統一地方選挙前半戦の3回結果+11年結果
道府県議選3連敗と地方議員数11年間連続激減
東京都議選・道府県議選を含めると選挙14連敗政党
(宮地作成)
〔目次〕
1、道府県議選結果の4回分データ=3連敗 (表1〜3)
2、政令市議選結果の4回分データ 得票率3連続惨敗 (表4)
3、地方議員数11年間連続激減結果=不破綱領の議員数激減力 (表5)
4、東京都議選・道府県議選を含めると選挙14連敗政党とその根本原因 (表6)
5、2011年前半戦+後半戦の合計地方議員数の連続激減結果とその根拠4つ (表7)
〔根拠1〕、選挙14連続惨敗結果から見た地方議員数激減傾向継続
〔根拠2〕、党衰弱化力発揮の不破路線・体質・人事を堅持=無変化化石政党のまま
〔根拠3〕、減紙力絶大の党大会決定賛美と「期間限定読者拡大」方式の行き詰まり
〔1、10年間でやめた元日曜版読者50万人・日刊紙読者10万人の反応?〕
〔3、落選を免れて生き残っている地方議員2989人の苦悩と選択肢〕
〔4、特権保身目的だけの独裁者3人に残された唯一の自己破産コース〕
〔根拠4〕、選挙政策変更の不徹底、誤った政策・路線堅持
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不破規約・綱領路線の犯罪性と地方議員大量落選力
日本共産党が地方議員面でも衰弱死していく展望
表1知事、2県議、3県議詳細、4市議、5市議詳細
excel表を駆使した共産党の全面惨敗データ
『衰弱死テンポアップを告白・証明した2中総』党勢力5分野k急速な全面衰退
10年7月議席数−1・得票数−84万票・得票率−1.70%
MF生『10年参院選−共産党の都道府県別成績』得票数・率とも大幅後退
得票率10%以上小選挙区数96年190→162→65→52→09年28
『日本共産党が自然死と衰弱死に至る展望』自然死の2段階展望と衰弱死予想
加藤哲郎『日本の社会主義運動の現在』末尾−日本共産党はいったん自然死
常任幹部会『いっせい地方選挙後半戦の結果について』2011年4月25日
赤旗『共産党 1031議席を獲得』後半戦 参院比例票比120%に
常任幹部会『教訓を生かし、後半戦の前進のために力をつくそう―前半戦の結果』
赤旗『いっせい地方選 道府県80、政令市99議席』/3県で議席回復、6県で新たな空白
共産党地方議員数2000年4462人→10年11月2980人に減少
10年間で1482議席・33.2%喪失
1、道府県議選結果の4回分データ=3連敗 (表1〜3)
道府県議選は、統一地方選前半戦・後半戦の中で各党派の全国的な党勢力を一番はっきりと示す指標である。したがって、2007年度結果を含め、その3回分のデータを載せ、検討する。ただ、共産党は2003年、07年と立候補選挙区を削減し始めた。2011年立候補225人だった。07年立候補292人から、―67人と減らした。
岩手県・宮城県・福島県は、東日本大震災のため延期→11年は41道府県議選になった。県会議員は、岩手県1・宮城県2・福島県3の合計6人である。ただし、4月12日共産党HPは、3県で4人→前回96人としている。(1)議席数の増減は、4人を引いて(96)付きで計算する。(2)得票数の増減は、3県を除き、不正確になるので、( )付きにする。(3)得票率の増減は3県を除いた比較である。
(表1) 44(41)道府県議の共産党議席・得票数・得票率
年 |
定数 |
議席 |
得票数 |
得票率 |
|||
増減 |
増減 |
増減 |
|||||
1999 |
2669 |
152 |
4263691 |
10.50 |
|||
2003 |
2634 |
107 |
−45 |
3207067 |
−1056624 |
8.63 |
−1.87 |
07 |
2544 |
100 (96) |
−7 |
2857027 (2706536) |
−350040 |
7.49 (7.54) |
−1.14 |
11 |
2497 |
80 |
―16 |
1878502 |
(−828034) |
5.61 |
―1.93 |
茨城・東京・沖縄は中間選挙、( )数値は延期3県を引いた前回数値
共産党増減数は延期3県を引いた前回数値との比較。延期3県前回得票数150491票
MF生『41道府県議選−不戦敗区で57万票減、橋下旋風の大阪も惨敗』excel表
(表2) 県会議員0議席県とその4→7県に増加傾向
県名 |
備考 |
|
07年、県議0県 |
愛知、群馬、福井、熊本の4県 |
|
11年、県議0県 |
愛知+栃木、神奈川、静岡、三重、滋賀、福岡=7県 |
群馬2、福井1、熊本1は0県脱出。愛知のみ0県のまま |
共産党愛知県委員会は、07年0議席・得票率4.95%→11年も0議席のまま・得票率1.64%だった。ただし、得票率激減には、立候補者数減少=重点区への力集中戦術も原因の一つとしてある。その戦術も失敗した。
