志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ６つ

〔データ５〕、総選挙・比例代表近畿ブロック３人→２人落選危険情勢

最後に生き残っている党内犯罪政党＝余命５年説政党

(宮地作成)

　〔目次〕

　　　１、志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ６つ

　　　　　〔データ１〕、０９年８月・総選挙結果→惨敗予想　(表１～４)

　　　　　　　　　(表１)、当選７ブロックだけの当選順位・得票率、５回で１２．５５％→７．０３％

　　　　　　　　　(表２)、５回目の総選挙－得票率１０％以上選挙区が、５回で１９０→２８

　　　　　　　　　(表３)、共産党の供託金と没収者数・額－８９％候補者が没収、６．６６億円

　　　　　　　　　(表４)、衆院選・参院選・都議選・道府県議選１４連続惨敗政党

　　　　　〔データ２〕、１０年１月・第２５回大会後、党勢力６分野結果の全面衰退進行　(表５)

　　　　　〔データ３〕、１１年１２月・４中総、立候補小選挙区中、７０％が比例得票増と初公表の謎

　　　　　　　　　〔謎の根拠１〕、０９年８月総選挙総括では、７０％増結果に触れず沈黙

　　　　　　　　　〔謎の根拠２〕、東北・近畿ブロックの総選挙結果データ　(表６、７)

　　　　　〔データ４〕、１２年７月・１３カ月間連続「大運動」＋８月延長結果が証明する衰弱死進行

　　　　　　　　　(党員数のウソ)＝３１．８万人でなく→秘密報告における実質党員数２１万５９２２人

　　　　　　　　　(支部数のウソ)＝２万支部でなく→３月２０日赤旗の実質支部数１万５１５８支部

　　　　　　　　　(読者数のウソ)＝１３０万人でなく→１２年９月１日赤旗の実質読者数１２６．５２１万

　　　　　〔データ５〕、１２年秋～冬・比例代表近畿ブロック３人→２人落選危険情勢　(表１０)

　　　　　　　　１、橋下徹市長への全面否定・最先鋭攻撃の謎＝裏側に近畿２人落選恐怖

　　　　　　　　２、１１年名古屋市議選で河村暴走・独裁攻撃→８議席から５議席に惨敗の再現危険

　　　　　〔データ６〕、近畿ブロック立候補者作戦と疑惑－吉井議員を事前排斥か？　(表１１、１２)

　　　　　　　　　(疑惑１)、吉井英勝か、宮本たけしか―どちらを優先必勝ランクにするか

　　　　　　　　　(疑惑２)、吉井英勝の京大原子工学科卒経歴にたいし、志位和夫が秘める猜疑心

　　　２、最後に生き残っている党内犯罪システム政党＝余命５年・２０１７年説政党

　〔関連ファイル〕　　　　　　健一ＭＥＮＵに戻る

　　　　共産党幹部会『８、９月党勢拡大運動延長』２０１２年８月３日

　　　　志位和夫『都道府県委員長会議での発言』２０１２年８月３日

　　　　『党勢拡大１２カ月間「大運動」と２カ月間「特別期間」結果』

　　　　　　　「大運動」「特別期間」無総括→８・９月延長＝１５カ月間連続拡大運動

　　　　共産党常幹『総選挙の結果について』０９年９月１日－「得票数前進＝善戦・健闘」

　　　　赤旗『総選挙、共産党９議席守る。比例代表４９４万票、前回上回る』９月１日

　　　　『日本共産党の総選挙結果５回分データ分析』得票率１０％以上小選挙区数０９年２８

　　　　ＭＦ生作成『総選挙小選挙区－共産党の成績』小選挙区０９年結果沈黙・隠蔽

　　　　総選挙０９年結果　総務省　朝日　読売　０５年結果　総務省　朝日　読売

　１、志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ６つ

　志位和夫は、「党勢拡大大運動」１２カ月間・「特別期間」２カ月間＝１３カ月間連続党勢拡大期間＋「８・９月延長党勢拡大期間」を決定した。これで、→通算１５カ月間連続党勢拡大という前代未聞の時代錯誤運動にした。

　　　　『８・９月党勢拡大運動期間延長決定とその謎・目論見』

　こんなにも異様な連続党勢拡大期間指令の背景に何があるのか。志位は、衰弱死進行テンポアップに怯え、気が狂ったのか。そこには、志位和夫が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想データがある。それら６つを検証する。

　〔小目次〕

　　　〔データ１〕、０９年８月・総選挙結果→惨敗予想　(表１～４)

　　　〔データ２〕、１０年１月・第２５回大会後、党勢力６分野結果の全面衰退進行　(表５)

　　　〔データ３〕、１１年１２月・４中総、立候補小選挙区中、７０％が比例得票増と初公表の謎

　　　〔データ４〕、１２年７月・１３カ月間連続「大運動」＋８月延長結果が証明する衰弱死進行

　　　〔データ５〕、１２年秋～冬・比例代表近畿ブロック３人→２人落選危険情勢　(表７～９)

　　　〔データ６〕、近畿ブロック立候補者作戦と疑惑－吉井議員を事前排斥か？　(表１０、１１)

　〔データ１〕、０９年８月・総選挙結果→惨敗予想　(表１～４)

　〔小目次〕

　　　(表１)、当選７ブロックだけの当選順位・得票率、５回で１２．５５％→７．０３％

　　　(表２)、５回目の総選挙－得票率１０％以上選挙区が、５回で１９０→２８

　　　(表３)、共産党の供託金と没収者数・額－８９％候補者が没収、６．６６億円

　　　(表４)、衆院選・参院選・都議選・道府県議選１４連続惨敗政党

　(表１)　当選７ブロックだけの当選順位・得票率　５回で１２．５５％→７．０３％

　志位和夫は、比例代表東北ブロック・近畿ブロック３人目が危ない＝落選の危険があると、すでに発言してきた。

　東北ブロック―定数１４中、０５年１３位→０９年１４位最下位だった。

　近畿ブロック―定数２９中、８・１９・２９位最下位→８・１６・２６位である。

　得票率は、当選７ブロック中、５ブロックが下がった。１１ブロック全体においても、５回連続で下がっている。このままなら、次回「近いうち」総選挙でも、得票率計は下がる→６％台政党に転落する。

(表１)　当選７ブロックだけの得票率・当選順位

ブロック	定数	当選	得票率	当選順位
			05年→09年	05年→09年
東北	14	1	6.24→5.89	13位→１４位最下位
北関東	20	1	6.64→6.26	12位→12位／20
東京	17	1	8.84→9.61	9位→8位／17
南関東	22	1	6.84→7.00	12位→12位／22
東海	21	1	6.32→5.83	13位→13位／21
近畿	29	3	9.67→9.56	8、19、29位→8、16、26位
九州沖縄	21	1	5.80→5.27	15位→16位／21

計	180	9	7.25→7.03
96年 00年 03年 05年 09年		24 20 9 9 9	12.55 11.23 7.76 7.25 7.03

　　　　総選挙０９年結果　総務省→(１２)比例代表党派別議席配分表

　　　　総選挙０５年結果　総務省→(１２)比例代表党派別議席配分表

　(表２)　５回目の小選挙区比例代表並立制総選挙－得票率１０％以上選挙区が、５回で１９０→２８

　小選挙区における得票率１０％以上選挙区の激減ペースは、すさまじい。得票率１０％以上選挙区が、５回で１９０→２８に減った。この激減テンポなら、次回はさらに減る。

(表２)　５回目の小選挙区比例代表並立制総選挙

年	比例議席	得票数（万票）	得票率（％）	小選挙区データ
96	24	727（小）　　710（比）	13.08（小）　　12.55（比）	299→190
00	20	735（小）　　663（比）	12.08（小）　　11.23（比）	300→162
03	9	484（小）　　459（比）	8.13（小）　　7.76（比）	300→65
05	9	494（小）　　492（比）	7.25（小）　　7.25（比）	275→52
09	9	297（小）　　494（比）	4.22（小）　　7.03（比）	152→２８

小選挙区データとは、立候補者数→得票率１０％以上選挙区の激減ペース

　　　　総選挙０９年結果　総務省　朝日　読売　０５年結果　総務省　朝日　読売

　(表３)　共産党の供託金と没収者数・額・率－供託金－８９％候補者が没収、６億６６００万円

(表３)　共産党の供託金と没収者数・額・率

供託金－８９％候補者が没収、６億６６００万円

		立候補	供託金	当選	没収者	没収額	没収者率
９6年	小選挙区	299	8億9700円	2	109人	3億2700万円	36％
00年	小選挙区	300	9億円	0	１３８人	3億9000万円	43％
03年	小選挙区比例代表合計	300(単独269) 47(重複31) 347(重複31)	9億円 1億8900万円 10億8900万円	0 9 9	23５人 29人 26４人	7億５00万円９５00万円 7億９２00万円	78％重複94％ 80％
05年	小選挙区比例代表計	275(単独253) 39(重複22) 314(重複22)	8億2500万円 1億6800万円 9億9300万円	0 9 9	223人 21人 244人	6億6900万円 6300万円 7億3100万円	81％重複95％ 84％
09年	小選挙区比例代表計	１５２(単独９2) 79(重複６０) 171(重複６０)	2億7600万円 4億7400万円 7億5000万円	0 9 9	９2人 61人 153人	2億7600万円 3億9000万円 6億6600万円	100％ 77％ 89％

