前代未聞1=15カ月拡大運動でもHN4354部減紙

前代未聞211年7月4日15カ月連続拡大運動期間

 

12年10月5中総志位報告の減紙数値のみ・総括なしレベル

(追加)10月末結果赤旗公表−H598減紙・N2727減紙

(宮地作成)

 〔目次〕

   1、12年10月14日5中総志報告の特徴と党勢拡大結果

      1、13カ月連続党勢拡大「大運動」+延長8・9月結果データ・総括 (表1)

      2、前代未聞2つ−15カ月間でも減紙結果、拡大運動期間の狂気的長さ

      3、15カ月間連続大運動の性質=狂気の沙汰3つ

   2、30年間連続減紙政党=読者大量離脱政党 (表2)

   3、今後の党勢減退見通しと支部・党員破壊度エスカレート (表3)

   4、赤旗HN部数激減テンポアップと党財政破綻の行方

      (表4) 共産党政治資金収入分15年間の総務省公表データ

      (表5) 余命5年・2017年説の収入シミュレーション

      (表6) 余命5年・2017年説の日刊紙発行費用・赤字シミュレーション

 

 〔関連ファイル〕      健一MENUに戻る

   共産党『5中総・志位幹部会報告』 『5中総・志位委員長結語』

 

   『志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ6つ』

   『党勢拡大12カ月間「大運動」と2カ月間「特別期間」結果』

   『「全活」→全中間機関活動者会議連鎖システムの功罪』

   『衰弱死進行に怯え→あせり・もがき9方針連発』

   『4中総後の共産党衰弱死3指標の進行状況』()党勢拡大・()緊急支部会議

 

 1、12年10月14日5中総志位報告の特徴と党勢拡大結果

 

 志位和夫は、10月14・15日5中総を開いた。そこで、2つを報告した。()13カ月連続党勢拡大「大運動」+延長8・9月結果データと、()総選挙方針である。このファイルでは、()前代未聞異様「15カ月間連続大運動」結果データと数値のみ・総括なしレベルだけを検証する。()総選挙方針については、別ファイルで検討する。

 

 (追加)赤旗は10月末結果を公表した。500増加、H598減紙・N2129減紙=HN合計2727減紙だった。5中総に基づく「総選挙躍進大運動」の1カ月目も、連続大量減紙でスタートした。

 

 〔小目次〕

   1、13カ月連続党勢拡大「大運動」+延長8・9月結果データ・総括 (表1)

   2、前代未聞2つ−15カ月間でも減紙結果が示すもの、拡大運動期間の狂気的長さ

   3、15カ月間連続大運動の性質=狂気の沙汰3つ

 

 1、13カ月連続党勢拡大「大運動」+延長8・9月結果データ・総括

 

 5中総における「15カ月間連続大運動」結果データと総括レベルを検証する。志位は、どのような結果・データを報告し、何を隠蔽したのか。どんなウソをついたのか。

 

    共産党『5中総・志位幹部会報告』 『5中総・志位委員長結語』

 

 5中総・志位報告における党勢拡大運動15カ月間結果に関する報告データ個所は次だけである。数値結果だけで、15カ月間もの連続「大運動」総括を完全に隠蔽・黙殺した。

 

 「その結果、9月末までに新規の入党者が約2万人という重要な成果をあげました。しんぶん赤旗の読者拡大では、安定的な前進の軌道にのせるにいたっておらず、9月末の段階で、党勢拡大大運動の開始時点から、日刊紙1541人、日曜版2813人の後退、前回総選挙時比では日刊紙89・4%、日曜版86・5%にとどまっています。」

 

 〔1、党員数・党員拡大数〕

 

 これは、いつもでたらめで、まったく信用できない。10年1月40.6万人→12年7月18日「90周年講演」31.8万人・8.8万人激減→8月都道府県委員長会議の秘密報告・党費納入率67.9%に基づく実質党員数21万5922人→9月末+2万人という激変数値操作を信用できるか。志位は、なぜ、都道府県委員長47人にだけ秘密に知らせたのか。47人までなら信用できるのか。

 

 しかし、21万人だけに減った一般党員は信用できない。21万人には、依らしむべし、知らしむべからずが、上策である。彼らには、党勢拡大と総選挙1千万人票よみ・対話だけをやらせればよい半分に減ってしまったが、生き残りは、使い捨て赤色兵士・老兵としての使用価値がまだある。

 