愛知県のみが0議席を脱出できなかったもう一つの要因が考えられる。それは、(1)志位和夫と共産党だけが、名古屋市議選前から河村市長手法をもっとも激しく批判し、「独裁」「暴走」レッテルを貼りまくった言動がある。(2)選挙期間中も、志位和夫は応援演説で、報酬800万円半減に沈黙し、減税を全面的に否定し、河村市長攻撃をエスカレートさせた。それらの敵対的言動は、有権者心理を逆なでした。そして、名古屋の有権者・読者・党員たちが、志位共産党に怒りと嫌悪感を抱いた。
その結果、有権者は、共産党をして名古屋市議選8→5議席にさせ、得票数・得票率とも全面惨敗させた。しかも、志位和夫は、赤旗・共産党HPにおいても、選挙結果に沈黙し、結果責任をとらないという党首逃亡犯罪をした。その嫌悪感が、愛知県議選最重点区である名古屋市緑区の投票行動においても持続したのではないか。緑区結果は惨敗だった。
党中央の結果・総括沈黙→県総括だけへの党首逃亡・惨敗隠蔽
ちなみに、中間選挙として行われた都道府県議会選挙と較べると、11年4月統一地方選結果の見通しに繋がった。
(1)、09年7月東京都議選で、共産党13議席→8議席に減った。5減少の議席喪失率は38.5%だった。それは、自民党48→38(10減少、議席喪失20.8%)よりも大敗北だった。
(2)、10年12月茨城県議選で、共産党2議席→1議席に減った。茨城県議会の議席減少は、2党のみだった。自民党−12(45→33で、議席喪失率26.6%)、共産党−1議席、議席喪失率50.0%となり、自民党よりも大敗北だった。
2011年統一地方選の41道府県議会選挙の基本評価はどうなるのか。
議席−16、得票数(−978525だが不正確)、得票率−1.93、議席0県4→7に増加と、3連続の大惨敗だった。
日本共産党はどのような基本評価をしたのか。4月12日共産党HPの2編は次の通りである。そこでは、選挙結果データ公表について、根本的な欠落をさせている。この欠落=沈黙は意図的である。志位・市田・不破らは、何を怖れて、欠落・隠蔽をするのか。
(表3) 共産党の選挙結果公表項目と欠落・沈黙データ
前半戦 |
議席数の増減 |
得票数の増減 |
得票率の増減 |
道府県議選 |
−16の後退 |
前回比−20%、数値隠蔽 |
得票率沈黙、その増減も沈黙 |
政令市議選 |
−16の後退 |
沈黙 |
得票率沈黙、その増減も沈黙 |
常任幹部会『教訓を生かし、後半戦の前進のために力をつくそう―いっせい地方選挙前半戦の結果について』
赤旗『いっせい地方選 道府県80、政令市99議席』3県で議席回復、6県で新たな空白
選挙総括における基本項目は、議席・得票数・得票率とその増減数値である。独裁者3人による欠落・隠蔽の性質は何か。それは、全面的総括という結果責任から逃れるトップ3人の逃亡犯罪である。全面数値を公表すれば、彼らは、共産党の全面連続惨敗をひき起し続けている無能者となる。しかも、党内外にその逃亡犯罪実態が知れ渡れば、党内地位・名誉・常幹50万円手当・津久井毎年6000万円党資金横領特権は、党内外批判の爆発的噴火で剥奪される。欠落・隠蔽による支部・党員騙しこそ、最上の自己保身手口である。
2、政令市議選の4回分データ 得票率3連続惨敗 (表4)
(表4) 12→15政令市議選の共産党議席・得票数・得票率
年 |
定数 |
議席 |
得票数 |
得票率 |
|||
増減 |
増減 |
増減 |
|||||
1999 |
779 |
120 |
1092257 |
15.64 |
|||
2003 |
831 |
104 |
−16 |
881065 |
−211192 |
12.58 |
−3.06 |
07 |
983 |
124 (115) |
+20 |
1065603 (1065603) |
+184537 |
12.40 (12.40) |
−0.18 |
11 |
924 |
99 |
―16 |
814377 |
−251226 |
10.32 |
−2.08 |
仙台市6は、東日本大震災のため延期( )付き→11年は15政令市
07年は、新潟市・浜松市・堺市の3つが増え、15政令市議選になった。よって、前回との比較は単純にできない。比較計算式は4つある。(1)、増加3市の共産党議席は、新潟7・浜松4・堺8の合計19議席ある。(2)、12市のままなら、124−19=105議席となり、1議席増えた。(3)、議席占有率は、2003年12.5%→2007年12.6%と、0.1%増えた。(4)、2011年数値は、相模原市・岡山市が増えた。11年も15政令市のままである。得票数・得票率の前回値は、中日新聞において、仙台・名古屋を含み、相模原市・岡山市を含まないとしているので、07年と11年とで同数になっている。
2011年統一地方選の15政令市議選の基本評価はどうなるのか。
議席−16、得票数−251226、得票率−2.08と、得票率が3連続の大惨敗だった。
3、地方議員数11年間連続激減結果=不破綱領の議員数激減力
志位和夫は、2010年9月、2中総において「不破綱領の生命力」と力説した。それなら、地方議員数においても発揮されているのか。「生命力」による党躍進どころか、不破規約・綱領は、地方議員数を激減させ続けてきた。2000年不破路線・体質・人事体制確立後の11年間で、4462議席から2011年4月2790議席へと、1672議席・37.4%喪失をさせた。