　総選挙小選挙区の得票率１０％以上は、供託金３００万円が没収されない。１０％以上小選挙区数は、９６年１９０→００年１６２→０３年６５→０５年５２→０９年２８と激減してきた。私が供託金没収データにこだわるのは、没収金額問題だけではない。

　得票率１０％以上に到達する小選挙区がいかに激減してきたのかというデータによって、それが、日本共産党の衰弱死テンポを示すバロメーターの一つになっているからである。

　(表４)　衆院選・参院選・都議選・道府県議選１４連続惨敗政党

　(表４)４つの選挙種類が異なるが、ここでは時系列データにした。種類ごとのデータは、それぞれの別ファイルにある。(表)の増減は同種選挙の比較である。

(表４)　衆院選・参院選・都議選・道府県議選１４連続惨敗

年	種類	議席		得票数・万		得票率・％		備考
			増減		増減		増減	得票数増の真相
00年	衆院選	26→20	－6	663	－47	11.23	－1.32
01年	都議選	26→15	－11	74.8	－5.5	15.63	－5.7
01年	参院選	15→5	－10	432.9	－386.6	7.91	－6.69
03年	県議選	152→107	－45	320.7	－105.6	8.63	－1.87
03年	衆院選	20→9	－11	459	－204	7.76	－3.47
04年	参院選	5→4	－1	436.3	＋3.4	7.80	－0.11	実質数万票減
05年	都議選	15→13	－2	68.0	－6.7	15.57	－0.06
05年	衆院選	9→9	±0	492	＋33	7.25	－0.51	実質30.1万票減
07年	県議選	107→100	－7	285.7	－35.0	7.49	－1.14
07年	参院選	5→3	－2	440.8	＋4.5	7.48	－0.32	実質17.7万票減
09年	都議選	13→8	－5	70.7	＋2.7	12.56	－3.01	実質13.2万票減
09年	衆院選	9→9	±0	494.4	＋2.4	7.03	－0.22	実質15.5万票減
10年	参院選	4→3	－1	356.3	－84.4	6.10	－1.38
11年	県議選	96→80	―16	187.8	(－82.8)	5.61	－1.93

13以前	衆院選	9→(7？)	(－2)					(定数削減→4？)
13年	参院選	3→(2？)	(－1)					(定数削減→1？)

得票数・投票率は比例代表。参院選半数改選議席→当選議席

県議選データは道府県議選結果、県会議員の岩手県１・宮城県２・福島県３の合計６人。

共産党は、合計４人としているので、議席数増減は、４人を引いた計算

　このデータを見ると、２０００年以降、東京都議選・道府県議選だけでなく、衆院選、参院選においても、日本共産党は、衆院選２回の±０議席を除いて、議席と、得票率をすべて減らしている。

　総選挙・参院選・都議選の得票数増加５回は、投票率アップによるもので、実質的には、(表)備考欄のように５回とも得票数を減らしている。実質的得票数減少５回データを合わせれば、得票数も１４回連続惨敗政党になった。

　〔データ２〕、１０年１月・第２５回大会後、党勢力６分野結果の全面衰退進行　(表５)

　党勢力６分野の全面的衰弱死進行度合いが止まらない。むしろ、衰弱死進行テンポが上がっている分野もある。志位・市田・不破ら３人独裁者は、２０１１年７月３中総から、衰弱死脱出へのあせり・もがきを強めた。それが異様な９方針連発である。

　２０１１年１２月４日、志位和夫は４中総報告をした。ところが、疑惑がいくつもある。後半の報告内容とそのレベルは、ともに異様だった。

　(１)党勢力６分野増減データほとんどを沈黙・隠蔽した。

　(２)総選挙方針は、東北・近畿ブロック落選恐怖が色濃く出ていた。恐怖感に基づく３００小選挙区立候補逆戻りになった。

　(３)党勢拡大に関する党勢拡大方針では、賽の河原の石積み政党化が明白になった。達成不能な拡大目標引上げを全中間機関に指令した。

(表５)　２中総→３中総→４中総の比較→あせり・もがき９方針

6分野	２中総の数量的データ、10年9月	3中総データ、11年7月	４中総の数量的データ、11年12月	3中総後のあせり・もがき
1、党員数	党大会公表党員数40.6万人というウソ→党費納入党員62.0％・25.172万人。復帰不能党員15.428万人。年齢構成比－65歳以上９７年2割→10年４割。綱領読了率40.6％・16.4836万人＝党費納入党員中8.6万人・34.1％が未読	データなし。党員拡大中心。12年７月９０周年まで12カ月間連続の「大運動」決定	３中総後、新入党員を迎えた支部15.2％、１年間で、月別党費納入党員数－４２４５人、党費納入率－１．０％を沈黙・隠蔽	党員拡大中心→8カ月間の入党決意？者2120人。 12年8月1日都道府県委員長会議秘密報告＝党員数３１．８万人×党費納入率67.9％＝実質党員数21.5922万人
2、読者数	２中総公表140万部弱。10年1月第25回大会145.4万部より、9カ月間で6.6万部もの大量連続減紙。党大会決定の減紙力・赤旗読者連続蹴散らし力を証明	(値上げ文書) 。日刊紙→10年余で36万部→24万部	日刊紙500円値上げを原因とする大きな後退の危険性→読者数を維持	3月合計は、HN10988部減紙。「大運動」の結果は、増えるどころか、総計ＨＮ１１３２７部減紙
3、支部数	1カ月間支部会議なし20％×22000支部。残存17600支部。 1995年28000支部から15年間で10400支部・37％が崩壊か支部解党を選択	なし	なし	緊急支部会議未開催31.1％・約6400支部=崩壊か拒否。６４００÷３１．１％≒２０５７８支部。－６４００支部＝１４１７８支部のみ残存。９５年２８０００支部→１２年３月残存１４１７８支部≒１３８２２支部・４９．３％消滅
4、党財政	党費納入率63％→62％に下落。党費機関紙収入2001年342.8億円→08年249.6億円に激減。7年間で、93.2億円・27.2％減収→党機関財政破綻→専従の大量リストラ。地区専従1997年1376人→10年918人、13年間で、専従458人・33.2％をリストラ。党専従全体推計4000人×33.2％＝1328人をリストラ	なし。(値上げ文書) 日刊紙→毎月２億円赤字	党費納入の後退傾向。(１年間で、党費収入－７５１５万円、機関紙収入－５億４４４１万円を沈黙・隠蔽)	なし
5、民青数	972年民青20万人・315地区→72年新日和見主義事件→2.3万人に激減→94年民青全地区廃止命令→05年地区再建方針に逆転換→10年9月２中総、73地区再建、242民青地区崩壊のまま	なし	兵庫で民青１地区再建、241民青地区崩壊のまま	(民青財政崩壊→寄付で建てた民青会館売却)
6、議員数	11年4月の統一地方選結果－41道府県議選は、議席－16、得票数－828034、得票率－1.93％、県議0県4→7県の連続全面惨敗。15政令市議選は、議席－16、得票数－251226、得票率－2.08％の連続全面惨敗。２０００年不破路線・体質・人事体制確立後１１年間で、４４６２議席から２０１１年４月２７９０議席へと、１６７２議席・３７．４％喪失	なし―統一地方選の数量的データ沈黙・隠蔽	なし	中間選挙5議席減少

　２０１０年９月の２中総と比べると、３中総・４中総においてはその数量的データの沈黙・隠蔽ぶりが明白になる。２中総は、２０１０年参院選の全面惨敗結果を受け、かなり具体的データを報告した。

　　　　志位４中総『幹部会報告の全文』

　　　　『日本共産党２０１０年度政治資金報告の表裏』

　　　　　　　１年間で、党費収入－７５１５万円、機関紙収入－５億４４４１万円

　　　　　　　月別党費納入党員数－４２４５人、党費納入率－１．０％など全指標衰退

　　　　志位３中総『幹部会報告の全文』　『「しんぶん赤旗」日刊紙発行の危機打開のために』

　　　　『第２５回大会中央委員会報告・決議の行間を読む』５分野データ

　〔データ３〕、１１年１２月・４中総、１５２立候補小選挙区中、７０％が比例得票増と初公表の謎

　志位は２０１１年１２月３日、４中総において、「２００９年総選挙でわが党は、３００のうち１５２の小選挙区で候補者を擁立してたたかいました。小選挙区候補を擁立した選挙区ではそのうち７０％が比例代表の得票を伸ばし、擁立しなかった選挙区では比例代表の得票を伸ばしたのは３１％でした」と報告した。

