諸元 | |
最高速度 | 350 km/h−山陽新幹線、270km/h−東海道新幹線 |
均衡速度 | 400 km/h 以上 |
曲線走行性能 | R4000m・R3500m−350km/h、R3000m−320km/h、R2500m−300km/h 500系は R4000m−300km/h、R3500m・R3000m−275km/h、R2500m−255km/h (カントを190mmにするとそれぞれ+25km/h) |
車体傾斜角度 | 5度 |
起動加速度 | ?? |
モータ出力 | ?? kW 三相かご形誘導電動機 |
編成出力 | 22800kW−500系の25%増し 注1) |
編成構成 | 16M |
定員 | 1000人程度 |
飲食サービス等 | 軽食コーナー(ハンバーガー、そば等) 注2)、ゆとりスペース(ロビー) |
所用時間 | 新大阪−博多間 1時間56分、新大阪−西鹿児島
3時間00分注3) (東京−博多間は約4時間30分) |
??編成−JR西日本 |
京阪神−博多間の新幹線シェアを拡大するため、新大阪−博多間を2時間以内の所要時間にすることを命題に開発された車両である。500系の後継車両に当たる。最高時速は350km/hで、車体傾斜機能付きである。 山陽新幹線は最小カーブ半径4000m(限界速度 320km/h)を基準として作られているが、R3500m(限界速度 275−300km/h)以下のカーブが結構ある。350km/h 出せる区間が少ないため、350km/h運転したとても所用時間の短縮はごくわずか(数分程度)であると思われる。 所用時間の大幅短縮には、従来の車両(500系)よりもカーブ通過速度を大きくできる車両が必要となる。すなわちカーブを通過するとき車体を傾斜させ遠心力を小さくする機構を持った車両である(振り子式車両という)。車体を5度傾斜させることにより、R3500m以上のカーブで350km/h走行が可能となる。これは、鉄道アナリストK島R三氏が著書注4)の中で提案した車両である。新大阪−博多間の所用時間は彼の計算によると1時間56分である(停車駅は新神戸のみ、岡山・広島・小倉にホームドアを設置し、170km/h程度で通過した場合)。500系(2時間17分)より、約20分短縮される。新神戸停車にしているのは、阪神地区−北九州地区の航空機対抗のためとK島R三氏は述べている。具体的に言えば、神戸空港−福岡空港(その他九州の各空港)間の航空機対抗であると考えられる。ただし、彼は神戸空港について一言も触れていないので、新神戸停車の意図は他にもあるかもしれない。 車両を開発するのは、現在の技術であれば十分可能だろう。しかし、開発製造費用が膨大になり、また岡山県・広島県・北九州市から反発が出るのは必至なので、実現は難しいと思われる。 |