地方議員数の増減はどうだったのか。11年間で地方議員数が増えた年は一度もなかった。ただ、最近は、市町村合併による議員定数削減の影響もある。しかし、そのマイナス影響度の統計はない。01年・02年・04年・05年は総務省データである。他は、すべて共産党HP・赤旗公表データに基づく。
(表1) 地方議員数11年間連続激減−1672議席・−37.4%
年 |
00 |
01 |
02 |
03 |
04 |
05 |
06 |
07 |
08 |
09 |
10 |
11 |
累計 |
議員 |
4462 |
4409 |
4375 |
4203 |
3992 |
3593 |
3403 |
3338 |
3073 |
3039 |
2980 |
(2790) |
|
増減 |
−53 |
−34 |
−72 |
−211 |
−399 |
−190 |
−65 |
−265 |
−34 |
−59 |
−190 |
1672 |
|
備考 |
総務 |
総務 |
総務 |
総務 |
都道府県会議員・中間選挙当選数も含む。03年・07年は統一地方選年度
備考の総務とは、その年度12月末の総務省データ。11年4月の議員数は未発表
不破規約2000年満場一致決定・不破綱領2004年満場一致決定
(表2)の説明をする。統一地方選は4年ごとである。その間、中間地方選挙がかなりある。10年9月公表の共産党HPデータは、07年統一地方選以降の中間地方選挙における地方議員数増減結果を含む。また、(表)の増減数値は、10年9月6日以降の7カ月間に行われた中間地方選挙の増減数値を含まない。すべて「しんぶん赤旗」記事に基づく、11年4月統一地方選当選数との増減である。
(表2) 07年4月地方議員数→11年4月統一地方選結果の比較
−190議席・−13.6%
年月 |
合計 |
都道府県 |
政令 |
区議 |
市議 |
町村 |
10年9月 (07年4月) |
2989 (1396) |
115 (96) |
146 (139) |
135 135 |
1739 (743) |
853 (316) |
11年4月 |
(1234) |
80 |
123 |
126 |
(628) |
(282) |
増減 |
−190 |
−16 |
−16 |
−9 |
−115 |
−34 |
増減率% |
−13.6 |
−16.6 |
−11.5 |
−6.6 |
−15.4 |
−10.7 |
道府県議は3県、政令は仙台を除くので( )数値。
市議・町村議は、11年4月後半戦結果の当選数と増減はその( )前回比
増減数値は、「しんぶん赤旗」記事−07年4月統一地方選当選数との増減
増減率は、07年4月統一地方選当選数との比較
常任幹部会『いっせい地方選挙後半戦の結果について』2011年4月25日
赤旗『共産党 1031議席を獲得』後半戦 参院比例票比120%に
県議は3県、政令は仙台が延期なので、比較がややこしい。それらを除いた07年4月統一地方選議員数と、11年4月統一地方選議員数は、常幹声明に基づくので正確である。その増減数値・増減率も正しい。中間選挙を含む全体データは、共産党が公表した時点で、別の(表)を作る。
いずれにしても、不破規約・綱領路線の議員数激減力は、11年目でも見事に発揮された。
これらの(表)は、11年間を貫通する「不破規約・不破綱領路線の地方議員数激減力」を証明している。志位・市田・不破らは、不破路線・体質・人事システムを全面破棄しないので、11年4月統一地方選結果においても、地方議員数が激減し続けた。そもそも、不破綱領とは、空想的社会主義綱領、かつ、読者・有権者を蹴散らす時代錯誤綱領である。しかも、不破規約は、党内民主主義を抑圧し続ける反民主主義的で犯罪的な組織原則だからである。
『不破規約路線の確立経過と本質−中国べったり・3人独裁政党』
『42年ぶり全面改定の不破規約−2000年』ファイル多数
『43年ぶり全面改定の不破綱領−2004年』ファイル多数
4、東京都議選・道府県議選を含めると選挙14連敗政党とその根本原因
都議選・道府県議選を合わせた選挙結果は、国政選挙に連動し、国政選挙並みの位置づけをする必要が生まれている。(1)東京都議選結果と、(2)統一地方選前半戦の道府県議選結果とを含めた2000年以降の日本共産党11年間における選挙結果を検証すると何が見えてくるか。それは、日本共産党が選挙14連敗政党になった事実を証明した。不破規約・綱領という不破路線・体質・人事体制確立は、2000年だった。それ以降の11年間、議席・得票数・得票率すべてで、惨敗を続けている。それは、党内民主主義を抑圧し続ける反民主主義政党にたいする当然の有権者審判結果である。
日本共産党は、民主集中制・分派禁止規定というレーニン以来の犯罪的組織原則に基づく党運営をしてきた。その実態は、志位・市田・不破らによる3人独裁システムである。なぜ、そうなったのか。その歴史的な根本原因はどこにあるのか。