　これが全３００小選挙区立候補逆戻り方針にした唯一の根拠データになっている。本当にそんな比率％で伸ばしたのか。志位報告データは謎に満ちている。

　　　　『４中総志位報告の総選挙逆戻り方針と空想的拡大目標』１１年１２月

　　　　志位４中総『幹部会報告の全文』７０％が比例代表の得票を伸ばした―報告後半

　〔小目次〕

　　　〔謎の根拠１〕、０９年８月総選挙総括では、７０％増結果に触れず沈黙

　　　〔謎の根拠２〕、東北・近畿ブロックの総選挙結果データ　(表６、７)

　〔謎の根拠１〕、０９年８月総選挙総括では、７０％増結果に触れず沈黙

　志位４中総報告のように、「１５２の小選挙区で候補者を擁立してたたかいました。そのうち７０％が比例代表の得票を伸ばしました」のなら、すごい成果のはずである。しかし、０９年９月１日の「常幹声明」「赤旗の総選挙総括記事」においても、７０％増結果に触れず、完全に沈黙していた。

　どうもおかしい。変である。総選挙後、３年も経ってから、初めて７０％増結果を報告した。しかも、１５２の小選挙区＝７０％が比例代表得票増という根拠やその詳細データにたいし、完全に沈黙している。支部・党員騙しのウソではないかという疑惑根拠を、０５年・０９年総選挙結果データに基づき検証する。

　日本共産党常任幹部会は、０９年９月１日、「総選挙の結果について」という総選挙結果の自己評価を公表した。その評価内容を見る。

　(１)、議席－「比例代表選挙で９議席を獲得し、現有議席を確保」。

　(２)、得票数－「４９１万９千票から４９４万４千票へと前進」。

　(３)、得票率－「前回総選挙の７．２５％から７．０３％に後退したものの」とした。

　(４)、全体評価として、「激しく難しい条件のもとで、わが党が現有議席を確保し、得票数で前進したことは、善戦・健闘といえる結果」だと、「善戦・健闘」との全体総括・自己評価をした。

　議席確保・得票数前進＝善戦・健闘とした総括は正しいのか。

　　　　共産党常幹『総選挙の結果について』０９年９月１日－「得票数前進＝善戦・健闘」

　　　　赤旗『総選挙、共産党９議席守る。比例代表４９４万票、前回上回る』９月１日

　しかも、見過ごすことができないテーマがある。それは、９月１日常幹総括が、小選挙区結果について、一言も触れないで、知らぬ顔をし、完全に沈黙、隠蔽していることである。その理由は何か。

　〔比例代表得票数〕

　０５年４９１万９１８７票→０９年４９４万３８８６票で、２万４６９９票増やした。一方、比例代表投票率は、６７．４６％→６９．２７％へと、１．８１％アップした。投票総数は、０５年６７８１１０６９票→０９年７０３７０２５５票へと、２５５万９１８６票増加した。

　投票率１．８１％アップ、２５５万票増加に比例すれば、共産党はとれだけの得票数を増やしているべきかというテーマが浮上する。この計算はややこしいが、志位和夫が毎回使う詭弁・強弁の悪質さを証明する上では必要となる。党費納入２５万党員や読者たちは、彼の詭弁・ペテンに、いつもころりと騙され続けているので、この推計は重要となる。

　２５５万９１８６票増加×共産党得票率７．０３％≒１７万９９１０票を増やしているはずである。この得票数差は、実質的な得票数減少を意味する。１７万９９１０票増えたはず－２万４６９９票増やした＝実質的に１５万５２１１票を減らした敗北だった。

　それは、得票率０５年７．２５％→０９年７．０３％＝０．２２％ダウンデータと一致している。得票率ダウンは、実質的な得票数１５．５万票減の惨敗結果を証明している。９６年と比べれば、１３年間で、７１０－４９４＝２１６万票・３０．４％減少という得票数連続大敗北過程にある。

　〔比例代表得票率〕

　１２．５５％→１１．２３％→７．７６％→７．２５％→７．０３％になった。得票率４回連続ダウンの惨敗結果である。１２．５５－７．０３＝５．５２％減少となり、１３年間で、得票率を４４％も激減させたじり貧的瓦解過程に入っている。

　〔小選挙区得票数・得票率の大惨敗〕

　共産党は、小選挙区結果にたいし、沈黙・隠蔽している。いくら「比例を軸」方針としても、その無総括はおかしい。よほど都合の悪い＝党員・読者に知られたくない大惨敗結果になったのか。

　まず、得票率１０％以下小選挙区のテーマがある。総選挙小選挙区の得票率１０％以上は、供託金３００万円が没収されない。１０％以上小選挙区数は、９６年１９０→００年１６２→０３年６５→０５年５２→０９年２８と激減してきた。

　得票率１０％以上に到達する小選挙区がいかに激減してきたのかというデータによって、それが、日本共産党のじり貧的瓦解テンポを示すバロメーターの一つになっている。

　　　　MF生作成表『総選挙小選挙区－共産党の成績』得票率１０％以上５２→２８に激減

　小選挙区得票数結果もある。全体は立候補選挙区激減で比較できない。しかし、０５年立候補しなかった広島６区を除く１５１選挙区どうしなら比較できる。ＭＦ生さんがその詳細な表を作ってくれた。

　私のＨＰに載せた(表)によれば、１５１小選挙区間を比べると、得票数が２５万３８００票減り、０５年得票数より８％減少という大敗北結果になっていた。志位・市田・不破らが、この惨敗結果を隠し、沈黙した気持ちは哀れでもある。

　０９年８月総選挙の常幹・赤旗総括では、７０％増結果＝すごい成果に触れず沈黙→３年後、志位和夫が突如・初めて・具体的根拠も示さないで報告をした。その理由は何か。

　それには、３つの理由・思惑が考えられる。

　(理由・思惑１)

　０９年８月総選挙の常幹総括・赤旗総括記事時点、われら志位・市田・不破は、愚かにも、７０％増結果＝すごい成果にまったく気付かなかった。１０年１月第２５回大会時点になっても、党大会で選び抜かれた日本共産党超エリート集団である常幹２２人・書記局２１人・選挙対策局５人がいたが、誰一人その素晴らしい成果を発見しなかった。

　われら志位・市田・不破を含め、彼らは日本の全政治家・政党役員の中でも、何が真理かを見抜き、発掘・公表でき、全有権者に科学的社会主義真理を外部から・上から強力注入できる能力を備えた最高の優れ者たちだった。それらが素晴らしい成果に気付かない、発見しないとは、まったくうっかりしていた。

　　　　共産党『中央委員会の機構と人事』１０年１月第２５回大会

　(理由・思惑２)

　１１年１２月・４中総、総選挙の３年後時点、私・志位だけが、突如・初めて７０％増結果＝すごい成果に気付いた。一大発見だった。これこそ、１５２立候補→３００全小選挙区立候補戦略に逆戻りをする絶好の唯一の口実にできる。７０％増結果を聞けば、全中間機関・支部・党員も大賛成するであろう。支部・党員は、供託金支援基金も多額を出すにちがいない。

　(理由・思惑３)

　１２年秋～冬の解散・総選挙の現時点、３年間の党勢力全６分野衰弱死進行データを見ると、大惨敗の危険性が高い。しかも、２．８万支部・４０．６万党員から半減中である。しかし、でっち上げの７０％増成果を言えば、まだ生き残っている１．５万支部・党費納入２１万党員といえども、けっこう騙され、次回総選挙活動に総決起するはずである。支部・党員とも半減の衰弱死過程に急突入してきたとはいえ、「日本共産党＝革命政党」の気概で奮い立つことを期待するしかない。

　〔謎の根拠２〕、東北・近畿ブロックの総選挙結果データ　(表６、７)

　〔謎２〕を東北・近畿ブロックの０５年・０９年総選挙結果データで検証する。(表６・７)の詳細なデータである。

(表６)　東北・近畿ブロックの０９年立候補小選挙区得票数の増減

ブロック	立候補	票増加小選挙区％	得票増加小選挙区	得票数増減
志位報告	152	比例票増加70％→	→比例票増加106
東北結果	9	小選挙区票増加22％のみ	小選挙区票増加2のみ	－20506票

志位・近畿	38	比例票増加70％→	→比例票増加26のはず
近畿結果	38	小選挙区票増加18％のみ	小選挙区票増加7のみ	－96167票

東北・近畿結果とは、小選挙区票が増加した小選挙区数と％

そこでは、小選挙区得票数が激減している―近畿では９６１６７票も減った

→その立候補小選挙区数で比例票が７０％も増えたかという疑惑

　東北・近畿ブロックだけのデータを見ると、どうもおかしい。１５２小選挙区と東北・近畿ブロックの小選挙区とを比べてみる。ただし、２ブロックとの比較基準が違う。比例代表票と小選挙区票では異なる。本当は、厳密に比べるなら、東北９・近畿３８小選挙区の比例代表票とその伸びを調べる必要がある。

　しかし、(１)それは総務省ＨＰデータにもなく、(２)当時の新聞にもない。(３)４７都道府県選挙管理委員会に直接問い合わせるにしては、あまりにも煩雑な作業になるので、ここでは小選挙区票と比べた。

　東北小選挙区票増加２２％のみ・近畿小選挙区票増加１８％のみ→それらが比例票増加７０％になるとは到底考えられない。これがウソなら、一大ペテンの党内犯罪データになるが。