 志位は、赤旗公表で党費納入率67.9%全党員に知られることを、きわめてまずい数値だと怖れたのか。8.8万人激減公表にもかかわらず、真相は、40.6万人の約半分までに党員が大量離脱した。この悲惨で急速な衰弱死進行レベル数値を公表すれば、党費納入拒否党員数がさらに激増するとし、秘密にしたのか。秘密報告・党費納入率その後の変動を隠蔽した。

 

 〔2、赤旗HN部数報告〕

 

 この数値は、二重基準になっている。()15カ月間「大運動」9月末結果数値と、()前回総選挙時比%である。どうもおかしいもっと減っているのではないか。それとも、2010年1月党大会後、いつもの定例通り、大量減紙が続発し、15カ月間もの狂気の党勢拡大期間をやらざるをえなかったのか。

 

 志位和夫は、09年8月総選挙時比日刊紙89.4%、日曜版86.5%と報告した。10年1月党大会時点とは、4カ月間のずれがある。他にデータがないので、ほぼ同じとして推計する。09年8月総選挙後の急激な大量減紙数+10年1月党大会に向けた党勢拡大運動増紙数とは、相殺できるとした。

 

 党大会時点、日刊紙25万部×89.4%≒22.35万部。日刊紙25万部×10.6%2.65万部大量減紙のはずである。

 党大会時点、日曜版120.4万部×86.5%≒日曜版104.1460万部。日曜版120.4万部万部×13.5%16.254万部大量減紙になる。

 HN合計は、日刊紙22.35万部+日曜版104.146万部≒126.4960万部。党大会145.4万部−5中総126.4960万部≒18.9040万部大量減紙になる。

 

 (表1の最後項目)=党大会後〜11年7月4日3中総まで1年6カ月間の減紙数は、党大会後の減紙数−15カ月間結果とした。志位和夫は、党大会後〜3中総まで18カ月間の大量減紙数値動転した。従来なら、党大会に向けた「日報」点検体制による増紙申請強要→党大会後の浮き部数吐出しによる大量減紙申請という定例の増減パターンだった。

 

 ところが、今回の衰弱死テンポのスピードは、従来と比べ、想定外の速さだった。彼は、日本共産党・党機関財政が音を立てて崩れていく減紙部数の崩壊音で、気が狂ったのではないかと思われる。そこで、彼は、13カ月間連続の「党勢拡大大運動」という前代未聞・狂気の拡大期間を思いついた40.6万党員が、空想的な「90周年記念の長期拡大期間」継続決起するはずと錯覚した。

 

 〔3、支部数の隠蔽・沈黙〕

 

 支部数については、その変動を隠蔽した。とにかく、「支部が主役」という支部・党員騙し赤色日本語を何十回となく唱えよ。1995年2.8万支部から、半分の1万51589に減ってしまった。しかし、半分に激減したにせよ、支部長・支部LCら騙し続けなければ、「志位・市田・不破ら3人独裁者が主役」という赤色実態悟られてしまう。

 

(表1) 15カ月連続党勢拡大運動の増減結果データ

13カ月連続「大運動」+延長8・9月結果

年月

10年1月

党大会

718

志位公表

8月末

実質数

15カ月結果

5中総公表

9月末

実質数

党大会

後の増減

大会後〜3中総

18カ月の減紙数

日刊紙

25

223750

1541

223500

26500

24959

日曜版

120.4

104146

2813

1041460

162540

159726

HN合計

145.4

130

1265210

4354

1264960

-189040

184686

党員

40.6万人

31.8

215922

2

 

 

 

支部

2.2

2

15158

隠蔽

 

 

 

はっきり言って、党員数・党員拡大数はいつもでたらめで、まったく信用できない

党大会後の増減は、10年1月第25回大会数値−12年9月末実質数

 

 (追加)赤旗は10月末結果を公表した。500増加、H598減紙・N2129減紙=HN合計2727減紙だった。5中総に基づく「総選挙躍進大運動」の1カ月目も、連続大量減紙でスタートした。2万+500増加なのに、HN合計2727減紙ということは、党員拡大数はいつもでたらめで、まったく信用できないからくりを暴露した。

 

 途中経過時点の赤旗公表数値は次だった。

 ()、12年5月24日「全活」−11年7月4日3中総以降10カ月間通算累計赤旗公表=H3500・N1万4000

 

 ()、12年7月18日「90周年記念講演」−志位は、HN合計130万・党員31.8万人・支部2万と公表。これは、10年1月第25回大会と比べ、1年半=18カ月間HN合計15万4000・党員−8.8万人・支部2000