1921年、ロシア革命・ソヴィエト勢力である労働者・農民・兵士らは、レーニン・トロツキーらによる根本的に誤った路線・政策・赤色テロルにたいし、ロシア全土での総反乱に決起した。レーニンは、党独裁・党治国家のクーデター政権崩壊危機に直面した。レーニンは、80%・9000万土地革命農民にたいし「ネップ」で譲歩するとともに、総決起した労働者・農民・兵士ら数十万人を赤色テロルで殺害した。
一方で、彼は、ソ連共産党党内にたいし、民主主義的中央集権制=Democratic Centralismを、分派禁止規定と一体化させた。その時点から、その組織原則は、官僚的中央集権制に変質し、世界中の前衛党をトップ独裁政党に腐敗させた。
『20世紀社会主義を問う−レーニン神話と真実1〜6』ファイル宮地32編+転載56編
日本共産党トップ独裁者3人らは、コミンテルン型共産党の犯罪体質・組織原則をストレートに受け継いできた。彼らは、「しんぶん赤旗」などで民主的政策を展開し、宣伝する。そこから、共産党とは、民主的政党だと錯覚している有権者も多い。2010年7月参院選において、84万人も大量に減ったとはいえ、なお残存する共産党投票有権者の356万人がそうである。
しかし、その党運営実態の性質からは、日本共産党とは、党内犯罪システム政党と規定できる。(1)表向きの民主的政策宣伝政党と、(2)党内運営における党内民主主義抑圧政党とで、どちらが政党の本質を示しているのか。(表6)の選挙14連続惨敗結果のデータは、有権者による共産党体質判定の進展、認識変化の度合いを数字的に表したものと言える。
4つの選挙種類が異なるが、ここでは時系列データにした。種類ごとのデータは、それぞれの別ファイルにある。(表)の増減は同種選挙の比較である。
(表6) 衆院選・参院選・都議選・道府県議選14連続惨敗
年 |
種類 |
議席 |
得票数・万 |
得票率・% |
備考 |
|||
増減 |
増減 |
増減 |
得票数増の真相 |
|||||
00年 |
衆院選 |
26→20 |
−6 |
663 |
−47 |
11.23 |
−1.32 |
|
01年 |
都議選 |
26→15 |
−11 |
74.8 |
−5.5 |
15.63 |
−5.7 |
|
01年 |
参院選 |
15→5 |
−10 |
432.9 |
−386.6 |
7.91 |
−6.69 |
|
03年 |
県議選 |
152→107 |
−45 |
320.7 |
−105.6 |
8.63 |
−1.87 |
|
03年 |
衆院選 |
20→9 |
−11 |
459 |
−204 |
7.76 |
−3.47 |
|
04年 |
参院選 |
5→4 |
−1 |
436.3 |
+3.4 |
7.80 |
−0.11 |
実質数万票減 |
05年 |
都議選 |
15→13 |
−2 |
68.0 |
−6.7 |
15.57 |
−0.06 |
|
05年 |
衆院選 |
9→9 |
±0 |
492 |
+33 |
7.25 |
−0.51 |
実質30.1万票減 |
07年 |
県議選 |
107→100 |
−7 |
285.7 |
−35.0 |
7.49 |
−1.14 |
|
07年 |
参院選 |
5→3 |
−2 |
440.8 |
+4.5 |
7.48 |
−0.32 |
実質17.7万票減 |
09年 |
都議選 |
13→8 |
−5 |
70.7 |
+2.7 |
12.56 |
−3.01 |
実質13.2万票減 |
09年 |
衆院選 |
9→9 |
±0 |
494.4 |
+2.4 |
7.03 |
−0.22 |
実質15.5万票減 |
10年 |
参院選 |
4→3 |
−1 |
356.3 |
−84.4 |
6.10 |
−1.38 |
|
11年 |
県議選 |
96→80 |
―16 |
187.8 |
(−82.8) |
5.61 |
−1.93 |
|
13以前 |
衆院選 |
9→(7?) |
(−2) |
(定数削減→4?) |
||||
13年 |
参院選 |
3→(2?) |
(−1) |
(定数削減→1?) |
得票数・投票率は比例代表。参院選半数改選議席→当選議席
県議選データは道府県議選結果、県会議員の岩手県1・宮城県2・福島県3の合計6人。
共産党は、合計4人としているので、議席数増減は、4人を引いた計算
このデータを見ると、2000年以降、東京都議選・道府県議選だけでなく、衆院選、参院選においても、日本共産党は、衆院選2回の±0議席を除いて、議席と、得票率をすべて減らしている。総選挙・参院選・都議選の得票数増加5回は、投票率アップによるもので、実質的には、(表)備考欄のように5回とも得票数を減らしている。実質的得票数減少5回データを合わせれば、得票数も14回連続惨敗政党になった。
5、2011年前半戦+後半戦の合計地方議員数の連続激減結果とその根拠4つ
前半戦4月10日投票、後半戦4月24日投票
志位和夫は、2中総において統一地方選目標と方針を、次のように述べた。なお、共産党は、統一地方選と言わないで、いつも「いっせい地方選挙」と言ってきた。