　近畿ブロックの小選挙区結果・比例代表結果データで検証する。

　(１)、近畿ブロック全体の小選挙区計は、０９年結果と０５年結果とでどうだったか。

　０５年得票数１０２１８７９票－０９年９２５７１２票＝９６１６７票減った。得票数減少は、０．９１％だった。現状では、次回総選挙でも、さらに得票数・得票率ともが減る可能性が高い。

　　　　ＭＦ生作成『総選挙小選挙区－共産党の成績』小選挙区０９年結果沈黙・隠蔽

　(２)、近畿ブロックの比例代表結果はどうだったか。

　０５年得票数１０５１９４９票－０９年１０６７４４８票＝１５４９９票増えた。これが立候補した７０％小選挙区において、比例代表票が増えたという根拠データになっているのか。その比較データの報告はない。しかし、０５年得票率９．６７％－０９年得票率９．５６％＝０．１１％減った。

　ただし、志位報告がウソでないとしたら、次の計算もある。比例代表票１５４９９票増÷３８立候補小選挙区≒平均４０７．８票増加になる。

　別の第２推計もある。比例代表票１５４９９票増÷(３８立候補小選挙区の７０％・２６小選挙区)≒平均５９６．１票増加になる。しかし、志位和夫は、７０％増問題について、なんの根拠も示していない。

　参考までに、近畿ブロックのデータを載せる。近畿は比例代表定数１８０中、２９を占める最大ブロックである。そこでの共産党立候補小選挙区３８中、小選挙区票増加は、７小選挙区だけで、小選挙区得票数増加１８％しかない。

　　　　ＭＦ生作成『総選挙小選挙区－共産党の成績』小選挙区０９年結果沈黙・隠蔽

　１１ブロック中、最大定数の近畿も、志位報告のように比例票増加７０％になったとしたらどうなるか。近畿３８立候補小選挙区×７０％≒比例票増加２６小選挙区になるはずだ。たしかに、比例票増加と小選挙区得票数増加とは単純に比較できない。

　しかし、一応、比べてみる。すると、小選挙区得票数増加７小選挙区－志位報告による比例票増加２６小選挙区＝－１９小選挙区というまるで違うデータになる。これは志位でっち上げのウソデータではないか。

　ややこしいが、疑惑は次である。近畿小選挙区立候補３８中、志位報告７０％なら→比例票が２６で増えたことになる。しかし、小選挙区得票数増加７だけだった。７と２６との格差をどう説明するか。しかも、近畿３８全体の小選挙区得票数は、９６１６７票も激減している。それでも、比例票が２６で増えたのか。

　比例票増加７０％が支部・党員騙しの真っ赤なウソなら、全３００小選挙区立候補逆戻り方針の論拠が全面崩壊する。真っ赤なウソというだけでなく、志位和夫は、怖るべき党内犯罪ペテン報告をしたことになる。

　次のＭＦ生作成データ(表７)は、近畿ブロックにおける小選挙区０９年と０５年結果である。これは、(表７)志位比例票増加７０％報告の謎を解く一つの詳細データである。

(表７)　近畿ブロックの立候補小選挙区と結果

滋賀１区	19,920	9.19%	21,111	10.3	0.94
滋賀３区	9,957	5.86%	10,325	6.5	0.96
滋賀４区	19,420	9.73%	17,801	9.0	1.09		○	□
京都１区	54,605	22.21%	55,097	23.3	0.99
京都２区	25,856	14.70%	29,348	17.0	0.88
京都３区	30,583	13.70%	32,251	14.9	0.95
京都４区	30,410	11.42%	35,705	13.8	0.85
京都５区	17,941	9.49%	25,467	13.9	0.70
京都６区	32,322	10.54%	37,181	12.7	0.87
大阪１区	20,438	8.85%	25,156	11.7	0.81
大阪２区	23,629	10.31%	27,300	12.1	0.87
大阪３区	32,432	13.23%	37,040	15.3	0.88
大阪４区	28,432	10.67%	28,931	11.4	0.98
大阪５区	35,405	13.65%	43,189	17.4	0.82
大阪６区	26,490	10.51%	29,543	12.2	0.90
大阪７区	29,030	12.28%	27,573	12.2	1.05		○	□
大阪８区	19,498	9.05%	22,448	10.8	0.87
大阪９区	24,281	8.23%	27,347	9.7	0.89
大阪１０区	18,425	8.49%	12,703	5.8	1.45		○	□
大阪１１区	30,680	11.71%	32,230	12.8	0.95
大阪１２区	19,053	8.51%	23,595	10.7	0.81
大阪１３区	45,716	18.43%	41,017	16.9	1.11		○	□
大阪１４区	27,855	9.85%	35,560	12.9	0.78
大阪１５区	26,134	9.89%	31,810	12.3	0.82
大阪１６区	19,379	9.26%	24,212	12.5	0.80
大阪１７区	20,560	9.57%	29,732	14.2	0.69
大阪１８区	27,440	10.07%	30,912	11.7	0.89
大阪１９区	14,735	7.43%	15,855	8.3	0.93
兵庫１区	20,760	9.08%	21,402	9.6	0.97
兵庫２区	23,041	10.14%	31,155	14.1	0.74
兵庫３区	18,703	9.13%	24,655	12.1	0.76
兵庫６区	28,098	9.03%	17,696	5.7	1.59		○	□
兵庫７区	26,745	8.91%	22,304	7.7	1.20		○	□
兵庫８区	20,327	8.07%	29,986	12.6	0.68
奈良１区	14,732	7.40%	15,071	7.7	0.98
奈良２区	15,626	7.36%	12,657	6.1	1.23		○	□
奈良３区	14,525	7.10%	18,096	9.2	0.80
和歌山１区	12,529	6.06%	18,418	9.3	0.68
(近畿計)	925,712		1,021,879		0.91	▲ 96,167

　〔データ４〕、１２年７月・１３カ月間連続「大運動」＋８月延長結果が証明する衰弱死進行　(表８、９)

　１２年７月１８日公表データとは、志位和夫が「９０周年講演」において報告した数値である。「日本共産党は、全国に３１万８千人の党員、職場、地域、学園あわせて２万を超える党支部、２７４３人の地方議員、１３０万人の「しんぶん赤旗」読者をもっております」。

　上記で検証したように、(１)党員数、(２)支部数、(３)読者数・ＨＮ合計について、公表データと７月末・８月末実質数とはかなり違う。(１)(２)(３)とも、すべて志位和夫が常套手段とする支部・党員騙しの真っ赤なウソである。

　〔小目次〕

　　　(党員数のウソ)＝３１．８万人でなく→秘密報告における実質党員数２１万５９２２人

　　　(支部数のウソ)＝２万支部でなく→３月２０日赤旗の実質支部数１万５１５８支部　(表８)

　　　(読者数のウソ)＝１３０万人でなく→１２年９月１日、赤旗記事の実質読者数１２６．５２１万　(表９)

　(党員数のウソ)＝３１．８万人でなく→秘密報告における実質党員数２１万５９２２人

　志位和夫は、８月３日、都道府県委員長会議→同日、幹部会を開き、「８・９月党勢拡大運動延長」を決定した。そして、全党に１５カ月間連続拡大運動継続を指令した。

　「共産党・民青悪魔の辞典」は、８月７日、次のデータを「都道府県委員長会議・こっそり危機的状況も秘密報告」としてブログに載せた。

　大運動と特別期間終了直後に行われた都道府県委員長会議。赤旗に載らない報告は以下の通り

　(１)、機関誌滞納額は一月から七月累計で1.7億円。滞納ベストスリーは長野1800万、京都1200万、兵庫800万！もともとベストスリーは京都長野大阪だったが、兵庫の伸びが目立つ

　(２)、一月から六月の党費納入口数前年比23200口の減

　(３)、7月の党費納入率67.9パーセント（ここ重要w）
　(４)、日刊紙未購読党員数33.7パーセント

　　　　『日本共産党・民青同盟悪魔の辞典』

　　　　『都道府県委員長会議・こっそり危機的状況も秘密報告』２０１２年８月７日

　(３)、7月の党費納入率67.9％なら、３１．８万人×６７．９％≒実質党員数２１万５９２２人となる。もともと、党員数４０．６万人というあまりにも見え透いたウソをつき続けられないと、３１．８万人に変えた。それにしても、３１．８万人も依然としてウソだった。２０１０年度政治資金報告書の党費納入党員数２５万人も真っ赤なウソだったと思われる。

　志位和夫は、どこまで支部・党員騙しの党員数に関するウソをつくのか。２０数年間約４０万人→２０１０年１月党大会４０．６万人→１１年１１月末総務省宛２５万人→１２年５月全活・７月９０周年講演３１．８万人→１２年８月３日都道府県委員長会議秘密報告７月の党費納入率67.9％・実質党員数２１万５９２２人。

　７月党費納入率６７．９％から、党費納入拒否党員数を逆計算し、その意味と実態を考える。

　公表３１．８万党員×党費納入拒否率３２．１％≒党費納入拒否党員数１０万２０７２人になる。

　すでに、第２５回大会公表党員数４０．６万人→３１．８万人へと、「実態のない党員」という名目で、８．８万人を除籍した。それでもなお、党費納入拒否党員数１０万２０７２人がいるとはどういうことか。

