないでもないが、まあ良しとしましょう。

「虹を見たかい」は、スライダーズも同じタイトルの曲があるので、もしやカバーかとちょっと期待してみたけど、オリジナルでした。私はスライダーズの「虹を見たかい」の方が好きだけどな。

「Don't Wanna Say Good-Bye」は、ここ何作かで見せてきたオトナ路線の音に近いかな。言い方悪いがスカスカです。バラードでもバスドラどかんと踏んできたドッグとはちょっと違うかな。

「LOVE CHILD」は、♪見えるものに つばを吐け ふれるものに 泥をぬれ♪このフレーズが最高です。あと、コーラスもいい感じで決まってますな。

「どーゆーこと?」は、別にどうでもいいことを唄ってるだけなんだけど、なんとなくサウンドがいいから聴けてしまう部分があったりする。このアルバムに入ってて正解かなと。

「Funky Lips」は、ハードブギーですか。こういう曲できるのって日本にはHOUND DOGだけのような気がするな。サビが「OVERLAND JOURNEY」と似てたりするが、ま、ご愛嬌ってことで。

というわけで、結局全曲レビューになってしまいました。全体通して、自分の好きなサウンドやらアレンジだったりするので、ヘビーローテーションの大本命です。ご静聴ありがとうございました。


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