ファミリーミュージカルP I N O

00/09/09 12:00 多賀城市民会館   ストーリー

 私にとっては春公演以来、この夏初めての「PINO」。これまでの夏公演を観た人から多少変更になってるところがあるとは聞いてましたが、1幕を観ている時、みんな春よりかなりオーバーアクションって印象があって、春以上に笑いが起きていたので、「PINO」ってコメディーだったの!? って思ってしまいました(^^;)。
 特に笑えたのは、カルメンがライム家で働くことになって、疲れるよとぼやきながらエプロンのポケットからパンを出すシーン。丸いパン、長いパンと繋がって次から次と7個ものパンが出て来た時には大笑い。あのエプロンのポケットはドラえもんの四次元ポケット? なんて。それからどーもポケットが気になっちゃって、カルメンが出てくるとポケットの辺りを見てしまいましたが、どうやらポケット口のところでエプロンに切り込みが入っていて、その下にスカートと共布の大きな袋状のポケットが付いていて、そこに収納している模様。で、その後、ピノに肩叩きを頼むところのぶりっ子な仕種とか、ピノの鉄の手で叩かれてしびれちゃうところなども春以上にオーバーアクションで子供たちもずいぶん笑っていたようでした。

 ピノの誕生シーン。春公演の時もロボットの動きが凄いと思いましたが、今回最初の頃のぎこちないロボットの動きがますますらしくなってて、淳くんの努力の跡が伺えて感動。歩き回ってる時に春は肘を伸ばしていたのだけど、今回は曲げた状態で腕自体は動かさずに歩く姿は本当にロボットのようでした。パパに向かって「ババ」って言うところも一度顔を前に出すようにして首を回してパパの方を向くと言う動作でカクカクした動きになっていたし。
 そしてまだ学習途中のピノの子供っぽい表現も多くなってて、これがまた可愛いの。サーカスのシーン後、グリエラに連れ戻されるところで親方さんの方に行こうと必死になってるところや、「ミュージック」でライム家の女性陣に『ラララ〜』とこうやって歌うのよと迫られるのに怯えるところや、映画のシーンでの女優のカツラが取れて「頭が落ちました!!」と驚くところや、ラブシーンの真似をしているところ、撮影が終わって、映画スターにまとわりつくところなどホントおこちゃましてて可愛かったです後、シリョーレのプロポーズを真似するところも「プロポーズ」って小首を傾げるのがラブリ〜だったわ。

 春公演の時はオーケストラの生演奏でしたが、今回音はテープ。ま、地方公演と言うことで仕方ないのかもしれませんが、やっぱり臨場感に欠けるので音楽も生演奏でやって欲しかったですね。多賀城は音声に最初ちょっとトラブルがあってマイクがガサガサ言ったり音が入ってないことがあったりしたのが気になりました。後、照明のミスもあって階段の上にいるカルメンに照明が当たらないってこともありましたね。そうそうピエールがパパにプレゼントした壷(春と壷が変わってましたね)をピノが落して割っちゃうところで壷が割れなかったと言うアクシデントも。パパは「ハリーアップ」の出だしの歌詞を忘れてしまったのかちょっと歌えなかったり、ピノの誕生シーンでの科白を間違えたりして、最初の辺りでのミスだったから目立っちゃって、しっかり!って思っちゃいました。
 最初、ピエールが出て来た時、リボンが外れちゃってて、お気に入りの服なのにそんな着方をしちゃいけませんとか思ったりして(笑)。ママが直してくれないかなぁ…と思いながら観てましたが、直してもらえそうな接触もなくてずーっと外れたままでした。そう言えばパパに踏み潰されたてんとう虫を持って走り出して行ってしまったピエールを追っかけるママの「ピエール、虫かご」って科白、なくなってましたね。
 「ミュージック」の後で拍手が起きてましたが、踊り出したピノが椅子のところで倒立するように足を上げるところ、椅子の横にいたナーナがちょっと邪魔になって危なかったです。ナーナも側にいるなら椅子を押さえててくれればいいのにと思ったりして。夏公演の最初からか、今回からかわかりませんが、ナーナの髪型、肩に垂らした髪が三編みになってました。自毛のラズベリーはポニーテールにしてたのが一部だけを結んでブルーのリボンを付けてました。メロニーの髪型は基本的には春と同じだけど、だいぶ伸びてましたね。メロニーはカツラかと思ってたけど、自毛だったのね…。