　１０万２０７２人とは、どのような党員実態なのか。私の名古屋市・愛知県専従１３年半体験や他党内情報から、その実態が手に取るように分かる。

　(１)、党費を長期間、一切払っていない。党費納入をきっぱりと拒絶する。

　(２)、支部会議には、支部長・ＬＣが説得に来ても、長期間参加してない。参加を拒絶する。

　ただし、(３)、国政選挙になれば、党に投票してくれる。選挙カンパは拒否する。

　(４)、集金に行けば、日曜版代金８００円を払ってくれる。読んでいるかどうかは分からない。

　(５)、党中央・地区が、党大会決定・他決定を届けよと指令・人数点検するので、行くと、拒絶しないで、一応受け取る。地区は受け取った人数の報告を求め、何度も点検する。

　この実態は、もはや共産党員ではない。ただ、全面拒絶でなく、一定項目での共産党協力者ではある。彼らが、今後、党費を払うようには決してならない。私も専従時代、支部長に同行し、この実態の協力者３０人以上に会った。党への復帰を説得した。

　しかし、一人も戻らなかった。彼らは、共産党路線・方針や党活動、賽の河原の石積み拡大など様々な原因で深刻な傷を抱えていた。私も傷を与えた側の一人である。「党中央とあんたの誤った指導は許せない」と、私は何人もから言われた。今後、１０万２０７２人は、一定の協力を続けたとしても、党員として党費納入＝復帰することはありえない。

　したがって、志位報告の党員数４０．６万人→３１．８万人は、支部・党員騙し、かつ、自己欺瞞のさらなるウソである。実質党員数は、７月の党費納入率６７．９％・２１万５９２２人である。

　志位は、「実態がない」という名目で、８．８万党員を除籍した。それなのに、なぜ新たなウソをねつ造するのか。復帰することなどありえない共産党協力者１０万２０７２人を、共産党員だと偽って、誰を騙すつもりなのか。自分自身なのか。２．８万支部・４０．６万党員から半減してしまったが、尚生き残っている１万５１５８支部・実質党員数２１万５９２２人か。それとも、０９年総選挙比例代表の共産党投票有権者４９４万人か。

　そもそも、８．８万党員を除籍してから３カ月後、公表３１．８万党員中、７月の党費納入率６７．９％データを、都道府県委員長会議報告の赤旗記事においては隠し、秘密報告形式で支部・党員から隠蔽した理由・意図は何か。その悲惨な衰弱死進行データが、生き残りの支部・党員に知れ渡るのが、それほど怖いか。総選挙惨敗の恐怖に打ち震えているのか。しかも、その秘密報告データが、ブログに漏れ出てしまった。

　(支部数のウソ)＝２万支部でなく→実質支部数１万５１５８支部

　「９０周年党勢拡大大運動」は、２０１１年７月３中総から２０１２年７月１５日までの１２カ月間連続党勢拡大期間である。ところが、党大会公称２２０００支部は、コミンテルン型共産党創立９０周年党勢拡大に決起しなかった。それどころか、減紙が続いた。志位・市田・不破ら３人独裁者は衰弱死進行に怯えた。

　そこで、思いついたのが、総選挙と党勢拡大目的の緊急支部会議開催指令だった。緊急支部会議開催『特別期間』とは、１２年３月３日～１７日までの１５日間である。それは、「９０周年記念党勢拡大大運動」期間中の異様な二重期間である。(１)「党勢拡大大運動」期間中に、(２)別目的の『特別期間』などという特殊な二重期間を設定したケースは、今まで一度もない。

　その理由は何か。緊迫した危機感、もしくは、「９０周年記念１２カ月間党勢拡大大運動」がマイナス結果に終わるのではないかという恐怖感に、志位・市田・不破ら独裁者３人が恐れおののいた証拠である。

　３月２０日、赤旗は「党勢拡大大運動推進本部」の『特別期間』結果を公表した。「１５日間で６８．９％支部が緊急支部会議を開いた」とだけ書いた。

　３月時点は、まだ、１０年１月第２５回大会の公称２２０００支部だった。１２年７月１８日になって、志位和夫は「９０周年講演」において党大会時点２２０００支部→２００００支部に縮小変更した。党大会決定を勝手に変更したことも、縮小変更理由にも沈黙・隠蔽した。２つの数値で、紛らわしいが、以下の逆算は、党大会時点の２２０００支部を基準値とする。

　緊急支部会議を開いた支部６８．９％から、３月２０日時点の実質支部数の逆算をする。

　その結果は、公称２２０００支部の崩壊現実を露呈した。２２０００支部×未開催３１．１％≒６８４２支部になった。

　未開催６８４２支部とは、どのような支部実態なのか。私の名古屋市・愛知県専従１３年半体験や他党内情報からも、党費納入拒否率３２．１％・党費納入拒否党員数１０万２０７２人と同じく、その実態が分かる。

　私は、名古屋中北地区常任委員・ブロック責任者(＝現在は再分割による地区委員長)として、地区活・ブロック活を数十回開いた。県活にも担当支部長を参加させた。その都度、全支部長・ＬＣを動員した。各種活動者会議の直後に、緊急支部会議を開くよう指令した。そして、支部会議月日・会議開催予定日を全支部に点検し抜いた。担当支部は、当然ながら、私の指令・点検に従って、支部会議を開いた。支部が崩壊していれば、その実態はすぐ分かる。

　未開催３１．１％・６８４２支部には、３つのパターンがある。

　(１)、すでに、崩壊支部になっている。支部長・ＬＣを含め、全党員が空中分解してしまった。

　(２)、実質的な解党選択支部になっている。党員個々が離党届を出しても、地区は絶対に受け取らない。それなら、支部長・ＬＣ・全党員が一致し、支部そのものを解党するしかない。地区専従が何を言ってきても、査問だと脅迫しても、支部を解党しましたと返事をすればよい。

　(３)、支部解党までは決めていない。しかし、賽の河原の石積み党勢拡大目的だけの緊急会議の開催なんかは拒否する。この実態は、事実上の解党に近い。

　(１)(２)(３)の根拠は何か。(表)のように、地区委員会は党中央公表で３１５ある。各地区には、専従が数人いる。地区委員が３０人～７０人いる。未開催３１．１％・６８４２支部÷３１５地区≒１地区当り平均２１．７支部しかない。私の共産党専従１３年半体験から見ても、専従・地区委員は平均２１．７支部の未開催理由や実態を完璧に掌握できる筈である。

　９５年２８０００支部→１２年３月生き残り１５１５８支部≒１７年間で１２８４２支部・４５．８％が消滅か解党選択をしたとの推計になる。９５年以前は、党防衛名目で、支部数を公表しないで、隠蔽していた。

(表８)　２０１２年３月２０日時点２２０００支部の会議開催・拒否状況

３月２０日赤旗「党勢拡大大運動推進本部」公表

	支部数	比率％	原因や実態	1地区当り支部数平均
支部会議開催	15158	68.9％	「大運動」参加支部は、「２～３割」にとどまっている。	15158÷315≒48.1
未開催	6842	31.1％	または、すでに崩壊支部か、実質的な解党選択支部。党勢拡大目的なので、開催拒否。	6842÷315≒21.7
2012年3月計	22000		形式上の残存支部数	22000÷地区合計315≒69.8

３月３日～１７日までの結果－２万支部でなく、２２０００支部を基準値とした計算

　(読者数のウソ)＝１３０万人でなく→１２年９月１日赤旗記事の実質読者数１２６．５２１万

　１３カ月連続「党勢拡大大運動」における赤旗拡大部数に沈黙したのは、異様な１年１カ月間をかけても、ＨＮとも減紙結果に終わったからにほかならない。

　１２年９月１日、赤旗は「８・９カ月拡大運動期間延長」の内、８月末結果を公表した。延長８月１カ月間で、Ｈ５３２部減紙・Ｎ１０２６部減紙とした。０９年８月総選挙との比率をＨ８９．５％、Ｎ８６．５％と公表した。

　その赤旗記事は、ＨＮ双方、あるいは、いずれかで、０９年８月総選挙を上回った中間機関は、宮崎県１県のみ、１５地区のみと公表した。４７都道府県委員会中４６中間機関９７．８％、かつ、３１５地区委員会中３００中間機関９５．２％が、ＨＮ大量減紙過程にある衰弱死進行現実を認めた。

　総選挙比Ｈ８９．５％、Ｎ８６．５％から１２年９月１日時点の実質読者数の逆算をする。

　総選挙は２００９年８月だった。第２５回大会は２０１０年１月である。２つの数値は、４カ月間差がある。それをほぼ同じとして計算する。４カ月間において、総選挙後の大量減紙数と、党大会前の一時的拡大数の差引はほぼ同じと推計した。

