moon Zabadak "COLORS" TOUR 2001 moon
2001.12.08 at ON AIR EAST

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曲目表

01.COLORS
02.アポロの月
03.僕のビー玉
04.八月のパーティ
05.星ぬ浜
06.夏至夏風
07.BIRD'S ISLAND
08.天使の匂い
09.OYASUMI
10.夜明けまで
11.遠い音楽
12.小さい宇宙
13.光の庭で
14.僕のMerry Christmas
15.ブリザード・ミュージック
16.わにのゆめ
17.Easy Going

〜〜Encore 1〜〜
18.永遠の森

〜〜Encore 2〜〜
19.光降る朝

○musicians○
吉良 知彦(Guiter,Vocal)
楠 均(Drums)
内田 健太郎(Bass)
太田 恵資(Violin)
藤井 珠緒(Marimba,Percussion)
小峰 公子(Vocal)
難波 弘之
(Keyboard)

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というわけで行ってまいりました、ざばライブ。梅雨入り宣言以来半年ぶりのライブです。

さんざん掲示板で「行けないかも……」とか言いながら、結局毎回行っているあたり、もはや狼少年の感もありますが(笑)。
でも今回は本当に危険な状況で、再オープン前でせっぱつまった茨城県の某図書館から、仕事を途中で強引に抜け出して、はるばる2時間かけて渋谷に急行しての参加なのでした……もちろん例によってスーツ姿で。
せっぱつまった状況なのに、途中退出を許可してくれた主任さま、ありがとうです……(……って、ここで言っても(笑))


手持ちのチケットの整理番号は50番代。3列目の真ん中付近、吉良さんの真正面の席をGetできました。
ステージの中央にはそびえる白いスクリーンが、これから始まるライブの期待を高め、BGMにアルバム『ブリザード・ミュージック』の曲が小さく流れて、開演を待つ観衆達の気分を静かに盛り上げます。
振り向いて見ると立ち見の人もかなり多くて、ON AIR EASTはほぼ満員状態。
さらに気持ちを盛り上げようと……というよりは単に喉がかわいて(笑)、開演まで、私は缶のジントニックを買ってくいくいと飲んでました……甘いお酒好き(笑)


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さて、ちょうどお酒も切れた頃、ふっと照明が暗くなってしずしずとメンバーが登場します。
バックライトが夜明けのように差しこんで、位置に付いたメンバーを照らして……
……き、吉良さんの髪がなんか爆発しているっ! まるで鳥の巣のように(笑)
何だか、原マスミさんみたいだ……ともの珍しくて思わずつくづくと眺めてしまいました(笑)


そんな吉良さんの背後から、厳かなドラムとキーボードの前奏とともにライブの1曲目を飾ったのは、ニューアルバムのタイトル曲、「COLORS」。
この曲はライブのクライマックスにくるかと思っていたので、ちょっと意外な感じ。

♪white blue green red……と、歌詞に合わせて背後のスクリーンに、『COLORS』のジャケットのそれぞれの色の面が映しだされます。
それとともに、照らしだすライトの色も、白、緑……と彩りを変えて。

そして、 もう影なんて見えやしない ……と大きく響いた吉良さんの歌声を聴いて、どんなに仕事が大変でも、意地でも聴きにきて、ライブに来てよかったと思うのでした。


続いて、♪チュッチュッチュル……のコーラスで始まるのは、アルバム『ブリザード・ミュージック』から「アポロの月」。

キャラメルボックスのお芝居では、宮沢賢治が登場する曲で、ついつい舞台の光景が浮かんでしまいます。
何処かせつない歌詞に続く間奏で、スクリーンに宇宙に飛び出すアポロの姿が映しだされた時は、我知らず胸にじんときました。


MCでは、先日誕生日を迎えた吉良さんに、「吉良さんおめでとー!」の声が。
「もう僕も四十過ぎで……四十過ぎといっても四十才じゃなくて四十二です……って四十過ぎか(笑)」とぼけぼけな吉良さん(笑)
しかし、四十過ぎとは思えないほど、やんちゃで若い!

