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 自問教育研究所
 
 
 ■ステップ5■ 自問清掃の実践

私は、こんな考えを持っています。

自問清掃を
生徒や先生方に呼びかけました。
「自問清掃に反対535・賛成1」 
の四面楚歌でした。
生徒も先生も全員反対でした。
多数決でものを決めるときには、
各人が、
自らがまじめに向上しているかどうか
自問して自分を見つめることが大切です。
この自覚のない人たちの多数決は間違いです。
この自覚がない人は、
多数決に参加する資格を失っている人です。

「人間はすべての者が、
素晴らしいかけがえのない
ダイヤモンドのような心(仏性)
を持っています。
今、生徒が荒れているのは、
そのダイヤモンドのような
心を出せない環境にあるからです。
生徒が本当のものを出せる
環境をみんなで創りましょう」
その環境をつくる大きな手立ては、
「自問清掃」です。
「皆さんは人間です、
指示命令のない自問清掃を一緒にやりましょう、
向上する人になれます」
自問清掃は頭で考えても分かりません。
今はわからないから反対なのです。
行動し実践するなかで分かってきます。校長は、
このような荒んだ学校の
現状を黙ってみているわけにはいきません。
この自問清掃は、
校長が出した皆さんへの課題です。

「一緒に自問清掃をやりましょう」
生徒と先生方にお願いしました

「心の荒みは諸悪の根源」

校長として着任したS中学校は、
大変荒んでおりました。
先生方も、生徒も心が荒んでおりました。
そこで、
この荒んでいる生徒や先生方を
穏やかにするためにはどうしたらいいか。
熟慮の末始めたのが自問清掃です。
この取り組みは間違っていなかったです。

   
自問清掃を始めたころの学校

最初は私一人で自問清掃を始めました。
そのころ、
私が清掃をしていても、
生徒や先生方は感心するどころか、全く逆でした。

私がトイレ清掃をしている横で用を足していく先生方、
階段を清掃していると私の手の上を
飛び越えていく生徒ばかりでした。「清掃なんかしても無駄、
学校は勉強するところ」ほとんどの生徒や先生方が
こんな考えを持っていました。

 

S中学校の5年勤務で
自問清掃の実践に自信がもてました

自問清掃を学校の課題としてから、
最初の一ヶ月は、
私だけが自問清掃をしていました。
四ヶ月過ぎるころから学校の半分ぐらいの生徒が
自分から掃除をするようになり、
訪れる保護者の人に評価されるようになりました。

一年過ぎると、
他の学校の先生方が自問清掃研修に来るようになりました。

一年間でした。生徒も先生方も、
S中学校以上に自問清掃に取り組み
素晴らしい学校になりました。しかし、

自問清掃に、教育長さんが反対で、
一年でS小学校に転任することになりました。
自問清掃をやる前の自分ですと、
教育長さんの私に対する指示命令には、
腹の虫がおさまらない自分でしたが、
不思議に私の心は、穏やかでした。

自問清掃が自分の心を変えてくれたのだと思います。

S中学校で作った子供たちとの自問清掃約束が
とてもよくあてはまり無理なく実践することができました。

県指定の金銭教育実践校だったので
「金銭に対する自己コントロール力を育てる」
このことに自問清掃は最適でした。
県の要請で、県立教育会館で全県の先生方に

「金銭教育と自問清掃」
について発表させていただきました。

他の学校の先生方が
自問清掃の研修に訪れました。

ソニー教育賞を
二年連続でいただくことができました。

生まれ変わった子どもの姿

1/15ホテルの責任者から「ちょっとお話ししたいことがあるのでホテル事務室に来てください」生徒が何か問題を起こしたのかと内心びくびくしながら訪れました。支配人さんは、にこにこしながら次のように話してくれました。
 夕食が済んだ机の上に、こんなお詫びの言葉が割りばしの紙に、
「『おやつ』を食べ過ぎてしまい、せっかくの夕食の
ご馳走を食べ残してしまったことをお許しください」
とお詫びの言葉が書いてありました。
「私のホテルは七十年以上営んでいますが、
こんな心のやさしい生徒にお会いしたのは初めてです。
 先生の学校ではどんな教育をやっているのですか」
自問清掃の話をさせていただきました。
にしています 私は、この割りばしの紙を、私の宝物として、今でも大切修学旅行で京都のホテルに泊まったときのことでした。