　1、日刊紙部数

　２０１０年１月、志位和夫は、党大会報告において日刊紙２５万部→１１年７月３中総において２４万部に減ったと報告した。１年半で、１万部が減った。ただ、０９年８月総選挙時点近似値も２５万部だったとする。日刊紙２５万部×８９．５％≒２２．３７５万部になる。２５－２２．３７５≒総選挙後の約３年間で日刊紙２．６２５万部が減った。

　２、日曜版部数

　彼は、党大会報告において日曜版１２０．４万部と報告した。０９年８月総選挙時点近似値も１２０．４万部だったとする。日曜版１２０．４万部×８６．５％≒１０４．１４６万部に減っている。１２０．４万部－１０４．１４６万部≒総選挙後の約３年間で日曜版１６．２５４万部が減った。

　３、赤旗ＨＮ合計

　２０１２年８月末時点、日刊紙２２．３７５万部＋日曜版１０４．１４６万部≒ＨＮ合計１２６．５２１万部へと大量減紙が続いた。志位「９０周年講演」における赤旗１３０万部というのは、約３．５万部の水増し、支部・党員騙しの欺瞞報告である。

(表９)　１３カ月間連続「大運動」＋延長８月結果の増減データ

年月	１０年１月党大会	引上げ目標４中総	5月「全活」	大運動通算結果	7月18日公表データ	8月末赤旗公表	8月末実質数
日刊紙	25万	→＋5	－3500	－2069		－532	22.375万
日曜版	120.4万	→＋17	－14000	－5686		－1026	104.146万
ＨＮ合計	145.4万	→＋22	－17500	－7500	130万	－1558	126.521万
党員	40.6万人	＋5	－8.8万	＋1.8万	31.8万	+0.1万	21万5922
支部	2.2万			－0.2万	2万		1万5158

７月４日３中総以降５月２４日「全活」までの通算累計Ｈ３５００部減紙・Ｎ１４０００部減紙と公表

７月末「特別期間」結果－Ｈ＋１４３１、Ｎ＋８３１４、党員＋０．７万人と公表

はっきり言って、党員数・党員拡大数はいつもでたらめで、まったく信用できない

　〔データ５〕、１２年秋～冬・比例代表近畿ブロック３人→２人落選危険情勢　(表１０)

　〔小目次〕

　　　１、橋下徹市長への全面否定・最先鋭攻撃の謎＝裏側に近畿２人落選恐怖

　　　２、１１年名古屋市議選で河村暴走・独裁攻撃→８議席から５議席に惨敗の再現危険　(表１０)

　１、橋下徹市長・維新の会への全面否定姿勢・最先鋭攻撃の謎＝裏側に近畿ブロック２人落選恐怖

　政治団体・大阪維新の会は、国会議員７人参加により、政党・日本維新の会になった。

　志位・市田・不破ら３人独裁者は、(１)橋下市長・維新の会の路線・政策にたいし、全面否定のキャンペーンを繰り広げている。既成政党の中で、もっとも先鋭な対決・攻撃を続けている。(２)公明党は、大阪府・兵庫県の小選挙区６つにおいて、維新の会と立候補の住み分けを決めている。

　(３)みんなの党は、維新の会にすり寄っている。(４)他既成政党は、大阪都構想に賛同し、維新の会との全面対決にひびっている。

　(５)共産党だけが、(１)橋下市長・維新の会との全面対決路線・政策をむき出している。赤旗で連日のように、強烈な批判・非難を繰り広げている。赤旗だけでなく、共産党系ベルト団体にも指令し、橋下市長・維新の会批判・非難をさせている。

　全労連系労働組合すべて、全教、民医連、民商、自由法曹団、新婦人、平和委員会、原水協、革新懇、共産党系学者文化人などを、橋下攻撃キャンペーンに総動員している。これら対応の極端な違い・謎をどう解くか。

　しかし、共産党系ベルト団体も、組織構成員数で増えていない。共産党員数・赤旗部数激減に比例し、減っている。その証明が選挙１４連敗結果である。

　革新懇は、８００団体・４５０万人参加と公言している。その参加・指導政党は共産党だけである。革新懇とは、共産党系ベルト団体すべてを総動員・強制参加させただけのでっち上げ形骸組織でしかない。

　私の愛知県共産党専従１３年半において、私は担当名古屋市行政区でいつも「安保破棄実行委員会」を組織し、招集していた。その参加・構成団体はすべて、どこでも共産党系ベルト団体だけだった。革新懇とは、その名称書き換えをしただけのでっち上げ形骸組織のままである。

　最近デモなどで宣伝を強めてきた「原発をなくす全国連絡会」や「原発をなくす××県連絡会」も同じスタイルのでっち上げの共産党系ベルト団体である。その証拠として、「原発をなくす全国連絡会」の事務所は、全労連内である。

　共産党系ベルト団体組織構成員数が増えていれば、選挙１４連敗という結果はありえない。１４連敗とは、共産党の支部・党員とベルト団体すべてが、ともに激減→衰弱死しつつあることを証明するデータである。

　　　　『統一地方選前半戦の３回結果＋１１年結果』選挙１４連敗政党、直近の１１年４月

　有権者における既成政党批判・不信が極限にまで高まってきた。最近、どの世論調査においても、「支持政党なし」有権者が、６９％～７１％にまで増え続けている。その有権者意識は、かつてないほどの激変情勢になった。

　　　　産経『世論調査、維新－比例５ブロックで単独首位、近畿３４．６％』９月４日

　　　　時事『政党支持率の推移』２０１２年６月～８月、「支持政党なし」６９％～７１％

　近畿ブロックにおいて、(１)支持率拡大中の地域政党と、(５)衰退過程突入既成政党との対決が極度にエスカレートしてきた。今や、このブロックは、(１)政党・日本維新の会と、(４)共産党・共産党系ベルト全団体との一大決戦の戦場に急浮上している。近畿ブロックは、政治団体と既成政党との決戦でなく→全既成政党批判の、出来立て新政党と全党勢力半減中の既成政党とが対決する注目ブロックにエスカレートした。

　しかし、近畿ブロック有権者のかなりが、日本共産党とは、党内犯罪システム政党＝３人独裁者政党ではないかと見切ってきている。

　もっとも、橋下市長・日本維新の会の相手は、既成政党すべてにたいする全方位作戦である。相手は、時代錯誤・党勢力半減という衰弱死診断レベルⅢに突入した共産党だけでない。うるさくまとわりつき、資本主義世界で最後に生き残っているコミンテルン型共産党に適当に反撃するだけである。

　２、１１年名古屋市議選における志位の河村暴走・独裁攻撃結果＝８議席→５議席に惨敗の再現危険

　すでに、２０１１年３月名古屋市議選において、志位和夫は、河村市長を独裁者・暴走と決めつけ、強烈な批判・非難を繰り広げた。その対決・攻撃大キャンペーンの結果は、共産党市議８議席→５議席政党への大惨敗に終わった。

　名古屋の有権者は、共産党による河村攻撃にたいする批判・反感とともに、志位和夫演説にたいし嫌悪感まで抱いた。

　次回総選挙の近畿ブロックにおける志位和夫の全面対決路線・政策の影響度はどうなっているか。それは、名古屋市議選に次ぐ２回目の同じパターンになっている。名古屋と同じ有権者判定になれば、共産党近畿ブロック３議席→２人落選＝１議席政党への大惨敗に終わる危険度も高い。

　２０１１年３月名古屋市議選において、減税日本候補者４１人が立候補した。結果として、共産党現役３人が落選し、５人だけの当選へと惨敗した。

(表１０)　リコール名古屋市議選８選挙区の共産党結果

当落の数字は、立候補数における順位　０７年緑区は２人立候補→１１年１人

選挙区		07年結果			11年リコール選挙結果
	定数	当落	得票数	得票率	当落	得票数	増減	得票率	増減
北区	6	5当選	8188	14.5	5当選	6148	―2040	10.2	―4.3
西区	5	5当選	6437	14.5	5当選	4944	―1493	9.5	―5.0
昭和区	4	4当選	4664	14.4	7落選	3823	―841	10.7	―3.7
中川区	7	6当選	7685	10.8	7落選	5354	―2321	6.9	―3.9
港区	5	3当選	6089	13.1	5当選	5037	―1052	10.5	―2.6
守山区	6	3当選	6755	12.9	7落選	4752	―2003	7.8	―5.1
緑区	7	5当選	8836	12.6	5当選	5916	―2920	7.2	―5.4
天白区	5	5当選	6647	15.1	5当選	5394	―1253	10.1	―5.0

16区計		当選8人	90824	13.26	当選5人	62916	―27908	8.14	―5.12
市計	75		693734			780606	＋86872

昭和区・中川区・守山区の前議員３人落選、１６選挙区すべてで得票数・得票率激減

得票率１０％未満の０７年３人→１１年１１人・当選者５人中でも２人

０７年投票率３９．９７％→１１年投票率４３．９６％

　共産党は、総選挙３回連続で比例代表９議席を維持してきた。比例代表１１ブロック中、当選は７ブロックしかない。しかも、近畿ブロック定数２９中で、３議席もある。しかし、志位和夫も公言しているように、東北ブロックと近畿ブロック３人目は落選の危険性が高い。そうなれば、９議席→７議席に減る。

