多くの場合成人だけです。(小児にはあまり使いません。)

 どういった症例を扱うか?と言うと、

1)部分的な歯列不正=1本や2本など少数歯の歯並びのガタガタ。

 見た目を気にされれば、治しましょう。

2)歯周病の治療目的=歯列不正で歯磨きができない、歯周ポケットを減らすため。

 歯周病は保険治療なのですが、歯列矯正は保険が効きません。大学の授業では歯周病の治療法のひとつとして歯科矯正による歯の移動が推奨されることがあるのですが、現実的には保険適用されていないために普及してません。

3)ブリッジやクラウンを正しくきれいに作るための準備矯正。

 歯が倒れていると、まっすぐ力が伝わりません。こういった場合は歯をまっすぐにして(整直といいます)ブリッジやクラウンを入れやすくします。

 また、隙間を一か所に集めることで、見た目が良い状態でクラウンやブリッジを作ることができます。

 最近ではインプラントの前準備で部分矯正を行うことがあります。

 ☆治療費は20~35万円ぐらいです。

症例1:審美的な問題から

塗料前 治療前:左下側切歯と犬歯の位置不正

治療後 治療後:ブラケットをつけて並べました。

症例2:歯周病病の問題から

治療前 歯列不正のため、歯磨きができずに歯肉が腫れてます。

治療後 ブラケットを装着して、歯列を整え、歯磨きしやすい状態にしました。歯肉の炎症(赤くはれた状態)が治っています。

 

症例3:補綴的な要求から

治療前 上顎の両側側切歯が矮小のため、中切歯間に隙間があいてます。

治療後 隙間を両側側切歯部に集め、メタルボンドクラウンで補綴してあります。

症例4:下顎第二大臼歯のアップライト

治療前 下顎左側第二大臼歯が前に倒れてます。このままでは、上の歯とかみあうことはありません。また、食べかすが歯と歯の間に入ると、虫歯や歯周炎になります。(痛くなるぞ。)

治療後 部分的にブラケットをつけて、上の歯と噛めるように整直(アップライト)しました。

症例5:すれ違い咬合の治療

治療前 右側の上下第二大臼歯(7番)がすれ違って、かみ合っていません。虫歯や歯周炎のリスク大です。

治療後 上下の第二

大臼歯(7番)が噛んでいます。