 

 ()、12年7月末−7月4日3中総以降、「大運動」13カ月間通算累計赤旗公表=H2069・N5686・HN合計7755・党員+1.8万人

 

 ()、12年8月末実質数−計算根拠は下記リンクに載せてある。ただ、ウソだという計算根拠データの出典赤旗記事の時期が3つとも若干異なる。12年8月3日、志位和夫は、都道府県委員長会議→同日、幹部会を開き、「8・9月党勢拡大運動延長」を決定した。彼は、都道府県委員長会議において、赤旗から隠蔽し、公表しない秘密報告をした。その秘密データを党中央の誰かがブログにリークした。その秘密報告内容から見て、リークデータの信憑性は高いと評価できる。

 

    〔データ4〕、12年7月・13カ月間連続「大運動」+8月末結果が証明する衰弱死進行

     (党員数のウソ)=31.8万人でなく→8月3日秘密報告の実質党員数21万5922人

     (支部数のウソ)=2万支部でなく→3月20日赤旗の実質支部数1万5158支部

     (読者数のウソ)=130万人でなく→12年9月1日赤旗の実質読者数126万5210人

 

 ()、12年8・9月結果−2カ月延長期間の赤旗公表−791、N−1727、党員+0.2万人

 

 2、前代未聞2つ−15カ月間でも減紙結果が示すもの、拡大運動期間の狂気的長さ

 

 これら前代未聞結果と前代未聞期間という異様さ2つは何を意味するか。

 

 〔前代未聞結果1〕

 

 HN合計4534部大量減紙とは何か。15カ月間連続党勢拡大運動をやっても、赤旗が4534部も減ったのは、党史上かつてない初めての結果である。これは、90周年政党崩壊の弔鐘が鳴り響いたことを象徴的に示している。誰がために鐘は鳴っているのか

 

 〔前代未聞期間2〕

 

 15カ月間のやり方は、正気の人間がとる行為として、ちょっと信じられない。2・3カ月間を超える党勢拡大期間は、党史上初めてだからである。志位和夫は、コミンテルン型共産党の衰弱死進行段階自己診断・ステージVで恐怖にとらわれたか。15カ月間も党勢拡大運動を連続強要することによって、党組織全面破壊になろうとも、党員拡大数値アップだけにこだわる狂気党首になったか。自己保身目的だけの共産主義的人間に変質・腐敗したのか。

 

 宮本・不破らは、党中央の計画的党勢拡大運動期間を、1968年第7回大会後、44年間で数十回〜百回前後設定した。その期間は、従来1〜3カ月間だけだった。私の愛知県・名古屋市専従13年半においても、3カ月間以上の党勢拡大期間設定は一度もなかった。ただ、宮本・不破・志位は、中間機関にたいし、目標未達成名目で約1・2カ月間の実質的延長を強要した。

 

 今回、志位・市田・不破が自ら党中央として、8・9カ月延長決定をした。この「13カ月間連続党勢拡大大運動」+8・9カ月延長とは、党史上初めてである。

 

 党勢拡大運動は、その期間中、支部・党員活動を必然的に一本足に矮小化する。中間機関も、書記局にたいする日報・週報・月報で硬直する。期間の長さ・頻度により、党組織破壊度は高まる。それだけに、3カ月間を超える党勢拡大運動期間は、従来、皆無で、やろうにもやれなかった。それが、今回は、延長を含め、「15カ月間連続大運動」になった。それによる中間機関破壊度・支部・党員破壊度は、はかり知れない。

 

 1980年後、党勢拡大運動は、30数年間の連続減紙実態で、賽の河原の石積み党勢拡大運動に変質した。現在、支部・党員破壊度は、党勢拡大運動毎にエスカレートしている。

 

 〔前代未聞1、2〕を合わせると、党内犯罪システム政党の現段階をどのように規定=診断できるか。

 

 政党とは、水の惑星上のあらゆる生命と同じく、生命体の一つである。生命体のすべてが、生まれては死ぬ。なかでも、ソ連共産党とは、クーデター手法人工的に産み出された特殊な赤色生命体である。

 

 レーニンは、プロレタリア独裁理論・民主主義的中央集権制・分派禁止規定などの党内犯罪的組織原則政党を全世界に広げた。彼のクーデター国家・政党は、赤色生命体として、生まれながらの先天的致命症体質を内蔵していた。