　それだけなら、まだいい。しかし、近畿ブロック２人落選の危険度が、(１)橋下市長・日本維新の会支持率アップとともに、急速に高まってきた。維新の会は、現役国会議員を持っていなかった。しかし、国会議員７人を加入させ、出来立て政党になったので、小選挙区と比例代表との重複立候補ができるようになった。上記(表８)近畿ブロックの立候補小選挙区と結果を詳細に検討すれば、どのような当選・落選予想になるか。

　共産党を含め、全既成政党は、出来立て政党の立候補者数作戦・選挙資金準備状況を戦々恐々として見守っている。とりあえず、大阪維新の会→日本維新の会の最大拠点である近畿ブロックだけを考える。

　(１)、日本維新の会が、近畿ブロック比例代表定数２９中において、何人立候補させるのか。比例代表供託金は、もともと６００万円である。

　(２)、近畿ブロック内の小選挙区立候補者中、何人を比例代表との重複立候補者にさせるのか。ただ、重複立候補の場合、立候補者は、供託金３００万円でなく、６００万円を事前に拠出しなければならない。得票率１０％未満なら、全額返ってこない。出来立て政党にとって、供託金金額差３００万円は厳しいテーマになる。

　志位和夫は、０９年総選挙において、１５２人立候補→得票率１０％以上２８小選挙区に激減＝未満８１．５％・１２４小選挙区において、供託金を国庫に没収させた。党大会決定に基づき共産党員から強制徴収した供託金支援基金から、６億６６００万円のムダ金使いをした。彼の方針は、党内犯罪ではないのか。

　(３)、日本維新の会候補者は、その二面選挙戦術によって、他の全既成政党候補者の当選順位をどれだけ押し下げるのか。共産党を含め何人を定数２９外に弾き飛ばすのか。

　〔データ６〕、近畿ブロック立候補者作戦と疑惑－吉井議員を事前排斥か？　(表１１、１２)

　志位和夫による近畿ブロックの立候補者作戦には、疑惑がある。何かおかしい。(表１１、１２)で検証する。７期当選者・吉井引退→議員歴・知名度ほとんどなし２人に差し替え、宮本たけし２位必勝という作戦にした。

　世代交代名目だけで納得できるかという疑惑である。７０歳年齢問題とは別に、吉井事前排斥をする理由を隠蔽しているのではないか。疑惑２つを検証する。

　〔小目次〕

　　　(疑惑１)、吉井英勝か、宮本たけしか―どちらを優先必勝ランクにするか

　　　(疑惑２)、吉井英勝の京大原子工学科卒経歴にたいし、志位和夫が秘める猜疑心

　(疑惑１)、吉井英勝か、宮本たけしか―どちらを優先必勝ランクにするか

(表１１)　近畿ブロック定数２９中、２人落選の危険度

プロフィール	年齢	地盤・総選挙当選歴	当選順位	志位による評価
こくた恵二	65	１区と重複。6期	8→８	1期目は京都１区で当選。後の５回は、1区連続落選→重複立候補で救済
吉井英勝	70	大阪、7期→引退	18→16	党原発・エネルギー問題委員長。京大原子工学科卒として、東日本大震災・原発の国会質問で活躍中。
宮本たけし	53	大阪・兵庫、１期	→26	党内外の人気が出ない。定数29外になる危険。ただ、志位演説のテープレコーダー＝思考停止議員としての役割大

清水ただし	44	4区と重複		新人。07年大阪市会議員で当選1回のみ。票を引退・吉井を上回り集めよ
堀内照文	40	兵庫		新人・兵庫県専従。共産党を宣伝しまくれ。票を引退・吉井を上回り集めよ

当選順位は、０５年総選挙→０９年総選挙結果。宮本たけしは、０９年１期のみ

　吉井は、７０歳である。しかし、原発反対理論で国会議員内唯一の専門家である。それにもかかわらず、立候補をやめさせた。そして、テープレコーダー議員・不人気５３歳の方を第２必勝候補者として優先した。

　志位和夫による宮本評価は次である。宮本たけしは、志位・市田・不破の演説・講義を大阪府民・市民にたいし、ストレートに宣伝・扇動する能力が高い。現在、９人議席の党は、原発問題にせよ、特定分野の専門家は要らない。

　わが党は、われら３人の演説・講義をテープレコーダーのように、生伝道するベルト議員こそを求めている。宮本たけし演説は、志位・市田・不破の演説・講義をライブ感覚で聞かせ、「目からうろこ」感激を味わわせるレベルのベルトにまで向上してきている。

　レーニン・スターリンは、１９１７年１０月単独権力奪取クーデター後、すべてのソヴィエト議員・労働組合・諸団体にたいし、秘密政治警察チェーカ１８万人・ＧＰＵの暴力で強要し、彼らの理論・演説をストレートに宣伝・扇動するベルトに変質・腐敗させた。

　「ベルト理論」とは、スターリンが名付けた。しかし、実態は、レーニンが、最高権力者５年２カ月間中、一貫して遂行・強化してきた。レーニンは、「ベルト理論」に服従しないで、彼の路線・政策を批判するロシア革命・ソヴィエト勢力数十万人を殺害した。スターリンは、６００万人を粛清した。その内、レーニン・スターリンのベルトになりきらない現役共産党員１００万人・除名していた元共産党員１００万人を銃殺した。

　　　　『１、レーニンの連続クーデター　２、レーニン1917・10　３、レーニン1918、19

　　　　４、レーニン1920、21　５、レーニン1922　６、『国家と革命』　７、スターリン』

　志位和夫は、実質的に、現役３→絶対当選２人作戦に縮小再生産・後退した。そして、宮本ベルト議員を、吉井より上位の２位必勝候補者にランクアップさせようとした。その候補者順位変更作戦に大転換をすれば、吉井は邪魔者になる。

　「邪魔者は殺せ、または、事前排斥せよ」。これは、党独裁・党治国家において、レーニン・スターリンらが遂行した幹部政策の鉄則だった。

　(疑惑２)、吉井英勝の京大原子工学科卒経歴にたいし、志位和夫が秘める猜疑心

　この作戦なら、なんとか２人当選をさせられるのか。それとも、２人落選になるか。この吉井降ろし・宮本ベルト議員必勝という縮小再生産・後退作戦は、正しいのか。

　吉井と、ほとんど無名・知名度なし清水・堀内とが集める共産党名票数を比べれば、どうなるか。縮小再生産・後退作戦とは、７期吉井の共産党票集票力にたいし、入れ替える無名新人２人の集票力との差を意味する。

　比例代表の当選システムは、参院選と衆院選とで大きく異なる。

　(１)、参院選比例代表は、個人名票数＋共産党名票数の合計である。政党は順位を事前に決められない。「非拘束名簿方式」なので、個人名票数で順位が決まる。

　(２)、衆院選比例代表は、それにたいし、共産党名票数だけで、個人名を書いたら無効票になる。「拘束名簿方式」なので、政党がつけた順位で当選が決まっていく。

　２人が共産党を大声で宣伝しまくっても、吉井の集票力を上回る見込みはない。縮小再生産＝票が減ることが分かっているのに、志位はあえて、吉井降ろしをした。

　志位の立候補者差し替え作戦は、大阪で共産党に毎回投票してきた有権者からの強い疑問・反発を、すでに招きつつある。

　(１)有権者「吉井さんに７回ともすべて投票してきた。３人絶対当選を目指すというのなら、なぜ原発反対理論で国会議員内唯一最高の専門家を降ろすのか」→(２)票よみ共産党員「７０歳で高齢だから。若い候補者への世代交代です」

　→(３)有権者「吉井さんよりも、宮本さんの方を上位当選させたいのか。それなら３・１１後における原発問題分野の重要性からいって、現役３人を立候補させたままで、宮本さんの方の順位を吉井さんより上位にすればいいのではないのか」

　→(４)赤旗拡大中の共産党員「それは…。志位委員長の命令だから・・・」→(５)有権者「７０歳高齢理由でやめさせるというのなら、同じ１９４２年生まれ・７０歳市田忠義さんを、２０１６年７月の参院選候補者に決めているようだが、おかしい。どうも変ではないか。引退させる別の理由を隠しているのか」→(６)共産党員「私もよく分からない」。

　衆院選比例代表の当選順位は、ドント式で、共産党名票の合計を、÷１、÷２、÷３で決める。当選は、「拘束名簿方式」で志位が事前に提出した順位になる。

　近畿ブロック内の事前提出名簿順位で、吉井よりも、宮本の順位を上にすれば、宮本は自動的に２位になる。宮本絶対当選をさせたいのなら、彼を吉井よりも上にする順位にするだけでよい。吉井を引退させる必要性がない。

(表１２)　近畿ブロックの共産党票による「拘束名簿」順位と得票数

05年総選挙　定数29			０９年総選挙　定数29			次回予想
石井　いく子	8位	1051949票	こくた　恵二	8位	1067443票	こくた　恵二
こくた　恵二	19位	48824票	吉井　英勝	16位	533721票	宮本　たけし
吉井　英勝	29位	29061票	宮本　たけし	26位	355814票	吉井　英勝