選挙戦の目標と基本的構えは、つぎの通りとします。道府県議・政令市・東京特別区においては、現有議席を確実にまもり、条件のあるところの新たな議席獲得をめざし、県議空白県を克服することを目標とします。道府県議選挙、政令指定都市の市議選では、絶対確保すべき選挙区を勝ち抜くために思い切った重点主義をとり、「力の集中」をはかります。
県庁所在地と主要都市で、現有議席を確実にまもり前進をめざします。市町村議で現有議席を確実に確保するとともに、議席増の条件・可能性のある自治体・選挙区では適切な積極的な目標をかかげてたたかいます。空白克服に積極的に挑戦します。
志位2中総報告は、従来の統一地方選目標・方針のままである。報告の他箇所を見ても、統一地方選に関する転換方針は一つもない。新鮮味がまったくない。その硬直した不破路線・体質・人事体制継続のままでは、11年4月統一地方選は、選挙14連敗政党への転落が予想される。その議席連続激減予想の根拠を4つ挙げる。
〔小目次〕
〔根拠1〕、選挙13連続惨敗結果から見た地方議員数激減傾向継続予想
〔根拠2〕、党衰弱化力発揮の不破路線・体質・人事を無変更堅持=無変化化石政党のまま
〔根拠3〕、減紙力絶大の第25回大会決定賛美と「期間限定読者拡大」方式の行き詰まり
〔1、10年間での元日曜版読者50万人・日刊紙読者10万人の反応?〕
〔3、落選を免れて生き残っている地方議員2989人の苦悩と選択肢〕
〔4、特権保身目的だけの独裁者3人に残された唯一の自己破産コース〕
〔根拠4〕、選挙政策変更の不徹底、誤った政策堅持
〔根拠1〕、選挙14連続惨敗結果から見た地方議員数激減傾向継続予想
(表1、3、4)結果が示すのは、日本共産党が選挙14連続惨敗をしてきた事実である。2000年以降、国政選挙・統一地方選・中間地方選挙で躍進したことが一度もないことを証明するデータになっている。不破路線・体質・人事体制を根本的に大転換・廃棄しない限り、惨敗傾向から脱出できないと見込まれる。10年7月参院選は、選挙13番目の連続惨敗結果となった。
『地方議員数10年間連続激減政党』00年4462人→10年11月2980人に減少
志位和夫は、2中総において、惨敗原因の表面的な承認と、誤った選挙方針の一部撤回を表明はした。しかし、惨敗傾向から大脱出し、躍進に大転換させるような路線・体質・人事体制の大胆な転換を提起しなかった。新たに唱え出した日本語が「不破綱領の生命力」だけである。しかし、これは、支部・党員騙しの捏造日本語である。
不破規約・綱領路線10年間の選挙結果が証明したことは、「生命力」とは逆で、「不破綱領の選挙惨敗力・議員数連続激減力」だった。志位和夫が振り撒く支部・党員騙し詭弁力は、(1)遅配なし常幹手当50万円の常幹、(2)「目からうろこ」派で遅配なし手当数十万円の幹部会員・中央委員、(3)忠誠派党員にたいしてなら効果が期待できよう。
しかし、それ以外の党員の動向はどうなのか。
(4)志位和夫が2中総で告白した綱領読了率40.6%・16.4836万人とは何を意味するか。第25回大会におけるウソ公表党員数は40.6万人だった。だが、実際の党費納入党員は、総務省への09年度政治資金報告書に志位自身が署名したように25万7999人しかいない。その25万人中、不破綱領未読が34.1%・9.3万人いる。25万7999人−読了党員16万4836人=未読党員9万3164人になるからである。彼らは、志位の詭弁日本語「生命力」をまるで理解も、想像もできないであろう。そもそも、不破綱領を読んでいないからである。
『日本共産党09年度政治資金報告の表裏』党費納入党員数25万7999人
(5)彼らを含め、22000支部・党費納入25万党員たちのかなりが統一地方選の選挙活動への参加を拒否する。参加率はがた減りになる。
『支部活動部分停止→全面停止→解党行動の広がり』末端から党崩壊・解党の進行
『選挙で動く党員と反発サボタージュする党員』統一地方選活動の拒否・不参加
(6)また、事実上の党費年1200円一律値上げ・強制徴収という誤った党大会決定にたいし、もはや供託金支援基金納入拒否行動も選択する。
『供託金支援基金にたいし党費納入党員の58%が納入拒否・不服従』
これら(4)(5)(6)の党員動向は、4月統一地方選における地方議員数激減傾向を予想させる根拠となる。
〔根拠2〕、党衰弱化力発揮の不破路線・体質・人事を堅持=無変化化石政党のまま
不破路線・体質・人事体制の2000年確立以降の10年間、それは党衰弱化力を党勢力5分野あらゆる面において全面発揮してきた。党衰弱化力の威力データは、別ファイルで検証した。10年9月、志位和夫は、2中総で、その無変更=無変化化石政党路線堅持を宣言したと言える。無変化政党のままでは、11年4月統一地方選においても、8カ月前の10年7月参院選惨敗結果を克服する展望は見えてこない。
『衰弱死テンポアップを告白・証明した2中総』党勢力5分野の急速な全面衰退
(表7) 不破規約・綱領10年間の党勢力減退=減紙力の証明
年 |
00・9 |
04・1 |
06・1 |
10・1 |
10・9 |
10年間累計 |
大会 |
22 規約 |
23 綱領 |
24 |
25 |
2中総 |
|
HN |
199 |
173 |
164 |
145.4 |
(138.8) |
|
内H |