 

 レーニンは、彼の根本的に誤った路線・政策批判するロシア革命・ソヴィエト勢力数十万人殺害した。スターリンは、約4000万人銃殺・粛清・強制収容所送りをした。それは、マルクス・レーニンのプロレタリア独裁という犯罪理論が本質的に内蔵していた赤色テロル性向の発現だった。

 

 彼は、コミンテルンという国際単一共産党結成の最初から、マルクスのプロレタリア独裁という犯罪理論を「試金石」にまでグレードアップさせた。最高権力者5年2カ月間で理想とする党独裁・党治国家を完成させた。プロレタリア独裁理論を基軸に据えた党独裁・党治国家は、その維持・強化上で赤色テロルを必需品とした。それは、必然的に水の惑星上で最初の異質な赤色テロル型人工生命体になった。

 

    『「赤色テロル」型社会主義形成とその3段階』レーニンが「殺した」ロシア革命勢力

    『レーニンの大量殺人総合データと殺人指令27通』大量殺人指令と報告書

 

 その赤色テロル型人工生命体は、生まれると同時に、本質的疾患により死を運命づけられていた。その寿命は、75年間で尽きた。1917年単独武装蜂起・単独権力奪取クーデターから、1991年党独裁・党治国家の崩壊までである。

 

 人間という生命体の死に方と同じく、赤色生命体の死に方にも、()突然死と()段階的衰弱レベル経過死とがある。「社会主義」ソ連・ソ連共産党の死は、崩壊当初、()突然死と受け止められた。しかし、ソ連崩壊後、大量のアルヒーフ(公文書)や「レーニン秘密資料」6000点の発掘・公表により、()レーニンがクーデター手法で人工的に産み出した赤色テロル型生命体の死は、75年間にわたり、何段階レベルもの衰弱死過程を経ていたことが証明された。

 

    1、レーニンの連続クーデター 2、レーニン1917・10 3、レーニン1918、19

     4、レーニン1920、21 5、レーニン1922 6、『国家と革命』 7、スターリン

 

 東方の島国にのみ唯一残存する非政権の赤色生命体は、どのような死に方になるのか。それがステージWなら、まさに衰弱死そのものである。ステージUのとき、死亡宣告までの猶予・生存期間が5年間と、私は診断している。それとも、モラトリアム期間5年・2017年説は、長すぎると推計するか。

 

 それでは、(表1)データに基づく赤色生命体の診断書が、資本主義世界において最後に生き残っている唯一のコミンテルン型共産党瀕死状態ステージVになるか。

 

 人間という生命体が、回復見込みゼロ・ステージVと余命期間を告知された場合、いずれも、ショック→怒り→なぜ自分だけがと惑乱する。その後、2つの対応に分かれるという。

 

 ()、絶望→各種のあらゆる治療→医師がこれ以上の治療方法はないと宣告→死そのものと死期を受容する→余命期間中のホスピスを選ぶ。()、絶望→末期症状で錯乱する→狂気の沙汰言動を頻発させる。私は、友人たちへの見舞いで、この2つを直接体験した。志位和夫という資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首は、どちらのタイプなのか。

 

 すでに、1989年〜91年、東欧・ソ連10カ国の党独裁・党治国家という赤色テロル型人工生命体ステージWになり、全滅した。それと時期を同じくし、資本主義ヨーロッパにおける非政権の赤色生命体もすべてステージWに転落し、心肺機能停止に陥り、死滅した。

 

 フランス共産党は、レーニンの党内犯罪的組織原則すべての放棄を何度も党大会において宣言した。しかし、なぜか共産党名だけになお固執している。この政党は、61万人・86%が離党してしまった心肺機能停止寸前状況になった。その病状段階は、10万人・14%が残存するだけの脳死状態になり、実質的にステージWだとも診断できる。

 

 ただ、私は、フランス共産党が、共産党名以外、プロレタリア独裁理論を初め、レーニンの犯罪理論をすべて党大会で放棄宣言しているので、コミンテルン型共産党の範疇から外している。この政党は、日本共産党と本質的に異なる「共産党名だけを残す」政党に変質してしまった。

 

    ル・モンド『フランス共産党、未来のない90周年』

    『フランス共産党の党員激減とユマニテ危機』

 