得票数とは、共産党総得票数÷１、÷２、÷３をしただけ、個人名票は無効で、なし

次回順位予想は、現役３人立候補のままで、志位が「拘束名簿」順位を

→吉井よりも、宮本の順位を上にしたケース＝宮本は２位になる。

　　　　総選挙０９年結果　総務省　０５年結果　総務省

　吉井降ろしには、たしかに、年齢問題もある。しかし、その裏側には、彼の京大原子工学科卒という経歴にたいする志位和夫が秘める猜疑心がある。京大原子工学科の研究者たちは、「原子力ムラ」から干されてきた。

　理由は、「反原発」理論とともに、日本共産党が基本路線として堅持している「原子力の平和利用」を全面否定していることである。京大原子工学科研究者たちは、その卒業生ほぼ全員も含め、その最大拠点である。

　たしかに、吉井は、国会質問において、「原子力の平和利用」否定発言をしていない。ただし、なんとなく臭う。私・志位は、調べてみた。吉井は京大原子工学科研究者たちやその卒業生多数との交流関係が現在も密接である。今後、その関係から何が起きるか分からない。この際、高齢名目で吉井降ろし＝事前排斥をしておいたた方が得策である。

　　　　『吉井英勝』ホームページ

　　　　『京大原子工学科』リンク多数

　　　　『京都大学原子炉研究所』教員リスト、小出裕章も助教

　ただ、市田も同じ７０歳・高齢だが、１６年７月参院選で立候補させる。吉井と同じ高齢だから引退させよとは、支部・党員にも言わせない。わが党の国会議員立候補者政策を、この際、明確にしておく。「疑わしき議員は事前に下ろせ、排斥せよ」。

　共産党国会議員が裏切った後では、除名をしても、党にたいするダメージが大きい。

　それは、１９６４年部分核停条約国会採決時点に受けたダメージである。わが党は、まだ、自主独立前で、中国共産党にたいする隷従政党だった。そのとき、中国共産党の秘密指令を受け、ソ連共産党と対立し、ソ連・アメリカ・イギリス提案の部分核停条約に反対した。

　それにたいし、ソ連共産党からの秘密指令を受けたソ連共産党派の志賀義男衆議院議員と鈴木市蔵参議院議員が、ソ連の部分核停条約に賛成した。その国会議員２人を除名した。しかし、そのマイナス影響はきわめて大きかった。その過ちを２度と繰り返すことはできない。

　　　　『核・原子力問題にたいする共産党３回目の誤り』(１)１９６３年→(２)１９８４年→(３)２０１１年

　　　　　　　運動・理論面での反国民的な分裂犯罪史

　今後、巨大地震予想・原発５０基列島の国会審議において、政府の原子力問題法案にたいする賛否が迫られるケースが頻発する。具体的法案との関連で、「原子力の平和利用」路線にたいする賛否が問われる事案も発生する。

　なぜ、吉井降ろしをするのか。わが党の対応は、現在の運動上、隠蔽しているが、「原子力の平和利用」路線を含むような政府法案が出されれば、それに賛成をする。そのとき、京大原子工学科卒経歴議員はどうするのか。われら３人独裁者路線に賛成するか、それとも、核問題法案に関し、志賀・鈴木議員のような反党行動に出るか。それが疑わしい。

　それとも、吉井降ろしにたいし、もう一つ別の疑惑も考えうる。まさかと思うが、吉井・京大原子工学科卒経歴議員はすでに「党内意見書」を出していたのではないか。

　その吉井「意見書」内容は、京大原子工学科卒経歴・卒業後の研究体験に基づき、「現在の情勢において、わが党の原子力平和利用路線堅持は、根本的な誤りになっている。その誤った基本路線を放棄し、放棄宣言を公表するのが正しいのではないか」とする驚愕すべき大転換提案である。

　　　　『共産党原子力政策の批判』ファイル多数

　　　　長島功『日本共産党の原子力政策の批判』

　　　　　　　「原子力の平和利用」路線堅持→「原発ゼロ」「原発からの撤退」

　　　　　　　「反原発」「脱原発」は「平和利用」拒絶＝反科学だと排斥→分裂路線

　　　　加藤哲郎『日本マルクス主義はなぜ「原子力」にあこがれたのか』痛烈な共産党批判と資料

　　　　小出裕章『原子力の「平和利用」は可能か』

　それにたいし、われら志位・市田・不破の原子力政策は、裏・表の２つである。その二面的表裏対応こそ正しく、それを放棄することなど絶対にしない。

　(裏側１)

　基本路線として「原子力の平和利用」堅持＝「反原発」「脱原発」は「平和利用」拒絶＝反科学だと排斥→「反原発」運動にたいし、分裂路線をとっている。ただし、３・１１後、「原子力の平和利用」路線を堅持しつつも、表面的には隠蔽している。なぜ隠蔽堅持をするのか。

　それは、３・１１後、わが党の「原子力の平和利用」路線にたいし、京大研究者集団・卒業研究者を初めとし、学者文化人たちが強烈な学問的批判を展開し始めたからである。その内容・資料レベルは、有権者にたいし説得力が高い。有権者も共産党の路線はおかしいと、疑問を持ちだした。

　批判があっても、放棄をすることなどしない。しかし、とりあえず口をつぐんで、隠蔽しなければ、共産党への票が減る危険が強まったからである。

　(表側２)

　ただ、「平和利用」拒絶理論は反科学だと排斥・敵対しつつ、赤旗・パンフレット・デモ・共産党系ベルト団体としては、「反原発」「脱原発」を一切言わないで、「原発ゼロ」「原発からの撤退」スローガンを前面にすえ、強力に押し出している。共産党系ベルト団体すべてが、「反原発」「脱原発」スローガンを反科学だと排斥＝禁句にした宣伝・運動を展開している。

　原子力問題に関し、今回の違い・運動内部対立は、共産党が仕掛ける３回目の反国民的誤り・分裂路線だと言われていることは知っている。しかし、現実に運動を分裂させようが、「平和利用」は真理であり、絶対に正しい。日本共産党だけが、何が真理かを見分けることのできる唯一の科学的社会主義政党だからである。

　「反原発」「脱原発」を唱える方が根本的に間違っている。わが党が掲げる「原発ゼロ」スローガンの方こそが、マスコミ・各デモ・集会で広く支持されるようになっている。それは、わが党路線の真理性の証明である。

　大阪で従来共産党に投票してきた有権者たちは、吉井降ろしに納得しない。共産党への投票をやめ、名古屋市有権者のように、橋下市長・維新の会に投票先を切り替える。党勢拡大中・票よみ中の共産党員たちは、それら有権者を説得できないので、足がすくむ。

　名古屋の共産党員と同じく、出足が鈍る、票読みもできなくなる。大阪府・市の共産党員は、なぜ吉井降ろしをするのか、自分も納得できなくて、総選挙活動を放棄し、不参加党員になる。

　志位の思惑は次である。２０１１年３月名古屋市議選における８→５議席への大惨敗原因は、独裁・暴走者河村市長にたいする批判・非難攻撃規模が、まだ足らなかったからに過ぎない。近畿ブロック２人落選の危険を避けるには、とことん橋下市長・日本維新の会攻撃を、独裁・暴走者河村攻撃以上にエスカレートするしかない。

　読売の１２年８月１１日世論調査では、次回総選挙比例代表近畿ブロックの投票先が、(１)維新の会２９％、(２)自民１９％、(３)民主１０％だった。志位は、２９％有権者に全面総攻撃をしかけ、橋下批判有権者の受け皿政党になろうとしている。名古屋では受け皿どころか、８→５議席への大惨敗をした。

　産経の１２年９月４日世論調査では、維新－比例５ブロックで単独首位。近畿ブロック(１)維新の会３４．６％、(２)自民２１．６％、(３)民主１２．３％だった。

　　　　読売『(表)衆院選ブロック別の比例投票先』８月世論調査→(表)拡大、維新の会２９％

　彼の恐怖は、総選挙３回連続比例代表９議席→３人落選＝６議席泡沫政党党首に転落することである。その悲惨な予感が当たれば、どうなるか。それは、衆議院議員数による政党順位を何位にまで押し下げるか。さらには、党内犯罪システム政党と党首の余命期間スピードを一段とアップさせる。

　２、最後に生き残っている党内犯罪システム政党＝余命５年・２０１７年説政党

　日本共産党とは、資本主義世界において、最後に生き残っている党内犯罪システム政党である。党内犯罪システムとは、レーニン創設・コミンテルン型共産党が、世界単一政党として、世界中の共産党支部に強要した組織原則・組織体質のことである。戦前は、ソ連共産党隷従の日本支部だった。

　それらは、日本におけるソ中両党隷従政党４５年間→隷従からの離脱政党４５年間も含め、(１)民主主義的中央集権制＋(２)分派禁止規定＋(３)暴力革命目指す軍隊的上意下達規律に拘束された時代錯誤政党になった。それらの政党すべては、(４)党内民主主義抑圧・破壊→(５)トップ独裁政党→(６)党内犯罪システム政党に変質・堕落した。