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自問教育研究所
 
 
   ■ステップ4 仏教哲学と自問清掃 

仏教 一念三千 「原因」と「結果」の法則
法華経 十如是 成仏
仏法修行の究極の目的 十界 煩悩
諸法実相 開示悟入 衆生




自問清掃創始者竹内先生が
最後に私に教えてくれたことば


「仏教をゆっくりと体を通して勉強してください」

「人を攻める前に己の成長を待つ」
このことに気付いてからの私は、
自問清掃の実践にとりかかりました。
その結果 二十八年間の教師生活では
見ることができなかった生徒たちの
感動の姿(実相)を見ることができました。(後記)

それは、魔法使いが学校にあらわれて
生徒という人間を
まるごと変えてしまったようでした。
魔法にかけられたような
生徒の活動の様子を
全国からたくさんの先生方や
保護者が視察に見えました。

この教育実践に、
ソニー教育財団から
教育賞を二回連続していただきました。
自問清掃を教えていただいたのは、
竹内先生です。
竹内隆夫先生は、
自問清掃で子供たちがなぜ変容するかは
教えてくれませんでした。
ただポツリと次の言葉を残してくださいました。

「仏教をゆっくりと体を通して勉強してください」
この言葉に、
子供たちがなぜ変容したかの
謎解きがありました

①「諸法実相」とは、
ありのままの姿の向こうにある真実の悟りの世界です。

②「諸法実相」を明らかに理解するための考え方として、
お釈迦様は「十如是」を示しました。

③諸法実相を理解するため
「十界互具」・「三世間」・「一念三千」という考え方を確立

④一大事因念・開示悟入
・一乗真実三乗方便を説く

 

諸法実相とは、
仏の観方によって捉えられた世界のことで、
「一切のものの真実の相」のことです。

実相とは、

真実の相のことを言うのですが、私たち通常の人間には、
先入観(固定観念)があり、
そのものの真の相を見ることが出来ません。
自分にとって都合のいいように見てしまいます。
ですから諸法実相は、仏と仏とが分かる世界であり、
仏以外の者の知るところではないのです。

非常に重要な教えであり、
諸法実相が分かれば、
法華経の大本の教えが理解できます。


【一念三千の法門】とは
まず「一念の心」に
三千の諸法が具足されていることをいいます

 

 自分の個性は、「どうにもならないものだ」と思いがちですが、
そうではなく、ある原因(因)と条件(縁)を与えさえすれば、
それにふさわしい結果(果)や影響()が現れてくる
という法則があるかぎり、人間性もかえることができる。
[
いまの自分を変えたい。
よりよい自分になりたい
と思うのならば、

性(心)を変えていけばいいのです。
でも、いつも怒っている人が
「よし、自分は短気だから怒らないようにするぞ」
と思っても、
なかなか変われるものではありません。
そこで、『十如是』を活用すると、

自分も
相、から性,体・力・作・因・縁・果・報
まで等しい(本末究竟等)
というわけだから、
どこから変えていっても自分を変えることができるのです。

たとえば、いつも笑顔でいれば心も整ってくる(相)。
もちろん直接、心の変化にトライしてもいいのです(性)。

いやいやながらはじめた自問清掃をつづけると、
必ず心はきれいになっていきます(体・力・作)

  大事なことは「よいことを心をこめてくり返す」ことです。
それによって、
だんだんと性格(性)も、表情(相)も変わっていくのです。
すると、自分自身はおろか、
周囲の人も幸せにしていくことができるのです


十如是とは、
十界それぞれの境界における「具体的な生命活動」として、
十の働きがあるということです。


相(形相)・性(本質)・体(形体)・力(能力)
・作(作用)・因(直接的な原因)
・縁(条件・間接的な関係)・果(因に対する結果)
・報(報い・縁に対する間接的な結果)
・本末究竟等相
(相から報にいたるまでの9つの事柄が
究極的に無差別平等であること)
をいい、諸法の実相、
つまり存在の真実の在り方が、
この10の事柄において知られる事をいう。
わかりやすくいえば、
この世のすべてのものが具わっている
10
の種類の存在の仕方、方法をいう。

相(形相)・性(本質)・体(形体)・力(能力)
・作(作用)・因(直接的な原因)
・縁(条件・間接的な関係)・果(因に対する結果)
・報(報い・縁に対する間接的な結果)
・本末究竟等相
(相から報にいたるまでの9つの事柄が
究極的に無差別平等であること)
をいい、
諸法の実相、
つまり存在の真実の在り方が、
この10の事柄において知られる事をいう。
わかりやすくいえば、
この世のすべてのものが具わっている
10の種類の存在の仕方、方法をいう。