 宮本・不破らは、暴力革命理論だけをさすがに放棄宣言した。他には、レーニンの犯罪理論の放棄宣言を何一つしていない訳語何回もの変更・隠蔽・規約から抹殺をしただけである。これほどのマスコミ・有権者・支部・党員騙しトップは、資本主義世界のどの赤色生命体にもなかった。とくに、日本のマスコミ・ジャーナリストは、憐れにも、すっかり騙されている。

 

 3、15カ月間連続大運動の性質=狂気の沙汰3つ

 

 志位報告のデータ・総括なしと合わせ、「15カ月間連続大運動」志位言動の性質を検証する。日本語は「正気の沙汰でない」、また、「狂気の沙汰」とも言う。ここでは、常軌を逸したような言動、気が狂ったような行いという意味で「狂気の沙汰」を使う。

 

 志位は、資本主義世界最後に生き残っている唯一のコミンテルン型共産党党首になった。彼は、最後の赤色生命体党首として、どのように気が狂ったのかを、3つ検証する。

 

 〔狂気の沙汰1〕、90周年を祝うムード皆無状況への妄想的錯覚

 

 そもそも、コミンテルン型共産党90周年を記念する党勢拡大「大運動」を、13カ月連続で決定・指令したのは、衰弱死進行テンポアップに怯えた狂気の沙汰だったと規定できる。90周年中、45年間はソ中両党隷従政党だった。後半45年間は、隷従離脱政党だったが、路線・政策・方針とも誤りだらけで、様々な反国民的犯罪をしてきた。有権者側=党勢拡大対象者側において、90周年を祝うムードなどまるでなかった

 

    『逆説の90周年党史−6部作』ファイル多数

 

 90周年を迎えたのは、中国共産党とフランス共産党の2党だけだった。

 ()、中国共産党は、党独裁・党治国家を所有し、かつ、不破哲三が3回訪問し、絶賛する犯罪政党である。有権者・支部・党員で、日本を中国・中国共産党のようにしたいと願う者は一人もいないと断言できる。

 

 21世紀日本において、不破哲三ほどの反国民的犯罪理論・訪問記をまき散らす中国・中国共産党賛美者は、これまた一人もいないであろう。

 

    『不破哲三と犯罪政党・中国共産党との関係経緯』ファイル多数

 

 ()、フランス共産党は、レーニンの党内犯罪的組織原則をすべて放棄宣言した。しかし、共産党名だけを残し、10万人政党に激減している。フランス共産党は、衰弱死ステージV段階と診断できる。

 

 ()、90周年を祝う「大運動」15カ月間連続し遂行したのは、世界中で、日本共産党ただ一つだった。支部・党員の側にも、90周年祝賀ムードは皆無だった。志位・市田・不破の空想的社会主義錯覚に基づく「大運動」だった。

 

 〔狂気の沙汰2〕、党勢力3指標半減中の時代錯誤運動

 

 ()、党員数は、20数年間約40万人→10年1月第25回大会40.6万人→12年7月18日「90周年講演」公表31.8万人→12年8月都道府県委員長会議の秘密報告・党費納入率67.9%に基づく実質党員数21万5922人半減していた。

 

 ()、支部数は、95年2.8万支部から12年3月20日赤旗の実質支部数1万5158支部半減中だった。

 

 ()、赤旗読者数も、1980年355万人→12年9月1日赤旗の実質読者数126万5210人へと35.6%・3分の1にやせ細っていた。228万・64.4%読者が、日本におけるコミンテルン型共産党は、党内犯罪システム政党だと見抜いて、日本共産党を見限っていた

 

 これら党勢力3指標衰弱死進行状況において、激減中でも、生き残り支部・党員を90周年記念党勢拡大に15カ月間も連続で総決起させようと考えたこと自体が、情勢判断が狂った時代錯誤運動だった。

 

 〔狂気の沙汰3〕、支部・党員レベル認識の錯誤=理性喪失・うぬぼれ党首

 

 志位は、支部・党員が、党勢力激減中だが党首の指令忠誠を誓い、党勢拡大に総決起するはずと妄想的錯誤をした。それは、党勢拡大運動にたいする支部・党員レベル認識へのまったくの思い上がり・うぬぼれだった。

 

 支部・党員は、30年間以上も続く賽の河原の石積み拡大運動うんざりしてきていた。彼らには、もはや赤旗拡大の新規対象有権者などいなかった。これほどの支部・党員レベル錯誤党首が出現したのは、党史上初めてであろう。

 

 しかも、「大運動」を真っ赤なウソでまぶし、成果を上げさせようという支部・党員騙し手法を使った。「大運動」13カ月間中にも大量減紙が続いたので、8・9月延長をしたのも、理性を失った党首の狂気の沙汰的本性をさらけ出した。