35 |
(30) |
(28) |
(26) |
(24.9) |
−10.1 |
内N |
164 |
(143) |
(136) |
(119) |
(113.9) |
−50.1 |
増減 |
−31 |
-26 |
-9 |
-18.6 |
(−6.6) |
−60.2 |
10年間の不破規約・不破綱領路線は、赤旗HN読者60.2万人・30.2%を、時代錯誤の無変化化石政党、党内民主主義を抑圧する党内犯罪システム政党から大逃散させるという強烈な減紙力を発揮した。
〔根拠3〕、減紙力絶大の党大会決定賛美と「期間限定読者拡大」方式の行き詰まり
〔小目次〕
〔1、10年間での元日曜版読者50万人・日刊紙読者10万人の反応?〕
〔3、落選を免れて生き残っている地方議員2989人の苦悩と選択肢〕
〔4、特権保身目的だけの独裁者3人=志位・市田・不破らに残された唯一の自己破産コース〕
赤旗部数は、10年1月第25回大会145.5万部から、9月2中総138.8万部に激減した。9カ月間で6.6万部もの大量連続減紙だった。
赤旗党生活欄公表の減紙経過によれば、10年2月わずかに後退、3月H1069減紙・N1739減紙、4月H1300減紙・N8000減紙、5月公表なし、6月HN5799増紙、7月H6000以上減紙・N40000近い減紙、8月HN合計で13000近い減紙、9月H1000以上減紙・N5000以上減紙だった。それは、党大会決定の減紙力・赤旗読者連続蹴散らし力を証明した。
11年4月統一地方選に向け、このままではさらに減る。9月2中総の9月度も、HNとも後退と赤旗党生活欄が公表した。また、10月度は、H前進・N後退としたが、部数増減に沈黙した。11月度、HNともわずかに後退と書いた。12月度、HNともわずかに後退と公表しただけだった。党勢拡大を追求してきたにもかかわらず、減紙傾向が止まらない。
4月統一地方選直前になったのに、差引で減紙が続くという、かつてないほどの異常事態→共産党崩壊の前触れ状況に転落している。しかし、志位和夫は、支部・党員騙しの不破綱領の生命力と党大会決定の力を唱え、党勢拡大を追求するしかない。ただ、赤旗党生活欄は、2011年1月度、(1)HNで5000部以上増えた、(2)日刊紙Hは7カ月ぶりに増加と公表した。
彼にとって、減紙傾向から増紙に転じさせる方策が残っているか。頼りは、「期間限定読者の大量拡大」方式しかない。「期間限定読者」とは何か。それは、当面する選挙が終わるまでの短期間だけ、日曜版を購読してくれと頼み込む元HN読者60万人のことである。この名称は、党中央機関紙部も赤旗で公然と容認、認知したことがある。
しかし、このスタイルは、逆効果をもたらすことが明らかになってきた。「期間限定読者」にする狙いは、当面する選挙の票約束と継続購読読者にすることだった。対象者はほとんどが10年間の元日曜版読者50万人・日刊紙読者10万人である。日曜版が面白くもなく、読む気もわかない、読んでもいないと購読をやめた有権者である。もはや新規対象者は職場・地域でもほぼ絶滅してきた。
〔1、10年間で購読をやめた元日曜版読者50万人・日刊紙読者10万人の反応?〕
「しんぶん赤旗」をやめた彼らの反応はどうなのか。「票をくれ、さらに、読まないかもしれないが日曜版代金800円も数カ月間だけくれ」と義理人情に訴える党勢拡大スタイルをどう思うか。11年2月から4月まで毎月日曜版800円×3カ月間=2400円を、読まないのに支払わせる方式に応じる元読者は激減している。もちろん、再購読に応じた元読者でも、選挙が終われば、読まないで積んでおいただけのコミンテルン型共産党機関紙購読をやめる。
支部・党費納入党員たちは、賽の河原の石積みでむなしいだけと考える。13年間で、2.8万支部中0.6万、21.4%支部が崩壊か、解党選択をした。崩壊しないで生き残っている2.2万支部はどうするのか。公表党員数40.6万人というのは、志位和夫の真っ赤なウソだということが、09年総務省への志位署名の政治資金報告書により判明した。
党費納入党員62.0%・25.172万人で、復帰不能党員15.428万人がいる。年齢構成比は、65歳以上97年2割→10年4割になり、日本共産党とは老齢化政党に変質してきた。あと数年で、65歳以上党員は過半数になる。彼ら党費納入25万党員=残存する党員も計画的党勢拡大路線そのものを否定し、党勢拡大運動そのものに不参加党員になる。党費納入拒否党員になり、さらには、支部解党を選択する。
『選挙で動く党員と反発サボタージュする党員』→党費納入拒否
『支部活動部分停止→全面停止→解党行動の広がり』支部崩壊か解党選択
〔3、落選を免れて生き残っている地方議員2989人の苦悩と選択肢〕
彼らは、どういう対応に出るか。党中央・中間機関から、赤旗拡大の先頭に立てと叱咤激励される。地区専従が、現職議員や新予定候補者にたいしては、「日報」点検・報告を強要してくる。なかには、過酷な追求に耐えかねて、毎月800円×架空申請読者代金を自腹で支払う者も出る。さまざまな赤い悲劇が発生する。一方、彼らは、元読者たちから軽蔑の目=かわいそうな共産党議員とさげすまされる。選挙のときしか来ないのかと罵倒される。