もっと四十代とは思えないのが、隣の公子さん。どこで買ってくるのか、この日もチベットの民族衣装のような華やかないでたちで、いつもながらにきれいです。


さらに新譜『COLORS』から「僕のビー玉」「八月のパーティ」へと続きます。

『COLORS』を初めて聴く時に、まっさきに流れて心を震わす「僕のビー玉」のあのイントロ、生の音で聴くとまた格別。
去年のクリスマスは喉をやられて不調だった公子さんも今日は絶好調で、軽快なダブルヴォーカルが響きます。
♪飢えた人 あざ笑う人……と連なる所では、ステージ一面を染めあげる真っ赤な照明が。

アルバムと同じ流れで続く「八月のパーティ」では、淡々と始まって力強く駆けあがってゆく、吉良の歌声と、間奏でのベースとギターの競演が印象的でした。


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ここで青いバイオリンを携えた、イスラム系バイオリン弾き(?)太田さんが登場。

吉良さんが「夏にフランスで別れて以来だねぇ」と言うと、公子さんが続けて「ジハードに参加してたの?」とブラックジョークを(笑)
太田さんも「危ないので身を隠してました」と応じます(笑)


太田さんのバイオリンを交えて、「星ぬ浜」「夏至南風」の島唄2曲。

バイオリンで奏でられる「星ぬ浜」の前奏は、三線よりも滑らかで寂しげで、何だか夕暮れのよう。
その調べに乗せて、公子さんの高く通る声が、聴衆の心を南の島へと連れてゆきます。
今日は三線はなしかと思ったら、しっかり後ろで健太郎さんが三線を持ちだして奏でていました。

変わって「夏至南風」では、吉良さんの優しいボーカルが、仕事帰りの私の身に何処かほっとしたのを憶えています。
特に、♪夢見ること忘れても ここは夢の中だから の歌詞が響いて……。
曲の終わりでは「二曲ともコードが同じだから(笑)」と、この曲では珍しい激しいギターのアレンジを披露してくれました。


続いて「では、難しい曲を……」とアコースティックギターを構える吉良さん。
シンセサイザーとアコースティックギターの調べで始まったのは、『COLORS』のインスト曲「birds island」。

何とあの♪ちゃらちゃらちゃっちゃーん(わかんないって)、の早い旋律を生ギターで!
目の前でそのギターさばきを見ていたのですが、細やかに、一気にギターの根元の方まで弦を爪弾くその姿は、すごく格好良いけど大変そう(笑)
でも、生の弦の響きでの「birds island」はすごく心地よかった。この日の私のベストの片割、です。

スクリーンには、空を舞う鳥達の映像。やがて夕暮れへと移ってゆくその映像も音楽にマッチしていて綺麗でした。


さらに『COLORS』から「天使の匂い」へと続きます。
この日は最初のコーラスが男性陣総動員で、ものすごく力強くて、圧倒。
この曲は最近のライブで何回か聴いていたのですが、この日のが一番良かったように思いました。

間奏で、一旦太田さんがひっこんだと思ったら、トレンチコート(?)に身を包んで拡声器を持って再登場(笑)。
観衆からの大喝采を浴びながら、例の間奏の叫び声を、さも楽しそうに(笑)生で実行してくれました。
でも、太田さん、わざわざ着替えてくるそのコートにはどういう意味が……(笑)
さらに、コートを脱いで復帰した太田さん、コーラスにイスラムじこみの(?)コーランを披露。

曲が終わった後、「太田さんがいると持つねぇ……得がたいじーさんだ(笑)」と、吉良さんも思わずつぶやいてました(笑)


……というわけで、前半はここまで。
まだまだたっぷりある、後半へと続きます。

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