 

    (党員数のウソ)=31.8万人でなく→秘密報告における実質党員数21万5922人

    (支部数のウソ)=2万支部でなく→3月20日赤旗の実質支部数1万5158支部

    (読者数のウソ)=130万人でなく→12年9月1日赤旗の実質読者数126万5210人

 

 

 2、30年間連続減紙政党=読者大量離脱政党 (表2)

 

 宮本・不破・志位らは、1980年ピーク以降、赤旗部数増減の長期データを発表したことが一度もなく、隠蔽している。せいぜい、()前回国政選挙比か、()前回党大会比しか言わない。それらは、でなく、すべて減っている。1980年以降、30年間で、HN355万部−145.4万部=209.6万部・59.0%読者が、日本共産党を支持できない誤った路線・体質の政党=時代錯誤の犯罪的なコミンテルン型共産党であるとして大量離脱してきた。

 

(表2) 30年間連続減紙政党=読者大量離脱政党

80

82

85

87

90

94

97

009

04・1

061

101

大会

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

HN

355

339

317.7

317.5

286

250

230

199

173

164

145.4

内H

54

50

40

35

(30)

(28)

(25)

内N

232

200

190

164

(143)

(136)

(120.4)

増減

16

21.3

0.2

31.5

36

20

31

-26

-9

-18.6

累計

 

16

37.3

37.5

69

105

125

156

182

191

209.6

1989年東欧革命〜91年ソ連崩壊後、減紙テンポが急増

東欧・ソ連10カ国・前衛党全滅とともに、ヨーロッパの全コミンテルン型共産党も同時死滅

 

 これらのデータは、すべて党大会報告である。第22回大会までは、HN総部数とともに、日刊紙H、日曜版Nの個別部数も報告していた。しかし、第23、24、25回大会は、HN総部数しか報告しなくなった。()( )は、従来のHN比率に基づき、私が推計した。第25回大会の(H25万部)はその推計である。増減数は、前大会からの減紙を示す。

 

 2000年9月第22回大会報告では、日刊紙H35万部だった。その少し前が、2011年7月3中総における日刊紙2900円→3400円へと500円・17%値上げ決定の「10年余前36万部」だったと思われる。

 

 

 3、今後の党勢減退見通しと支部・党員破壊度エスカレート

 

(表3) 今後の党勢減退見通しと支部・党員破壊度

党大会後〜12年8月まで32カ月間のデータ→1年間・5年間予想

年月

10年1月

党大会

7

公表

8月末

実質数

党大会

後の増減

大会後

1月平均

8月後

1年間予想

8月後

5年間予想

2017

実質数予想

日刊紙

25

223750

26250

820

9840

−約5

174550

日曜版

120.4

104146

162540

5079

60948

−約30

736720

HN合計

145.4

130

126521

188790

5899

70788

−約35

911270

党員

40.6万人

31.8

215922

190078

 

 

 

 

支部

2.2

2

15158

6842

213

2556

12780

2378

7月公表とは、12年7月18日「90周年講演」数値

2012年8月末実質数を基準値とした

 

 ()、党大会後のHN・党員・支部の増減数=10年1月第25回大会公表数値−12年8月末実質数である。

 ()、大会後1カ月平均=党大会後の増減数÷32カ月間とした。

 

    (読者数のウソ)=130万人でなく→12年9月1日赤旗の実質読者数126万5210人

 

 ()、8月後1年間予想・5年間予想は、1カ月平均×12カ月間、1年間予想×5年間で推計した。

 

 ()、2017年実質数予想=12年8月末実質数−8月後5年間予想である。5年後・2017年の日刊紙予想は、別ファイルの19万部でなく、→12年8月末実質数22万3750部を基準とし、17万4550部に変更した。志位・市田は、2011年7月3中総において、日刊紙24万部に減り=毎月2億円の赤字と公表した。この予想なら、日刊紙発行赤字はどれだけに膨らむか。

 

 ()、ただ、2017年実質数予想の内、支部数2378予想は、数値がややおかしい。推計結果としては、そうなる。しかし、赤旗実質数と比べ少なすぎる。その原因は、10年1月第25回大会公表の2.2万支部数数値が水増しで、実態としてはるかに少なかったと思われる。党員数40.6万人と同じく、支部数2.2万も真っ赤なウソだったのではないか。ただ、3月20日赤旗記事に基き、8月末実質数1万5158支部は事実だと推定する。