『「拡大月間」システムとその歪み』さまざまな赤い悲劇データ
党中央指令にたいし忠誠を誓い、赤旗拡大でどれだけ奮闘しても、(1)2000年不破路線・体質・人事体制確立後の10年間で、4462議席から2010年9月2989議席へと減った。(2)同じ10年間で、HN読者合計199万人→138.8万人へと、60.2万人・30.2%が、コミンテルン型共産党の政党機関紙・赤旗は面白くない、共産党とは党内犯罪システム政党ではないかとの認識に至り、共産党議員と赤旗を見限った。
大量落選を免れ、生き残った地方議員2989人・66.8%は、それら選挙区内の身近なデータ・雰囲気から、元読者にたいする「期間限定読者の大量拡大」方式などは、自分の当選に逆効果てはないかと、根本的な疑念を抱く。党勢拡大活動は当選する上で、むしろ逆効果になるので手抜きをする、票読みだけに専念した方がよいと面従腹背議員・候補者に変質する。または、架空申請をしておいて、すぐ減紙申請を出す手口も使う。
人口の少ない市町村会議員なら、共産党後援会を密かに議員名個人後援会に切り替え、離党して無所属での立候補当選を目指す。それとも、沈み行きつつあるコミンテルン製の赤い船に留まって、最後まで忠誠を誓い、落選した1482議員・33.2%と同じ道を選択するのか。
〔4、特権保身目的だけの独裁者3人=志位・市田・不破らに残された唯一の自己破産コース〕
彼ら独裁者3人は、計画的党勢拡大路線が破綻していることを、減紙データから十分認識している。しかし、もし、その党勢拡大路線を廃棄しようものなら、減紙申請が噴出し、党機関財政が破綻する。専従のさらなる大量リストラにより、日本共産党が崩壊する展望が見えている。日本共産党とは、党財政の面で見れば、すでに自転車操業政党に転落している。党勢拡大で走るのをストップした途端に、横転→消滅する。トップは、衰弱死と自然死の恐怖に襲われる。悩める志位・市田・不破らはどうしたらいいのか、彼らの選択肢には何が残っているのか。
『日本共産党が自然死と衰弱死に至る展望』自然死の2段階展望と衰弱死の予想
加藤哲郎『日本の社会主義運動の現在』末尾−日本共産党はいったん自然死
各選挙の度ごとに繰り返す元日曜版・日刊紙読者60万人にたいする「期間限定読者という再購読運動」は、支部・党員たちを精神的にまいらせる。地方議員たちを思想的に腐敗させる。458人・33.2%リストラで激減した地区機関専従もマンネリの「日報」で堕落する。志位・市田・不破らは、破綻しきった計画的党勢拡大路線に自己保身目的のみからしがみ付き、日本共産党全体の思想的精神的腐敗化の党内犯罪トップになっている。彼らの自己保身目的は、自分たちの党内地位・権威・常幹手当50万円・不破津久井特権毎年6000万円などの永続確保である。それは、間違いなく、コミンテルン型共産党そのものと特権保身目的3人にとっての自己破産コースである。
『不破哲三こと81歳上田建二郎の策謀』 80歳過ぎても党内実権を継承・維持できるには
5つの策謀に現れた党内権力執着度と人間性
〔根拠4〕、選挙政策変更の不徹底、誤った政策・路線堅持
4月に向けて検討すべき政策は、いくつかある。当面、3つだけ挙げる。共産党は、11年1月13日に統一地方選政策を発表した。そこにおいて、統一地方選政策という限定もあってか、1消費税反対政策の転換問題、2尖閣諸島問題、3ノーベル平和賞問題という一党独裁中国共産党・中国政府への対応などの全国的政策問題については、沈黙している。それにしても、有権者は、その内容全体に何か新鮮さを感じるのか。
共産党『いっせい地方選挙政策アピール』1月13日
1、消費税反対政策の転換問題−反対だけで建設的提案がなかったという参院選総括は正しい。しかし、その後、全面的な建設的提案がまだ出されていない。いかにも遅い。自衛隊予算大幅削減と大企業の法人税アップをすれば、消費税を10%にアップしなくてもよいという共産党政策は、有権者の支持を得られなかった。有権者は、それを空想的で非現実的政策と判定したと認識すべきである。
2、尖閣諸島問題、ノーベル平和賞問題という一党独裁中国共産党・中国政府への対応
『尖閣諸島・ノーベル平和賞問題での日本共産党・赤旗の対応レベルの限界』
(1)、尖閣諸島問題−共産党は、赤旗において詳しい主張を提起した。その内容は表面的には一応正しい。しかし、内容は、日本政府の主張とほぼ同じなので、有権者にたいする新鮮さはない。
共産党『尖閣諸島問題 日本の領有は歴史的にも国際法上も正当』10年10月4日
それを政府や中国大使館を含め渡している。ただし、中国政府とは、中国共産党による党独裁・党治国家である。国家の上に共産党が君臨している。共産党という一党だけが所有する国家である。尖閣諸島問題にたいする中国政府対応は、中国共産党の路線そのものである。それなら、日本共産党として、対日本政府だけでなく、中国政府=中国共産党批判論文を発表すべき段階に来ている。
それをしない理由は何か。有権者・赤旗読者の中に、この問題をめぐって、一党独裁の中国批判・反中国感情が高まっている。統一地方選を前に、中国共産党べったりの日本共産党・不破哲三路線を隠蔽し、領土問題での日本共産党姿勢を見せようとする意図が見え隠れする。