 私たちは、自分の中にある仏性の花を開かせることで、
お釈迦さまと同じ境地に至ることができます。

よくよく自分の心を見てみれば、
汚れてはいるけれども、
そこに仏性の花が咲いていることがわかる。

そして、仏さまが「ほら、それが仏性ですよ」
と示してくださったとき、

「ああ、こういうことだったのか」
と体得し、「悟り」に到達します。

仏性の花が「開き」、
仏性が自分の中に「示され」、仏性を体得して「悟る」。

この三つがそろって初めて
「仏性の世界に入る」、

自分は仏さまの世界に入ったのだということがわかる

 

ステップ1 自分の仏性(心)を開く()導入

指示命令をやめる

相手の仏性を信じて待つ

ステップ2 他の人への迷惑に気づく(示)

       他の人に迷惑な私語を慎むようになる(2~3ヶ月)

ステップ3   迷惑を受けている
       人の気持ちがわかるようになる(悟)

孤独に耐え自分を見つめる

      清掃活動に集中できるようになる

      清掃中の友達の活動が、
今までと違い自発で清掃し、
汚れているところを
次々に見つけ出していく変化に、
人間の素晴らしさに気づく

ステップ4 自分の心に聞き、正直な心で行動できる(入)

               清掃が楽しくなる

      感謝の心で清掃できる

 

花さか爺さん

心の優しいおじいさん 
拾った子犬を育てると、
ある日裏の畑で 
ここ彫れワンワン
 底でおじいさん彫ってみると
大判小判が ざっくざっく

それを聞いた 欲の深いじいさん 
犬を無理やり畑に連れて行き 
御宝のありかを教えさせよと 
棒でたたいて吠えさせた 
でも 出てきたのは ガラクタばかり 
いかった 欲張りじいさん 犬を殺してしまった

やさしいおじいさんは哀れんで 
犬をお墓に埋めました 
すると不思議なことに 
お墓から木が生えて 
見る間に 
大木に成長し 
どこからともなく

「その木で臼をうすを作りなさい」
と声がしました。
おじいさんは臼をつくり 
犬の墓前に供えようともちを作ることにしました 

すると 
またも餅が大判小判に 変わってしまった。 
それを観ていた 
よくばりじいさん その臼を盗み餅をつく 
でも 出てきたのは 
またまた ガラクタばかり 
いかった欲ばりじいさん 
臼を壊して燃やしてしまう
優しいじいさん 
その灰を畑にまこうと家にもって帰る 
その道すがら風によって
飛ばされた灰が
桜木にかかり冬にもかかわらず 
花を咲かせた
優しいおじいさん
「枯れ木に花を咲かせましょう」
と桜の木に灰を巻いた

通りかかったお殿様 
見事な満開の桜に喜んで 
おじいさんにたくさんのほうびをあたえた

それを見ていた
欲ばりじいさん 
灰を盗み出し
お殿様の前で
「花よさけさけ咲かぬと怒るぞ」

ところが灰が殿様の目に入ってしまい
「不届き者・・・」
と 
捕らえられてしまったとさ

優しい思いが 幸運をもたらし 
よこしまな思いが不幸を招く
思いの違いが もろに 
結果に反映しています
思いが「原因」 行動が「結果」
 
結果にはすべて原因がある
これは単なる教訓話でなく
{「原因」と「結果」の法則}
のエッセンスが詰まっています。



仏法修行の究極の目的

仏法修行の究極の目的

仏教
では、仏性を開発し自由自在に発揮することで、
煩悩
が残された状態であっても
全ての苦しみに煩わされることなく、
また他の
衆生

の苦しみをも救っていける境涯を
開くことができるとされる。
この仏性が顕現し有効に活用されている状態を
成仏

と呼び、仏法修行の究極の目的とされている




煩悩とは

移り変わるものを永遠と信じ、
欲を満たすことを幸せと考え、
ありもしない「私」に執着する からです。
その煩悩
苦しみの尽きた境地を涅槃(ねはん)といいます。
仏教徒が目指す ゴールです。



衆生とは
生命の あるものすべて。
特に、人間をいう

十界(じっかい)とは
天台宗
の教義において、
人間の心の全ての境地を
十種に分類したもので、
六道に声聞・縁覚・菩薩・仏の四を
付加したものである。



成仏

仏教が目指す境地は「成仏」、
つまり文字どおり
〝仏に成る〟
ことです。
"
"
とは世の中の真理に目覚め(=さとり)
心は何にも乱されず、
その智慧を活かして
人々の苦しみや悩みを解決しようとする
人を指しています。仏教や成仏というと、
お葬式や死後の世界などを
連想される方もいるかと思います。
しかし、
お釈迦さまが繰り返し説いていた教えは、
私たちがいのちを授かっているこの"現世"で、
いかに悩みや苦しみから開放され、
イキイキと生きるかということに尽きます。
つまり、
""をイキイキと生きるための智慧、
それが仏教なのです。

 


 

 

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