1/18   おしゃべりをやめて最後まで一生懸命清掃をなし終えたときのうれしさと、よろこびは、今まで経験したことのないものo   です。

·   このうれしさとよろこびは、言葉では言えません

思いと目標が結びつくは皆、内在する本質的心が満たされることによって真の充足感が持てるのです。
 

1/20私はトイレ掃除です。一つ一つの便器を見ていくと、一つの便器に、ウンチが付いていました。トイレットペーパーを何重にも巻いて素手でとりました。少し気持ち悪いなと思いました。でも、拭き取った後、とってもきれいになったトイレをみて、すごくすっきりしました。

私たちは心に導かれ、心に引きずられ、心の支配を受けている。迷いの心によって、悩みにみちた世間が現われる。ウンチついたトイレ掃除するのは汚くてやりたくない、にげたいこころおさえることできたよろこびは充足感が持てる。
 

 父母に対する
1/23感謝の気持ちはもてますが、机のような物には、
どうしても感謝の心は湧きませんでした。どうしたらよいか毎日悩みました。
先生に「机のようなものには感謝の心を持つことは無理です」となんども先生に
言おうとしましたが、我慢して毎日自問清掃を続けました。そのうち、毎日の悩みもれたようになくなり、
自然に手が動きだし、清掃がおっくうでなくなり、
楽しくなりました。

この宇宙は、「思い」から成長しました 物質は、物質化された思いにほかありません。            

1/21自問清掃を始めたころは、三・四人のグループで庭の片隅で休んでいる人がいましたが、今はいません。しかし、一人で座っている人が増えました。仕事が見つからなくなって休んでいるのだと思います。初めは休んでいると、怠けているんではないかと友達に思われるので心配で休めませんでした。最近は安心して休めるようになりました

心が純粋であることは大変大事なことです。一転の曇りもない心で一生懸命努力すれば、「天地も力を貸してくれます

1/27自問清掃を始める前は、清掃はじめのチャイムが鳴ってもなかなか清掃場所に行きませんでした。

近頃は、時々、チャイムが鳴る前に清掃場所に
行っていることもあります。私だけでなく多くの人がチャイムが鳴る前に清掃場所に行っているのです。不思議です。

自然界に生きている動植物はみんな一生懸命生きています。私達も一生懸命生きることが大切です。
そうすることにより仕事が面白くなり好きになります。

1/30私が自問清掃をやるようになって人に頼らないで何でも自分でやってみる、どうしても出来なかった時だけ、教えてもらうようになったことです。校舎の裏庭で一人で草取りが出来るようになりました。
清掃の時、何人かでまとまってやることがなくなりました。間違っていることは、はっきりだめですと、友達に言えるようになりました。
 今までは、職員室に行くにも、トイレに行くにも
友達を誘っていましたが、一人で行くようになりました。
  自分にも努力すれば、一人でできるものがだんだん増えていくことがわかりました。
心に何を描くかによって決まります。「どうしても成し遂げたい」と心に思い描けば成効します。自分の周り起こっていることは、すべて自分の心の反映です。常に夢を持ち、明るく、きれいな心で行動すれば必ず何事も可能になります

1/31自分でも不思議です。自分の勉強部屋の卓上電気を、勉強が終わると必ず切るようになりました。今までは、お母さんに注意され叱られて切っていました。近頃自分でも不思議なのですが、
卓上電気に「おつかれさま」という気持ちが湧いてきて間違いなく勉強が終わると電気を切るようになりました。

不平不満、愚痴というものは、必ず人生を暗くし、不幸にします。その不平不満の対極にあるものが感謝の心です。

2/5しゃべりをがまんし清掃できるようになり、
一言も声のないクラスもありますじゃまをする人
が居なくなると仕事もやりやすくなりました。
おしゃべりをやめる目がきいてきて、
仕事が見つかりどんど仕事が進むようになりました。

自問を繰り返し常に心を純粋にしていなければ、
素晴らしい考え方、素晴らしい人格、 素晴らしい人間性、そういうものを
維持していくことは困難です

2/11今、私は、菓子製造会社に勤めています。

「あなたは、他の人に言われなくても、自分で仕事を見つけて働いてくれるね。ありがとう」

いつも、社長さんは、このように励ましてくれます。私は、普通に働いていても仕事が見つけられるのは、自問清掃のおかげだと思います。いつも、周りのことに気が回るのです。進んで周りを見ることができるのです。
 すべての場でこのことは、役立っています。他の人から仕事を頼まれても、気持ちよくできるし、頼まれた仕事以外のことにも、自分で気がついてやることが当たり前になっています。

創造的に仕事をするためには、毎日清掃の中で「これでいいのか」ということを常に考え、昨日よりは今日、今日よりは明日と、毎日やっている清掃に対して改善改良を考え続けることが大切です