日本共産党の主張には、中国・中国共産党批判はまったく書かれていない。その国際的問題に関する批判を書いても、内政干渉にはならない。このテーマに関する徹底した中国共産党批判を提起しない限り、片手落ちで、中国べったり・無批判政党と有権者から判定され、4月統一地方選における有権者の支持を得られない。
(2)、ノーベル平和賞に関する中国・中国共産党の誤り・一党独裁体制問題
この問題にたいする日本共産党の対応は、受賞事実の客観的報道だけである。中国共産党にたいする批判的記事内容はまったくない。すべてのマスコミが中国政府・中国共産党の一党独裁批判を載せた。日本共産党・不破哲三は、中国訪問・理論交流・著書においても、一党独裁実態を報道も批判したことがない。
しかし、客観的報道のままの赤旗報道姿勢にたいし、党中央に有権者・読者からの批判が殺到した。沈黙を続ければ、赤旗大量減紙をひき起す。志位・市田・不破らは、慌てて、7日後の10月15日、赤旗記事を載せた。内容は、『言論による体制批判には言論で対応を』というアリバイ主張である。そこには、やはり、言論出版の自由を封殺してきた根源である一党独裁体制批判が皆無である。
赤旗記事『劉暁波氏へのノーベル平和賞−言論による体制批判には言論で対応を』
日本共産党が中国側に提起してきたこと 10年10月15日
中国における人権抑圧犯罪問題は、内政問題でなく、国際的テーマである。赤旗のアリバイ弁明は、中国共産党にたいし腰が引け、詭弁に満ちている。『08憲章』の基本内容は、言論の自由だけでなく、一党独裁終結要求である。中国内外で1万人以上が署名してきた。国際的には、あらゆる国家・マスコミが劉暁波氏の釈放も強力に訴えている。
ダラムサラ通信『中国303人による08憲章と憲章全文』一党独裁終結要求
思いつくまま『08憲章−中華連邦共和国憲法要綱』一党独裁終結要求
日本共産党・赤旗のアリバイ弁明の詭弁には2つがある。(1)言論の対応をしない根源である一党独裁終結要求への支持表明をしていない。一党独裁テーマにたいし沈黙・隠蔽をしている。(2)劉暁波氏の釈放提起もしないで、内政干渉問題扱いにし逃げている。内政干渉という恫喝は、中国共産党がチベット問題でも連発した。有権者・読者は、このようなレベルの詭弁的弁明には騙されない。
中国共産党べったり・無批判の不破哲三路線のままである。この問題について、中国共産党の誤りと一党独裁体制批判を大展開しない限り、統一地方選において、有権者・赤旗読者は日本共産党を見限る。
『不破哲三と中国共産党との関係経緯』ファイル多数−中国共産党べったり路線
『残存する一党独裁・党治国家−中国共産党問題』ファイル多数
google『不破哲三と中国共産党』
3、議員定数削減問題への対応−共産党は、衆議院の比例代表定数80削減問題にたいし、全面反対のキャンペーンを繰り返している。ただ、衆議院定数削減そのものの是非にたいし意図的に沈黙している。まず、比例代表定数問題の前に、衆議院480定数を削減するかどうかというテーマの賛否を明記した上で、比例代表定数問題に踏み込まなければ説得力に欠ける。消費税反対政策の一面性の誤りと同じ誤りになっている。
ただし、全国の市町村議員定数削減問題にたいし、全市町村の共産党組織は、絶対反対を主張している。インターネットの共産党地方組織HPでも、すべて絶対反対運動を展開している。全国自治体が赤字財政に転落している時期、財政再建の一つとして、地方議員定数削減は、有権者の要求と合致している。4月統一地方選に向けた定数削減によって、共産党議席が減る傾向・結果にたいする自己保身の反対政策ではないのか。地方議会における定数削減そのものにたいする絶対反対方針は間違っており、有権者の意識・要求にも逆らっている。定数削減絶対反対方針だけで、地方自治体の赤字財政克服方針を具体的にはまるで提起していない。
以上 健一MENUに戻る
〔関連ファイル〕
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excel表を駆使した共産党の全面惨敗データ
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10年7月議席数−1・得票数−84万票・得票率−1.70%
MF生『10年参院選−共産党の都道府県別成績』得票数・率とも大幅後退
得票率10%以上小選挙区数96年190→162→65→52→09年28
『日本共産党が自然死と衰弱死に至る展望』自然死の2段階展望と衰弱死予想
加藤哲郎『日本の社会主義運動の現在』末尾−日本共産党はいったん自然死
常任幹部会『いっせい地方選挙後半戦の結果について』2011年4月25日
赤旗『共産党 1031議席を獲得』後半戦 参院比例票比120%に
常任幹部会『教訓を生かし、後半戦の前進のために力をつくそう―前半戦の結果』
赤旗『いっせい地方選 道府県80、政令市99議席』/3県で議席回復、6県で新たな空白
共産党地方議員数2000年4462人→10年11月2980人に減少
10年間で1482議席・33.2%喪失