 

    (支部数のウソ)=2万支部でなく→3月20日赤旗の実質支部数1万5158支部

 

 志位和夫の支部数報告は、10年1月第25回大会2.2万支部→11年7月3中総で、減ったとも言わないで、2.1万支部→12年7月18日90周年講演で、減ったとも言わないで、2万支部とした。

 

 志位は、よくもこのような支部・党員騙しの、減ったとも言わないままでの2000支部消滅ウソ報告ができるものだと、呆れるよりも、感心する。しかも、実質支部数は1万5158支部に激減していた。彼は、何重もの嘘つきができる党首に成長した。

 

 ()、党員数の予想はカットした。40.6万人→31.8万人とも、志位和夫が常套手段とする支部・党員騙しのウソである。党員数・党員拡大数ともにウソだらけで、まるで信用できないからである。この職業革命家ならぬ、嘘つきが職業になった党首にたいし、秘密報告における実質党費納入党員数21万5922人らは、それでもまだ党費納入を続けているのにも感心する。

 

 フランス共産党は、81年公表71万人→61万人・86%が離党→現在党費納入党員公表10万人に激減した。東方の島国における日本共産党の実質党費納入党員数21万5922人と何が違うのか。

 

    ル・モンド『フランス共産党、未来のない90周年』

 

 公表党員数31.8万人というウソにたいし、赤旗HN部数は、中間機関への毎月機関紙代請求→全額本部納入→47都道府県委員会に再配分・支給という官僚主義的中央集権制の集金システムに改悪されたので、ほぼ正確である。

 

 ()のように、党勢は減退を続ける時代錯誤・党内犯罪的賽の河原の石積み党勢拡大運動の指令継続に反比例し、支部・党員破壊度はエスカレートする。資本主義世界において、最後に生き残っている唯一のコミンテルン型共産党余命5年説・2017年には、はたしてどうなっているか。

 

 

 4、赤旗HN部数激減テンポアップと党財政破綻の行方

 

 日本共産党とは、赤旗新聞社である。2010年度政治資金報告書では、党運営資金の約87.9%を赤旗HN売上収入に依存している。そして、日本共産党は、資本主義世界において、最後に生き残っている唯一のコミンテルン型共産党になった。

 

 赤旗部数が、(表1)2010年1月第25回大会後2年9カ月間における減紙テンポ、または、(表2)現在までの30年間の一貫した連続大量減紙テンポで減っていけば、どうなるか。赤旗HN部数激減テンポアップ→赤旗HN売上収入がた減り→党機関財政破綻→専従大量首切り→共産党余命期間短縮というコースは、目に見えている。

 

 この党内犯罪システム政党が崩壊する引き金は、()赤旗HN部数激減テンポアップと、()それによる党財政破綻である。そのデータをいくつか確認する。

 

 〔小目次〕

   (表4) 共産党政治資金収入分15年間の総務省公表データ

   (表5) 余命5年・2017年説の収入シミュレーション

   (表6) 余命5年・2017年説の日刊紙発行費用・赤字シミュレーション

 

 (表4)

 日本共産党HPの政治資金データは、1995年以降の15年間を載せている。1997年はなぜかない。総務省公表データの内、収入分のみ()にした。党費収入総額と機関紙誌書籍収入総額について、()総務省データと()共産党HPデータは同一金額である。ただ、共産党HPは年間党費納入者数を意図的に削除していて、総務省報告にしかない。

 

(表4) 共産党政治資金収入分15年間の総務省公表データ

党費収入

機関紙誌書籍収入

収入合計

繰越金

機関紙増減

1995

13.4

277.9

311.0

96

14.

270.4

304.0

98

13.7

272.6

308.5

99

13.6

256.0

302.3

2000

13.2

281.1

327.8

01

12.6

291.7

342.8

02

12.6

282.1

334.2

03

12.1

260.0

307.1

04

11.3

251.2

300.6

05

10.9

240.7

284.1

24回大会

06

10.0

230.9

281.9

07

9.5

221.5

264.8

22.7

08

9.1

215.5

249.6

22.2

09

8.9

214.1

246.2

16.2

26.6億円

10

8.2

206.2

237.4

10.6

34.5億円

11

 

 

 

 

 