2/17「おつかれさま」

自分でも不思議です。自分の勉強部屋の卓上電気を、
勉強が終わると必ず切るようになりました。
今までは、お母さんに注意され叱られて切っていました。近頃自分でも不思議なのですが、卓上電気に
「おつかれさま」という気持ちが湧いてきて
間違いなく勉強が終わると電気を切るようになりました。

周囲への感謝の心が生まれてくると、お互いに信じあえる
仲間になっていきます。このことは、生きていることへの
感謝につながっていきます。

2/21自分もわがままを我慢して努力すれば、一人でできるものがだんだん増えることがわかりました。

私が自問清掃をやるようになって、
一番身についたことは、
「人に頼らないで何でも自分でやってみる、どうしても出来なかった時だけ、教えてもらうようになったことです。

校舎の裏庭で一人で草取り が出来るようになりました。

清掃の時、何人かでまとまってやることがなくなりました。

間違っていることは、はっきりだめですと、友達に言えるようになりました。
 今までは、職員室に行くにも、トイレに行くにも友達を誘っていましたが、一人で行くようになりました。
 
 自分にも努力すれば、一人でできるものがだんだん増えていくことがわかりました。

物事の結果は、心に何を描くかによって決まります。「どうしても成し遂げたい」と心に思い描けば成効します。自分の周り起こっていることは、すべて自分の心の反映です。常に夢を持ち、明るく、きれいな心で行動すれば必ず何事も可能になります。

今までは清掃は嫌いでしたが不思議なことに自問清掃を始めてからは、多くの人がチャイムが鳴る前に清掃場所に行っているのです。私と同じように、清掃が好きになったようです。

自問清掃を始める前は、清掃はじめのチャイムが鳴ってもなかなか清掃場所に行きませんでした。
近頃は、時々、チャイムが鳴る前に清掃場所に行っていることもあります。私だけでなく多くの人がチャイムが鳴る前に清掃場所に行っているのです。不思議です。

自然界に生きている動植物はみんな一生懸命生きています。私達も一生懸命生きることが大切です。そうすることにより仕事が面白くなり好きになります
生まれ変わった子どもの姿

「草畑がヒマワリ畑に変わりました」
M教頭先生が、校長室に飛びこんできました。何事かと驚きましたが、落ち着いて聞くと
「プールの東側の草畑が、いつのまにかヒマワ リ畑に変わり、今満開です」
 急いで行ってみると、しばらく立ちすくみました。
6年2組の子供たちが自分たちだけで、清掃の時間に種まきから育てあげたことがわかりました。

私達が本当に心から味わえる喜びは、
遊びの中にあるのではなく、
まじめに一生懸命仕事に打ち込み、
何かを成し遂げたときに
味わうことができます。
他に変えがたい喜びを
得ることができます

感謝の心の本性を、母が体を通して教えてくれました

私の母は、
八十二歳からリュウマチで歩行できなくなりました
 
土曜日に風呂に入れるのは私に役目です。
 双子を生んだ母は重かったです・ 
抱かれて育った母を、
今度は抱いて風呂に入る。
 おかしな運命です  風呂に入ると、
時々糞が浮いてきました
 
 絶望的な土曜日が続きました   

 「ありがとう、ありがとう」
涙を流して言う
母の顔を見るのはさびしかったです
  半年が過ぎました    
糞が浮いてきても
気にしなくなりました
  
母を抱いて、
風呂に入る自分が
嬉しくなってきました
 
 母を抱きながら、
今度は、私が「ありがとう、
ありがとう」と感謝でいっぱいになりました・
土曜日が嬉しい日に変わりました
   母への感謝が体から
湧いてきました
   「学校への感謝の心がない人は、働かなくても良い」という自問清掃の約束を作った私に
「感謝の心の本性」を、
母が体を通して教えてくれました。
 
校長である私が感謝の心本性がわかるようになると 
生徒も先生も
「感謝」の心がわかり、
明るく清掃を始め 、
学校が明るくなりました。

「情けは人のためならず」と言われていますように良いことを重ねていくと自分の人生もよくなります。

私が来て床を拭いてくれるのを、
待っている

毎日床や机を掃除していると、
床や机が友達のように
思えるときがある。
昨日磨いた床が、
おととい磨いた机が
僕が掃除に来るのを待っているような気がするのです。
床や机も人間のように
心があるのかなあ。
そんな床や机を、
この頃は美しくしたいという
気持ちになる。

人は一人では
生きていけません。
空気、水、食料など
自分を取りまく
あらゆるものに
支えられて生きています。

そう考えれば、自然に感謝の心が生まれてくるわけです。
感謝の心を感じる子が
幸せを感じることができます。



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