00/09/09 15:30

 この会場のキャパは1100人くらいでお客さんの入りは2回とも6〜7割程度。後の方はかなり空席が目立ってました。ファミリーミュージカルと言うことで、子供連れのお客さんが多かったのですが、小さい子にはやはり途中休憩があっても2時間半のお芝居は長丁場。あまり動きのない静かなシーンで飽きちゃうのもわかるけど、お願いだから騒がずに観てと何度も思ってしまったこの回。ピエールのママが死んじゃうシーンはもう少し大人しくしてて欲しかった。あんなにガサガサ、ザワザワされちゃ、出る涙も引っ込んじゃうってねぇ…。このシーン、ピノが「ママ、いい子になるよ」って語り掛けるのが、私の泣きのポイントだったのですが、科白が「ママ、僕頑張っていい子になるよ」って変わってて、「頑張って」と入ったのが何か子供らしさが半減したようで、好きじゃないんですけど…。
 私もちょっと飽きてしまう2幕後半は通路を走り回る子までいて、子供ってホント正直…と思いましたが、ピノの誕生シーンでピノが起き上がるところのあの水を打ったような静けさにみんな興味津々で観てるんだなぁと思いましたし、ママが客席の方に手を延ばして「ピエール、出てらっしゃい」と言うところや、ラスト、ピノが天国に旅立ったシーンで男の子が「あの子誰? 空を昇って行くよ」と空を指差すところで、差す方を見てしまう辺り、みんな素直だなと。1幕のラストで客席に降りたステファノが「カルメンどっち行った?」と聞かれた男の子が「あっち」とちゃんと指差して教えてあげてたのも可愛かったわ。そーゆーところ、子供も楽しんで観てくれてるんだなと思いますが、もうちょっと大人しく観てて欲しかったです。席を離れちゃう子に親は注意して欲しいですね。

 映画のシーンで女優のカツラは衣装に引っ掛かって床には落ちなかったんだけど、ピノちゃんは「頭が落ちましたぁ」ってやっぱりビックリ。ここのピノは本当におこちゃましてて可愛い。撮影が終わってから主演男優にくっついて離れないところも。ピノは映画スターのファンになっちゃったのね。
 このシーンの全員でのダンス、春の時と何か変わってるような気がしたのだけど、ビデオで確認したら同じでした。多分、ステージの広さで印象が違ったのと、自分の視線の違いでしょうね。春公演は淳くんばかり見ていたけれど、今回は他の人も見ていたので、こんな動きをしていたのかと新鮮だったのだと思います。18人が狭いステージで踊ってるのを間近で観るのは迫力ありますね。
 ダンスシーン前の撮影準備してるところや撮影中もそれぞれがいろいろな動きをしているので、なかなか全部を見ることができなくて、話に聞いていた監督の照明助手へのセクハラも1部の時はしっかり見たけど、この回は見逃しちゃった…。

 ピノを捕まえようとしてカルメンに網を被せちゃうところ、この回はまるっきり外れてカルメンに網が被らなくて、捌ける時カルメンがステファノに網を被せて連れて行ってました。
 その後、紙袋を被せられてるピノの手を掴むところで、ステファノはピノと指相撲をしてるってのも話に聞いてて、今回もやるかなぁと見ていたら、2回ともやってました。
 ステファノがライム家で働くようになって、春公演では「半年」と言ってましたが、夏公演では「もう4年」になってましたね。で、モップ持ってるよりステッキ持ってる方がすてっきと言って、自分で「さむ〜」って。その後のカルメンとの状況説明のシーン。科白は春の時とあまり変わってないけれど、2人で寄り添って座ったりするので長くなったような感じ。

 カーテンコールは1部、2部とも1回きり。淳くんは階段を降りて来て前転して、バック転。1部は普通にバイバイしていただけだと思いましたが、2部では緞帳が下りてきたら膝に手を置いて腕をクロスさせながら、膝を閉じたり開いたりしてました(わかります?)。

9.10夏公演チェック春公演  

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