単位は億円。収入合計は、寄付・借入金などを含む

00年赤旗年度途中値上げ増収01年赤旗年度当初からの値上げ増収

2010年機関紙増減は、06年1月24回大会後、満5年間の激減

繰越金とは、その年度から翌年への繰越金額・百万円以下切捨て−毎年激減

 

 2001年赤旗年度当初からの値上げ増収後の10年間、()党費収入額・()機関紙収入額は一貫して減っている。()繰越金も、07年度以降一貫して激減している。増えた年度は一度もない。今後2017年余命終了時期まで、減り続ける。00年の値上げは、カラー印刷導入名目だった。

 

 (表5)

 01年赤旗年度当初からの値上げ増収後の10年間、()党費収入額・()機関紙収入額は一貫して減っている。増えた年度は一度もない。今後2017年余命期間まで、減り続ける03年〜10年まで7年間の減収値が、2017年余命まで7年間続く機械的にシミュレーションをした。ただ、2017年の減収率は、2010年度収入との比較である。赤旗発行費用内の固定支出項目・額とのアンバランスの破裂=赤旗新聞社倒産臨界点は、何年に来るのか。

 

(表5) 余命5年・2017年説の収入シミュレーション

03年〜10年の減収額・率→7年後2017年の想定

党費収入

機関紙誌書籍収入

収入合計

党費増減・率

機関紙増減・率

2003

12.1

260.0

307.1

2010

8.2

206.2

237.4

3.9億円・32.2

53.8億円・20.6

 

 

 

 

 

 

2017

4.3

152.4

 

3.9億円・47.5

53.8億円・26.2

単位は億円。収入合計は、寄付・借入金などを含む

総務省の2011年度政治資金報告書公表は、12年11月末の予定

 

 志位和夫は、2011年7月3中総において、日刊紙発行赤字が毎月2億円・年間24億円になったと公表した。その赤字解消のため、日刊紙2900円→500円値上げ=毎月3400円・年間40800円にするとした。一般商業新聞朝刊より毎月約400円以上も高くなった。その結果はどうなったか。7月4日3中総以降5月24日「全活」までの「党勢拡大大運動」期間10カ月半にもかかわらず、通算累計日刊紙H3500部減紙・日曜版N14000部減紙へと大量減紙をした。

 

 (表6)

 ただ、私の試算によれば、値上げにより、日刊紙24万部を維持できるままなら、発行赤字毎月2億円→8000万円に縮小したただし、それでも、毎月赤字8000万円×12カ月間≒年間9億6000万円赤字が残り続ける

 

 ところが、時代錯誤「大運動」期間中、日刊紙通算累計で3500部減紙になった。32年間大量減紙データが証明するように、赤旗HNとも今後増えることはなく、大量減紙を続ける

 

(表6) 余命5年・2017年説の日刊紙発行費用・赤字シミュレーション

日刊紙24万部を基準にした推計

 

日刊紙売上額

月発行赤字

月発行費用

1年間発行赤字

5年間累積赤字

値上げ前

2900円×24万部=6.96億円

2億円

8.96億円

2億円×12カ月=24億円

 

値上げ後

3400円×24万部=8.16億円

0.8億円

8.96億円

0.8億円×12カ月=9.6億円

9.6億×5年=48億円

差引

値上げで+1.2億円

1.2億円

 

 

 

 

 

 

2017

3400円×17万部=5.78億円

8.96億円?

2011年7月4日3中総における日刊紙2900円→500円値上げ・3400円での前後

 

 これは、日刊紙24万部を基準にした推計である。しかし、今後の赤旗HN激減テンポによって、5年間の累積赤字は激増する。結果として、10年1月第25回大会後の1年9カ月=21カ月間で日刊紙が2万6500部も減り続けた

 

 すでに、12年9月1日赤旗の日刊紙実質数は22万3750部に減っていた。さらに、9月末では、22万3500部に減った。志位は、5中総において、総括を全面隠蔽・抹殺した。

 

 日刊紙が、(表3)のように、5年後2017年17万4550部に減れば、赤字推計はどうなるか。約17.4万部なら、毎月発行費用・1年間発行赤字も一定額が変わる?と思われる。

 

    (読者数のウソ)=130万人でなく→12年9月1日赤旗の実質読者数126万5210人

                12年9月1日赤旗の日刊紙実質数は22万3750部

 

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 〔関連ファイル〕

   共産党『5中総・志位幹部会報告』 『5中総・志位委員長結語』

 

   『志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ6つ』

   『党勢拡大12カ月間「大運動」と2カ月間「特別期間」結果』

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